JR各社は、旅行需要回復に向けて、格安のフリーきっぷや割引きっぷで需要喚起に努めています。旅行者としては、安いきっぷをありがたく使わせていただき、旅行需要の回復に貢献するのが良いでしょう。この記事では、2023年春(~2023年6月頃)に利用できるJR各社のフリーきっぷと割引きっぷをまとめて紹介します。
※JR各社から格安のフリーきっぷ・割引きっぷが発売されたら、順次更新していきます。
- 2023年春の旅行はJR各社の格安きっぷで!
- 【期間限定】JR各社注目の格安きっぷまとめ
- 【JR各社】JR全線の普通列車に乗り放題!「青春18きっぷ」(春季)
- 【JR北海道・JR東日本】JR北海道・東日本エリアの普通列車が7日間乗り放題!「北海道&東日本パス」
- 【JR北海道】フリーエリアが広く特急列車に乗り放題の「ひがし北海道フリーパス」がおすすめ!
- 【JR東日本】4つの行先候補からランダムに選ばれた新幹線駅へ往復できる「どこかにビューーン!」
- 【JR東海】「ぷらっとこだま」で東海道新幹線が割引に!
- 【JR西日本】山陽新幹線に安く乗車できる旅行商品「バリ得」「トクトク!ひかり・こだま」がおすすめ!
- 【JR四国】JR四国・土佐くろしお鉄道全線に3日間乗り放題!「帰ってきた四国満喫きっぷ」
- 【JR九州】JR九州全線に3日間乗り放題!「ぐるっと九州きっぷ」
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2023年春の旅行はJR各社の格安きっぷで!
JR各社は、コロナ後の需要回復のために、通常発売しているお得なきっぷ(割引きっぷやフリーきっぷ)に加えて、期間限定の格安きっぷを発売しています。
この記事では、2023年春(~2023年6月頃)に利用できる、JR各社のフリーきっぷ、割引きっぷのうち、期間限定のものも含めて、旅行や乗り鉄に便利なものをピックアップしてご紹介します。
ここで紹介するきっぷ以外にも、便利でお得なきっぷはたくさんあります。当ブログで紹介しているきっぷについては、以下のページにまとめていますので、ぜひご覧ください。

【期間限定】JR各社注目の格安きっぷまとめ
JR各社は、2023年春に利用できる格安のフリーきっぷ・割引きっぷを発売しています。新幹線や特急列車にも乗車できますので、あちこち移動する周遊の旅や乗り鉄にピッタリです。ここでは、JR各社が発売している注目の格安きっぷの概要だけを記載します。きっぷ名をクリックすると、本記事の詳細情報に飛ぶことができますので、詳細はそちらでご確認下さい。
JR四国全線、土佐くろしお鉄道全線の特急列車(自由席)に3日間乗り放題で10,500円 という破格のフリーきっぷです。ゴールデンウィークや春の四国周遊旅行にぴったりのきっぷです。
- 帰ってきた四国満喫きっぷ
- 利用期間: 2023年4月8日(土)~5月21日(日)
- 有効期間: 上記期間中の土休日を1日以上含む3日間
- フリーエリア: JR四国全線・土佐くろしお鉄道全線・JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- 効力: フリーエリア内の普通列車・特急列車の普通車自由席に乗り放題
- おねだん: 大人 10,500円, 小児 3,500円
東海道新幹線の「こだま」に安く乗車できる旅行商品です。「こだま」限定ですが、東京~名古屋が8,600円(通常期)など、割引きっぷが少ない東海道新幹線にお得に乗車できる商品です。
- ぷらっとこだま
- 設定期間: 通年(繁忙期は価格が異なる)
- 設定区間: 東海道新幹線の主要駅間
- 対象列車: 「こだま」
- 発売箇所: JR東海ツアーズのWebサイト等
日本旅行が発売する「バリ得」は、山陽新幹線や九州新幹線を格安で利用できる旅行商品です。「こだま」限定ながら、割引率は30~40%以上と、かなりお得になっています。
- バリ得
- 設定期間: ~2023年9月30日(土)
- 設定区間: 関西・中国の山陽新幹線各駅~九州の新幹線駅(小倉・博多、九州新幹線各駅)等
- 対象列車: 一部の「こだま」「ひかり」「つばめ」「さくら」
- 発売箇所: 日本旅行のWebサイト(インターネット限定)
【JR各社】JR全線の普通列車に乗り放題!「青春18きっぷ」(春季)
日本全国のJR線全線の普通列車・快速列車に乗り放題となる「青春18きっぷ(春季)」が、2023年3月1日~4月10日に利用できます。春休みの旅行などに活用しましょう!
- 青春18きっぷ(春季)
- 利用期間: 2023年3月1日(水)~4月10日(月)
- 有効期間: 上記の利用期間内で5回分
- 発売期間: 2023年2月20日(月)~3月31日(金)
- 価格: 12,050円
- 利用可能な列車・路線
- 全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリー
- 普通・快速列車として運転される列車の普通車指定席には、別途指定席券を購入することで乗車可能
- 普通・快速列車として運転されるライナー列車は、ライナー券を別途購入で乗車可能
- 普通・快速列車のグリーン車自由席は別途グリーン券購入で乗車可能(グリーン車指定席は乗車不可)
「青春18きっぷ」については、以下のWebサイトで、最新情報や基礎知識、おすすめの利用法、使いこなしのコツなど、さまざまなコンテンツを掲載しています。青春18きっぷでの旅行の計画をたてる際に、ぜひ参考にしてみてください。

