ゴールデンウィークに旅行をと考えている方は多いと思いますが、JR各社の割引きっぷ・フリーきっぷは、ゴールデンウィークに利用できないものが多くあります。それでも、よく探してみると、ゴールデンウィークにも利用できるきっぷはあるものです。これらのきっぷを活用して、お得に旅行や乗り鉄を楽しみましょう。この記事では、2023年のゴールデンウィークでも利用できるJR各社の主要な割引きっぷ・フリーきっぷをご紹介します。
※2023年4月5日時点での情報です。新たにゴールデンウィークに利用できるフリーきっぷ・割引きっぷが発売されたら、随時、追記していきます。
JR北海道
新千歳空港から道東方面・道北方面へ特急列車で足を延ばす場合に便利なフリーきっぷ「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」がおすすめです。ゴールデンウィークも利用できるうえ、フリーエリアが広く、特急列車の自由席に乗り放題となる使い勝手の良いフリーきっぷです。
道東・道北方面への周遊旅行におすすめ!「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」
新千歳空港に到着してから、道東方面へ鉄道で足を延ばす場合におすすめのきっぷが「ひがし北海道フリーパス」です。道東~道東の広い範囲がフリーエリアとなり、特急列車の自由席を含めて4日間乗り放題となるフリーきっぷです。ゴールデンウィークも利用できます。
- ひがし北海道フリーパス
- 利用期間: ~2023年10月4日(水)
- 有効期間: 連続する4日間
- 発売期間: ~2023年9月30日(土)
- 発売箇所: 新千歳空港駅のみ
- フリーエリア・効力
- 道央~道東方面のフリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能
- おねだん
- 一般用: おとな 17,380円, こども 9,190円
- U25用: 13,680円(25歳以下限定,年齢を確認できる公的証明書の提示が必要)
「ひがし北海道フリーパス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。モデルコースも掲載しています。

一方、新千歳空港から道北方面がフリーエリアとなる「きた北海道フリーパス」も、ゴールデンウィークに利用できます。ただし、有効期間は3日間のみ、道北方面は周遊ルートが組みにくいうえに、特急列車の往復割引きっぷ(下のほうで紹介している「Rきっぷ」など)が比較的安いため、本当にお得になるかをよく検討したほうがよいです。
- きた北海道フリーパス
- 利用期間: ~2023年10月3日(火)
- 有効期間: 連続する3日間
- 発売期間: ~2023年9月30日(土)
- 発売箇所: 新千歳空港駅のみ
- フリーエリア・効力
- 道央~道東方面のフリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能
- おねだん
- 一般用: 14,150円(おとな)、7,570円(こども)
- U25用: 11,520円(25歳以下限定,年齢を確認できる公的証明書の提示が必要)
「きた北海道フリーパス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

札幌~函館方面・釧路方面は「お先にトクだ値」がお得!
札幌から帯広方面の特急「とかち」には、2週間前までの購入で、乗車券+特急券が普通車で55%引き、グリーン車で25%引きとなる「お先にトクだ値」が設定されています。
- お先にトクだ値(期間限定)
- 対象列車・設定期間
- 「とかち」(札幌~帯広など,~2023年6月30日,普通車55%引き、グリーン車25%引き)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~13日前の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+料金の合計が55%引き
- 設備: 普通車指定席(一部設定はグリーン席)
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象列車・設定期間
ゴールデンウィークも設定期間に入っていますが、席数限定ですので、早めの予約が必要です。指定席券の発売日となる、乗車日の1ヶ月前に予約するのがおすすめです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

