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【週末パス】JR東日本の定番フリーきっぷ! 新幹線・特急列車で南東北・関東甲信越への週末旅行におすすめ!

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「週末パス」は、JR東日本の広いエリアをカバーする定番のフリーきっぷです。年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期を除く土日に利用でき、特急券を購入すれば新幹線や特急列車にも乗車できる使い勝手のよいフリーきっぷです。この記事では、週末パスの概要(フリーエリアなど)、週末パスの買い方、どのような使い方でおトクになるのかを詳しく解説します。

※2019.04.11更新

「週末パス」とは?

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「週末パス」は、その名の通り、週末の土日の二日間を通して利用できるフリーきっぷです。フリーエリアが、南東北、関東、甲信越と広いのが特徴です。

  • 利用期間: 2019年10月27日までの土休日
    • ただし、4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~1月6日は利用不可
  • 有効期間: 連続する2日間
  • 発売期間: 有効期間開始日の1か月前から前日まで
  • 発売箇所: JR東日本の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ、主な旅行会社
  • フリーエリア:
    • JR東日本エリアの南東北(おおむね宮城県・山形県)以南の在来線(境界駅:酒田・湯沢・小牛田・前谷地)
    • JR東日本の東北新幹線(東京~くりこま高原)、山形新幹線全線、上越新幹線全線、北陸新幹線(東京~上越妙高)
    • 山形鉄道(赤湯~荒砥)
    • 福島交通(福島~飯坂温泉)
    • 阿武隈急行(福島~槻木)
    • 会津鉄道(西若松~会津田島)
    • ひたちなか海浜鉄道(勝田~阿字ヶ浦)
    • 鹿島臨海鉄道(水戸~鹿島サッカースタジアム)
    • 北越急行(六日町~犀潟)
    • えちごトキめき鉄道(妙高高原~直江津)
    • しなの鉄道(妙高高原~長野、長野~軽井沢)
    • 長野電鉄(長野~湯田中)
    • 上田電鉄(上田~別所温泉)
    • アルピコ交通(松本~新島々)
    • 富士急行(大月~河口湖)
    • 伊豆急行(伊東~伊豆急下田)
  • きっぷの効力:
    • 「週末パス」単体でフリーエリア内の普通列車(快速含む)の普通車自由席に乗車可能
    • 別に特急券を購入すれば、新幹線や特急列車にも乗車可能
    • 別に指定席券を購入すれば、普通列車(快速含む)の指定席にも乗車可能
  • おねだん: 大人 8,730円、小児 2,560円

フリーエリアは以下の通りです。

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週末パスのフリーエリア(JR東日本のサイトより)

(出典)おトクなきっぷ:JR東日本

「週末パス」の購入方法

「週末パス」はJR東日本のフリーエリア内(主に南東北・関東・甲信越地方)の駅の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザなどで購入できます。

指定席券売機で購入するのが最も早いでしょう。指定席券売機で「おトクなきっぷ」を選ぶと、フリーきっぷがいくつか出てきますので、その中から「週末パス」を押します。その後、利用開始日、利用人数を選べば完了です。

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フリーきっぷですので、新幹線や特急列車のきっぷを購入するときのように、乗車駅や降車駅、乗車時刻などを選ぶ必要はなく、簡単です。

なお、「週末パス」は前日までの発売です。利用を開始する当日に購入することはできません。必ず、前日まで(土日の二日間で利用する場合には前日の金曜日まで)に購入しておくようにしましょう。

  • 土曜日・日曜日の二日間で利用する場合には金曜日までの購入が必要
  • 日曜日だけ利用する場合にも、金曜日までの購入が必要(利用開始日が決められていて、その前日までの購入が必要)
  • 三連休(土・日・月)のうち、日曜日・月曜日の二日間で利用する場合には、土曜日までの購入が必要

「週末パス」の使い方

週末パスの使い方を説明しましょう。

週末パスは、「乗車券タイプ」のフリーきっぷです。フリーエリア内では「乗車券」、つまり、ふつうの「きっぷ」としての効力があります。乗車券ですので、「週末パス」単体で普通列車や快速列車に乗車できます。さらに、特急券やグリーン券、指定券などと組み合わせて利用することもできます。

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週末パスの使い方

この図のように、新幹線や特急列車に乗車したければ、「週末パス」に加えて、乗車する区間の特急券(自由席なら自由席特急券、指定席なら指定席特急券)を組み合わせればよいのです。また、グリーン車に乗車したければ、特急券に加えて、グリーン券を購入すれば乗車することができます。