【JR北海道・JR東日本】JR北海道・東日本エリアの普通列車が7日間乗り放題!「北海道&東日本パス」
- 北海道&東日本パス(春)
- 利用期間: 2023年3月1日(水)~4月22日(土)
- 発売期間: 2023年2月20日(月)~4月16日(日)
- 有効期間: 連続する7日間
- 効力
- JR北海道・JR東日本前線、主要な第三セクター路線の普通列車・快速列車に乗り放題
- 別途、特定特急券を購入すれば北海道新幹線に乗車可能
- おねだん: 大人 11,330円,小児 5,660円
JR北海道、JR東日本エリアの普通列車、快速列車に7日間乗り放題となるフリーきっぷです。青春18きっぷよりもフリーエリアは狭いですが、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道といった第三セクター路線にも乗車できるうえに、特定特急券を購入すれば北海道新幹線に乗車できるなど、北海道~本州を行き来するのに便利なきっぷです。
「北海道&東日本パス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。青春18きっぷとどのように使い分けるとよいかについても、わかりやすく説明しています。

【JR北海道】フリーエリアが広く特急列車に乗り放題の「ひがし北海道フリーパス」がおすすめ!
お手頃な価格で、フリーエリアが広いフリーきっぷとしては、道央~道東の広いエリアをカバーする「ひがし北海道フリーパス」(4日間有効, 17,380円)、道央~道北をカバーする「きた北海道フリーパス」(3日間有効, 14,150円)がおすすめです。
周遊の旅におすすめ!「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」
新千歳空港から道東、道北方面へ旅行をする場合には、それぞれ「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」の利用を検討しましょう。道央~道東、道央~道北の広い範囲がフリーエリアとなり、特急列車の自由席にも乗り放題となるフリーきっぷです。
- ひがし北海道フリーパス
- 利用期間: ~2023年10月4日(水)
- 有効期間: 連続する4日間
- 発売期間: ~2023年9月30日(土)
- 発売箇所: 新千歳空港駅のみ
- フリーエリア・効力
- 道央~道東方面のフリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能
- おねだん
- 一般用: おとな 17,380円, こども 9,190円
- U25用: 13,680円(25歳以下限定,年齢を確認できる公的証明書の提示が必要)
道央~道東の広いエリアをカバーするフリーきっぷです。有効期間も4日間と長くなっています。札幌や新千歳空港から、釧路~網走~旭川と巡る周遊ルートがおすすめです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