札幌・旭川からの特急列車往復利用ならSきっぷ・Rきっぷ
札幌・旭川~稚内・網走(函館本線・宗谷本線・石北本線)の特急列車の往復利用であれば、往復割引きっぷ「Sきっぷ」「Rきっぷ」がおトクです。通年で利用可能で、もちろんゴールデンウィークでも利用できます。
往復、特急列車の普通車自由席を利用できる「Sきっぷ」の主な区間の料金は以下のとおりです。札幌~旭川は40%以上の割引率となっていますので、使わない手はありませんね。
設定区間 | おねだん | 有効期間 |
---|---|---|
札幌~旭川 | 5,550円(-41%) | 6日間 |
旭川~稚内 | 10,830円(-35%) | 6日間 |
旭川~網走 | 14,070円(-12%) | 6日間 |
特急列車の普通車指定席を利用できる「Rきっぷ」の主な区間の料金は以下のとおりです。区間によって異なりますが、札幌~稚内は40%引きと、かなりの割引率になります。
設定区間 | おねだん | 有効期間 |
---|---|---|
札幌~網走 | 17,500円(-17%) | 6日間 |
札幌~稚内 | 13,310円(-40%) | 6日間 |
詳しくは、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」も利用可能!
特急列車の片道利用であれば、乗車券と特急券がセットになった割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」があります。ゴールデンウィークにも設定されている区間が多く、2週間前までに予約・購入が必要な「お先にトクだ値」では、割引率が45%以上になる区間もあります。
注意点としては、インターネット予約サービス「えきねっと」限定のきっぷであるという点です。駅の窓口では購入できませんので、「えきねっと」で購入しましょう。
また、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、いわゆる早期割引きっぷですので、乗車当日の購入はできません。「えきねっとトクだ値」は前日まで、「お先にトクだ値」は2週間前の購入が必要です。
「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」については、以下の記事で詳しく解説しています。購入方法、注意点についても触れていますので、まだ利用したことがない!という方は、まず以下の記事を読んでみてください。

北海道フリーパスは利用不可!
JR北海道のフリーきっぷで、ゴールデンウィークに利用できないのは「北海道フリーパス」です。JR北海道の在来線全線の特急列車に7日間乗り放題というフリーきっぷですが、ゴールデンウィークを含む繁忙期(4月27日~5月6日)は利用できません。
「北海道フリーパス」が利用できないため、JR北海道の広範囲を鉄道で移動したい場合には、前述の「ひがし北海道フリーきっぷ」「きた北海道フリーきっぷ」が便利です。
JR北海道のフリーきっぷについては、以下の記事でまとめて紹介しています。

JR東日本
JR東日本のフリーきっぷでは、フリーエリアが広い「週末パス」が利用できません。一方で、地域限定のフリーきっぷや、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」などの割引きっぷは利用できます。
ゴールデンウィークに東日本エリアを旅行する場合には、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を早めに購入したうえで、必要であれば地域限定のフリーきっぷを組み合わせるといった方法がよさそうです。
定番フリーきっぷ「週末パス」は利用できないので注意!
JR東日本のフリーきっぷといえば、週末の土日に利用できる「週末パス」は、ゴールデンウィークには利用できません。残念ながら、ゴールデンウィークの4月27日~5月6日は設定除外日となっています。

