ひさの乗り鉄ブログ

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【リバティ会津 乗車記】 南会津へ乗り換えなしの実用的で快適な東武の特急列車! 車内設備・停車駅、予約方法も紹介します!


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2017年にデビューした東武鉄道の特急「リバティ会津」(500系)。豪華さや贅沢さはないですが、最近のJRの特急列車にも共通する実用性を重視した快適な特急車両です。浅草から南会津の会津田島駅まで乗り換えなしで直通するため、会津地方への旅行に便利な列車です。

この記事では「リバティ」の概要(停車駅)や車内設備、車内の様子などを紹介します。また、浅草から会津田島まで乗車したときの車内の様子をご紹介します。

会津田島に到着したリバティ会津

※2020.05.13更新

東武の新型特急「リバティ」(500系)とは?

リバティは、2017年4月にデビューした東武鉄道の特急車両です。500系という形式ですが、「リバティ(Revaty)」という愛称がついています。

東武のフラッグシップ特急といえば「スペーシア」ですが、この「リバティ」は、スペーシアよりは設備のグレード(豪華さ)は落ちるものの、電源コンセントやWiFiといった最新設備を備えていたり、3両編成単位で分割併合が可能で柔軟な運用が可能であったりと、ビジネスと観光の両方に対応できる車両として開発されました。

2020年5月現在、「リバティ」は、以下の特急列車に充当されています。

  • リバティけごん(浅草~東武日光)
  • リバティ会津(浅草~会津田島)
  • リバティきぬ(新藤原~浅草)
  • リバティりょうもう(浅草~館林)
  • スカイツリーライナー(浅草~春日部、一部列車)
  • アーバンパークライナー(浅草~大宮・柏、大宮~運河)

この記事では、2017年の「リバティ」デビューと同時に登場した、東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道の3社を直通して走る「リバティ会津」について取り上げます。

「リバティ会津」の運転日・ダイヤ・停車駅

2020年5月現在、「リバティ会津」は、平日・土休日ともに、浅草~会津田島間に1日4往復運転されています。

  • 下り(浅草→会津田島)
    • リバティ会津101号: 浅草 06:30発 → 下今市 08:11着 → 鬼怒川温泉 08:34着 → 会津田島 09:43着
    • リバティ会津111号: 浅草 09:00発 → 下今市 10:42着 → 鬼怒川温泉 11:09着 → 会津田島 12:24着
    • リバティ会津117号: 浅草 11:00発 → 下今市 12:39着 → 鬼怒川温泉 13:04着 → 会津田島 14:18着
    • リバティ会津129号: 浅草 14:30発 → 下今市 16:09着 → 鬼怒川温泉 16:45着 → 会津田島 17:46着
  • 上り(会津田島→浅草)
    • リバティ会津128号: 会津田島 10:43発 → 鬼怒川温泉 12:01発 → 下今市 12:32発 → 浅草 14:15着
    • リバティ会津132号: 会津田島 13:02発 → 鬼怒川温泉 14:07発 → 下今市 14:35発 → 浅草 16:16着
    • リバティ会津140号: 会津田島 15:00発 → 鬼怒川温泉 16:03発 → 下今市 16:35発 → 浅草 18:15着
    • リバティ会津148号: 会津田島 17:53発 → 鬼怒川温泉 19:01発 → 下今市 19:30発 → 浅草 21:15着
  • 途中停車駅
    • とうきょうスカイツリー、北千住、春日部、(板倉東洋大前)、栃木、新鹿沼、下今市、大谷向、大桑、新高徳、小佐越、(東武ワールドスクウェア)、鬼怒川温泉、鬼怒川公園、新藤原、龍王峡、川治温泉、川治湯元、湯西川温泉、中三依温泉、上三依塩原温泉口、(男鹿高原)、会津高原尾瀬口、(七ケ岳登山口)、(会津山村道場)、(会津荒海)、(中荒井)
    • ()は停車しない列車あり

「リバティ」は豪華さよりも実用性重視の車内設備

リバティの車内設備ですが、豪華さを切り捨てて、実用性を重視した設備と言えます。ビジネス・観光の両方に対応できる車両としていますが、どちらかというとビジネス客向けの車両かなという印象です。

シートピッチ1,000mmの座席、足元は比較的広い

座席のシートピッチは1,000mmとなっています。スペーシア(1,100mm)と比べるとやや狭いですが、新幹線やJR在来線の特急列車とほぼ同等。最近の特急列車では標準的かやや広いシートピッチです。少なくとも、他の特急列車の座席と比べて、狭いと感じることはありませんでした。

リバティの座席

また、座席の両側は上部が左右に盛り上がっていて、頭部を囲うような形になっています。これによって、隣の乗客が気にならなくなります。これは最近のトレンドに沿ったものと言えそうです。

リバティのテーブル

座席には、テーブル、ドリンクホルダー、小物入れが付いています。前の座席から倒すタイプのテーブルに加えて、ひじ掛けに内蔵されたテーブルもついていました。

リバティの座席の足元

足元の広さを決めるもう一つの要素として重要なのが、前の座席下にスペースがあるかですが、上の写真の通りスペースがありますので、足を少し伸ばすことができます。シートピッチは標準的ですが、足を伸ばすことができる分だけ広く感じます。

