ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

新潟・庄内地方の観光列車「海里」がデビュー! 運転日、ダイヤ、指定席やお弁当の予約購入方法、おすすめの座席を紹介!


JR東日本新潟支社は、2019年10月から、羽越本線 新潟~酒田間で、新たな観光列車「海里」(KAIRI)の運行を開始しました。同区間を走る「きらきらうえつ」の後継ですが、ダイニングカーを連結して新潟や庄内地方の料理を楽しむことができる観光列車になっています。

この記事では、「海里」の概要と、運転日・運転ダイヤ、指定席の予約方法、事前予約制のお弁当の予約方法などを紹介します。筆者が実際に乗車する際に予約したときの様子もお伝えします!

※2019.12.30更新

新潟・庄内地方の観光列車「海里」、2019年10月にデビュー!

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2019年10月にデビューした羽越本線の観光列車「海里」(2019年12月 酒田駅)

JR東日本新潟支社は、2019年10月から開催する新潟・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに合わせて、新たな観光列車「海里」(KAIRI)の運転を開始しました。

「海里」の主な特徴は以下のとおりです。

  • 列車のコンセプトは「新潟・庄内の食」「日本海の景観」
  • 4両編成のディーゼルハイブリッド車両(HB-E300系)で運転
  • 運行区間は羽越本線の新潟~酒田間
  • 売店・イベントスペース(3号車)、ダイニング(4号車)あり

詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。

また、運転時刻、各号車のきっぷ・旅行商品などの発売方法についても発表されました。

詳しくは、この記事の後半で紹介します。

「海里」は「きらきらうえつ」の後継

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現在、新潟~酒田を走る観光列車「きらきらうえつ」

今回デビューした「海里」が運転される区間(新潟~酒田)は、これまで、快速「きらきらうえつ」が走っていた区間です。つまり、「海里」が「きらきらうえつ」の後継となります。

「きらきらうえつ」は2001年11月のデビューで、すでに17年が経過しています。そして、「海里」が運転を開始する前の2019年9月末で「きらきらうえつ」から引退、2019年12月には車両自体も引退となりました。

「きらきらうえつ」の様子は、以下の乗車レポートをお読み下さい。

www.kzlifelog.com

「海里」のダイヤ・停車駅・運転時刻の詳細

「海里」は羽越本線の新潟~酒田間を快速列車として運転されています。観光列車(臨時列車)ですので、毎日運転されているわけではありませんので、運転日に注意しましょう。

「海里」のダイヤ・停車駅

「海里」のダイヤは、通常ダイヤと冬ダイヤがあります。それぞれ、以下のようになっています。

通常ダイヤ 冬ダイヤ
停車駅 下り↓ 上り↑ 下り↓ 上り↑
新潟 10:12発 18:31着 10:12発 18:31着
新発田 10:38発 18:06発 10:38発 18:06発
中条 10:48発 17:55発 10:48発 17:55発
坂町 10:56発 17:47発 10:56発 17:47発
村上 11:06発 17:36発 11:06発 17:36発
桑川 11:22着
11:42発
17:21発
16:50着
11:22発 17:21発
(笹川流れ) 徐行運転 徐行運転
あつみ温泉 12:18着
12:29発
16:13発 11:51発 16:55発
鶴岡 12:56発 15:49発
15:25着
12:21発 16:33発
余目 13:08発 15:12発 12:34発 16:11発
酒田 13:19着 15:02発 12:44着 16:00発


通常ダイヤでは、日本海の名称として名高い「笹川流れ」の最寄り駅である桑川駅で眺めの停車時間があるほか、笹川流れの近辺では徐行運転されます。

一方、冬ダイヤでは、桑川駅での停車時間や、笹川流れでの徐行運転はなく、新潟~酒田間の所要時間が短くなります。

「海里」の運転日

「海里」の運転日は、以下の通りです。


「海里」は臨時列車として運転されますので、運転日が限られています。とはいえ、観光列車としては運転日は多い方で、通常ダイヤで運転される時期には金・土・日(祝日含む)の週3日間、冬ダイヤでも週末の土日にはコンスタントに運転されます。

「海里」通常ダイヤは「きらきらうえつ」より所要時間が長い

「海里」のダイヤは、前身の「きらきらうえつ」とは異なっています。所要時間がどのくらい違うのかを見てみましょう。

  • きらきらうえつ
    • 下り: 新潟 10:11発 → 酒田 12:51着
    • 上り: 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着

