ひさの乗り鉄ブログ

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新潟・庄内地方の観光列車「海里」が2019年10月にデビュー! きらきらうえつ後継、ディーゼルハイブリッドで運行路線の拡大も期待!(ダイヤ・座席の発売方法など追記)

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JR東日本新潟支社は、2019年10月から、新潟~酒田間に新たな観光列車「海里」(KAIRI)の運行を開始すると発表しました。同区間を走る「きらきらうえつ」の後継ですが、ダイニングカーを連結して新潟や庄内地方の料理を楽しむことができる観光列車になっています。ディーゼルハイブリッド車両になることから、運転区間の拡大も期待できそうです。

※2019.06.27更新(運転時刻などの詳細を追加)

新潟・庄内地方の観光列車「海里」、2019年10月にデビュー!

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2019年10月にデビューする観光列車「海里」

(出典)新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車「海里」(KAIRI)デビュー(JR東日本新潟支社プレスリリース 2018年10月16日 [PDF])

JR東日本新潟支社は、2019年10月から開催する新潟・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに合わせて、新たな観光列車「海里」(KAIRI)の運転を開始すると発表しました。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 列車のコンセプトは「新潟・庄内の食」「日本海の景観」
  • 4両編成のディーゼルハイブリッド車両(HB-E300系)を新造
  • 運行区間は新潟~酒田間
  • 売店・イベントスペース(3号車)、ダイニング(4号車)あり

詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。

また、運転時刻、各号車のきっぷ・旅行商品などの発売方法についても発表されました。

詳しくは、この記事の後半で紹介します。

「海里」は「きらきらうえつ」の後継

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現在、新潟~酒田を走る観光列車「きらきらうえつ」

今回発表された「海里」が運転される区間(新潟~酒田)は、現在、快速「きらきらうえつ」が走っている区間です。つまり、「海里」が「きらきらうえつ」の後継となります。

「きらきらうえつ」は2001年11月のデビューで、すでに17年が経過しています。そして、「海里」が運転を開始する前の2019年9月末での引退が発表されています。

「きらきらうえつ」は、全車指定席の快速列車として運転されています。運転日も多く、同区間を走る特急「いなほ」と遜色のない速度で走るため、青春18きっぷユーザーにとっては、観光列車というだけでなく、とても実用的な列車です。

「きらきらうえつ」の様子は、以下の乗車レポートをお読み下さい。

www.kzlifelog.com

「海里」のダイヤ発表! 停車駅・運転時刻の詳細

「海里」のダイヤも発表されました。

  • 運転開始日: 2019年10月5日(土)
  • 運転日: 金土休日を中心に運転
  • 停車駅・運転時刻
    • 下り: 新潟 10:12発 → 新発田 10:38発 → 中条 10:48発 → 坂町 10:56発 → 村上 11:06発 → 桑川 11:42発 → (笹川流れで徐行運転)→ あつみ温泉 12:29発 → 鶴岡 12:56発 → 余目 13:08発 → 酒田 13:19着
    • 上り: 酒田 15:02発 → 余目 15:12発 → 鶴岡 15:49発 → あつみ温泉 16:13発 → (笹川流れで徐行運転)→ 桑川 17:21発 → 村上 17:36発 → 坂町 17:47発 → 中条 17:55発 → 新発田 18:06発 → 新潟 18:31着

「きらきらうえつ」より30分~1時間ほど運転時間が延びている

「きらきらうえつ」と比べると、1時間ほど運転時間が延びています。

  • きらきらうえつ
    • 下り: 新潟 10:11発 → 酒田 12:51着
    • 上り: 酒田 16:10発 → 新潟 18:31着

所要時間を比べるとこのようになります。

列車 下り 上り
海里 3時間7分 3時間29分
きらきらうえつ 2時間40分 2時間21分


下りはそれほど変わっていませんが、上りは所要時間が1時間以上も延びていますね。

「きらきらうえつ」は、485系の特急電車を改造した列車で、同区間を走る特急「いなほ」にもほとんど劣らない速達性を実現していました。

一方、車内で食事を楽しむ「海里」は、速達性を捨て、ゆったりとした旅をすることに重点を置いているようです。最近の観光列車らしい方向性ですね。

「海里」の停車駅は観光地・乗換駅に絞ったか?

また、「きらきらうえつ」と比べると、停車駅が多少変わっています。

  • 「きらきらうえつ」は通過していたが「海里」で新たに停車する駅: 中条、坂町
  • 「きらきらうえつ」では停車していたが「海里」では通過となる駅: 豊栄、勝木、府屋、鼠ケ関

目立つところでは、日本海側の海岸線のすぐ近くを走る区間で、勝木、府屋、鼠ケ関の3駅が通過となりました。

「海里」の停車駅を見る限り、沿線の主要な観光地(村上、あつみ温泉、桑川、鶴岡など)や乗換駅(坂町、余目)に絞った感じです。

「海里」の車両構成、4号車「ダイニング」は旅行商品のみで食事も提供!