電源コンセント・WiFiを装備

最新の特急車両らしく、電源コンセントとWiFiを装備しています。

リバティのコンセント

電源コンセントは全席についています。座席の内側についていますので、隣の乗客に気を使うことなく使えるのがうれしいですね。

WiFiは、東武鉄道の各駅で利用できる「TOBU FREE WiFi」が車内で利用できるようになっています。メールアドレスの登録か、Twitter等のSNSアカウントでのログインが可能です。ただ、暗号化がされていないので利用には注意が必要です。また、トンネル内では利用できません。リバティ会津では、東武線内はトンネルは少ないですが、野岩鉄道はトンネルばかりですのでほとんど使い物になりませんでした。もっとも、これは携帯の電波にしても同様ですので、WiFiの設備が悪いわけではないのですが。

トイレは2号車(5号車)に集中配備

リバティは3両編成の単位で増結できるようになっています。その3両のうち、トイレは2号車(6両編成の場合は2号車と5号車)に集中的に配備されています。

リバティのデッキ・トイレ

2号車の1号車寄り(5号車の4号車寄り)のデッキに、車いす対応多機能トイレ・洋式トイレ・男性用トイレがそれぞれ一つずつあります。上の写真が多機能トイレですが、その奥に洋式トイレ、左側に男性用トイレがあります。

トイレの数としては十分でしょうが、2号車に集中的に配備されていることにより、3号車の乗客からはトイレまでの距離がやや遠くなります。3両単位で運用できるようにしたため仕方がないのかもしれません。

売店はなし、車内販売は一部列車のみで実施

スペーシアにはカウンター(売店)や自動販売機があり、生ビールまで販売していますが、残念ながらリバティにはありません。

また、ワゴンによる車内販売も一部の列車でしか実施されていません。2019年5月現在、「リバティ」で運転される特急列車で車内販売が実施されているのは、以下のとおりです。

  • 下り
    • リバティけごん11号・リバティ会津111号(浅草9:00発)
    • リバティけごん17号・リバティ会津117号(浅草11:00発)
  • 上り
    • リバティけごん28号(東武日光12:19発)・リバティ会津128号(会津田島10:43発)
    • リバティけごん32号(東武日光14:23発)・リバティ会津132号(会津田島13:02発)
  • 営業区間: 浅草~下今市間
  • 販売品目: 飲物(ビール・ソフトドリンク等)、おつまみ類(お弁当の販売はなし)

車内販売を実施している列車がかなり限られていますので、最低限の飲みものや食べ物は、乗車前に買っておいたほうが良いでしょう。また、お弁当は販売されていませんので、車内で食べたい場合には、乗車前に購入しておきましょう。

詳しくは、東武鉄道のWebサイトをご確認ください。

railway.tobu.co.jp

乗降扉は各車両にあるも一部の駅では開かない扉も

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リバティの車内設備(テーブル裏の表示)

リバティでは各車両に乗降扉(出入口)がありますが、一部の駅では、2号車・5号車の乗降扉しか開きませんので要注意です。おそらく、途中駅での誤乗防止のためだと思いますが、途中駅で下車される場合には、車内放送をよく確認しましょう。

「リバティ会津」 特急券の予約・購入方法、おすすめのフリーきっぷ

「リバティ会津」は特急列車ですので、乗車するには、乗車券(きっぷ)と特急券が必要になります。

「リバティ会津」の特急券の予約・購入方法

「リバティ会津」は全車指定席で自由席はありません。そのため、乗りたい列車が満席の場合には、その列車の特急券そのものを購入することができなくなり、乗車できません。旅行の日程が決まったら、あらかじめ特急券を予約・購入しておきましょう。

「リバティ会津」の特急券の予約・購入方法については、別記事で詳しく紹介しています。

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東武沿線からの往復なら「ゆったり会津 東武フリーパス」がおすすめ!

「リバティ会津」に乗車する際に利用する乗車券(きっぷ)としては、通常のきっぷに加えて、フリーきっぷなどのお得なきっぷを利用することもできます。

浅草など東武線の沿線から会津方面への往復の旅行であれば、「ゆったり会津 東武フリーパス」がおすすめです。

発駅~下今市までの往復きっぷ+下今市からのフリー区間(範囲により3通りあり)がセットになったフリーきっぷです。4日間有効ですので、南会津や会津若松方面への旅行に最適です。フリーエリアまでの単純往復でもお得になることが多いです。

「ゆったり会津 東武フリーパス」については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

www.kzlifelog.com

「リバティ会津」(浅草→会津田島)乗車記

2020年5月現在、「リバティ会津」は、浅草から、東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線、野岩鉄道線、会津鉄道線を経由して、会津田島まで、1日4往復運転されています。浅草~下今市は、東武日光行きの「リバティけごん」と併結されて運転されます。

今回、浅草から会津田島までの全区間、「リバティ会津111号」に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。

