特急「いなほ」は、新潟~酒田・秋田を羽越本線経由で結ぶJR東日本の特急列車です。日本海側の主要都市を結ぶとともに、上越新幹線からの乗り継ぎで、首都圏と新潟の下越地方・庄内地方を結ぶ役割もあります。この記事では、特急「いなほ」(E653系)の停車駅・時刻表、車内設備、おすすめの座席(座席表あり)、「いなほ」の料金や乗車に使えるお得なきっぷについてわかりやすく紹介します。
羽越本線 特急「いなほ」とは?

新潟駅で発車を待つ特急「いなほ1号」
特急「いなほ」は、白新線・羽越本線を経由して、新潟駅と酒田駅・秋田駅を結ぶJR東日本の特急列車です。新潟~酒田間を2時間10分前後、新潟~秋田間を3時間30分~40分前後で結びます。
特急「いなほ」は1日7往復運転されていますが、そのうち2往復が秋田駅発着、残りの5往復が酒田駅発着となります。繁忙期には、通常は酒田発着の列車が、秋田駅まで延長運転されることがあります。
特急「いなほ」はE653系という車両で運転されています。基本的にはグリーン車を連結した7両編成で運転されていますが、一部の列車はグリーン車なしの4両編成での運転となっています。
特急「いなほ」の運転日・停車駅・時刻表(2023年3月改正ダイヤ)
特急「いなほ」は定期列車ですので、基本的に毎日運転されます。繁忙期等には、臨時列車が運転されたり、酒田発着の列車が秋田駅まで延長運転されることもあります。
特急「いなほ」の停車駅とダイヤ(時刻表)は以下のとおりです。定期列車のみのダイヤを掲載しています。また、ダイヤは変更になることがありますので、実際に乗車される際には、時刻表やJR東日本のWebサイト等で最新の情報をご確認ください。
【特急「いなほ」下り】
いなほ1号 | いなほ3号 | いなほ5号 | いなほ7号 | いなほ9号 | いなほ11号 | いなほ13号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新潟 | 08:22 発 | 10:48 発 | 12:41 発 | 14:49 発 | 17:58 発 | 19:54 発 | 21:07 発 |
豊栄 | 08:34 発 | 11:02 発 | 12:53 発 | 15:02 発 | 18:11 発 | 20:08 発 | 21:21 発 |
新発田 | 08:43 着 08:43 発 | 11:12 着 11:12 発 | 13:02 着 13:03 発 | 15:11 着 15:11 発 | 18:20 着 18:21 発 | 20:18 着 20:18 発 | 21:31 着 21:31 発 |
中条 | 08:53 発 | 11:22 発 | 13:12 発 | 15:21 発 | 18:30 発 | 20:28 発 | 21:41 発 |
坂町 | 08:59 着 08:59 発 | 11:28 着 11:28 発 | 13:18 着 13:19 発 | 15:27 着 15:27 発 | 18:37 着 18:37 発 | 20:34 着 20:34 発 | 21:47 着 21:47 発 |
村上 | 09:07 着 09:08 発 | 11:37 着 11:37 発 | 13:27 着 13:27 発 | 15:35 着 15:36 発 | 18:45 着 18:46 発 | 20:42 着 20:43 発 | 21:55 着 21:56 発 |
府屋 | 09:37 発 | 12:08 発 | 13:57 発 | 16:06 発 | 19:17 発 | 21:13 発 | 22:26 発 |
あつみ温泉 | 09:50 発 | 12:21 発 | 14:09 発 | 16:19 発 | 19:29 発 | 21:25 発 | 22:38 発 |
鶴岡 | 10:12 着 10:12 発 | 12:42 着 12:43 発 | 14:30 着 14:31 発 | 16:40 着 16:40 発 | 19:49 着 19:50 発 | 21:45 着 21:46 発 | 22:58 着 22:58 発 |
余目 | 10:22 着 10:23 発 | 12:53 着 12:53 発 | 14:41 着 14:42 発 | 16:50 着 16:51 発 | 20:00 着 20:00 発 | 21:56 着 21:56 発 | 23:08 着 23:09 発 |