そのため、ゴールデンウィークにおトクに新幹線や特急列車を利用しようとすると、まずは「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を利用することになります。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」が30%引きになる「お先にトクだ値」
- 【期間限定】お先にトクだ値(30%引き)
- 対象路線・列車・設定期間
- 北陸新幹線「かがやき」「はくたか」(~2024年3月31日)
- 発売期間: 乗車日の1ヶ月前の午前10時~13日前の午前1時40分まで
- 割引率: 運賃+指定席特急料金の合計が30%引き
- 設備: 普通車指定席
- 注意: インターネット申込限定、列車・区間・座席数限定
- 対象路線・列車・設定期間
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の乗車券+特急券が30%引きになる「お先にトクだ値」が期間限定で設定されています。2週間前までの予約・購入が必要です。列車や席数限定ですので、1ヵ月前の発売日に早めに購入するようにしましょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ゴールデンウィーク前後は JRE POINT アップグレードがお得!
ゴールデンウィークのピークを外した前後や平日には、JR東日本のポイント「JRE POINT」で利用できる新幹線のアップグレード「JRE POINTアップグレード(グリーン車)」がお得になります。必要なポイント数が半分になります。
- 【期間限定】「いいとこドリ!」キャンペーン
- 設定期間: 4月26日(水)~28日(金), 30日(日)~5月2日(火), 8日(月)~10日(水)
- 対象路線・列車: JR東日本の全新幹線
- ポイント数: 通常の「JRE POINTアップグレード(グリーン車)」の半分のポイントでアップグレードが可能
「JRE POINTアップグレード(グリーン車)」は、普通車指定席の料金で新幹線のグリーン車にアップグレードできるサービスですが、ゴールデンウィークの前後、それに、4月30日~5月2日の平日を含む連休の谷間は、通常の半分のポイントでグリーン車へのアップグレードができるようになります。
グリーン車へのアップグレードに必要なポイント数は以下のとおりです。
路線 | 列車 | キャンペーン | 通常ポイント |
---|---|---|---|
北海道・ 東北新幹線 | はやぶさ | 1,750 ポイント | 3,500 ポイント |
はやて やまびこ | 1,500 ポイント | 3,000 ポイント | |
なすの | 750 ポイント | 1,500 ポイント | |
秋田新幹線 | こまち | 1,500 ポイント | 3,000 ポイント |
山形新幹線 | つばさ | 1,500 ポイント | 3,000 ポイント |
北陸新幹線 | かがやき はくたか | 1,500 ポイント | 3,000 ポイント |
あさま | 1,000 ポイント | 2,000 ポイント | |
上越新幹線 | とき | 1,500 ポイント | 3,000 ポイント |
たにがわ | 750 ポイント | 1,500 ポイント |
長距離を走る「こまち」や「かがやき」「はくたか」などでも、1,500ポイントでグリーン車にアップグレードできるようになります。ゴールデンウィークの休みを少しずらせる方や、連休の谷間の平日に休める方におすすめです。
詳しくは、JR東日本の「JRE POINT」のWebサイトをご確認ください。
「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を早めに押さえよう!
「お先にトクだ値スペシャル」以外にも、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」などの設定があります。
ただし、特に首都圏発着の新幹線・特急列車は、ゴールデンウィーク期間の指定席が発売されると、あっという間に満席になってしまいます。そのうえ、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は席数限定ですので、とにかく早めに押さえることが重要です。
「お先にトクだ値」は2週間前までの購入が必要ですが、ゴールデンウィーク期間中に関していえば、発売直後に売り切れてしまうと思いますので、できれば発売当日(1ヶ月前の10時から発売)に購入するのが望ましいです。

使い勝手の良い地域限定フリーきっぷ
ゴールデンウィークでも利用できる地域限定フリーきっぷのうち、比較的フリーエリアが広く、使い勝手のよいものをご紹介します。前述の「えきねっとトクだ値」や「お先にトクだ値」を使って新幹線や特急列車で目的地へ移動し、そこで観光地を巡るのに利用できるきっぷです。
フリーきっぷの名称がリンクになっているものは、当ブログの記事で詳しく紹介していますので、クリックしてご覧ください。
きっぷ名 | 主なフリーエリア | 利用期間 | 有効期間 | 料金 |
---|---|---|---|---|
いわてホリデーパス | 岩手県内のJR線 | 土休日 GW 夏休み 年末年始 | 1日 | おとな 2,500円 こども 1,250円 |
小さな旅ホリデー・パス | 宮城・山形・福島 のJR線 | 土休日 GW 夏休み 年末年始 | 1日 | おとな 2,720円 こども 1,350円 |
休日おでかけパス | 首都圏近郊のJR線 | 土休日 GW 夏休み 年末年始 | 1日 | おとな 2,720円 こども 1,360円 |
ぐんまワンデーパス | 群馬県内のJR線・東武線 上信電鉄 上毛電気鉄道 わたらせ渓谷鐵道(一部) | ~2024/3/31 の毎日 | 1日 | おとな 2,670円 こども 1,330円 |
信州ワンデーパス | 長野県内のJR線 | 通年 | 1日 | おとな 2,680円 こども 1,050円 |
えちごワンデーパス | 新潟駅近郊のJR線 | 通年 | 1日 | おとな 1,570円 こども 780円 |
えちごツーデーパス | 新潟県内のJR線 | 金土休日 GW 夏休み 年末年始 | 2日 | おとな 2,740円 こども 1,370円 |
いずれも、フリーエリアが一つの県かそれ以上となっていて、各県の主要都市や温泉地などを起点に観光する場合には便利です。価格が2千円台のものが多く、気軽に利用できますし、特急券を購入すればフリーエリア内の新幹線や特急列車にも乗車できますので、使い勝手も良いものになっています。
首都圏に在住の方が日帰り旅を楽しむ場合や、東京へ飛行機や新幹線でやってきて移動手段に鉄道を利用する場合には、「休日おでかけパス」がおすすめです。西は小田原や大月、北は熊谷、東は土浦や成田など、フリーエリアがかなり広くなっています。また、フリーエリアから少しはみ出しますが、高崎や宇都宮への移動でもお得になる場合があります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