所要時間を比べるとこのようになります。

列車 下り 上り
海里(通常ダイヤ) 3時間7分
(+27分)
3時間29分
(+1時間8分)
海里(冬ダイヤ) 2時間32分
(-8分)
2時間31分
(+10分)
きらきらうえつ 2時間40分 2時間21分


「海里」の通常ダイヤでは、下りはそれほど変わっていませんが、上りは所要時間が1時間以上も延びています。

一方、「海里」の冬ダイヤでは、「きらきらうえつ」と所要時間はあまり変わりません。

通常ダイヤでは、途中駅での停車時間が長めに取られていたり、笹川流れ付近での徐行運転があるために、所要時間が伸びているようです。

「海里」の停車駅は観光地・乗換駅に絞った?

また、「きらきらうえつ」と比べると、停車駅が多少変わっています。

  • 「きらきらうえつ」は通過していたが「海里」で新たに停車する駅: 中条、坂町
  • 「きらきらうえつ」では停車していたが「海里」では通過となる駅: 豊栄、勝木、府屋、鼠ケ関

目立つところでは、日本海側の海岸線のすぐ近くを走る区間で、勝木、府屋、鼠ケ関の3駅が通過となりました。

「海里」の停車駅を見る限り、沿線の主要な観光地(村上、あつみ温泉、桑川、鶴岡など)や乗換駅(坂町、余目)に絞った感じです。

「海里」の車両構成、4号車「ダイニング」は旅行商品のみで食事も提供!

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(出典)~新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車~2019年10月5日「海里」デビュー(JR東日本新潟支社プレスリリース 2019年6月27日 [PDF])

「海里」の編成は、以下のようになっています。

号車 座席構成 席数 発売方法
1号車 リクライニングシート
(2+2列のクロスシート)
30席 きっぷで発売
2号車 コンパートメントシート
(4席のボックス×8)
32席 きっぷで発売
3号車 売店・イベントスペース - -
4号車 ダイニング
(4人席×3、2人席×6)
24席 旅行商品で発売


1号車のリクライニングシートと、2号車のコンパートメントシートは、指定席券として発売されます。乗車券を組み合わせれば乗車できます。つまりは、普通の「きっぷ」として発売されます。

一方、4号車のダイニングは、旅行商品としての発売のみです。あとで紹介するように、4号車では食事が提供されます。乗車券・指定席券・食事がセットになった旅行商品として発売されます。

ちなみに、きらきらうえつは、リクライニングシートが3両あり、合計で116席でしたが、「海里」は86席。しかも、指定席券を購入して乗車できるのは62席のみとなります。定員は大幅に減ることになります。

「新潟の食」「庄内の食」が堪能できるダイニング(4号車)

注目は、きらきらうえつにはなかった4号車の「ダイニング」でしょう。

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(出典)新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車「海里」(KAIRI)デビュー(JR東日本新潟支社プレスリリース 2018年10月16日 [PDF])

このように、二人がけと四人がけの座席が並ぶ車両になっています。昔の食堂車のような配置ですが、座席の背もたれが高く、個室のようなプライベート空間が確保できそうです。

そして、注目の食事ですが、以下のようになっています。

食事内容 お店
下り
(新潟→酒田)
新潟の古町花街
の日本料理
行形亭・鍋茶屋・一〆
上り
(酒田→新潟)
奥田政行氏監修の
イタリアン
アル・ケッチァーノ


下りは日本料理、上りはイタリアンと、メニューが異なります。また、季節ごとに料理も変更されます。

1両まるごと売店+イベントスペース(3号車)

「海里」3号車の売店とイベントスペース
「海里」3号車の売店とイベントスペース

売店はきらきらうえつにもありましたが、「海里」にもあります。

きらきらうえつでは、売店の横は「きらきらラウンジ」というボックス席になっていて、売店で購入したものを食べられるようになっていました。

「海里」ではラウンジはありませんが、これは前述のダイニングがあるためでしょう。その代わりに、イベントスペースが広く取られています。

「海里」(通常ダイヤ)の乗車時間は3時間~3時間半。約2時間半だった「きらきらうえつ」と比べると長くなっています。食事だけでなく、3号車のイベントスペースでのイベントも実施されそうですね。