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(出典)~新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車~2019年10月5日「海里」デビュー(JR東日本新潟支社プレスリリース 2019年6月27日 [PDF])

JR東日本のプレスリリースによると、「海里」の編成は、以下のようになっています。

号車 座席構成 席数 発売方法
1号車 リクライニングシート
(2+2列のクロスシート)
30席 きっぷで発売
2号車 コンパートメントシート
(4席のボックス×8)
32席 きっぷで発売
3号車 売店・イベントスペース - -
4号車 ダイニング
(4人席×3、2人席×6)
24席 旅行商品で発売


1号車のリクライニングシートと、2号車のコンパートメントシートは「きっぷで発売」とありますので、乗車券と指定席券を購入すれば乗車できると思われます。

一方、4号車のダイニングは、旅行商品としての発売のみです。あとで紹介するように、4号車では食事が提供されます。乗車券・指定席券・食事がセットになった旅行商品として発売されるものと思われます。「海里」に乗車するプランだけでなく、宿泊や往復の新幹線等もセットになったツアーも発売されるでしょうね。

ちなみに、きらきらうえつは、クロスシートが3両あり、合計で116席でしたが、「海里」は86席。しかも、指定席券を購入して乗車できるのは62席のみとなります。定員は大幅に減ることになります。

「新潟の食」「庄内の食」が堪能できるダイニング(4号車)

注目は、きらきらうえつにはなかった4号車の「ダイニング」でしょう。

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(出典)新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車「海里」(KAIRI)デビュー(JR東日本新潟支社プレスリリース 2018年10月16日 [PDF])

このように、二人がけと四人がけの座席が並ぶ車両になっています。昔の食堂車のような配置ですが、座席の背もたれが高く、個室のようなプライベート空間が確保できそうです。

そして、注目の食事ですが、以下のようになっています。

食事内容 お店
下り
(新潟→酒田)
新潟の古町花街
の日本料理
行形亭・鍋茶屋・一〆
上り
(酒田→新潟)
奥田政行氏監修の
イタリアン
アル・ケッチァーノ


下りは日本料理、上りはイタリアンと、メニューが異なります。

車内にはキッチンがないので、調理された状態で列車に積み込まれ、提供されるものと思います。

1両まるごと売店+イベントスペース(3号車)

売店はきらきらうえつにもありましたが、「海里」にもあります。

きらきらうえつでは、売店の横は「きらきらラウンジ」というボックス席になっていて、売店で購入したものを食べられるようになっていました。

「海里」ではラウンジはないようですが、これは前述のダイニングがあるためでしょう。その代わりに、イベントスペースが広く取られています。

「海里」の乗車時間は3時間~3時間半。約2時間半だった「きらきらうえつ」と比べると長くなっています。食事だけでなく、3号車のイベントスペースでのイベントも実施されそうですね。

電車からディーゼルハイブリッドへ、運行区間の拡大もあるかも?

個人的に一番気になったのは、「海里」がディーゼルハイブリッド車両として製造されることです。

新潟~酒田は全区間が電化区間で、きらきらうえつは「電車」(架線の電気で走る車両)でした。

「海里」も同じ区間を走るのであれば電車でよいはずなのですが、ディゼールハイブリッド車両(HB-E300系)になります。ディーゼルハイブリッド車両は、燃料(軽油)で発電機をまわして発電し、その電気でモーターを動かすタイプの車両です。つまり、架線がないところでも運転することができます。

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羽越本線から眺める日本海は絶景!

新潟~酒田間は、途中の村上駅で電化方式が切り替わります。南側が直流電化、北側が交流電化です。この区間を直通するためには、交直流電車が必要になります。高コストな交直流電車を造るくらいなら、線路さえあればどこでも走れるディーゼルハイブリッド車両にしたほうが、運行できる路線が増えるという考えがあったのかもしれません。

そうなると、期待されるのは運行範囲の拡大です。新潟・庄内エリアの非電化路線、例えば、陸羽西線(余目~新庄)、男鹿線(秋田・追分~男鹿)、磐越西線(新津~会津若松)あたりが候補でしょうか。

普段は新潟~酒田で運転され、たまに別の路線でも運行する、ということになるのかもしれません。


以上、新潟・庄内地方の観光列車「海里」が2019年10月にデビュー!という話題でした。クロスシート、コンパートメントシート、ダイニングカーと、いろいろな楽しみ方ができそうな観光列車になりそうで、今から運転開始が楽しみですね。