酒田 | 10:31 着 10:33 発 | 13:01 着 | 14:50 着 | 16:59 着 17:01 発 | 20:08 着 | 22:04 着 | 23:17 着 |
遊佐 | 10:44 発 | 17:11 発 | |||||
象潟 | 11:04 発 | 17:32 発 | |||||
仁賀保 | 11:13 発 | 17:41 発 | |||||
羽後本荘 | 11:24 着 11:24 発 | 17:52 着 17:53 発 | |||||
秋田 | 11:57 着 | 18:30 着 |
【特急「いなほ」上り】
いなほ2号 | いなほ4号 | いなほ6号 | いなほ8号 | いなほ10号 | いなほ12号 | いなほ14号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
秋田 | 10:44 発 | 16:48 発 | |||||
羽後本荘 | 11:17 着 11:18 発 | 17:21 着 17:22 発 | |||||
仁賀保 | 11:29 発 | 17:35 発 | |||||
象潟 | 11:38 発 | 17:44 発 | |||||
遊佐 | 11:59 発 | 18:05 発 | |||||
酒田 | 05:29 発 | 06:59 発 | 09:11 発 | 12:09 着 12:11 発 | 14:41 発 | 16:04 発 | 18:15 着 18:17 発 |
余目 | 05:37 着 05:37 発 | 07:07 着 07:07 発 | 09:19 着 09:20 発 | 12:19 着 12:20 発 | 14:49 着 14:49 発 | 16:12 着 16:12 発 | 18:25 着 18:26 発 |
鶴岡 | 05:47 着 05:48 発 | 07:17 着 07:18 発 | 09:30 着 09:31 発 | 12:30 着 12:31 発 | 15:00 着 15:00 発 | 16:22 着 16:23 発 | 18:36 着 18:36 発 |
あつみ温泉 | 06:07 発 | 07:37 発 | 09:50 発 | 12:50 発 | 15:21 発 | 16:43 発 | 18:55 発 |
府屋 | 06:19 発 | 07:49 発 | 10:01 発 | 13:02 発 | 15:33 発 | 16:55 発 | 19:07 発 |
村上 | 06:46 着 06:46 発 | 08:17 着 08:18 発 | 10:28 着 10:29 発 | 13:29 着 13:30 発 | 16:01 着 16:01 発 | 17:22 着 17:23 発 | 19:34 着 19:35 発 |
坂町 | 06:55 着 06:55 発 | 08:27 着 08:27 発 | 10:37 着 10:38 発 | 13:39 着 13:39 発 | 16:10 着 16:11 発 | 17:31 着 17:32 発 | 19:43 着 19:44 発 |
中条 | 07:02 発 | 08:34 発 | 10:44 発 | 13:46 発 | 16:17 発 | 17:39 発 | 19:50 発 |
新発田 | 07:10 着 07:10 発 | 08:42 着 08:43 発 | 10:53 着 10:53 発 | 13:54 着 13:56 発 | 16:26 着 16:26 発 | 17:47 着 17:47 発 | 19:59 着 19:59 発 |
豊栄 | 07:20 発 | 08:52 発 | 11:02 発 | 14:06 発 | 16:36 発 | 17:57 発 | 20:08 発 |
新潟 | 07:32 着 | 09:05 着 | 11:15 着 | 14:19 着 | 16:49 着 | 18:10 着 | 20:21 着 |
特急「いなほ」の車内の様子・車内設備
特急「いなほ」の車内の様子と車内設備について、簡単に紹介します。
普通車はやや狭めも座り心地は問題なし