- きた北海道フリーパス
- 利用期間: ~2023年10月3日(火)
- 有効期間: 連続する3日間
- 発売期間: ~2023年9月30日(土)
- 発売箇所: 新千歳空港駅のみ
- フリーエリア・効力
- 道央~道東方面のフリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能
- おねだん
- 一般用: 14,150円(おとな)、7,570円(こども)
- U25用: 11,520円(25歳以下限定,年齢を確認できる公的証明書の提示が必要)
道央~道北をフリーエリアとするフリーきっぷです。こちらは、宗谷本線が長大な行き止まり路線のため、周遊ルートを組みにくくなっていますので、どのように活用するか、他に安いきっぷがないかを検討したほうがよいでしょう。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

これらのきっぷは、2022年度までは、特定の航空会社で指定された空港に到着した乗客だけが購入できるきっぷでしたが、2023年度版からは誰でも購入できるようになりました。一方で、発売箇所が新千歳空港駅のみとなり、有効期間はそれぞれ1日ずつ短縮、価格は1,000円アップとなっています。
【期間限定】北海道新幹線・特急列車が最大で55%引きも!「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」
北海道新幹線やJR北海道の在来線特急列車に乗車する場合には、乗車券+特急券が割引になる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」の利用を検討しましょう。
中でも、期間限定で設定されている「お先にトクだ値スペシャル」「お先にトクだ値」は、割引率が40~55%と高いため、旅行する区間にこれらのきっぷが設定されていないかを確かめましょう。
2023年3月下旬~4月上旬と5月中旬~6月中旬に、北海道新幹線の各駅相互間で「お先にトクだ値スペシャル」(普通車指定席のみ)が利用できます。
- お先にトクだ値スペシャル(期間限定)
- 対象列車・設定期間
- 北海道新幹線(各駅相互間,2023年3月21日~4月9日, 2023年5月12日~6月15日)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~20日前の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+指定席特急料金の合計が50%引き
- 設備: 普通車指定席
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象列車・設定期間
また、在来線特急列車では、特急「とかち」「北斗」が2週間前までの購入で40~55%引きになる「お先にトクだ値」が設定されています。
- お先にトクだ値(期間限定)
- 対象列車・設定期間
- 「とかち」(札幌~帯広など,~2023年6月30日,普通車55%引き、グリーン車25%引き)
- 「北斗」(札幌~函館・新函館北斗など,2023年3月21日~4月9日,2023年5月12日~6月15日,普通車40%引き)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~13日前の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+料金の合計が40~55%引き
- 設備: 普通車指定席(一部設定はグリーン席)
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象列車・設定期間
特急「とかち」のお先にトクだ値については、以下の記事もご覧ください。

上記以外にも、JR北海道の在来線特急列車には、乗車券+特急券が15~55%引きになる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」が通年で設定されています。設定区間や割引率、購入時の注意点については、以下の記事をご覧ください。

JR北海道のフリーきっぷ・割引きっぷのまとめ記事です。

【JR東日本】4つの行先候補からランダムに選ばれた新幹線駅へ往復できる「どこかにビューーン!」
JR東日本がおすすめする4つの行先候補駅(新幹線駅)のなかから、ランダムで1つの新幹線駅が選ばれ、東京・上野・大宮から JRE POINT 6,000ポイントで往復できる「どこかにビューーン!」が2022年12月からサービス開始となっています。
また、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」には、昨年度に引き続き、2週間前までの予約・購入で乗車券+特急券の合計が30%引きになる「お先にトクだ値」が設定されています。
ランダムに選ばれた新幹線駅へJRE POINTで往復できる「どこかにビューーン!」
「どこかにビューーン!」は、JR東日本がおすすめする4つの行先候補駅(新幹線駅)のなかから、ランダムに選ばれた駅に、JRE POINT 6,000ポイント(6,000円相当)で往復できるサービスです。
- 出発地は、東京駅、上野駅、大宮駅のいずれか
- 行先候補は東京駅からおおむね150km以上のJR東日本の新幹線停車駅(全部で47駅)
- 往復ともJR東日本が指定する列車の普通車指定席を利用可能
- 1名~6名で同一行程での旅行が可能(複数名の場合は、各人のポイントを利用)
選ばれた新幹線駅の近くを目的地としてもよいですし、その新幹線駅から別のフリーきっぷ等でさらに足を伸ばしても良いでしょう。青春18きっぷを利用できる時期であれば、「どこかにビューーン!」+青春18きっぷで旅をするのも楽しそうです。
「どこかにビューーン!」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

