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南東北エリア おすすめ路線・列車、沿線の観光スポット

置賜盆地の田園風景の中を走る山形鉄道「フラワー長井線」の車窓 ノウハウ-おすすめ路線
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南東北エリアでは、日本海の車窓が美しい羽越本線、会津ののどかな里山を走る只見線、陸羽西線や会津鉄道、そして、福島を走るローカル線の磐越東線や阿武隈鉄道など、魅力的な路線が揃っています。南東北のおすすめの路線や列車、沿線の観光スポット、お得なきっぷについてお届けします。

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日本海の絶景が魅力! 観光列車「海里」が走る羽越本線の旅

奇岩が立ち並ぶ日本海の絶景スポット「笹川流れ」
奇岩が立ち並ぶ日本海の絶景スポット「笹川流れ」

新潟~山形~秋田を日本海に沿って走る路線が羽越本線です。村上~鶴岡間では車窓に日本海を望むことができる絶景路線の一つです。中でも、新潟県北部の名勝「笹川流れ」の車窓は素晴らしく、羽越本線随一の車窓を眺めることができます。

日本海の車窓を眺めるなら観光列車「海里」の旅がおすすめ!

桑川駅で長時間停車がある観光列車「海里」
桑川駅で長時間停車がある観光列車「海里」

羽越本線を旅するのであれば、観光列車「海里」に乗車するのがおすすめです。新潟駅と酒田駅を羽越本線経由で結ぶ観光列車です。ゆったりとしたリクライニングシートで、新潟や庄内のグルメを楽しみながら旅ができる列車です。

乗車券に指定席券(840円)を追加するだけで乗車できますし、お食事つきの旅行プランで乗車できる「ダイニングカー」も連結されています。

観光列車「海里」については、以下の記事で詳しく紹介しています。車内の様子や、指定席の予約方法、おすすめの座席などを紹介していますので、ぜひご覧ください。

実際に「海里」でどのような旅ができるかについては、以下の乗車記もご覧ください。羽越本線の車窓を詳しく紹介しているほか、「笹川流れ」の最寄り駅、桑川駅での停車中の様子もあります。

最上川の流れが美しい陸羽西線の旅(代行バス)

陸羽西線代行バスからの最上川の眺め
陸羽西線代行バスからの最上川の眺め

羽越本線とあわせて乗車したいのが、羽越本線の酒田駅・余目駅と、山形新幹線の新庄駅を結ぶ「陸羽西線」です。最上川の流れに沿って走るローカル線です。

2022年5月から2024年度まで、並行する道路工事のために鉄道は運休となり、全区間代行バスでの運行となっています。実は、代行バスのほうが鉄道よりも最上川に近い側を走るので、車窓が良いのです。代行バスからの車窓については、以下の陸羽西線代行バスの乗車記をご覧ください。

最上川の観光といえば「川下り」ですね。陸羽西線の古口駅から徒歩でアクセスできるところに、最上川川下りの乗船場があります。

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山形県内陸部を走るローカル線の旅

山形県の内陸部を走るJR米坂線や山形鉄道「フラワー長井線」は、のどかな里山を走るローカル線です。一般的な旅行ルートには入りづらい路線ですが、のんびりとした鉄道の旅にはぜひ取り入れたい路線でもあります。

田園風景と川の車窓が続く素朴なローカル線「米坂線」

小国駅に停車中の米坂線の列車
小国駅に停車中の米坂線の列車

米坂線は、奥羽本線・山形新幹線の米坂駅と、羽越本線の坂町駅を結ぶローカル線です。置賜盆地の田園風景から、越後米沢街道・十三峠越えの山間部、日本海側の越後平野北端部の広大な田園風景と車窓が移り変わります。絶景こそありませんが、日本の「田舎」を走る素朴な車窓を楽しめるローカル線です。

以下の米坂線の乗車記では、車窓を中心に紹介しています。夏の米坂線の田園風景をぜひご覧ください。

なお、米坂線は、2022年8月の大雨の被害により、今泉~坂町間で運転見あわせとなっていて、バスによる代行輸送を行っています。代行バスに乗り継いで、米坂~坂町間を移動することはできますが、鉄道よりも時間がかかりますのでご注意ください。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