特急「いなほ」の普通車
普通車の車内の様子です。通常のリクライニングシートが並びます。シートピッチ(前後の席の間隔)は910mmで、新幹線の普通車(980mm~1,040mm)や新しい在来線特急列車の普通車(E657系「ひたち」やE353系「あずさ」は960mm)に比べるとやや狭いです。
ただ、前の座席の下に空間があり、足を延ばすことができるので、座ってみた感じでは、それほど窮屈さは感じません。
何度か新潟~酒田・秋田間の全区間に乗車しましたが、お尻が痛くなるようなこともなく、座り心地は問題ありません。
在来線特急列車では最も広いグリーン車

特急「いなほ」のグリーン車
特急「いなほ」の座席で特筆すべきはグリーン車です。JR東日本のグリーン車では珍しく1+2列の座席配置でゆったりとしているうえに、シートピッチが1,820mmとものすごく広いのです。
特急「いなほ」の車両は、以前、常磐線の特急「フレッシュひたち」で使われていたものですが、当時はグリーン車はありませんでした。「いなほ」に転用するにあたって、1号車をグリーン車に改造したのですが、そのときに普通車2席分をグリーン車1席分としたため、前後の座席間隔がとても広いものになりました。

シートピッチが広い特急「いなほ」のグリーン席
その広いシートピッチをいかして、前後の座席の間にしきり(衝立)が設置されています。このしきりがあるために、座席を思いっきりリクライニングさせても、前後の席には全く影響がありません。そのうえ、ちょっとしたプライベート空間を演出していて、落ち着いて乗車することができます。
WiFiはなし、コンセントはグリーン車のみ
特急「いなほ」の車両はやや古いものであるため、WiFiのサービスはありません。また、電源コンセントも、普通車にはありません。グリーン車にはありますが、2席並びのAB席には1つです。
普通車 | グリーン車 | |
---|---|---|
WiFi | なし | なし |
コンセント | なし | あり※ |
※AB席で1つ、C席に1つコンセントあり
普通車にはコンセントがありませんので、長時間「いなほ」に乗車する場合には、モバイルバッテリーなどを持参しましょう。
車内販売はないので飲み物等は乗車前に購入しておこう
特急「いなほ」には車内販売はありません。飲み物や軽食、お弁当などは、乗車前に購入しておきましょう。途中停車駅でも、停車時間が長い駅は多くありません。途中駅での購入も難しいと考えておきましょう。
また、新潟駅で上越新幹線から乗り継ぐ場合、乗り継ぎ時間が数分しかないことが多いです。新潟駅では、上越新幹線から「いなほ」に同一ホームで乗り換えができるようになっていますが、特急「いなほ」が発着するホームには、ソフトドリンクとお菓子の自動販売機しかありません。階下のコンコースに売店がありますが、乗り継ぎ時間に注意しましょう。
特急「いなほ」の編成・座席表とおすすめの座席

4両編成で運転される特急「いなほ」
特急「いなほ」の編成と座席表、おすすめの座席を紹介します。前述のとおり、「いなほ」には7両編成と4両編成の列車があります。7両編成の列車にはグリーン車がありますが、4両編成の列車にはグリーン車はありません。
2023年8月現在、4両編成で運転されている「いなほ」は以下の列車です。日によっては7両編成で運転されることもあります。
- 特急「いなほ」4両編成で運転される列車
- 下り: いなほ3号(新潟→酒田)
- 上り: いなほ10号(酒田→新潟)
特急「いなほ」7両編成の編成・座席表
7両編成の特急「いなほ」は、1号車がグリーン車、2~4号車が普通車指定席、5~7号車が普通車自由席です。日によっては、5号車が普通車指定席になることもあります。

特急「いなほ」7両編成の座席表
特急「いなほ」4両編成の編成・座席表
4両編成の特急「いなほ」は、1~2号車が普通車指定席、3~4号車が普通車自由席です。グリーン車はありません。

