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北海道はとても広いうえに、列車の本数も少ないので、青春18きっぷだけで旅行しようとするとかなり大変です。そこで、JR北海道が発売している、北海道の鉄道旅行におすすめのフリーきっぷをご紹介します。

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青春18きっぷだけでは北海道の周遊は大変!

鉄道旅行の定番フリーきっぷといえば、全国のJR全線の普通列車・快速列車に乗り放題の「青春18きっぷ」です。また、北海道では、青春18きっぷの北海道・東日本版ともいうべき「北海道・東日本パス」も利用できます。

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ところが、北海道はとても広いのです。札幌から、函館、稚内、釧路、網走といった道内の主要都市までは300~400km。特急を利用しても4時間以上かかってしまいます。青春18きっぷだけで乗り継ごうとすると、移動だけで丸一日費やしてしまうのです。

普通列車に乗ることが目的であればそれでもいいのですが、観光名所の多い北海道ですので、なるべく観光に時間をとりたいと思う方が多いのではないでしょうか。

そこで、JR北海道が発売している道内で利用可能なフリーきっぷをご紹介します。旅行の行先や行程に応じて、最適なきっぷを選んで、北海道の汽車旅を楽しみたいですね。

おおまかな使い分け

おおまかに以下のような使い分けができます。

  • とにかく北海道内を鉄道で乗りまわりたい! → 「北海道フリーパス」
  • LCC(Peach/バニラエア)で北海道へ渡って鉄道旅行! → 「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」
  • 普通列車でのんびり&格安旅行! → 「北海道&東日本パス」
  • 札幌・旭川起点で都市間往復! → 「Rきっぷ」「Sきっぷ」
  • 青春18きっぷ・北海道&東日本パス利用だが、一部区間で特急に乗りたい! → 「えきねっとトクだ値」

ただし、以下で紹介するように、行程や旅行期間などによっては、必ずしも上記のとおりにならない場合もあります。おおまかな使い分けを頭に入れて、予定している行程にあてはめてみることをおすすめします。

北海道鉄道旅行の万能きっぷ「北海道フリーパス」

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JR北海道の在来線全線の特急列車・快速列車・普通列車に7日間乗り放題となるフリーきっぷです。指定席にも6回まで乗車できます。26,230円と安くはないですが、北海道のあちこちを鉄道で旅行したい方にはおすすめのフリーきっぷです。

一方、2~3泊で、旅行する方面が決まっている場合には、別のフリーきっぷのほうが適している場合もありますので、十分に比較検討したほうがよいでしょう。

また、北海道新幹線には乗車できない点は要注意です。

北海道フリーパスの概要

  • 利用期間: 通年(以下の繁忙期を除く)
    • 4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~1月6日は利用できない
  • 有効期間: 連続する7日間
  • 発売期間: 通年
  • おねだん: 26,230円(こども用の設定なし)
  • 発売箇所: JR北海道、JR各社の主な駅のみどりの窓口、旅行センター、主な旅行会社
  • フリーエリア: JR北海道の在来線全線(北海道新幹線を除く)、JR北海道バス(都市間高速バスを除く)
  • きっぷの効力
    • フリーエリア内の特急列車・快速列車・普通列車の自由席に乗車可能
    • 6回まで指定席に乗車可能
  • Webサイト: 北海道フリーパス|JR北海道のおトクなきっぷ

Peach/バニラエア限定「ひがし北海道フリーパス」

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Peach、バニラエアのLCC利用者限定のフリーきっぷ です。新千歳空港駅のみどりの窓口で、Peachまたはバニラエアの搭乗券を提示して購入します。くれぐれも搭乗券をなくさないようにご注意ください。

有効期間は5日間で、新千歳空港から、札幌・小樽方面、旭川・富良野方面、釧路方面、網走方面といった道央・道東がフリーエリアに含まれます。

札幌から旭川・網走への特急ライラック・カムイ・大雪や、帯広・釧路へのスーパーとかち・スーパーおおぞら等に乗車できますし、有効期間も5日間と十分ですので、道東への旅行には最適のきっぷ です。