「海里」旅行商品のラインアップ

※注意: 「海里」の旅行商品については、2019年9月時点での情報です。

食事がセットになった「海里」の旅行商品のラインナップも発表されました。前述のとおり、4号車に乗車する場合には、びゅう旅行商品を購入する必要があります。

プラン 内容 主な料金 備考
新潟駅発着 新潟駅発または着の
「海里」乗車プラン
片道乗車券+指定席券
+食事
13,400円
日帰り
(首都圏発)
東京駅等発着の往復 29,400円
39,200円
※1
宿泊 東京駅等発の往復
湯野浜温泉泊
41,500~
50,100円
51,100~
59,500円
※2

※1: 上段は片道「海里」、下段は往復「海里」、東京~鶴岡往復の料金、東京~新潟は上越新幹線
※2: 日帰りプランに湯野浜温泉(鶴岡で下車)での宿泊をセット、上段は片道「海里」、下段は往復「海里」

お手軽なのは「新潟駅発着」のプラン。「海里」の乗車券+指定席券+食事がセットになっています。

ちなみに、新潟~鶴岡の運賃は2,640円、指定席券は840円なので、合わせて3,480円。「新潟発着」のプランは食事がセットになって13,400円ですから、食事の料金はおおむね1万円相当ということになりそうです。

「海里」では予約制のお弁当や車内販売も充実!

前述のとおり、旅行商品を予約すれば、4号車のダイニングカーでお食事を楽しむことができますが、通常の「きっぷ」と指定席券で乗車できる1号車、2号車でも、予約制のお弁当や車内販売を楽しむことができます。

予約制のお弁当

「海里」の指定席券を持っていると、お弁当を予約することができます。

海里特製 庄内弁
「海里特製 庄内弁」は庄内の食材を利用したおかずがぎっしり!

2,000円前後と、通常の駅弁と比べると若干お高めですが、新潟や食材がふんだんに使われた料理を楽しむことができます。

海里特製の事前予約制のお弁当のラインナップ、料金は以下の通りです。

新潟→酒田
(下り)
酒田→新潟
(上り)
お弁当 海里特製
加島屋御膳
海里特製
庄内弁
お値段 1,800円 2,000円
主なメニュー キングサーモン味噌漬
いくら醤油漬
海老しんじょう
魚沼産コシヒカリ
めっこい巻き
だだちゃ豆ごはん
庄内地方の食材を
活かしたおかず
受け取り 新潟駅発車後 鶴岡駅発車後


4号車の旅行商品と比べると、かなりリーズナブルに食事を楽しむことができます。

お弁当は事前予約制です。予約時に海里の指定席券を持っていることが条件になりますので、あらかじめ購入しておきましょう。

お弁当の予約は、JR東日本「海里」のWebサイトから、「お弁当の事前予約はこちら」のバナーをクリックするとできます。

www.jreast.co.jp

3号車の車内販売も充実!

3号車の売店で購入できる車内販売品も充実しています。

おやつやお土産、ビールや日本酒などのお酒類、おつまみなどを購入することができます。

「海里」オリジナルデザインの車内販売品としては、以下がラインナップされています。

  • 村上緑茶缶(1,300円)
  • 笹川流れの塩キャラメルパウンドケーキ(320円)
  • 浮き星(890円)
  • 山形おこし(400円)
  • 月の雫の塩ガレット(780円)
  • 手ぬぐい(1,300円)

また、山形や新潟の日本酒、そして、新潟限定ビール「風味爽快ニシテ」の生ビール(510円)もあります。

きっぷと指定席券での乗車でも、予約制のお弁当と、3号車売店でお酒やおつまみ、ドリンク類を購入すれば、豪華なランチが楽しめます。

詳しくは、JR東日本のニュースリリースをご覧ください。

「海里」の指定席・事前予約制お弁当の予約・購入方法

筆者は、2019年12月、「海里」の冬ダイヤの1号車に、青春18きっぷ+指定席券で乗車してきました。事前予約制のお弁当も付けましたので、その際の様子をもとに、指定席券の購入方法や、お弁当の予約方法をご紹介します。

「海里」の乗車券・指定席券の料金

「海里」の乗車券、指定席券の料金は以下の通りです。

  • 乗車券
    • 新潟~酒田: 3,080円
    • 新潟~鶴岡: 2,640円
  • 指定席券
    • 乗車区間によらず1席あたり840円

なお、「海里」は快速列車として運転されますので、乗車券として、「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」を利用することもできます。

「海里」の1号車指定席はA席がおすすめ!