下り列車はリバティ会津が1~3号車、リバティけごんが4~6号車

リバティの併結部

リバティは3両編成ですが、それを2編成併結して運転しています。下り列車(浅草発)は、前がリバティ会津(会津田島行き)で1~3号車、後ろがリバティけごん(東武日光行き)で4~6号車となっていました。

ところが、上り列車は、会津田島で見たところ、リバティ会津が4~6号車となっていましたので、上り下りともに進行方向の前から1号車、2号車、・・・となっているようでした。新幹線やJRの特急列車とは号車番号のつけ方が異なるようです。

リバティ併結部の狭い通路

ちなみに、リバティ会津とリバティけごんの間(3号車と4号車の間)は通り抜けができるようになっています。ただ、通路の幅がとても狭いので、途中でほかの人とすれ違うのは大変かもしれません。もっとも、この間を行き来する理由はほとんどないのですが…。

浅草~下今市は全席指定で落ち着いた雰囲気

「リバティ会津」は浅草を発車するとすぐに隅田川を渡ります
「リバティ会津」は浅草を発車するとすぐに隅田川を渡ります

リバティ会津111号は、9時ちょうどに浅草を出発します。隅田川にかかる橋を渡ると、すぐに最初の停車駅、とうきょうスカイツリー駅です。その後、10分ほどで北千住にも停車します。

北千住を出ると、複々線の急行線側を快走します。ようやく特急らしい走りになります。このあとは、春日部、新栃木、新鹿沼、下今市と停車していきます。

「リバティ会津」は関東平野を北上!
「リバティ会津」は関東平野を快調に飛ばしながら北上!

東武の特急列車は基本的に全席指定です。このリバティ会津111号も同様です。立ち客がいないため、車内は落ち着いた雰囲気です。春日部までの短距離の利用や、新栃木、新鹿沼までの利用客などもいたようで、少しずつ下車していきました。

下今市から先は雰囲気が一変! 普通列車の補完列車の役割も

ところが、この落ち着いた雰囲気は下今市までです。

リバティ会津は、下今市~会津田島間の相互駅間利用に限り、乗車券のみで利用できる特例が設けられています。乗車券のみで乗車可能だった快速・区間快速が廃止されてしまい、このリバティ会津が代替の列車として設定されたため、特急券なしで乗車できる列車が減ってしまうことへの救済策です。

下今市で雰囲気が一変したのは、その特例を活用する乗客がとても多かったためです。おそらく、日光方面から、鬼怒川温泉や南会津へ周遊するルートで旅行をしている観光客だと思いますが、下今市で大量の乗車があり、これまで5~6割程度の乗車率だった車内が、一気に満席に。しかも、デッキにはかなりの立ち客がでるほどになってしまいました。

下今市での分割作業

下今市では、リバティ会津とリバティけごんの分割作業があります。この様子を見るためにホームに出ていたのですが、車内に戻ってきたらものすごい混雑になっていたので、びっくりしたのでした。

当然、落ち着いた雰囲気はなくなり、トイレに行くのも苦労するほどの混雑になってしまいました。

鬼怒川温泉で大量下車、車内は落ち着きを取り戻す

下今市から20分ほどで到着する鬼怒川温泉で大量の下車があって、また車内は空いてきました。

「リバティ会津111号」は下今市から先は各駅停車になるのですが、普通列車代わりに利用する客がちらほら見られるものの、絶対数としては多くなく、車内の混雑に影響するほどではありませんでした。

新藤原から野岩鉄道線に入ったあとも同様で、乗車・下車する客は少なく、車内は落ち着いた雰囲気。

会津鉄道線内では長閑な里山の風景が広がる
会津鉄道線内では長閑な里山の風景が広がる

そして、会津鉄道線内に入ると、長閑な里山の風景が広がります。各駅停車とはいえ、駅間距離はそれなりに長いため、停車してばかりという感覚はありません。

浅草から3時間以上かけて、終点の会津田島に到着しました。この駅で下車する人もいますが、観光客の多くは、接続する普通列車に乗り継いでいきました。

会津田島から北側も含めた会津鉄道の車窓や沿線の観光スポットについては、以下の記事をご覧ください。

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「リバティ」は乗り心地上々!

このように、設備面では実用性重視で、豪華さはあまりないリバティですが、最新の車両だけあって、乗り心地は極めて良かったです。特に、複々線区間の急行線を走行しているときは、ほぼ一定の速度で走っていることもあり、ほとんど揺れを感じませんでした。

下今市から先は線形が悪くなり、単線のためにポイント通過も増えるので、揺れを感じることが増えてきます。それでも、変な揺れ方はしないので、さほど気になることはありませんでした。会津鉄道線内の一部区間で少し揺れが気になった程度です。


以上、『【リバティ会津 乗車記】 南会津へ乗り換えなしの実用的で快適な東武の特急列車! 車内設備・停車駅、予約方法も紹介します!』でした。スペーシアとはコンセプトが全く異なる車両ですが、最新の設備もあってビジネス客には使いやすい車両になっています。豪華さや車内での供食設備の充実度を取るなら「スペーシア」、実用性重視なら「リバティ」という使い分けができそうです。

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