Peachまたはバニラエアの利用者限定となっていますが、今のところ、このきっぷの代替となるフリーきっぷはありません。Peach、バニラエアの新千歳空港行きが利用できる方限定になってしまいますが、「ひがし北海道フリーパス」を利用したい場合には、Peachかバニラエアでの渡道を検討しましょう。

ひがし北海道フリーパスの概要

  • 利用期間: 2017年4月29日(土)~2018年4月4日(水) ※発売は2018年3月31日まで
  • 有効期間: 連続する5日間
  • おねだん: 15,500円(おとな)、7,750円(こども)
  • 発売箇所: 新千歳空港駅のみどりの窓口
  • 発売条件: Peachまたはバニラエアの搭乗券(新千歳空港到着便)を提示
  • フリーエリア(概略)
    • 函館本線(小樽~札幌~旭川)
    • 石北本線(旭川~網走)
    • 石勝線(南千歳~新得)
    • 根室本線(滝川~根室)
    • 富良野線(旭川~富良野)
    • 千歳線(札幌~南千歳・新千歳空港)
    • 室蘭本線(岩見沢~追分)
    • 釧網本線(釧路~網走)
  • きっぷの効力: フリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能
  • Webサイト: Peachひがし北海道フリーパスバニラエアひがし北海道フリーパス|JR北海道のおトクなきっぷ

ちなみに、2017年12月現在、Peach、バニラエアの新千歳空港行きの便が就航している空港は以下の通りです。航空ダイヤは季節によって変わりますので、各社のWebサイトでご確認ください。

  • Peach: 大阪(関西国際空港)、福岡、仙台
  • バニラエア: 東京(成田国際空港)

また、「ひがし北海道フリーパス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、興味がありましたらご覧ください。

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Peach/バニラエア限定「きた北海道フリーパス」

上で紹介した「ひがし北海道フリーパス」の道北版です。Peach/バニラエア限定であることは変わりませんが、フリーエリアが宗谷本線を中心する道北方面になっています。また、有効期間は4日間となっています。

ひがし北海道フリーパスと同様におすすめ!と言いたいところですが、道央~道東方面で周遊ルートを組みやすいひがし北海道フリーパスに対して、この「きた北海道フリーパス」は周遊ルートが組みにくいという問題があります。

宗谷本線は長大な盲腸線で、基本的には同じルートを戻るしかありません。特定の区間を往復する場合には、あとで紹介する「Sきっぷ」「Rきっぷ」の割引率が高いため、「きた北海道フリーパス」の優位性が薄れてしまいます。

フリーエリア内でどのようなルートで乗車する予定かをよく検討して、他の割引きっぷと比較したほうがよいでしょう。

きた北海道フリーパスの概要

  • 利用期間: 2017年4月29日(土)~2018年4月3日(火) ※発売は2018年3月31日まで
  • 有効期間: 連続する4日間
  • おねだん: 12,500円(おとな)、6,250円(こども)
  • 発売箇所: 新千歳空港駅のみどりの窓口
  • 発売条件: Peachまたはバニラエアの搭乗券(新千歳空港到着便)を提示
  • フリーエリア(概略)
    • 函館本線(小樽~札幌~旭川)
    • 宗谷本線(旭川~稚内)
    • 留萌本線(深川~留萌)
    • 石勝線(南千歳~追分)
    • 根室本線(滝川~富良野)
    • 富良野線(旭川~富良野)
    • 千歳線(札幌~南千歳・新千歳空港)
    • 室蘭本線(岩見沢~追分)
  • きっぷの効力: フリーエリア内の特急・急行・普通列車の普通車自由席に乗車可能
  • Webサイト: Peachきた北海道フリーパスバニラエアきた北海道フリーパス|JR北海道のおトクなきっぷ

「きた北海道フリーきっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介しています。他のフリーきっぷや割引きっぷとの比較もしています。

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普通列車の乗り放題ならコレ!「北海道&東日本パス」

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JR北海道・JR東日本エリアの普通列車・快速列車の自由席に乗り放題となるフリーきっぷです。青春18きっぷの北海道・東日本版ともいうべきフリーきっぷです。旅行先がJR北海道エリア・JR東日本エリアの場合には、青春18きっぷより利便性が高いです。