さらに、観光列車など、全車指定席として運転されている普通列車・快速列車に乗車するには、「週末パス」に加えて、指定席券を購入すればOKです。

「週末パス」は広いフリーエリア+新幹線・特急にも乗車可能で使い勝手のよいフリーきっぷ

「週末パス」の特徴をまとめると、(1)広いフリーエリア、(2)特急券を追加すれば新幹線や特急に乗車可能、(3)週末に利用可能、の3点でしょう。以下、詳しく解説します。

(1)広いフリーエリア、多くの三セクにも乗車可能

上記の通り、JR東日本の南東北以南のすべてがフリーエリアになっている ことが特徴です。このフリーエリアの範囲内の旅行であれば、乗車券はこのフリーきっぷ一枚で済んでしまいます。週末の1泊旅行にはとても使い勝手のよいきっぷになっています。

新幹線もフリーエリアに入っています。東北新幹線の東京~仙台、上越新幹線の東京~新潟、北陸新幹線の東京~長野など、東京と南東北・甲信越地方の主要都市との往復にも利用できます。なお、BRTはフリーエリアに含まれていないため、乗車できません。

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また、JR東日本と接続する14の私鉄・第三セクターにも乗車することが可能です。特に、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道、北越急行など、新幹線に平行する路線に乗車できる点は魅力的です。新幹線から乗り換えて利用する可能性の高い路線ですし、JRから移管された第三セクターの運賃はJRに比べると割高ですので、「週末パス」だけで乗車できるのは大きなメリットになりそうです。

(2)特急券を追加すれば新幹線や特急に乗車可能

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前述のように、「週末パス」は乗車券タイプのフリーきっぷですので、特急券や指定席券を自由に組み合わせて利用することができます

乗車券タイプのフリーきっぷであるため、

  • 普通列車・快速列車の普通車自由席のみを利用するのであれば「週末パス」だけを購入
  • 新幹線に乗車したければ「週末パス」に加えて特急券を購入
  • ちょっと奮発してグリーン車に乗車したければ、さらにグリーン券を追加

といったように利用することができます。旅程や予算に合わせて、「週末パス」に必要な料金券を追加して活用できる、この柔軟性が「週末パス」の大きな特徴の一つです。

(3)週末に利用可能

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「週末パス」の名前のとおり、一部の繁忙期を除く週末(土日)に利用できますので、週末の1泊旅行には最適なフリーきっぷ です。

フリーエリアの広いフリーきっぷは、たいてい期間限定なのですが、この「週末パス」は、一年を通して週末に利用できるため、とても使い勝手の良いきっぷです。

南東北・関東・甲信越地方への週末旅行を考えている場合は、この「週末パス」が利用できないかを検討すべきです。それほど利用価値の高いきっぷです。

「週末パス」は東京~仙台・山形・新潟の新幹線往復だけでもおトク!

「週末パス」は、どのくらいの距離を旅行すればおトクになるのでしょうか?

結論を先に言ってしまうと、

  • 東京から仙台・山形・新潟への新幹線往復であれば、たいていの場合はおトクになる
  • 541km以上(往復の場合は片道241km以上)乗車する場合は週末パスがおトクになる
  • 割引率の高い別のきっぷ(「お先にトクだ値」など)が利用できる場合は、週末パスよりもそちらのほうが安い場合が多い

というところです。

以下、詳しく見ていきます。

普通旅客運賃との比較

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普通にきっぷ(乗車券)を購入する場合と比べてどちらがおトクか? 実は、これは簡単です。週末パスは乗車券タイプのフリーきっぷのため、旅行したい経路の乗車券の値段(運賃)と比較するだけです。

具体的には、以下のようになります。

  • 片道の場合: 大人 8,730円以上(541km以上)、小児 2,560円以上(301km以上)でおトク
  • 往復の場合: 大人 4,365円以上(241km以上)への往復、小児 1,280円以上(141km以上)への往復でおトク

※距離はJR東日本の普通旅客運賃表(幹線)で換算したもの

往復で考えると、東京からでは、東北新幹線の福島駅、上越新幹線の長岡駅、北陸新幹線の飯山駅、あたりが境目となります。これより遠くに往復するのであれば、「週末パス」を購入したほうがおトクということになります。

東京から、仙台、山形、新潟などへの単純往復で、「週末パス」のほうが安くなります。一方、東京~長野(北陸新幹線)では、単純往復では元をとることはできませんので、注意が必要です。

新幹線利用なら「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」と比較しよう

新幹線や特急列車に乗車する場合には、JR東日本のインターネット予約・購入サービス「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」が利用できることがあります。これらは、区間・列車・席数・日時限定ですが、最大で40%引きで乗車券+特急券が購入できるサービスです。

東京からの主要区間で、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」と比較してみます。えきねっとトクだ値とお先にトクだ値は片道のみのきっぷですので、往復で同じ割引のきっぷを利用したと仮定した場合で計算してみます。