置賜盆地をのんびり走るローカル線、山形鉄道「フラワー長井線」

置賜盆地の田園風景の中を走る山形鉄道「フラワー長井線」の車窓
置賜盆地の田園風景の中を走る山形鉄道「フラワー長井線」の車窓

山形鉄道「フラワー長井線」は、赤湯駅と荒砥(あらと)駅を結ぶ全長30.5kmの第三セクター路線です。赤湯駅で山形新幹線や奥羽本線と、今泉駅で米坂線と接続しています。

ほぼ全区間で置賜盆地の田園風景の中を走ります。周囲を山に囲まれていますので、田んぼの向こうに山並みを望む車窓が続きます。終点の荒砥駅の手前では、かつて東海道本線で木曽川に架けられていた橋を移設したという最上川橋梁で最上川を渡ります。

以下の乗車記では、山形鉄道「フラワー長井線」の車窓に加えて、宮坂駅近くの「熊野大社」や、荒砥駅近くの「八乙女八幡神社」などの観光スポットも紹介していますので、ぜひご覧ください。

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川沿いの車窓が魅力の会津地方 鉄道の旅

会津地方の鉄道はまさに「川」の路線。阿賀川~阿賀野川に沿う会津鉄道と磐越西線、只見川に沿う只見線は、いずれも車窓からゆったりとした川の流れを望むことができます。会津観光とあわせて、鉄道の旅も一緒に楽しみたいエリアです。

磐梯山が美しい磐越西線(郡山~会津若松)、観光列車の旅もおすすめ!

磐越西線からの磐梯山の眺め
磐越西線からの磐梯山の眺め

磐越西線は、郡山~会津若松~新津を結ぶ路線です。東側の郡山~会津若松間では、猪苗代~会津若松間から眺める磐梯山が車窓のポイントです。

磐越西線の東側は電化されていて、電車が行き来します。福島県の中通りと会津を結ぶ路線として、また、東北新幹線から乗り継ぐ観光路線として、それなりの利用がある路線です。

この区間を乗車するときのおすすめが、観光列車「フルーティアふくしま」です。まさに「走るカフェ」を具現化した列車で、1両はカフェのテーブルが並び、もう1両は立派なカフェカウンターが備えられています。「フルーティアふくしま」は2023年12月での運転終了が発表されています。乗車するなら今のうちです。

また、郡山~会津若松間を走る一部の快速列車(快速「あいづ」)には指定席が設けられています。座席数は14席と少ないですが、リクライニングシートでゆったりと旅ができますし、車窓を眺めるのにも好都合です。快速「あいづ」の乗車記、指定席の予約方法については、以下の記事をご覧ください。

ゆったりと流れる阿賀野川に沿って走る磐越西線(会津若松~新津)

磐越西線からの阿賀野川の眺め
磐越西線からの阿賀野川の眺め

磐越西線の西側、会津若松~新津間は、東側とは異なりローカル色の強い路線です。大半が非電化なので気動車が走ります。

この区間の車窓の見どころは、何といっても阿賀野川です。磐越西線の列車は、たくさんの水をたたえてゆったりと流れる阿賀野川に沿って走ります。車窓からも阿賀野川を間近に眺めることができます。川を眺めながらのんびりと旅をしたいときにおすすめしたい路線の一つです。

また、この区間には、毎年春~秋に、SL列車「SLばんえつ物語号」が運転されています。阿賀野川を眺めながら、SL列車でのんびりと旅ができます。乗車時間は3時間以上にもなりますので、SLの旅を満喫できます。

磐越西線の車窓については、以下の「DLばんえつ物語号」の乗車記をご覧ください。ディーゼル機関車けん引のときの乗車記ですが、車内(客車)の様子や車窓は「SLばんえつ物語号」と同じです。

以下の記事は、現在は引退してしまいましたが、かつて磐越西線を走っていた古い気動車「キハ40系」で新津駅から喜多方駅まで旅をした時の乗車記です。気動車のエンジン音を聞きながらの旅も良いものです。