JR東日本のフリーきっぷについては、以下の記事でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

JR東海
東海道新幹線を安く移動できるきっぷはあまりありませんが、こだま限定であれば「ぷらっとこだま」が利用できます。繁忙期料金となりますが、それでも通常料金よりはかなりお得です。
また、数は少ないですが、エリア限定のフリーきっぷは、ゴールデンウィークに利用できるものもあります。
「こだま」限定、きっぷに極めて近い旅行商品「ぷらっとこだま」
- ぷらっとこだま(旅行商品)
- 利用期間: 通年
- 発売期間: 通年
- インターネットなら前日まで購入可能
- おもな区間の旅行代金(繁忙期: 4/28~5/7、おとな片道、普通車指定席)
- 東京~名古屋: 普通車 9,800円,グリーン車 10,800円
- 東京~新大阪: 普通車 12,500円,グリーン車 13,900円
「ぷらっとこだま」は、JR東海系列の旅行会社「JR東海ツアーズ」が発売する旅行商品です。旅行商品といっても、「こだま」の片道きっぷ+ドリンク券という構成の、ほぼ通常の「きっぷ」に近い商品です。
利用できるのは「こだま」に限定されてしまいますが、他にあまり安いきっぷを購入する方法がない東海道新幹線においては、かなりお得な料金となっています。さすがにゴールデンウィークは繁忙期料金になってしまいますが、そもそも「こだま」は繁忙期でも比較的すいていて指定席を取りやすいと思いますので、「こだま」で移動する場合には狙い目の商品です。
「ぷらっとこだま」については、以下の記事でわかりやすく解説しています。旅行商品ならではの制限についても説明していますので、ぜひご覧ください。

「青空フリーパス」「休日乗り放題きっぷ」「富士山満喫きっぷ」はゴールデンウィークも利用可能!
JR東海のフリーきっぷのうち、ゴールデンウィークも利用できる数少ないフリーきっぷが、「青空フリーパス」「休日乗り放題きっぷ」「富士山満喫きっぷ」です。
「青空フリーパス」は、名古屋・伊勢・飯田エリアなど、名古屋を中心に比較的広いエリアで利用できるフリーきっぷです。新幹線には乗れませんが、特急券を購入すれば在来線特急列車には乗車できます。
- 青空フリーパス
- 利用期間: 通年の土休日、年末年始
- 有効期間: 1日
- フリーエリア: 東海道本線(二川~米原、大垣~美濃赤坂)、高山本線(岐阜~下呂)、太多線(多治見~美濃太田)、中央本線(名古屋~木曽平沢)、関西本線(名古屋~亀山)、紀勢本線(亀山~紀伊長島)、名松線(松阪~伊勢奥津)、参宮線(多気~鳥羽)、武豊線(大府~武豊)、飯田線(豊橋~飯田)
- 価格: おとな 2,620円, こども 1,310円
- Webサイト: JR東海
「休日乗り放題きっぷ」は、主に静岡エリアの東海道本線(熱海~豊橋)・身延線(全線)・御殿場線(全線)に乗車できるフリーきっぷです。こちらもエリアが比較的広いので、日帰りのおでかけに便利です。
- 休日乗り放題きっぷ
- 利用期間: 通年の土休日、年末年始
- 有効期間: 1日
- フリーエリア: 東海道本線(熱海~豊橋)、身延線(富士~甲府)、御殿場線(沼津~国府津)
- 価格: おとな 2,720円, こども 1,360円
- Webサイト: JR東海
「富士山満喫きっぷ」は、富士山周辺(主に南麓)のJR線・伊豆箱根鉄道(三島~修善寺)・路線バス等に乗車できるフリーきっぷです。沼津や富士宮、御殿場などを起点に観光する場合に便利です。
- 富士山満喫きっぷ
- 利用期間: 通年
- 有効期間: 1日
- フリーエリア: 東海道本線(熱海~静岡)、身延線(富士~芝川)、御殿場線(沼津~駿河小山)、伊豆箱根鉄道(三島~修善寺)、日本平ロープウェイ、各地の路線バス
- 価格: おとな 3,120円, こども 1,560円
- Webサイト: JR東海
JR西日本
旅行会社が発売している旅行商品ですが、山陽新幹線「こだま」(一部「ひかり」含む)に安く乗車できる「バリ得」(日本旅行)、「トクトク!ひかり・こだま」は、通常期より価格が上がるものの、ゴールデンウィークも利用できます。
また、ご家族での旅行に向いているのが「ゴールデンウィーク『お子様1000 円!』ファミリーきっぷ」です。山陽新幹線や特急列車に、大人1名に対して、こども2名まで1,000円/人で乗車できるきっぷです。
山陽新幹線「こだま」に格安で乗車できる旅行商品「バリ得」「トクトク!ひかり・こだま」
山陽新幹線の「こだま」と一部の「ひかり」、さらに九州新幹線に乗り継いで九州各地へと行くことができるお得な旅行商品が「バリ得」「トクトク!ひかり・こだま」です。旅行商品とはいえ、片道の新幹線の乗車のみというシンプルな構成のため、通常の「きっぷ」に近い使い勝手です。
- バリ得(日本旅行)
- 設定区間: 関西エリア⇔九州エリア、関西エリア⇔中国エリア、中国エリア⇔九州エリア
- 主な区間の価格(繁忙期 4/27~5/7)
- 新大阪~博多: 10,000円
- 新大阪~熊本: 12,800円
- 新大阪~鹿児島中央: 15,200円
「バリ得」は日本旅行が発売する、山陽新幹線「こだま」の片道に安く乗車できる旅行商品です。繁忙期となるゴールデンウィークでも利用できますが、通常期と比べるとやや料金が上がります。それでも通常料金と比べると30%引き以上と、かなり安くなります。
「バリ得」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。