【期間限定】北陸新幹線・在来線特急列車が30~40%引き!「お先にトクだ値」「えきねっとトクだ値」
期間限定で、乗車券+特急券の合計が30%~40%引きになる「お先にトクだ値」「えきねっとトクだ値」が、北陸新幹線や一部在来線特急列車に設定されています。
2週間前までの予約で乗車券+特急券の合計が30%引きになる「お先にトクだ値」が、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」に設定されています。通常は10%引きの「えきねっとトクだ値」しか設定されていない列車ですので、2週間前までの予約が必要とはいえ、30%引きは魅力的です。
- お先にトクだ値(30%引き)
- 対象路線・列車・設定期間
- 北陸新幹線「かがやき」「はくたか」(~2024年3月31日)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~13日前の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+指定席特急料金の合計が30%引き
- 設備: 普通車指定席
- 対象列車: 全列車
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象路線・列車・設定期間
2週間前までの予約で乗車券+特急券の合計が40%引きになる「お先にトクだ値」が、奥羽本線の特急「つがる」に設定されています。
- お先にトクだ値(40%引き)
- 対象路線・列車・設定期間
- 奥羽本線「つがる」(2023年4月1日~6月30日)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~13日前の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+指定席特急料金の合計が40%引き
- 設備: 普通車指定席
- 対象列車: 全列車
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象路線・列車・設定期間
前日まで購入できる「えきねっとトクだ値」が、期間限定で特急「踊り子」に設定されています。割引率は30%と高く、首都圏から伊豆方面への観光におすすめです。
- えきねっとトクだ値(30%引き)
- 対象路線・列車
- 東海道本線・伊東線「踊り子」(~2023年3月31日)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~当日の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+指定席特急料金の合計が30%引き
- 設備: 普通車指定席
- 対象列車: 全列車
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象路線・列車
期間限定の「お先にトクだ値スペシャル」「お先にトクだ値」については、以下の記事に最新情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。