車両の回送を兼ねて、気動車5両編成という長大編成で運転されていた磐越西線の最終列車の乗車記です。新潟駅から会津若松駅まで直通する数少ない列車でもあります。

只見川に沿って走る長大ローカル線 只見線

只見川沿いを走る只見線の車窓
只見川沿いを走る只見線の車窓

磐越西線の会津若松駅と上越線の小出駅を結ぶ長大ローカル線が只見線です。只見川の車窓が見どころの路線ですが、会津盆地の田園風景や里山の風景も見逃せません。

只見線は2011年の大雨被害により、一部区間で長いこと運転を見合わせていましたが、2022年10月、11年ぶりに全線で運転を再開しました。

全線に乗車すると4時間以上かかりますが、列車の本数が少ないため、気軽に途中できない路線でもあります。ただ、その車窓は素晴らしいものがありますので、車窓を眺めるためだけに乗車しても満足できるでしょう。

以下の記事は、2019年12月に乗車したときの乗車記です。雪景色の只見線の車窓を紹介しています。会津川口~只見間は不通となっていた時期ですので、代行バス乗車の様子もあります。

首都圏から青春18きっぷ利用1泊の行程で只見線に乗車するおすすめルートを紹介している記事です。全線運転再開後は観光客や鉄道ファンでにぎわっている只見線を訪れてみてはいかがでしょうか?

南会津の観光地を結ぶ会津鉄道、里山の車窓も魅力的!

桜が満開の湯野上温泉駅
桜が満開の湯野上温泉駅

会津鉄道(会津線)は、西若松~会津高原尾瀬口間を結ぶ第三セクター路線です。東武鉄道~野岩鉄道と接続して、首都圏から会津地方への鉄道網を形成しています。

会津鉄道は、南会津の観光地や温泉地を結ぶ路線で、沿線には大内宿、塔のへつりなどの観光地のほか、湯野上温泉、芦ノ牧温泉駅などの温泉地も点在しています。

会津鉄道の車窓や沿線の観光スポットについては、以下の乗車記をご覧ください。

会津鉄道でおすすめの列車が、観光列車「お座トロ展望列車」です。お座敷席、トロッコ席、展望席を一つの列車に詰め込んだ列車です。季節の良い時期は、風を浴びながら旅ができるトロッコ席がおすすめです。南会津の里山の風景や、阿賀川の渓谷などを楽しむことができます。

「お座トロ展望列車」は4月~11月の土休日に運転されています。乗車記や乗車方法については、以下の記事をご覧ください。

会津鉄道の旅をするなら、ぜひ訪れてみてほしいのが湯野上温泉駅です。茅葺屋根の駅舎の中には囲炉裏があり、まるで古い古民家のようです。大内宿への最寄り駅ですし、近くには湯野上温泉もありますので、途中下車スポットとしてもおすすめです。

湯野上温泉からアクセスできる宿場町「大内宿」へのアクセスと見どころをまとめた記事です。会津と日光を結ぶ下野街道の宿場町で、江戸時代の茅葺屋根の民家が30軒以上も残っていて、まるでタイムスリップしたような感覚に陥ります。会津鉄道を旅するなら、ぜひ訪れてほしいスポットです。

首都圏から会津鉄道沿線へ旅をするのであれば、東武鉄道の特急「リバティ会津」がおすすめです。浅草駅から会津田島駅まで直通します。会津田島駅で会津鉄道の普通列車に接続しています。

東武鉄道「リバティ会津」については、以下の記事をご覧ください。

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福島浜通りの長距離特急列車とローカル線の旅

福島県の太平洋側、浜通りエリアは、首都圏との大動脈である常磐線に加えて、浜通りと中通りをつなぐ磐越東線や、内陸部の阿武隈川沿いに走る阿武隈急行などのローカル線も魅力的なエリアです。

JR有数のロングラン特急が走る常磐線、太平洋の車窓も!

常磐線特急「ひたち」
常磐線特急「ひたち」

福島県の浜通りを代表する路線が常磐線です。東日本大震災で、津波と原発事故の被害を受け、長期にわたって一部区間が不通となっていましたが、2020年3月に運転を再開しました。

そんな常磐線には、特急「ひたち」が頻繁に走りますが、中でも1日3往復ある仙台発着の「ひたち」は、走行距離が370km以上、所要時間も4時間半を超えるロングラン特急です。

