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【ときわ路パス】茨城県内のJRと私鉄に乗車できるフリーきっぷ! 魅力的な私鉄路線の乗り歩きに最適!(2023年版)

ノウハウ-おトクなきっぷ
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JR東日本から2023年の秋季(10月~12月)、2024年冬季(2月~3月)に「ときわ路パス」が発売されます。「ときわ路パス」は、茨城県内のJR線に加えて、魅力的な私鉄、第三セクター路線にも乗車できるフリーきっぷです。茨城県内の観光や私鉄路線の乗り歩きにいかがでしょうか?

この記事では、「ときわ路パス」の概要に加えて、「ときわ路パス」での乗車におすすめの路線・列車、沿線の観光スポットについて紹介します。

※2023年12月からはデジタル版の「ときわ路パス」も発売されます。詳しくはこちらをご覧ください。

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「ときわ路パス」とは?

「ときわ路パス」は、JR東日本が発売する1日有効のフリーきっぷです。期間中の土休日に利用することができます。

「ときわ路パス」の概要は以下のとおりです。

きっぷ名ときわ路パス
利用期間夏季: 2023年7月15日(土)~8月27日(日)の土休日
秋季: 2023年10月1日(日)~12月24日(日)の土休日
冬季: 2024年2月10日(土)~3月31日(日)の土休日
※デジタル版は2023年12月2日から利用可能
備考
発売期間夏季: 2023年6月15日(木)~8月27日(日)
秋季: 2023年9月1日(金)~12月24日(日)
冬季: 2024年1月10日(水)~3月31日(日)
※利用日の1ヶ月前から当日まで発売
※デジタル版は利用当日のみ発売
有効期間1日間
フリーエリア常磐線(取手~大津港)
水戸線(小田林~友部)
水郡線(水戸~下野宮・常陸太田)
鹿島線(鹿島サッカースタジアム~潮来)
関東鉄道(常総線・竜ケ崎線 全線)
真岡鉄道(全線)
鹿島臨海鉄道(全線)
ひたちなか海浜鉄道(全線)
フリーエリア
(図)
出典https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2874
効用フリーエリア内の普通列車(快速含む)に乗り放題
特急券・グリーン券を購入すれば、特急列車やグリーン車にも乗車可能
SLもおかも整理券を購入すれば真岡鉄道の「SLもおか」に乗車可能
発売会社JR東日本
発売箇所・紙のきっぷは、フリーエリア内のJR東日本の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口で発売
・デジタル版は地域・観光型 MaaS「ひたちのくに紀行」WEB サイトで発売
価格(大人)2,180円
価格(小児)550円

なお、大人の休日倶楽部会員の方は、「大人の休日倶楽部会員用」用を1,670円で購入することができます。ただし、「大人の休日倶楽部カード」で決済する必要があります。

また、2023-24年冬版からはデジタル版の「ときわ路パス」も発売されます。デジタル版は大人用のみとなっています。

ご覧のとおり、茨城県内のJR線に加えて、関東鉄道、真岡鉄道、鹿島臨海鉄道、ひたちなか海浜鉄道 といった、茨城県内を中心に運行している私鉄・第三セクター路線にも乗車できるのが最大の特徴です。JR東日本が発売するフリーきっぷですが、これらの魅力的な私鉄路線を乗り歩くためにあるようなきっぷです。

このようなエリア限定のフリーきっぷの例にもれず、フリーエリア内の駅でしか購入できません ので、フリーエリア外からくる方は、どの駅で「ときわ路パス」を購入するかをよく考えておきましょう。東京方面から常磐線を利用する場合には、取手駅が候補になるでしょう。

デジタル版「ときわ路パス」をモバイルSuicaで発売!

2023年12月からは、デジタル版の「ときわ路パス」も発売されます。デジタル版の「ときわ路パス」は、「ひたちのくに紀行」WEBサイト(スマートフォン専用サイト)で発売され、モバイルSuicaで利用します。

ひたちのくに紀行 旅の「知る・乗る。めぐる」を印籠(スマホ)で解決!
ひたちのくに紀行は印籠(スマホ)ひとつで便利でおトクに茨城県内を楽しめるサービスです。「国営ひたち海浜公園」や「偕楽園」などの茨城県内にある様々な観光施設情報を掲載。観光や交通チケットの販売、現地交通情報やグルメ情報などが集約された便利なサ...