- トクトク!ひかり・こだま(JTB)
- 設定区間: 関西エリア⇔九州エリア、関西エリア⇔中国エリア、中国エリア⇔九州エリア
- 主な区間の価格(繁忙期 4/27~5/7)
- 新大阪~博多: 10,000円
- 新大阪~熊本: 12,800円
- 新大阪~鹿児島中央: 15,100円
日本旅行の「トクトク!ひかり・こだま」も、山陽新幹線の「こだま」と一部の「ひかり」に安く乗車できる旅行商品です。「バリ得」とほぼ同様の設定区間・価格になっています。こちらも、ゴールデンウィークはやや価格が上がるものの、利用することができます。
日本旅行の「トクトク!ひかり・こだま」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

こども1名あたり1,000円! 家族での旅行にぴったりの「『お子様 1000 円!』ファミリーきっぷ」
ゴールデンウィークのご家族でのおでかけにピッタリなのが、山陽新幹線や各方面への特急列車に、大人1名に対してこども2名まで1,000/人で乗車できる「『お子様 1000 円!』ファミリーきっぷ」です。
- 『お子様 1000 円!』ファミリーきっぷ
- 利用期間: 2023年4月28日(金)~5月7日(日)
- 発売期間: 2023年4月3日(月)~5月4日(木)
- 発売箇所: JR西日本ネット予約「e5489」
- 発売条件: 2名以上(大人1名を必ず含む)が同一行程で旅行をする場合に発売
- 注意点: 発売枚数限定、購入後の変更は不可
大人は通常料金よりやや割引となるくらいですが、こどもが1名1,000円で山陽新幹線や特急列車に乗車することができます。
大阪市内~博多間を山陽新幹線で片道移動する場合は、以下のようになります。
通常料金 | ファミリーきっぷ | |
---|---|---|
おとな | 16,020円 | 15,210円 |
こども | 8,000円 | 1,000円 |
おとな2名+こども2名であれば、通常料金が48,040円のところ、「ファミリーきっぷ」なら32,420円となり、15,620円もお得になります。
山陽新幹線以外にも、大阪市内から北陸方面、南紀方面、北近畿方面、山陰方面に設定されています。ゴールデンウィークに家族でおでかけをするのにぴったりのきっぷです。
「『お子様 1000 円!』ファミリーきっぷ」については、JR西日本の特設ページをご覧ください。
「おとなび」会員限定! 新幹線・特急列車乗り放題でグリーン車にも乗れる「西日本グリーンきっぷ」
「西日本グリーンきっぷ」は、50歳以上で入会できる「おとなび」会員限定で、JR西日本全線の新幹線・特急列車に乗り放題、普通車指定席・グリーン席に6回まで乗車できるフリーきっぷです。2名以上が同一行程で旅行をする場合にのみ発売します。
- 西日本グリーンきっぷ
- 利用期間: 2023年4月21日(金)~9月30日(土)
- 発売期間
- 3日間用: 2023年4月11日(火)~9月21日(木)
- 5日間用: 2023年4月11日(火)~9月19日(火)
- 出発の1ヶ月前から7日前まで発売
- 効力
- JR西日本全線と智頭急行線の新幹線・特急列車・普通列車(新快速・快速含む)の普通車自由席、宮島フェリーに乗り放題
- 新幹線・特急列車等の普通車指定席・グリーン席が6回まで利用可能
- 発売条件
- 「おとなび」会員(50歳以上で無料で入会可能)
- 3日間用と5日間用は2名以上が全行程同一で利用する場合に発売
- 発売箇所: JR西日本ネット予約「e5489」限定
- おねだん