「お先にトクだ値」の一般的な利用条件や利用上の注意点については、以下の記事もあわせてご覧ください。

目的地周辺ではエリア限定のフリーきっぷを活用しよう!
JR東日本は、県単位くらいのエリアでフリーきっぷを発売しています。長距離の移動には向いていませんが、目的地の周辺を鉄道で移動しながら観光する場合にはぴったりのきっぷです。出発地から目的地までは、前述の新幹線や特急列車の「お先にトクだ値スペシャル」等で移動し、そのあと現地で観光するときに利用するのがおすすめです。
たいていの地域限定フリーきっぷは、有効期間は1日のみ(2日間有効のものも一部あり)、価格は2,000円~3,000円くらいです。特急券を追加すると、フリーエリア内の特急列車(一部のきっぷは新幹線含む)に乗ることもできます。
主要なエリア限定フリーきっぷとしては、以下のものがあります。きっぷ名をクリックできるものは、当ブログの該当きっぷの紹介ページに飛びますので、ぜひご覧ください。
きっぷ名 | 主なフリーエリア | 利用期間 | 有効期間 | 料金 |
---|---|---|---|---|
いわてホリデーパス | 岩手県内のJR線 | 土休日 GW 夏休み 年末年始 | 1日 | おとな 2,500円 こども 1,250円 |
小さな旅ホリデー・パス | 宮城・山形・福島 のJR線 | 土休日 GW 夏休み 年末年始 | 1日 | おとな 2,720円 こども 1,350円 |
休日おでかけパス | 首都圏近郊のJR線 | 土休日 GW 夏休み 年末年始 | 1日 | おとな 2,720円 こども 1,360円 |
ときわ路パス | 茨城県内のJR線 関東鉄道 真岡鉄道 鹿島臨海鉄道 ひたちなか海浜鉄道 | 2/11~3/26 の土休日 | 1日 | おとな 2,180円 こども 550円 |
ぐんまワンデーパス | 群馬県内のJR線・東武線 上信電鉄 上毛電気鉄道 わたらせ渓谷鐵道(一部) | ~2024/3/31 の毎日 | 1日 | おとな 2,670円 こども 1,330円 |
信州ワンデーパス | 長野県内のJR線 | 通年 | 1日 | おとな 2,680円 こども 1,050円 |
えちごワンデーパス | 新潟駅近郊のJR線 | 通年 | 1日 | おとな 1,570円 こども 780円 |
えちごツーデーパス | 新潟県内のJR線 | 金土休日 GW 夏休み 年末年始 | 2日 | おとな 2,740円 こども 1,370円 |
週末の旅なら「週末パス」も検討しよう!
「週末パス」は、関東甲信越~南東北がフリーエリアとなるJR東日本の定番フリーきっぷです。週末の土日(一部の三連休では金土または日月の利用も可能)の2日間利用できます。
- 週末パス
- 利用期間: 2024年3月31日までの土休日
- ただし、4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~1月6日は利用不可
- フリーエリア: 南東北・関東・甲信越のJR東日本線、一部の私鉄・第三セクター線
- 効力
- フリーエリア内の普通列車・快速列車の普通車自由席に2日間乗り放題
- 別途、特急券等を購入すれば、新幹線や特急列車にも乗車可能
- おねだん: おとな 8,880円,こども 2,600円
- 利用期間: 2024年3月31日までの土休日
「週末パス」は乗車券タイプのフリーきっぷです。単体では、普通列車と快速列車にしか乗れませんが、別途、特急券等を組み合わせれば、フリーエリア内の新幹線や特急列車にも乗車できます。
旅行をする範囲が「週末パス」の範囲に収まってしまう場合、例えば、東京から長野や新潟、仙台方面へ旅行する場合などは、「週末パス」がお得になる可能性が高いです。
また、3週間前までに購入が必要な「お先にトクだ値スペシャル」とは異なり、「週末パス」は前日までに購入すればOKです。「この週末に旅行しよう!」と思い立ってからでも購入できる利便性が魅力です。
「週末パス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

JR東日本のフリーきっぷ・割引きっぷのまとめ記事です。使い分けの考え方も解説していますので、ぜひご覧下さい。

50歳以上なら「大人の休日倶楽部パス」がお得!
50歳以上で加入できるJR東日本の「大人の休日倶楽部」会員限定で、JR東日本エリアやJR北海道エリアが4~5日間乗り放題となる「大人の休日倶楽部パス」が利用できます。
- 大人の休日倶楽部パス(2023年度)
- 利用期間
- 2023年6月22日(木)~7月4日(火)
- 2023年11月30日(木)~12月12日(火)
- 2024年1月18日(木)~1月30日(火)
- フリーエリア(価格/有効期間)
- 東日本用: JR東日本全線(15,270円/4日間)
- 東日本・北海道用: JR東日本・JR北海道全線(26,620円/5日間)
- 北海道用: JR北海道の在来線全線(17,400円/5日間)
- 効力
- フリーエリア内の新幹線・特急列車・快速/普通列車の普通車自由席に乗り放題
- 普通車指定席に6回まで乗車可能
- 利用期間
JR東日本の新幹線・特急列車に4日間も乗り放題で15,270円~と、破格のフリーきっぷです。指定席にも6回まで乗車できます。「大人の休日倶楽部」会員限定で、利用できる期間が閑散期に限られていますが、非常にお得なきっぷです。
「大人の休日倶楽部パス」については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。ぜひご覧ください。