北海道エリアを旅行する場合には、青春18きっぷと比べると以下のメリットがあります。

  • JR東日本エリアから普通列車で北海道を目指す場合、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道に乗車可能
  • 別途、特急券を購入すれば、北海道新幹線(新青森~新函館北斗相互発着のみ)に乗車可能
  • 青春18きっぷより若干安いうえに、有効期間が7日間と長い(ただし、連続する7日間のみ有効、青春18きっぷのように利用日をバラして使うことはできない)

青春18きっぷ同様、春・夏・冬の期間限定ですが、青春18きっぷより利用可能期間が少し長くなっています。

前述の通り、普通列車だけでは北海道エリアを移動するのは大変ですので、あとで紹介する特急列車に乗車できる割引きっぷを併用するとよいでしょう。もちろん、時間と根性があれば、「北海道&東日本パス」だけで移動することも可能ですよ。

北海道&東日本パスの概要

  • 利用期間・発売期間
    • 春季 利用期間:3月1日~4月22日(発売期間:2月20日~4月16日)
    • 夏季 利用期間:7月1日~9月30日(発売期間:6月20日~9月24日)
    • 冬季 利用期間:12月10日~1月10日(発売期間:12月1日~1月4日)
  • 有効期間:連続する7日間
  • おねだん: 大人 10,850円,小児 5,420円
  • 利用可能な列車・路線
    • JR北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)
    • 北海道新幹線 新青森~新函館北斗間内の相互発着に限り、別に特定特急券を購入すれば乗車可能
  • 特例で乗車可能な列車・路線
    • 奥羽本線 青森~新青森の特急列車の普通車自由席(※1)
    • 石勝線 新得~新夕張の特急列車の普通車自由席(※1)
  • Webサイト: 北海道&東日本パス|JR北海道のおトクなきっぷ

※1: 区間外にまたがって乗車する場合は、乗車区間の乗車券・特急券が必要

「北海道&東日本パス」の詳細や、青春18きっぷとの比較を、以下の記事で解説していますので、よろしければご覧ください。

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札幌・旭川から道東・道北への都市間往復は「Rきっぷ」「Sきっぷ」

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札幌や旭川から、函館本線(札幌~旭川)、宗谷本線(旭川~稚内)、石北本線(旭川~網走)への往復に利用できるのが、「Rきっぷ」「Sきっぷ」です。

往復特急列車が利用でき、割引率もかなり高く設定されています。「Rきっぷ」は指定席が利用可能、「Sきっぷ」は自由席専用です。それぞれ、設定されている区間が異なります。

お盆休みや年末年始も含めて、利用制限期間がなく、通年で利用できるのも大きな特徴です。

フリーきっぷではないので、あちこち乗りまわることはできませんが、札幌や旭川を起点に、稚内や網走などへ旅行する際には利用できると思います。

「Rきっぷ」の主な設定区間とおねだん

Rきっぷの主な設定区間とおねだん、有効期間です。観光シーズンではない冬料金のほうが割引率が低いのは、自家用車や高速バスの利用を避ける人が多く、鉄道の需要があるからでしょうね。

宗谷本線への割引率がとても高いのが特徴ですね。

設定区間 夏料金 冬料金 有効期間
札幌~網走 16,460円(-17%) 16,870円(-15%) 6日間
札幌~稚内 12,550円(-40%) 13,580円(-35%) 6日間

※夏料金は4月~11月利用分、冬料金は12月~3月利用分に適用、カッコ内は通常料金(普通車指定席)からの割引率

※他に、札幌~遠軽・北見・音威子府の設定あり

Rきっぷの詳細や、他の設定区間については、JR北海道のサイトをご覧ください。

指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)|JR北海道のおトクなきっぷ

「Sきっぷ」の主な設定区間とおねだん

Sきっぷの主な設定区間とおねだん、有効期間です。Rきっぷとは異なり、通年で均一料金です。Rきっぷに比べて近距離での設定になっています。

設定区間 おねだん 有効期間
札幌~旭川 5,080円(-41%) 6日間
旭川~稚内 10,080円(-35%) 6日間
旭川~網走 13,060円(-12%) 6日間

