ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

会津鉄道「お座トロ展望列車」 トロッコ車両乗車記! 南会津の里山風景、鉄橋からの絶景、そして、迫力満点のトンネルの轟音!

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会津鉄道の会津若松~会津田島間を走る観光列車「お座トロ展望列車」。お座敷列車、トロッコ列車、展望列車が一になった珍しい列車です。今回、「お座トロ展望列車」のトロッコ車両に、湯野上温泉駅から会津若松駅まで乗車しましたので、乗車記をお届けします。

会津鉄道「お座トロ展望列車」とは?

会津鉄道は、1987年に、JR東日本の会津線を受け継ぐ形で開業した第三セクター鉄道です。西若松~会津高原尾瀬口(全長57.4km)を結ぶ非電化路線です。南会津の里山の中を走る、長閑なローカル線です。

そんな会津鉄道が誇る観光列車が「お座トロ展望列車」です。

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会津鉄道の観光列車「お座トロ展望列車」

2両編成の気動車で、手前側の車両の先頭が展望席(12席)、展望席の後ろがお座敷席(32席)、後ろ側の車両がトロッコ席(56席)になっています。

展望席は、少し床が高くなったハイデッカー構造になっていて、大きな窓から前面展望を楽しむことができます。お座敷席は掘りごたつになっていて、足を延ばしながらくつろぐことができます。そして、トロッコ列車は、窓が大きく開けられます。

「お座トロ展望列車」は、例年、観光シーズン(4月~9月)の土休日を中心に運転されています。ゴールデンウィークやお盆休みは運転日が増えます。

「お座トロ展望列車」の運転日、運転時刻は、会津鉄道のWebサイトをご覧ください。

www.aizutetsudo.jp

「お座トロ展望列車」の整理券の購入方法

「お座トロ展望列車」に乗車するためには、乗車券のほかに、トロッコ整理券(乗車区間に関係なく1乗車 大人310円 小人150円)が必要です。「トロッコ整理券」という名称ですが、展望席、お座敷席、トロッコ席のいずれかを指定する形になります。

トロッコ整理券は、以下の場所で、乗車の1か月前から購入することができます。

  • 会津鉄道線の有人駅
  • 会津鉄道線の普通列車の車掌
  • 会津トラベルサービス
  • JR東日本 みどりの窓口
  • 旅行会社の窓口(JTB、東武トップツアーズ、近畿日本ツーリスト、日本旅行、びゅうプラザ)

なお、JR東日本のみどりの窓口、びゅうプラザでは、一つの列車あたり、お座敷席4席、トロッコ席6席のみの発売となっています。展望席は購入できないようです。

2019年のゴールデンウィーク(5月5日)に乗車しました。乗車前日に湯野上温泉の駅で整理券を購入しましたが、十分に空席がありました。また、乗車直前に駅で購入している方もいましたので、前日・当日の会津鉄道線内での購入でも、おそらく大丈夫でしょう。

ただ、座席数が少ない展望席を希望するならば、事前に旅行会社などで購入しておくと安心でしょう。

会津鉄道のWebサイトで空席状況が確認できます。下記のページの「こちらで座席の残数確認ができます。」をクリックすると見ることができます。

www.aizutetsudo.jp

「お座トロ展望列車」の座席は自由席

「お座トロ展望列車」の乗車には整理券が必要であることを説明しましたが、座席は全席が自由席です。いわゆる「座席定員制」という方式で、座席の数だけしか整理券を販売しないので、席は保証されますが、どの席に座るかは自由、ということです。

お座敷席やトロッコ席は4人掛けのボックス席が多いので、混んでいるときは相席になることがあります。

窓側に座りたいなど、希望の席がある場合には、なるべく始発駅(会津若松駅、会津田島駅)から乗車したほうがよいでしょう。

「お座トロ展望列車」トロッコ車両 乗車記

2019年のゴールデンウィークに、湯野上温泉から会津若松まで、お座トロ展望列車「風号」のトロッコ席に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。

茅葺屋根の駅舎、湯野上温泉駅から乗車

前日は湯野上温泉に宿泊、午前中に大内宿を観光したあと、再び湯野上温泉駅に戻ってきました。

湯野上温泉駅から大内宿へは、「猿游号」というバスが便利です。以下の記事で、大内宿へのアクセスについて詳しく説明していますので、興味がありましたらご覧ください。

www.kzlifelog.com

湯野上温泉駅の駅舎は、日本に二つしかないという茅葺屋根の駅舎。茅葺屋根の古民家が並ぶ大内宿の玄関口として、駅舎をリニューアルするときに、茅葺屋根の駅舎を建てたんだそうです。

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湯野上温泉駅 茅葺屋根の駅舎!