利用期間、有効期間、フリーきっぷとしての効力は、紙のきっぷの「ときわ路パス」と同じですが、以下の点が異なります。

  • デジタル版「ときわ路パス」は利用当日のみ発売
  • デジタル版「ときわ路パス」は大人用のみ発売(こども用、大人の休日倶楽部用は発売しない)

詳しくは、JR東日本のニュースリリースもご覧ください。

デジタル版「ときわ路パス」は、Suicaを利用できる駅では改札口にタッチすることで入出場ができます。Suicaを利用できない駅では、駅員や乗務員にスマートフォンの画面を見せて改札を通ります。

Suicaを利用できる区間での料金の清算は、以下のようになります。

  • いったんSuicaのチャージ残額から正規運賃が差し引かれる
  • 利用日の翌日末に、フリーエリア内での利用分がSuicaチャージとしてキャッシュバックされる

少しややこしい清算方法になりますが、Suicaを利用できる路線と利用できない路線がフリーエリア内に混在しているため、やむをえないでしょう。

デジタル版の一番のメリットとしては、フリーエリア外からフリーエリア内に移動する場合、いったん下車しなくても「ときわ路パス」を利用できることです。常磐線など、Suicaを利用できる路線からフリーエリア内に入る場合であれば、フリーエリア外のきっぷも必要ありませんので、この点では使い勝手が良くなります。

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「ときわ路パス」で乗りたいおすすめ路線

「ときわ路パス」で乗りたいおすすめ路線を、独断と偏見で紹介してみます。

関東鉄道常総線&真岡鉄道

取手~下館を走る関東鉄道常総線と、下館~茂木を走る真岡鉄道は、合わせて乗りたい路線です。

いずれも非電化路線で、関東鉄道常総線は、東京から最も近いディーゼルカーに乗車できる路線です。東京から近いこともあり、取手側はラッシュ時には1時間に10本もの列車が走る通勤路線になっています。日中でも1時間に4本ほど運転されていますので、気軽に乗車できます。

関東鉄道常総線には、関東の駅百選に認定されている騰波ノ江(とばのえ)駅など、ローカル線の雰囲気を感じられる風情のある駅もあります。

関東鉄道常総線の乗車記は、以下の記事をご覧ください。

関東地方私鉄乗り歩き (1)関東鉄道常総線
昨日までのブログで書いたように、東北地方を18きっぷで旅しましたが、まだ2日分余っています。そのうちの1日分を利用して、まだ乗車したことのない関東の地方私鉄乗り歩きの旅に行きました。(2015年8月下旬の旅行記です)

下館駅で発車を待つ真岡鉄道「SLもおか」
下館駅で発車を待つ真岡鉄道「SLもおか」

真岡鉄道(もおかてつどう)は、「SLもおか」で有名なSLが走る路線です。沿線には益子焼で有名な益子駅、SLが展示されている「キューロク館」がある真岡駅など、観光スポットもありますので、途中下車して散策するのにもよい路線です。

真岡鉄道「SLもおか」については、以下の記事をご覧ください。乗車記に加えて、「SLもおか」に乗車するためのSL
SL整理券の予約・購入方法なども紹介しています。

【SLもおか】真岡鐵道の気軽の乗れる普段着のSL、転車台やメンテナンス作業の見学も! 整理券の予約方法も紹介します!(2024年版)
真岡鐵道が運行するSL列車「SLもおか」は、下館~茂木間を土休日を中心に運行されています。【ひさの乗り鉄ブログ】では、「SLもおか」の運転日やダイヤ、SL整理券の予約方法などをわかりやすく紹介します。また、「SLもおか」の乗車記として、車内の様子や混雑状況なども詳しく紹介します。

ひたちなか海浜鉄道

ひたちなか海浜鉄道の気動車

ひたちなか海浜鉄道は、JR常磐線の勝田駅と阿字ヶ浦駅を結ぶ全長14.3kmの非電化路線です。2008年に、それまで運行していた茨城交通から鉄道部門を切り離し、ひたちなか市も出資する第三セクター方式の「ひたちなか海浜鉄道株式会社」として再出発しました。

那珂湊駅

上の写真の那珂湊駅は、ひたちなか海浜鉄道の中心駅です。徒歩圏内に 「那珂湊おさかな市場」 があり、新鮮な海の幸をいただけるお店がたくさんあります。

那珂湊おさかな市場
那珂湊漁港前に11店舗が軒を連ねる「那珂湊おさかな市場」。旬の魚介類、那珂湊や近海で漁れる地魚を豊富に取り揃えています。お食事処やおみやげ屋さん、たくさんの楽しいお店が集まっています。

阿字ヶ浦駅

終点の阿字ヶ浦駅からは、バスや徒歩で 「国営ひたち海浜公園」 にアクセスできます。広大なお花畑を有する公園で、4月中旬~ゴールデンウィークの時期に咲くネモフィラが有名ですね。

国営ひたち海浜公園に青い絨毯「ネモフィラ」を見に行こう!(2023年版) ネモフィラの見頃や見どころ、公共交通機関でのアクセスを紹介します!
淡い青色が特徴のネモフィラ。一年草の小さな花ですが、群生していると一面が青く染まり、この世のものとは思えない風景が広がります。そんなネモフィラを手軽に見られるのが、茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」です。この記事では、ひたち海浜公園のネモフィラの様子をはじめ、公共交通機関でのアクセスやおすすめルートを紹介します。