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リクライニングシートが並ぶ「海里」の1号車

前述のように、「海里」に乗車券+指定席券で乗車できる座席には、1号車のリクライニングシートと、2号車のコンパートメントがあります。

1号車のリクライニングシートでは、海側となる「A席」がおすすめです。2号車では、コンパートメント自体が海側に設置され、山側は通路になっていますので、コンパートメント自体を複数名で予約する場合には、海側・山側は気にする必要はないでしょう。

「えきねっと」では1号車・2号車の指定ができない!

「海里」の指定席券を購入する方法は、主に以下の3通りあります。

  • JR東日本のインターネット購入サービス「えきねっと」で購入
  • JR東日本の主な駅にある指定席券売機で購入
  • みどりの窓口で購入

「えきねっと」で購入できるのはありがたいのですが、「えきねっと」ではシートマップでの座席指定ができません。さらに、1号車のリクライニングシート、2号車のコンパートメントの指定もできません

「A席」や「窓側」を指定できるのですが、それが1号車のリクライニングシートなのか、2号車のコンパートメントなのかは、発券するまでわからないのです。

これはぜひとも改善していただきたいところですが、現状では、1号車または2号車のどちらかを指定するには、窓口で指定席券を購入するか、次に説明する「指定席券売機」で購入するしかありません。

「海里」の1号車・2号車やシートマップでの指定が可能なのは指定席券売機

「海里」2号車の4人用コンパートメント
「海里」2号車の4人用コンパートメント

JR東日本の主な駅に設置してある指定席券売機を利用すると、「海里」の座席をシートマップで選択することができます。シートマップの画面では、1号車、2号車も選択できますので、リクライニングシートを希望するなら1号車を、コンパートメントを希望するなら2号車を選択すればOKです。

ただし、残席が少なくなると、シートマップでの指定はできなくなってしまうようです。

そもそも、指定席券で乗車できる座席は62席しかありません。1号車、2号車や、座席を詳細に指定したい場合には、早めに、指定席券売機で購入するのがよさそうです。

「海里」の事前予約制のお弁当は「えきねっと」で予約・購入可能

「海里」の事前予約制のお弁当は、えきねっとの「JR東日本ツアー」で購入することができます。

以下のJR東日本の「海里」の特設サイトから、「お弁当の事前予約はこちら」のバナーをクリックすると、えきねっとのツアー予約の画面に遷移します。

www.jreast.co.jp

すると、「海里」のオプショナルプランの選択画面で、

  • 【オプショナルプラン】海里/往路 海里特製 加島屋御膳
  • 【オプショナルプラン】海里/復路 海里特製 庄内弁

の二つが選べるようになっています。

「海里」の事前予約のお弁当は、往路(新潟→酒田)と復路(酒田→新潟)で異なります。往路・復路のどちらに乗車するのかを間違えないように選びましょう。

空き状況カレンダーで、乗車する日を選択すると、予約の詳細画面に遷移します。往路・復路の間違いがないかをもう一度確認して、再度、カレンダーで乗車する日付をクリックします。

その後は、以下のように進めます。

  • STEP1: 人数を選択(おとな、こども、男性・女性の人数を選択)
  • STEP2: 行程・プランを選択(すでに選択されているので、内容を確認するだけ)
  • 取引条件の確認
  • 支払い方法の選択

なお、支払い方法、バウチャー券の受け取り方法によって、何日前まで予約ができるかが決まります。最短では、クレジットカード払い、指定席券売機での受け取りを選ぶと、乗車前日の18時まで購入することが可能です。

支払い方法 受け取り方法 購入期限
クレジット
カード払い
指定席券売機 前日 18時まで
郵便 5日前 23:40まで
コンビニ払い 指定席券売機
郵便
7日前 23:40まで


受け取り方法に「指定席券売機」を選択したら、乗車までに必ず指定席券売機でバウチャー券を受け取りましょう。クレジットカードで支払った場合は、指定席券売機で「えきねっと」を選択、クレジットカードを入れると、予約した内容が表示されます。

なお、お弁当の事前予約は、指定席券の予約・購入とはリンクしていませんので、必ず前述の方法で指定席券を予約・購入してから実施しましょう。


以上、「新潟・庄内地方の観光列車「海里」がデビュー! 運転日、ダイヤ、指定席やお弁当の予約購入方法、おすすめの座席を紹介!」でした。食事付きのコースはもちろんのこと、乗車券+指定席券での乗車でも、事前予約のお弁当や、売店での販売される飲み物などで、豪華な食事を楽しむことができます。美しい日本海の車窓を眺めながら、「食」も楽しめる「海里」。ぜひ、乗車してみてください。