【JR東海】「ぷらっとこだま」で東海道新幹線が割引に!
通常の「きっぷ」とは異なり、JR東海の子会社「JR東海ツアーズ」が発売する旅行商品ですが、ほぼきっぷ並みに気軽に利用できる「ぷらっとこだま」が利用できます。
こだま号に安く乗車できる「ぷらっとこだま」
JR東海ツアーズの定番商品に「ぷらっとこだま」があります。東海道新幹線の「こだま」限定ですが、前日17時までの購入で、東京~名古屋が8,600円、東京~新大阪が10,800円(いずれも普通車指定席、通常期の価格)で利用できるお得な商品です。
- ぷらっとこだま
- 利用期間: 通年
- 発売期間: 通年
- インターネットなら前日まで購入可能
- おもな区間の旅行代金(通常期、おとな片道、普通車指定席)
- 東京~名古屋 8,600円
- 東京~新大阪: 10,800円
- 繁忙期も利用できるが料金が異なる
- 発売箇所: WEB限定 → JR東海ツアーズ ぷらっとこだま
前日までにインターネットで予約・購入し、乗車日に指定席券売機できっぷ類(クーポン券)を受取れば乗車できます。「こだま」利用ですので、「のぞみ」よりは時間がかかりますが、時間に余裕がある方にはおすすめです。
「ぷらっとこだま」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

【JR西日本】山陽新幹線に安く乗車できる旅行商品「バリ得」「トクトク!ひかり・こだま」がおすすめ!
山陽新幹線・九州新幹線の関西エリア⇔九州エリア、中国エリア⇔九州エリア、中国エリア⇔関西エリアのそれぞれで、「こだま」に格安で乗車できる日本旅行の旅行商品「バリ得」と、JTBの旅行商品「トクトク!ひかり・こだま」が発売されています。きっぷに近い使い勝手で、割引率が30~40%以上と、かなりお得に新幹線を利用することができます。
山陽・九州新幹線を格安で利用できる旅行商品「バリ得」
「バリ得」は、日本旅行が発売する、山陽新幹線・九州新幹線の「こだま」、一部の「ひかり」「つばめ」「さくら」に格安で乗車できる旅行商品です。
- バリ得(日本旅行)
- 設定期間: ~2023年9月30日(土)
- 設定区間
- 関西エリア ⇔ 九州エリア
- 中国エリア ⇔ 九州エリア
- 中国エリア ⇔ 関西エリア
- 対象列車: 一部の「こだま」(限定「ひかり」「つばめ」「さくら」含む)
- 対象設備: 普通車指定席、「ひかり」のグリーン車(+1,000円)
- 発売箇所: 日本旅行のWebサイト(インターネット限定)
- 主な区間の料金 ※利用する区間によって異なる
- 新大阪~博多: 8,600円~10,000円
- 新大阪~熊本: 11,000円~12,800円
- 広島~博多: 6,300円~9,200円
- 広島~熊本: 7,900円~9,500円
「バリ得」は純粋なきっぷではなく、日本旅行が発売する旅行商品です。とはいえ、インターネットで前日までに予約、乗車当日に駅の指定席券売機できっぷを受け取って乗車できますので、使い勝手はかなりきっぷに近いものになっています。
割引率は30~40%以上とかなりお得です。特に、関西エリア~九州エリアの長距離は、割引率が40%を超える区間が多く、相対的にお得になっています。
旅行商品ゆえの制限がかなりありますが、条件にあうのであれば、山陽新幹線や九州新幹線を格安で利用できるチャンスです。

山陽・九州新幹線を格安で利用できる旅行商品「トクトク!ひかり・こだま」
上記の日本旅行の「バリ得」とほぼ同等の旅行商品を、JTBも「トクトク!ひかり・こだま」として発売しています。
- トクトク!ひかり・こだま(JTB)
- 設定期間: ~2023年9月30日(土)
- 設定区間
- 関西エリア ⇔ 九州エリア
- 中国エリア ⇔ 九州エリア
- 中国エリア ⇔ 関西エリア
- 対象列車: 一部の「こだま」(限定「ひかり」「つばめ」「さくら」含む)
- 対象設備: 普通車指定席、「ひかり」のグリーン車(+1,000円)
- 発売箇所: 日本旅行のWebサイト(インターネット限定)
- 主な区間の料金 ※利用する区間によって異なる
- 新大阪~博多: 8,500円~10,000円
- 新大阪~熊本: 10,700円~12,800円
- 広島~博多: 6,200円~9,200円
- 広島~熊本: 7,800円~9,500円
JTBの「トクトク!ひかり・こだま」も、山陽新幹線「こだま」に格安で乗車できる旅行商品です。価格・設定区間は、前述の日本旅行「バリ得」と似ています。価格は100~300円ほど安い区間が多い一方、「バリ得」に付属する「ポチっとギフト」(売店でドリンクやお菓子と交換できるクーポン)は付属しません。
JTBの「トクトク!ひかり・こだま」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。