さらに、秋にはコキアの紅葉が素晴らしいです。例年10月に見ごろを迎えます。ネモフィラの時期ほど混雑はしませんので、ゆっくりと眺めることができます。

ひたち海浜公園に「コキア」の紅葉を見に行こう! 見どころや公共交通機関でのアクセスを紹介!(2023年版)
コキアを丘一面に植えているの国営「ひたち海浜公園」。コキアが紅葉する10月には、丘一面が真っ赤に染まります。今回、コキアの紅葉を見に行ってきましたのでレポートします。また、見どころや混雑状況、公共交通機関でのアクセス、おすすめのルートも紹介します。

なお、「ひたちなか海浜鉄道」は以下の記事で詳しく紹介しています。沿線の観光スポットも紹介していますので、ぜひご覧ください。

茨城のミニ三セク路線「ひたちなか海浜鉄道」に乗ろう! ひたち海浜公園やおさかな市場へのアクセスにも使えます!
茨城県の海沿いの町、ひたちなか市を走る「ひたちなか海浜鉄道」。勝田~阿字ヶ浦の全線で14.7kmの小さな鉄道ですが、ひたち海浜公園やおさかな市場などへのアクセスにも使えます。鉄道ファン的には、日本各地で活躍していた古い車両にお目にかかれるの...

鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線

鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線は、水戸~鹿島サッカースタジアム間を結ぶ非電化路線です。途中の大洗は、海水浴などの観光地として有名です。

「鹿島臨海鉄道」の名称から、鹿島灘や太平洋が車窓から見えることを期待しますが、残念ながら見えません。その代わり、霞ヶ浦や涸沼など、茨城県南部に点在する湖沼を車窓から望むことができます。高架の区間が多いため、平地に広がるのどかな農地を見渡すことができます。

列車は、JR東日本の鹿島線に一駅だけ乗り入れ、鹿島神宮駅が終点となっています。鹿島神宮へは駅から徒歩10分ほどですので、参拝するのもよいでしょう。

鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線については、以下の乗車レポートもご覧ください。

【鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線 乗車記】のどかな農地と湖沼の風景が魅力的な非電化ローカル線!
茨城県の水戸駅と鹿島サッカースタジアム駅を結ぶ鹿島臨海鉄道大洗鹿島線。1985年に開業した比較的新しい第三セクター鉄道です。「臨海鉄道」ですが、車窓から海は見えません。平坦な農地が続き、ときおり湖が見える、のどかなローカル線です。この記事では、鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線の乗車記をお届けします。

水郡線

水郡線の気動車

JR東日本が発行しているフリーきっぷですので、JRの路線も最後に紹介します。

このエリアで乗りたいのは「水郡線」です。水戸~郡山を結ぶ比較的長い非電化路線ですが、この「ときわ路パス」で乗車できるのは、途中の下野宮駅までです。それでも、水戸駅から乗車すると1時間半ほどかかります。

水郡線は、久慈川という川に沿って進む川の路線 です。途中の山方宿駅あたりから、久慈川が車窓に見えるようになります。

袋田の滝

沿線の見どころは、日本三大名瀑の一つとして有名な「袋田の滝」 です。袋田駅から路線バスで10分ほどでアクセスできます。高さはそれほどでもないですが、幅が広い滝です。夏は水量が多く迫力がありますし、秋は紅葉、冬は凍結することもあり、1年を通じて楽しめます。

袋田の滝については、以下の記事で紹介しています。袋田駅からのアクセスも紹介しています。

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茨城県にある「袋田の滝」をご存知でしょうか? 華厳の滝、那智の滝と並ぶ日本三大名瀑の一つですが、一段の落差が大きいこれらの滝とは異なり、「袋田の滝」は4段を滑り落ちる美しい滝です。そんな袋田の滝に行ってきましたので、見どころと、水郡線・路線...

水郡線については、以下の記事でも紹介していますので、興味があればご覧ください。

【水郡線 周遊ルート】久慈川の清流を楽しめる路線! 沿線の観光スポットも紹介します! ~青春18きっぷ おすすめ日帰り旅3~
水郡線は、水戸と郡山を結ぶローカル線です。奥久慈の自然豊かな地域を、久慈川に沿って走る川の路線です。この記事では、首都圏から青春18きっぷで水郡線を旅する日帰りルートを、車窓を交えてご紹介します。沿線には日本三大名瀑の一つ「袋田の滝」もありますので、滝見物とあわせての汽車旅がおすすめですよ。

以上、茨城県内のJR線と私鉄路線に乗車可能なフリーきっぷ「ときわ路パス」についてご紹介しました。東京から近いわりに、懐かしさを感じさせる私鉄路線が多い茨城県。そんな路線を乗り歩くのに最適なフリーきっぷですね。

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この記事を書いた人
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