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【E353系】中央線特急 新型スーパーあずさ(現「あずさ」「かいじ」)乗車レポート! 改良された座席・広々とした客室で居住性は大幅向上、揺れも少なく乗り心地は上々!

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2017年12月23日に中央本線の特急用車両としてデビューしたE353系。早速、スーパーあずさ1号に新宿から甲府まで乗車しましたので、座席などの車内設備や、その乗り心地などを中心に、乗車レポートをお届けします。

※2019.04.28更新(あずさ・かいじ全列車への投入、新たな着席サービスについて追記)

中央本線の特急用新型車両「E353系」とは?

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E353系は、中央本線(中央東線)の特急用に導入された新型車両です

導入当初(2017年12月現在)は一部の「スーパーあずさ」に充当されていますが、2018年3月のダイヤ改正で、全ての「スーパーあずさ」がE353系に置き換わりました。その後、「あずさ」「かいじ」に利用されていたE257系との置き換えも進み、2019年3月のダイヤ改正で、「あずさ」「かいじ」のすべての特急列車の車両がE353系に置き換わりました。(一部の臨時列車では、E257系での運転もあるようです)

つまり、現在では、中央東線の特急列車(東京・新宿~甲府・松本・白馬)に乗車すると、基本的にはE353系に乗車することになります。

(追記)中央本線特急列車(E353系)への「新たな着席サービス」の導入

2019年3月のダイヤ改正で、中央本線の特急列車がすべてE353系に統一されたのに伴い、従来の「指定席」「自由席」という区分が廃止され、「新たな着席サービス」が導入されました。

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この「新たな着席サービス」で、すべての普通車の座席が指定できるようになりました。指定を受けていない場合(「座席未指定券」という)、誰も座っていない席に座ることができますが、指定を受けている客が乗ってきた場合には、席を譲る必要があります。

座席指定券も座席未指定券も、特急料金は同額ですので、早めに座席の指定を受けることをおすすめします。

ゆったりした客室のE353系、居住性は大幅に向上!

今回、新宿から甲府まで、スーパーあずさ1号(当時)の普通車(指定席)に乗車しましたので、その乗車レポートをお届けします。

まずは、客室内の設備面でのレポートです。

広々とした客室

乗車してまず気がつくのは、これまでのE351系の電車と比べると、客室内が広々としていることですね。

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車両断面が丸みを帯びていたE351系に対して、E353系は四角に近い断面で、その分、広々としているようです。

E351系は、カーブ通過時に車体を大きく傾けるので、その分、車両の横幅を絞らないといけなかったのに対して、E353系は傾斜がかなり小さくなったので、断面を大きくとることができるようになったのでしょうね。

シートピッチは標準的ながら、可動式枕の付いた座席

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普通車の座席です。シートピッチ(前の座席との間隔)は960mmで、新幹線の普通車の座席(980mm~1000mm)よりは若干狭いものの、在来線の特急車両としては標準的です。

実は、E351系はシートピッチが970mmでした。E353系では10mm狭くなっているのですが、シートが改良されたのと、前の座席のシート下が空いているので、その狭さを感じさせません。E351系は、前の座席の下に、座席を支える台があって、足を伸ばせなかったのですよね。

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E351系ではグリーン車にしかなかった上下可動式の枕が普通車の座席にも付きました。これは個人的には高評価です。枕の位置は、各人の好みも大きいでしょうし、車内で休みたいのか、何らかの作業をしたいのかによっても異なるでしょう。そういう意味で、自分で好きな位置に調整できるのはありがたいです。

「E353」のロゴが入ったカバーもGOODですね!