【JR四国】JR四国・土佐くろしお鉄道全線に3日間乗り放題!「帰ってきた四国満喫きっぷ」
2023年4月~5月の期間限定で、JR四国・土佐くろしお鉄道全線に3日間乗り放題となる「帰ってきた四国満喫きっぷ」が発売されます。特急列車の普通車自由席に3日間乗り放題で10,500円という破格のフリーきっぷです。
また、JR四国は多数のフリーきっぷを発売していますが、最もベーシックなものが、JR四国全線(特急列車含む)の普通車自由席に3日間乗り放題の「四国フリーきっぷ」です。いつでも利用できる使い勝手の良さも魅力です。
【期間限定】JR四国全線・土佐くろしお鉄道全線の特急自由席に3日間乗り放題で10,500円!「帰ってきた四国満喫きっぷ」
2023年4月8日~5月21日の期間限定で、JR四国全線・土佐くろしお鉄道全線の普通列車・特急列車の普通車自由席に3日間乗り放題となる「帰ってきた四国満喫きっぷ」が発売されます。3日間、特急列車に乗り放題で10,500円と破格のフリーきっぷです。
- 帰ってきた四国満喫きっぷ
- フリーエリア: JR四国全線・土佐くろしお鉄道全線・JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- きっぷの効力: フリーエリア内の普通列車・特急列車の普通車自由席に乗り放題
- 利用期間: 2023年4月8日(土)~5月21日(日)
- 有効期間: 上記期間中の土休日を1日以上含む3日間
- おねだん(デジタル版): 大人 10,500円 小児 3,500円
期間中にJR四国を利用する旅行や乗り鉄に出かける場合にはイチオシのきっぷです。ゴールデンウィークも利用できます。この春や初夏の四国旅行にぴったりのきっぷです。
「帰ってきた四国満喫きっぷ」について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

JR四国の特急列車に3~4日間乗り放題!「四国フリーきっぷ」「四国グリーン紀行」「バースデイきっぷ」
JR四国の定番フリーきっぷ「四国フリーきっぷ」は、JR四国全線の特急列車の自由席に3日間乗り放題で、16,440円というお得なフリーきっぷです。
- 四国フリーきっぷ
- 利用期間: 通年
- 有効期間: 3日間
- フリーエリア: JR四国全線、土佐くろしお鉄道(窪川~若井)JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- きっぷの効力: フリーエリア内の特急列車、普通・快速列車の普通車自由席に乗り放題
- おねだん: 大人 16,440円, 小児 8,220円
JR四国を鉄道で周遊する旅にぴったりのフリーきっぷです。1日あたり5,000円ちょっとで、JR四国の特急列車に乗り放題ですので、かなりおトクです。
また、特急列車の普通車指定席・グリーン席に乗車できる「四国グリーン紀行」もあります。
- 四国グリーン紀行
- 利用期間: 通年
- 有効期間: 3日間
- フリーエリア: JR四国全線、土佐くろしお鉄道全線、JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- きっぷの効力: フリーエリア内の特急列車、普通・快速列車のグリーン席・普通車指定席・自由席に乗り放題
- おねだん: 大人 20,950円
こちらはグリーン車、普通車指定席にも乗車できるフリーきっぷです。乗車できる座席種別が多いだけでなく、有効期間が4日間と長く、フリーエリアに土佐くろしお鉄道全線が含まれるなど、「四国フリーきっぷ」よりもかなりグレードアップされています。
JR四国自慢の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」や「伊予灘ものがたり」にも、「四国グリーン紀行」だけで乗車できます。(グリーン席の予約は別途必要ですが、追加料金はかかりません)
「四国フリーきっぷ」「四国グリーン紀行」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、誕生月に限り、四国フリーきっぷよりも安い「バースデイきっぷ」(3日間有効、自由席用9,680円、グリーン車用13,240円)を利用することもできます。特に、グリーン車用は破格です。