常磐線の水戸以北は、ところどころで車窓から太平洋を眺めることもできますので、新幹線ではなく、あえて特急「ひたち」で首都圏~仙台を移動してみるのも良いでしょう。

特急「ひたち」の仙台行きの乗車記は、以下の記事をご覧ください。

また、常磐線特急「ひたち」「ときわ」の車内の様子や、おすすめの座席、おすすめきっぷなどをまとめた記事もありますので、ぜひご覧ください。

東日本大震災で被災した時に運転されていた代行バスを含む常磐線の乗車記です。全線運転再開の約1年前の2019年に乗車したときの記録です。

夏井川の渓谷美とのどかな里山風景が美しい磐越東線の旅

「夏井千本桜」が有名な夏井駅
「夏井千本桜」が有名な夏井駅

福島県浜通りのいわき駅と、中通りの郡山駅を結ぶローカル線が磐越東線です。福島県内に閉じる路線ですので、一般には旅行ルートに組み入れられることの少ない路線ですが、里山風景や夏井川の渓谷美が美しい路線です。

首都圏から青春18きっぷで南東北を目指す際に、磐越東線経由のルートを組んでみるのもおすすめです。

磐越東線の乗車記については、以下の記事をご覧ください。

田園風景と阿武隈川の流れが美しい阿武隈急行

阿武隈川の向こうに沈む夕陽が美しい阿武隈急行の車窓
阿武隈川の向こうに沈む夕陽が美しい阿武隈急行の車窓

東北本線の槻木駅と福島駅を結ぶ第三セクター路線が阿武隈急行線です。東北本線より東側の内陸部、山間部を走る路線です。

車窓のハイライトは、丸森~梁川間の阿武隈川の眺め。地形が険しいところを走るので、阿武隈川がつくる渓谷を見下ろすような形で眺めることができます。

仙台からの直通列車も1日1往復走っています。仙台、福島などへ観光の際に、乗車してみてはいかがでしょうか。

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南東北エリアの鉄道旅行・乗り鉄におすすめのきっぷ

南東北エリアの鉄道旅行、乗り鉄におすすめのきっぷを紹介します。

首都圏・甲信越からの旅行におすすめ! 「週末パス」

JR東日本が発売する「週末パス」は、南東北、関東、甲信越地方のJR線と主要な第三セクター路線などに、週末の2日間乗り放題となるフリーきっぷです。特急券を追加すれば、新幹線や特急列車に乗車することもできます。

首都圏や甲信越地方から南東北を訪れる場合には、この「週末パス」1枚あれば済んでしまいます。JR線以外に、この記事で紹介した山形鉄道や会津鉄道(会津田島~会津若松間)などの第三セクター路線にも乗れますので、お得であるうえに、とても便利です。

「週末パス」については、以下の記事をご覧ください。

南東北のJR線に1日乗り放題! 「小さな旅ホリデー・パス」

南東北、主に宮城県、福島県、山形県のJR線に、土休日の1日乗り放題となるフリーきっぷが「小さな旅ホリデー・パス」です。

JR線にしか乗車できませんが、1日有効のフリーきっぷとしてはフリーエリアが広いきっぷです。大人2,720円という価格も利用しやすく、JR線を主体に乗るだけでなく、第三セクター路線に乗車するためのアクセス用として利用してもよいでしょう。

東武鉄道~野岩鉄道経由で南会津へ向かうなら「ゆったり会津 東武フリーパス」

JR線ではなく、東武鉄道~野岩鉄道~会津鉄道のルートで会津エリアへ往復するのであれば、東武鉄道が発売する「ゆったり会津 東武フリーパス」がおすすめです。

東武線の各駅から、会津鉄道への往復利用だけでもお得ですし、途中下車して観光や温泉を楽しめばさらにお得になります。有効期間も4日間と長いため、宿泊旅行にもぴったりです。


以上、南東北のおすすめの路線や列車、沿線の観光スポット、お得なきっぷについてお届けしました。海沿いの絶景路線から、内陸を走る川の路線、里山風景がのどかな路線と、魅力的な路線が揃っているエリアです。沿線の観光とあわせて、鉄道の旅も楽しみたいですね。

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当ブログでおすすめの路線や列車、沿線の観光スポットなどをエリアごと、ジャンルごとに紹介しているページです。筆者が各地の観光列車やローカル線に乗車した時の乗車記をまとめています。沿線の観光スポットやお得なきっぷについての情報も紹介しています。鉄道旅行・乗り鉄の際の参考にぜひご覧ください!

ノウハウノウハウ-おすすめ列車ノウハウ-おすすめ路線乗車レポート
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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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