特急「いなほ」4両編成の座席表
特急「いなほ」のおすすめの座席は日本海側の「A席」

特急「いなほ」の日本海の車窓
特急「いなほ」のおすすめの座席は、日本海側の「A席」 です。「いなほ」は、村上~鶴岡間と、遊佐~秋田間で日本海の海岸線に沿って走ります。あとで紹介するように、桑川駅付近の名勝「笹川流れ」など、素晴らしい車窓を眺めることができます。
A席を確保しておけば、自席に座りながらにして、日本海の絶景車窓を眺めながらの旅をすることができます。
特急「いなほ」の料金、乗車におすすめのお得なきっぷ
特急「いなほ」の運賃・料金と、お得に乗車できる割引きっぷやフリーきっぷを紹介します。
主要区間の運賃・料金
特急「いなほ」の新潟駅から主要駅までの運賃(乗車券)、特急料金(通常期の普通車指定席の特急券)、グリーン料金は以下のとおりです。
【普通車指定席】
区間 | 乗車券 | 指定席特急券 | 合計 |
---|---|---|---|
新潟~あつみ温泉 | ¥1,980 | ¥1,890 | ¥3,870 |
新潟~鶴岡 | ¥2,640 | ¥1,890 | ¥4,530 |
新潟~酒田 | ¥3,080 | ¥2,290 | ¥5,370 |
新潟~秋田 | ¥4,840 | ¥2,510 | ¥7,350 |
【グリーン車】
区間 | 乗車券 | グリーン特急券 | 合計 |
---|---|---|---|
新潟~あつみ温泉 | ¥1,980 | ¥4,160 | ¥6,140 |
新潟~鶴岡 | ¥2,640 | ¥4,160 | ¥6,800 |
新潟~酒田 | ¥3,080 | ¥4,560 | ¥7,640 |
新潟~秋田 | ¥4,840 | ¥6,170 | ¥11,010 |
※自由席利用の場合は上記特急料金から530円引きとなります
※指定席特急料金・グリーン料金は、閑散期には200円引き、繁忙期には200円増し、最繁忙期には400円増しとなります。
特急「いなほ」単体の乗車なら「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」
特急「いなほ」にだけ乗車するのであれば、JR東日本の早期割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」がおすすめです。
新潟駅から主要駅の料金を比べてみます。(普通車指定席、通常期)
区間 | えきねっと トクだ値 | お先にトクだ値 | 通常料金 |
---|---|---|---|
新潟~鶴岡 | 4,070円 | 3,160円 | 4,530円 |
新潟~酒田 | 4,830円 | 3,750円 | 5,370円 |
新潟~秋田 | 6,600円 | 5,130円 | 7,350円 |
「えきねっとトクだ値」は前日までの購入で乗車券+特急券が10%引きに、「お先にトクだ値」は2週間前間での購入で乗車券+特急券が30%引きになります。
いずれも席数限定ですが、特に「お先にトクだ値」を購入できれば、かなりお得に旅をすることができます。
ただし、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」はお得であるがゆえに、通常のきっぷとは異なる制限があります。詳しくは、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

首都圏からの週末旅行なら「週末パス」がおすすめ!
首都圏から上越新幹線で新潟駅へ出て、特急「いなほ」に乗り継ぐ場合、週末の土日であれば「週末パス」を利用することができます。ただし、「週末パス」のフリーエリアは酒田駅までですので、秋田駅発着の「いなほ」を利用して酒田駅より北側まで乗車する場合には、はみ出た部分の乗車券が別途必要となります。
「週末パス」は、南東北・関東甲信越エリアのJR東日本の路線が土休日の2日間乗り放題のフリーきっぷです。特急券を追加すれば、新幹線や特急列車にも乗車できます。
東京駅から特急「いなほ」の主要停車駅への運賃は以下のようになっています。
- 東京~新潟: 5,720円
- 東京~鶴岡: 7,700円
- 東京~酒田: 8,360円
「週末パス」は大人8,880円ですので、単純に往復する場合には、片道4,440円以上であればお得になります。東京~新潟間の往復ですでにお得になっていますので、特急「いなほ」に乗り継いでさらに移動するのであれば、どんどんお得になるということです。
「週末パス」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。

上越新幹線との乗り継ぎの場合には特急券の同時購入で「乗り継ぎ割引」を適用させよう!
新幹線と在来線特急列車を特定の駅で同じ日に乗り継ぐ場合、在来線特急列車の特急料金が半額になる「乗り継ぎ割引」という制度があります。
上越新幹線と特急「いなほ」を新潟駅で乗り継ぐ場合、この「乗り継ぎ割引」の対象となります。
ただし、乗り継ぎ割引を適用させるには、上越新幹線と「いなほ」の特急券を同時に購入する必要があります。別々に購入してしまうと、乗り継ぎ割引は適用されません。