JR四国のフリーきっぷのまとめ記事です。特急列車の指定席やグリーン席を利用したい場合には、「四国グリーン紀行」など別のきっぷのほうが適切です。以下の記事で詳しく紹介しています。

【JR九州】JR九州全線に3日間乗り放題!「ぐるっと九州きっぷ」
JR九州の定番フリーきっぷ「ぐるっと九州きっぷ」は通年利用できます。九州を鉄道で周遊する旅であれば、「ぐるっと九州きっぷ」がおすすめです。また、西九州エリアの旅行であれば、2022年9月23日に開業した西九州新幹線「かもめ」と、同日に運転を開始した新D&S列車「ふたつ星4047」の両方に乗車できる「かもめぐるりんきっぷ」もおすすめです。
JR九州全線に3日間乗り放題! 特急券追加で新幹線・特急にも乗れる「ぐるっと九州きっぷ」
JR全線に3日間乗り放題となる定番のフリーきっぷです。
- ぐるっと九州きっぷ
- 利用期間: 通年
- 有効期間: 3日間
- フリーエリア: JR九州全線
- きっぷの効力
- フリーエリア内の普通・快速列車の普通車自由席に乗り放題
- 特急券等を別途購入すれば、九州新幹線や特急列車にも乗車可能
- おねだん: 大人 14,300円, 小児 7,150円
別途、特急券を購入すれば、九州新幹線や在来線特急列車にも乗車できますので、九州を周遊する旅におすすめのフリーきっぷです。
おねだんは大人用が14,300円と安くはないですが、新幹線や特急列車を活用してあちこち巡る旅であれば、元は取れるはずです。
一方、特定の都市間の往復利用や、観光地への往復利用だけであれば、別のきっぷのほうが良い場合もあります。
「ぐるっと九州きっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

JR九州が発売しているフリーきっぷ・割引きっぷのまとめ記事です。使い分けの方法なども紹介していますので、ぜひご覧ください。

【期間限定】西九州新幹線「かもめ」と新D&S列車「ふたつ星4047」の乗車にぴったりの「かもめぐるりんきっぷ」
2022年9月23日に開業した西九州新幹線「かもめ」と、同日に運転を開始したD&S列車「ふたつ星4047」にそれぞれ1回ずつ乗車できる往復タイプのきっぷです。
- かもめぐるりんきっぷ
- 利用期間: 2022年9月23日(金)~2023年4月2日(日)
- 有効期間: 博多・佐賀発着(3日間),武雄温泉発着(2日間)
- きっぷの効力
- 片道西九州新幹線「かもめ」、片道「ふたつ星4047」に乗車可能
- それぞれ普通車指定席に1回ずつ乗車可能
- おねだん
- 博多発着: 大人 9,300円,こども 4,650円
- 佐賀発着: 大人 8,600円,こども 4,300円
- 武雄温泉発着: 大人 7,200円,こども 3,600円
西九州新幹線「かもめ」と新D&S列車「ふたつ星4047」の乗車にぴったりの割引きっぷです。有効期間が2日~3日間ありますので、新幹線やD&S列車の乗車だけでなく、長崎など沿線での観光や宿泊を含めた旅行にも利用できます。
詳しくは、JR九州のWebサイトをご確認ください。
以上、『2023年春の鉄道旅行に使えるJR各社の格安フリーきっぷ・割引きっぷまとめ!』でした。例年では考えられないほどお得なフリーきっぷ・割引きっぷがたくさん利用できますので、感染対策を万全にしたうえで、鉄道旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。
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乗り鉄や鉄道旅行に便利なフリーきっぷ・割引きっぷを紹介している目次ページです。

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