- 3日間用: 25,000円
- 5日間用: 30,000円
「おとなび」会員限定ということで、50歳以上の方しか利用することができません。また、2名以上での利用が条件になっています。利用条件が厳しいのですが、この条件にあう場合には、かなりお得に西日本を旅できるきっぷです。
ゴールデンウィークも利用期間に含まれているため利用できます。「西日本グリーンきっぷ」の指定席、グリーン席の予約も「e5489」でできますので、利用したい方は早めに購入して、希望の列車の指定席やグリーン席を押さえておくことをおすすめします。
「西日本グリーンきっぷ」については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

JR四国
JR四国は、2023年4月8日~5月21日の期間限定で利用できる「帰ってきた四国満喫きっぷ」を発売します。JR四国全線・土佐くろしお鉄道の特急列車自由席に3日間乗り放題で10,500円という格安フリーきっぷです。ゴールデンウィークも利用できます。
また、指定席・グリーン席に乗車できるフリーきっぷとしては「四国グリーン紀行」、「バースデイきっぷ」(グリーン車用、誕生月のみ)も利用できます。
JR四国・土佐くろしお鉄道全線の特急自由席に3日間乗り放題で10,500円!「帰ってきた四国満喫きっぷ」
JR四国が期間限定で発売するフリーきっぷ「四国満喫きっぷ」シリーズとして、2023年4月8日~5月21日に「帰ってきた四国満喫きっぷ」を発売します。
- 帰ってきた四国満喫きっぷ
- フリーエリア: JR四国全線・土佐くろしお鉄道全線・JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- きっぷの効力: フリーエリア内の普通列車・特急列車の普通車自由席に乗り放題
- 利用期間: 2023年4月8日(土)~5月21日(日)
- 有効期間: 上記期間中の土休日を1日以上含む3日間
- おねだん(デジタル版): 大人 10,500円 小児 3,500円
JR四国全線・土佐くろしお鉄道全線に3日間乗り放題、特急列車の自由席も乗り放題で10,500円という破格のフリーきっぷです。ゴールデンウィークの四国旅行であれば、まずこのきっぷを検討しましょう。
「帰ってきた四国満喫きっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介しています。

「四国グリーン紀行」「バースデイきっぷ」も使い方にってはお得に!
JR四国の定番フリーきっぷ「四国グリーン紀行」(グリーン車・普通車指定席用)、「バースデイきっぷ」(自由席用/グリーン車用)も、ゴールデンウィークに利用できます。
- 四国グリーン紀行
- 発売期間・利用期間: 通年
- 有効期間: 4日間
- フリーエリア
- JR四国全線
- 土佐くろしお鉄道全線
- JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- 効力: フリーエリア内の特急・普通列車のグリーン車・普通車指定席・自由席に乗り放題
- おねだん: 20,950円(小児用はなし)
「四国グリーン紀行」は、4日間、JR四国・土佐くろしお鉄道全線に乗り放題で、自由席だけでなく、指定席やグリーン席も利用できます。
旅行の日程が4日間の場合や、グリーン車にも乗車したい場合には、「帰ってきた四国満喫きっぷ」ではなく、「四国グリーン紀行」を検討しましょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