上越新幹線と「いなほ」の乗り継ぎ割引
JR東日本のインターネット予約「えきねっと」でも、例えば東京駅から酒田駅までを検索すると、上の画像のように「いなほ」の特急券に「乗り継ぎ割引」が出てきます。割引なしの2,290円に対して、乗り継ぎ割引は半額の1,140円になっているのがわかると思います。
一方で、上越新幹線にも「えきねっとトクだ値」のような割引きっぷがありますが、乗り継ぎ割引が適用されるのは通常の特急券だけで、「えきねっとトクだ値」のような割引が効いた特急券には適用されません。
乗り継ぎ割引で安くなるのはせいぜい1,000~2,000円程度。上越新幹線の「お先にトクだ値」などの割引きっぷを使った方が全体として安くなる場合もあります。「えきねっと」では、それぞれどのきっぷを利用するかを選べるので、確かめてみるとよいと思います。
なお、前述の週末パスを利用する場合でも、上越新幹線+いなほの乗り継ぎ割引を適用することができます。「週末パス」は乗車券としての効力がありますので、上越新幹線といなほの特急券だけを購入すればOKです。特急券だけの購入でも、同時に購入すれば乗り継ぎ割引が適用されます。
特急「いなほ」車窓の見どころ
特急「いなほ」は、日本海の沿岸に沿って走りますので、車窓の見どころが多い列車です。ここでは、「いなほ」の車窓の見どころを紹介します。
日本海の絶景車窓! 「笹川流れ」(桑川駅付近、A席側)

奇岩が立ち並ぶ日本海の絶景スポット「笹川流れ」
一番の見どころは、日本海に奇岩が立ち並ぶ名勝「笹川流れ」です。
「いなほ」の車窓から日本海を眺めることができるのは、村上駅付近~鶴岡駅手前まで、かなり長距離に渡りますが、その中でも最も海岸線の近くを走り、車窓が良いのが桑川駅付近の「笹川流れ」なのです。
桑川駅には「いなほ」は停車しません。「いなほ」の停車駅で言えば、村上駅~府屋駅の間になります。

日本海側に沈む夕陽を眺めることができます
夕方の時間帯の列車に乗車すれば、日本海に沈む夕陽を眺めることもできます。
秀麗な独立峰!「鳥海山」(余目~仁賀保駅、D席側)

特急「いなほ」からの鳥海山の眺め
山形県の庄内地方に入ると、内陸側に鳥海山を眺めることができます。最も近くを通るのは遊佐駅~象潟駅付近。D席側(東側)の車窓から、田園風景の向こうに、広くすそ野を引いた美しい山が見えますが、それが鳥海山です。
鳥海山を眺めるのであれば、秋田駅発着の「いなほ」が望ましいですが、酒田駅発着の「いなほ」でも、鶴岡駅~酒田駅の間から、やや北側(酒田行きであればやや前方)に見ることができます。
高いところから日本海を一望!(遊佐~仁賀保駅、A席側)

特急「いなほ」からの日本海に沈む夕陽の車窓
酒田~秋田間の車窓からも、日本海を眺めることができます。特に、遊佐駅を発車後、仁賀保駅付近まで、A席側(西側)の車窓からは、断続的に日本海を眺めることができます。
この区間から眺める日本海は、やや高いところから俯瞰するような形になります。笹川流れのような迫力はないですが、あちこちに点在する小さな入り江を一望する車窓は素晴らしいものです。
ここでも、上の写真のように、日本海に沈む夕陽を眺めることができます。
ということで、車窓の見どころを紹介しましたが、やはりおすすめは「A席」ですね。
以上、『特急「いなほ」に乗ろう! おすすめの座席、車窓の見どころ、お得なきっぷを紹介します!(座席表あり)』でした。車窓の見どころやお得なきっぷを把握して、特急「いなほ」の旅を、快適で楽しいものにしましょう。
関連記事
特急「いなほ」と同じ区間を走る観光列車「海里」(かいり)の記事です。特急「いなほ」よりも時間はかかりますが、快速列車ですので乗車券+指定席券(840円)で乗車することができます。観光目的なら「海里」もおすすめです。

南東北エリアのおすすめ路線や沿線の観光スポットなどを紹介しているページです。

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