大きめのテーブル

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テーブルは比較的大きく、モバイル用のパソコンを置いてもはみ出ないくらいの大きさになっています。(サービスサンドは気にしないでください…)

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テーブルの耐荷重は5kgまで。駅弁を食べたり、お酒を飲んだり、パソコン作業をする分には全く問題ないでしょう。

電源コンセントは前の座席の下に

最近の特急型車両の標準設備となっている電源コンセントは、全席に装備されています

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E353系では、前の座席の下部にあります。

常磐線のE657系では、ひじ掛けに付いていたのですが、E353系では変更したようですね。

パソコン作業をするなら、E353系のように前の座席の下にあるほうが、電源ケーブルが邪魔にならなくてよさそうですが、スマホを充電しながら利用したいとなると、ひじ掛けに電源コンセントがあるほうが便利かな、と思いました。もっとも、好みの問題の範疇とは思いますが…。

(追記)2019年末までにE353系へのWiFi導入

登場した当時、E353系にはWiFiの設備はなかったのですが、その後、E353系電車でのWiFiサービスを提供することが発表されました。

①対象車両:E353 系(新型車両)
②提供時期:2018 年 12 月から車両改修を行い、順次サービスを開始いたします。
※2019 年 12 月までに全編成でサービスを提供予定

ということで、2019年中に順次サービス開始、2019年末までに全てのE353系車両でWiFiサービスが利用できるようになるそうです。上記リリースのタイトルでは「訪日外国人のお客さま」となっていますが、プレスリリース内には、日本人を含む誰でも利用できると書かれています。

荷物置き場は客室内に設置

荷物置き場が、一部の車両の客室内に設けられています。

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車端部の座席のスペースに設置されています。下り列車(松本方面行き)の場合は、最前列のC/D列の座席に相当するところに設けられていました。

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ただし、デッキに掲示されている「車内設備のご案内」によると、全車両にあるわけではないようです。

荷物置き場があるのは、

  • 1号車、3号車、5号車、7号車、10号車、12号車の客室内
  • 9号車(グリーン車)のデッキ部

の7か所のようです。

網棚に載せられないような大きな荷物を持って乗る場合には、上記の号車に乗車したほうがよいでしょう。

「E353系」揺れと騒音が少なく、乗り心地はかなり向上!

次に、新宿から甲府まで乗車した際の乗り心地についてです。

車体傾斜はほとんど気が付かないレベル

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中央本線の特急列車には、カーブを高速で通過するために、車体傾斜装置が装備されています。カーブを通過する際に、車体を傾斜させることで、高速でカーブを通過しつつ、乗り心地の改善を図るための装置です。

先代のE351系では、「制御つき自然振り子方式」の車体傾斜装置が採用されていて、カーブ通過時には最大で5度も傾斜していました。一方、E353系では「空気ばね車体傾斜方式」が採用され、傾斜は最大でも1.5度に抑えられているとのことです。

実際に乗車してみると、E351系では車体が傾くのがよくわかったのですが、E353系では車体の傾斜はほとんどわかりませんでした

個人的には、E351系の車体傾斜も嫌いではなかったのですが、傾斜が大きいので乗り物酔いを誘発しやすく、揺り戻し時の揺れが大きいといったことから、一般的には乗り心地が悪いとされています。

その点では、E353系は大幅に改善されています。急勾配、急カーブの多い中央本線ですので、多少の揺れは発生しますが、小刻みな揺れが多く、E351系のような大きな横方向の揺れはほとんど感じませんでした。少なくとも、不快に感じる変な揺れはほとんどなくなりました。

客室内の静穏性も向上

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乗り心地という点では、客室内の静穏性もかなり向上しています。

今回乗車した10号車は、モーターが付いている車両(モーター車)でしたが、そのモーター音がかなり軽減されているのがわかりました。客室内の床が防音構造になっているそうで、モーター音や走行音を軽減しているそうです。

ゆっくりと休みたい方にとっては、とてもよい改善点ですね。


新型スーパーあずさ(現あずさ・かいじ)「E353系」の乗車レポートをお届けしました。先代のE351系の欠点を改良しつつ、高速性はそのままという優れた車両に仕上がっている印象を受けました。中央本線の旅がさらに快適になりそうですね。