また、誕生月であれば「バースデイきっぷ」(自由席用/グリーン車用)の利用がおすすめです。
- バースデイきっぷ
- 発売期間・利用期間: 通年
- 有効期間: 3日間
- フリーエリア
- JR四国全線
- 土佐くろしお鉄道全線
- 阿佐海南鉄道全線
- JR四国の路線バス(大栃線、久万高原線)
- 効力
- 自由席用: フリーエリア内の特急・普通列車の普通車自由席に乗り放題
- グリーン車用: フリーエリア内の特急・普通列車のグリーン車・普通車指定席・自由席に乗り放題
- おねだん
- 自由席用: 大人 9,680円,小児 4,840円
- グリーン車用: 13,240円(小児用はなし)
こちらは3日間有効ですが、自由席用でも「帰ってきた四国満喫きっぷ」より少し安いです。「帰ってきた四国満喫きっぷ」にはないグリーン車用もあり、しかも13,240円と破格です。
複数名で旅行する場合には、「お連れ様用」を3枚まで、つまり4名での旅行まで利用することができます。4名のうち、だれかが誕生月であれば良いということです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

また、JR四国のフリーきっぷ・割引きっぷ全般については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

JR九州
JR九州の主要なフリーきっぷ「ぐるっと九州きっぷ」「旅名人の九州満喫きっぷ」などは、利用制限期間がないため、ゴールデンウィークでも利用できます。
定番フリーきっぷ「ぐるっと九州きっぷ」「旅名人の九州満喫きっぷ」はゴールデンウィークも利用可能!
- ぐるっと九州きっぷ
- 効力: JR九州の普通列車・快速列車に乗り放題、別途特急券等を購入すれば、九州新幹線・在来線特急列車にも乗車可能
- 利用期間:通年 ※利用制限日なし
- 有効期間:連続する3日間
- おねだん: おとな 14,300円 こども用:7,150円
JR九州全線に乗車でき、特急券を購入すれば新幹線や特急列車にも乗車できる定番フリーきっぷ「ぐるっと九州きっぷ」は、ゴールデンウィークも利用できます。価格は14,300円と安くはないですが、3日間をフルに活用して、九州を周遊する旅をするのであれば、お得になる可能性が高いです。JR九州自慢の観光列車に乗車するのにも使えるきっぷです。
「ぐるっと九州きっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

- 旅名人の九州満喫きっぷ
- 効力: 九州内のすべての鉄道(地下鉄・モノレール・市電含む)に乗り放題
- 利用期間:通年 ※利用制限日なし
- 有効期間:3回分(有効期間は発売日から3か月間)
- おねだん: 11,000円(おとな・こども同額)
普通列車のみにしか乗車できませんが、JR九州だけでなく、九州のすべての鉄道に乗車できる「旅名人の九州満喫きっぷ」も、ゴールデンウィークに利用できます。青春18きっぷの九州版のようなきっぷですので、こちらは乗り鉄向けかもしれません。
「旅名人の九州満喫きっぷ」については、以下の記事をご覧ください。

また、JR九州の割引きっぷ・フリーきっぷについては、以下の記事もご覧ください。

以上、『ゴールデンウィークに利用できるJR各社の割引きっぷ・フリーきっぷまとめ!(2023年版)』でした。JR各社でゴールデンウィークに利用できるフリーきっぷはまちまちですが、JR北海道・JR四国・JR九州の三社は、比較的多くのフリーきっぷが利用できます。ゴールデンウィークは安いきっぷは購入できないとあきらめず、おでかけしたいエリアのフリーきっぷが使えないかを確認してみましょう。
関連記事
JR各社で利用できる格安のフリーきっぷ・割引きっぷをまとめた記事です。乗り鉄や鉄道中心の旅行に便利なきっぷを、期間限定のものも含めて、厳選して紹介していますので、ぜひご覧ください。

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