この茅葺屋根は、茅葺風、ではなく、本物の茅葺屋根です。

駅舎の中には囲炉裏があります。この日は火が入れられていませんでしたが、2年前に訪問したときには火が焚かれていました。

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湯野上温泉のホームと駅舎

ホームから見るとこんな感じです。カーブしたホームに、茅葺屋根の駅舎。とても良い雰囲気の駅ではないでしょうか。ホーム奥の、ソメイヨシノとは違う桜は、まだ咲いていました。

2017年のゴールデンウィークに湯野上温泉駅を訪問したときの記事です。この時は、ホームに植えられた桜が満開でした。

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「お座トロ展望列車」が入線

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「お座トロ展望列車」のトロッコ側の車両

12時29分、「お座トロ展望列車」が入線してきました。上の写真はトロッコ車両のほうです。発車まで5分ほど時間があったので、ホームからお座トロ展望列車を撮影していました。

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トロッコ車両は窓が大きく開きます

トロッコ車両を横から。窓はあるのですが、大きく開くようになっています。ただ、閉まったまま開かない窓もありました。この時期は気温が低いこともあるためでしょうか。車掌やアテンダントさんに言えば開けてくれるのかもしれませんが。

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「お座トロ展望列車」はアニメとタイアップ中

お座敷&展望席のほうの車両には、大きくアニメのキャラクターが描かれています。テレビアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」と会津鉄道のコラボレーションだそうです。アニメに出てくるネコが、ネコ駅長「らぶ」で有名な芦ノ牧温泉駅の副駅長に就任したということでコラボしているようです。

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「お座トロ展望列車」のトロッコ車両はほどよい席の埋まり具合

トロッコ車両に乗り込みます。ゴールデンウィークだから混んでいるのかと思いきや、それほどではありませんでした。各ボックスがほどよく埋まり、相席の必要はないくらいです。観光列車は、このくらいの乗車率だと、賑わいもありますし、かといって、他のお客さんに気を使わなくてもよいので、快適に過ごせますね。

展望席までは見に行きませんでしたが、お座敷席のほうも、似たような乗車率でした。

阿賀川の絶景ポイントで一時停止!

湯野上温泉駅を出て少し行くと、阿賀川を渡る鉄橋があります。早速、ここで一時停止。

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阿賀川を渡る絶景ポイントで一時停止!

桜が散ったばかりで、新緑というにはまだちょっと早いですが、青い川の流れに緑がよく映えています。爽やかな風を浴びながら、この素晴らしい景色を直接眺めることができるのは、窓のないトロッコ車両ならではです。

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トロッコ車両からは後面展望もバッチリ!

会津若松行きの場合、トロッコ車両は後ろ側になるため、後面展望もバッチリ! 鉄橋の上からトンネルの出口もよく見えました。

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若郷湖の近くでも一時停止!

芦ノ牧温泉南駅の手前でも一時停止。阿賀川にある大川ダムが造るダム湖「若郷湖」(わかさとこ)です。湖の上の県道が通っていて、なかなか絵になります。

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お座トロ展望列車には売店もあります!

「お座トロ展望列車」には、小さいながら売店もあります。お酒やジュースなどの飲み物や、お菓子、おつまみなどを購入することができます。

トンネルの壁がスクリーンに?

会津鉄道の湯野上温泉~芦ノ牧温泉のあたりは、比較的トンネルが多い区間でもあります。トンネルに入ると、窓が大きく開いているトロッコ車両内には、線路の継ぎ目を通過する音や、気動車のエンジン音が響き渡ります。ものすごい轟音です。

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トンネル内では車両天井のプロジェクターからトンネルの壁に映像を映します!

そんなトンネル内では、トロッコ車両の天井に設置されたプロジェクターから、トンネルの壁に向けて映像が流されていました。コラボしているアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」の映像はわかったのですが、上の写真は何の映像なのかよくわかりませんでした(笑)

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トロッコ車両の天井に設置されたプロジェクター

天井に設置されているプロジェクターです。窓がないトロッコ車両の特徴を活かして、トンネルの壁をシアターにしてしまうというアイデアは面白いのですが、いかんせん、音声がない(というか、あったとしても、あまりの轟音で聞こえないはず)ので、アニメを放映するのはどうなのかと思いました。

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ネコ駅長「らぶ」で有名な芦ノ牧温泉駅、初代トロッコ車両が展示されています

ネコ駅長「らぶ」、施設長「ぴーち」で有名な芦ノ牧温泉駅に到着。駅の片隅には、初代のトロッコ車両が静態展示されていました。内部には、Nゲージやプラレール、それに、旧国鉄時代からの貴重な品々が展示されているとのこと。さらに、実物のハンドルや運転台を利用した運転シミュレータがあるそうです。

会津盆地の向こうに飯豊山地を眺める

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会津盆地にも春がやってきました

芦ノ牧温泉を出ると、次第に平地が多くなってきます。会津盆地の南端に差し掛かったようです。

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菜の花が咲き乱れる会津盆地

会津地方の季節は春。あちこちで菜の花が咲いていました。水田には微妙に水が張られていますが、田植えはもう少し後でしょう。

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飯豊山地はまだ雪をかぶっています

会津盆地の向こうには、まだ雪を多く湛えた飯豊山地が見えました。

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会津盆地を北上! 住宅が増えてくるとラストスパートです!

会津盆地の南端をまっすぐ北上します。線路の周囲に住宅が増えてきました。

写真を撮ることはできませんでしたが、右側の車窓には磐梯山が見えていて、その手前には鶴ヶ城が。磐梯山と鶴ヶ城を同時に見ることができるのは会津鉄道だけ、というアナウンスがありました。

西若松駅、七日町(なぬかまち)と停車。七日町で数名が下車しました。そして、湯野上温泉駅から約50分で、終点の会津若松に到着しました。


以上、『会津鉄道「お座トロ展望列車」 トロッコ車両乗車記! 南会津の里山風景、鉄橋からの絶景、そして、トンネルの轟音は迫力満点!』でした。トロッコ列車はシンプルな観光列車ですが、爽やかな春の風を浴びながら、南会津の風景を眺めるだけで十分! 鉄道の旅の良さを思い出させてくれる列車でした。