※カッコ内は通常料金(普通車自由席)からの割引率

※他に、札幌~岩見沢・美唄・砂川・滝川・深川・留萌・士別・名寄、旭川~深川・滝川・北見の設定あり

Sきっぷの詳細や、他の設定区間については、JR北海道のサイトをご覧ください。

自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)|JR北海道のおトクなきっぷ

特急の片道利用ならインターネット限定の「えきねっとトクだ値」

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JR北海道の特急を片道利用する場合には、インターネット予約サービスの「えきねっと」で購入できる「えきねっとトクだ値」がおすすめ です。

「えきねっとトクだ値」は、以下のような割引きっぷです。

  • 乗車券と特急券(指定席)がセットになった割引きっぷ
  • 列車・席数限定(空席があっても、えきねっとトクだ値の販売席数に達したら購入できない)
  • インターネット予約サービス「えきねっと」での購入限定
  • 当日の午前1時40分まで(前日のえきねっとシステムの利用終了まで)の購入が必要
  • きっぷ受け取り前の払い戻しは310円、きっぷ受け取り後は割引率分の手数料(30%割引のきっぷは、30%の払い戻し手数料)がかかる

制限が多いですが、割引率は40%や50%に及ぶきっぷもありますので、北海道内で特急列車を片道利用する場合には、「えきねっとトクだ値」が設定されていないか調べてみましょう。

「えきねっとトクだ値」が設定されているかを調べるには、えきねっとにログインし、乗車したい列車の区間・日時・時刻を入力して、列車の一覧を表示させるとわかります。

片道利用が可能ですので、青春18きっぷや北海道&東日本パスと併用するのもおすすめ です。

2017年11月現在の、札幌から主要都市への割引率は以下の通りです。

設定区間 列車 割引率
札幌~新函館北斗・函館 スーパー北斗・北斗 15%または30%
札幌~帯広 スーパーとかち 20%または45%
札幌~帯広・釧路 スーパーおおぞら 15%または45%
札幌~旭川 ライラック 45%
札幌~名寄 サロベツ 45%
札幌~稚内 サロベツ 50%
札幌~北見 オホーツク 35%
札幌~網走 オホーツク 30%

なお、「えきねっとトクだ値」の設定区間、割引率は、季節等によって変更になる可能性があります。また、他にも多数の設定区間があります。詳しくは、「えきねっとトクだ値」のWebサイトをご覧ください。

www.eki-net.com

【番外編】期間限定! JR北海道のフリーきっぷが付いたJALツアー

2017年11月27日~2018年3月28日(12月26日~1月4日除く)の期間、JALの国内ツアー「JRスペシャル ノリ乗り北海道」が発売されています。このツアーは、上で紹介した「ひがし北海道フリーパス」と同等のフリーエリアをもつフリーきっぷ が付いています。厳密には、特急の指定席も利用できるので、「ひがし北海道フリーパス」より使い勝手がよさそうです。

www.jal.co.jp

パッケージツアーですので、往復の飛行機、ホテルがセットになっています。ただ、ホテルは北海道内各地の都市や観光地から選べますし、往路・復路に利用する空港もある程度選べますので、自由度の高いツアーを構成することができそうです。

空港は、新千歳空港、旭川空港、とかち帯広空港、釧路空港、女満別空港が利用できますが、往路・復路ともに新千歳空港というパターンは選択できないようです。

JALのWebサイト限定での発売のようですが、旅行日数とツアー料金としては、東京発着の場合、

  • 2日間: 28,300円~49,800円
  • 3日間: 30,800円~61,800円
  • 4日間: 36,300円~64,800円

という価格帯でツアーが設定されています。

往復のJAL便、ホテル、フリーきっぷが含まれての値段ですので、かなりおトクと言えそうです。

2日間では慌ただしいですが、釧路空港や女満別空港を利用して4日間のツアーを組めば、冬の道東を満喫できるのではないかと思います。


以上、JR北海道の主要なフリーきっぷをご紹介しました。JR北海道は、特急列車での往復や片道にもかなり割引率の高いきっぷを用意していますので、フリーきっぷのほうが良いのか、往復・片道の割引きっぷがよいのか、行程を考えながら比較検討されることをおすすめします。