なお、「えきねっとトクだ値」は乗車日の前日まで、「お先にトクだ値」は乗車日の14日前までの購入が必要です。

区間 週末パス+特急券 えきねっとトクだ値 お先にトクだ値
東京~仙台
やまびこ利用
18,630円 18,480円
15%引き
14,140円
35%引き
東京~山形
つばさ利用
19,530円 19,260円
15%引き
14,740円
35%引き
東京~新潟
とき利用
18,630円 17,940円
15%引き
13,720円
35%引き

※普通車指定席(通常期)で比較

上記の例であげた東京から仙台、山形、新潟への往復なら、「お先にトクだ値」が最も安いです。「お先にトクだ値」には35%引きと30%引きの2種類がありますが、30%引きのものだとしても、最も安いことには変わりないでしょう。ただし、乗車日の14日前までの購入が必要で、払い戻し手数料が高額(割引率と同率、上表の35%引きのきっぷの払い戻し手数料は、購入額の35%)なので、「お先にトクだ値」は、2週間前までに確度の高い予定がわかっている場合に限定されてしまいます

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一方、「えきねっとトクだ値」は前日まで購入可能ですので、前日までの発売となる「週末パス」と条件は同じです。

15%引きの「えきねっとトクだ値」と比べると、週末パス+特急券よりも多少安いです。ただし、15%引きとなる列車は限られていて、旅行に便利な時間帯の列車には10%引きのものしか設定されていません。さらに、新幹線の乗車駅までと、下車駅から目的地までのきっぷを別途購入することを考えると、えきねっとトクだ値よりも週末パス+特急券のほうが安くなることが多く、使い勝手もよさそうです

なお、北陸新幹線の東京~長野の単純往復の場合は、距離が短いために、週末パスのほうがかなり高くなってしまいます。

上記は、あくまで東京発着の一例にしかすぎませんので、実際に乗車する区間や列車によって変わってきます。参考程度にしていただければと思います。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」については、以下の記事に詳しくまとめてありますので、よろしければご覧ください。

www.kzlifelog.com

「週末パス」はこども用が安い! 家族旅行に使えばおトク度アップ!

「週末パス」は、こども用の設定があります。しかも、こども用は2,560円と、大人用(8,730円)の半額よりもだいぶ安い値付けがされています。

そのため、ご家族での旅行に利用すれば、おトク度はさらにアップします。

前述の「えきねっとトクだ値」にもこども用の設定はありますが、大人用の半額です。そのため、お子様(6歳~12歳未満 ※小学生)連れで旅行する場合には、えきねっとトクだ値よりも「週末パス」+特急券のほうが安くなるエリアが多くなります

乗り降り自由! フリーきっぷならではの利便性も!

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単純に料金の比較だけでなく、フリーきっぷならではの利便性も見逃せません。

普通に乗車券を購入する場合には、目的地までの経路を指定して購入する必要があります。さらに、JRではない会社の路線のきっぷが必要な場合は、JR線を下車してから購入する必要があります。

一方、「週末パス」はフリーきっぷですので、フリーエリアに含まれていれば、あらかじめ経路を指定することも不要ですし、フリーエリアに含まれる14の私鉄・第三セクター線であれば、そのまま乗車できます。

特定の目的地への単純往復ではなく、周遊の旅をしたい場合や、目的地周辺でも鉄道を利用して動き回る場合など、いちいち乗車券を購入しなくてもよいフリーきっぷのメリットが大きくなります

三連休なら「三連休東日本・函館パス」の利用も検討しよう

「週末パス」はエリアがかなり広いですが、東北北部、主に青森、岩手、秋田の3県はエリアに入っていません。

東北北部や北海道の道南(函館エリア)まで足を延ばす場合には、三連休限定になりますが、同じくJR東日本が発売する「三連休東日本・函館パス」の利用も検討しましょう。

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週末パスの8,730円(土日の二日間有効)に対して、三連休東日本・函館パスは14,050円(三連休の三日間有効)と、だいぶ高くなりますが、JR東日本全線に加えて、JR北海道の函館・大沼エリアまでがフリーエリアになります。

三連休限定ということで、利用できる機会は週末パスに比べると限られますが、三連休に遠出をするときには検討してみましょう。


以上、JR東日本の定番フリーきっぷ「週末パス」の概要と特徴、どこまで乗車すればおトクになるかをご紹介しました。フリーエリアが広いことや、特急券等との組み合わせが自由にできることから、かなりオールマイティに利用できるフリーきっぷになっています。JR東日本エリアでの週末旅行を考えている場合は、まず「週末パス」が利用できるか、おトクになるかを考えてみるのがおすすめですよ。

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JR東日本の主要なフリーきっぷのまとめ記事です。おおまかな使い分けについても解説していますので、「どのフリーきっぷを利用したらよいのかわからない!」という方は、ぜひご覧ください。

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