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真岡鐵道「SLもおか」に乗ろう! 気軽に乗れる普段着のSL、転車台やSLのメンテナンスも見学できます!(2021年版)

乗車レポート

真岡鐵道が運行する「SLもおか」。下館~茂木間を土休日を中心に運行されています。「SLもおか」の特徴は、何と言っても気軽に乗れるカジュアルさ。現在では、SLといえば「非日常」を楽しむ列車ですが、「SLもおか」は、まるで今でも普通にSLが走っているような「日常」を感じさせるのです。

2019年3月下旬、「SLもおか」(C11 325)に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。SL整理券の購入方法、当日の混雑状況や車内の様子なども詳しく紹介します。

「SLもおか」は蒸気機関車の車両検査のために運休中でしたが、2021年8月7日(土)より運転再開となります。

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真岡鐵道「SLもおか」とは?

「SLもおか」は、真岡鐵道の下館~茂木間(全線)を、土休日を中心に運転されています。たいていのSLは観光シーズンの春~秋の運行が多いのですが、「SLもおか」は冬季も含めて、通年で運行されています。

「SLもおか」C11-325 は東武鉄道への売却が決まりました
「SLもおか」C11-325 は東武鉄道への売却が決まりました

真岡鐵道は、現在、「C12 66」という蒸気機関車を運行しています。以前は、「C11 325」も保有していましたが、2020年に東武鉄道へ譲渡され、現在は「SL大樹」として運転されています。

※本記事では「C11 325」で牽引される「SLもおか」の乗車記を紹介していますが、現在ではすべて「C12 66」の牽引で運転されています。

客車は、50系3両での運転です。JR東日本から譲り受けた客車だそうですが、ほとんど原型を保ったままの状態で運行されている貴重な客車です。蒸気機関車からの蒸気を使って暖房をする設備が現役で残っているのも貴重です。

蒸気機関車の車両検査のために運休中の「SLもおか」、2021年8月7日から運転再開!

「SLもおか」は、2021年5月下旬から。蒸気機関車「C1266」の車両検査のために運休となっていましたが、2021年8月7日(土)から運転再開となります。「SLもおか」に乗車するために必要なSL整理券は、7月7日より発売を開始します。

  • 「SLもおか」運転再開日: 2021年8月7日(土)
  • 「SLもおか」のSL整理券発売開始: 2021年7月7日(水)
    • 乗車日の1ヶ月前の午前9時から2日前の23時55分まで受け付け

詳しくは、真岡鉄道のお知らせをご覧ください。

【8/7㈯~】SLもおかの運行再開と予約受付について - 真岡鐵道株式会社
真岡鐵道と真岡線SL運行協議会では、蒸気機関車(C1266)の車両検査のため運休中の《SLもおか》について、2021年8月7日(土)より運行を再開する予定です。 それに伴い、SLの乗車予約についても7月7日(水)より再開 … Continued
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「SLもおか」の運転日とダイヤ・停車駅

「SLもおか」の運転日は、以下のとおりです。

「SLもおか」の運転日には、真岡鉄道の全線となる下館~茂木間で1往復運転されます。午前中は下館発茂木行き、午後に茂木発下館行きが運転されます。詳しいダイヤ・停車駅は以下のとおりです。

運転時刻は、以下の通りです。(2021年7月時点)

↓下り ↑上り
下館10:35発15:56着
折本 10:42発 15:49発
久下田 10:50発 15:42発
寺内 10:57発 15:34発
真岡11:13発15:28発
西田井 11:25発 15:11発
益子11:34発15:01発
七井 11:40発 14:54発
多田羅 11:46発 14:48発
市塙 11:54発 14:42発
茂木12:06着14:26発

上り、下りともに1時間半ほどをかけて、のんびりと走ります。10分ほどの停車時間がある駅もあり、ホームに降りてSLの撮影なども可能です。

詳しくは、真岡鐵道のWebサイトをご確認ください。

SLの乗車方法・運行日カレンダー - 真岡鐵道株式会社
SLもおかは、茨城県筑西市から栃木県茂木町までを結ぶ真岡線を土日に1日1往復する蒸気機関車(SL)牽引の観光列車です。 SLもおか ご乗車の際の注意事項 新型コロナウイルス感染拡大防止策として2020年7月18日乗車分よ … Continued
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「SLもおか」の乗車に必要なきっぷ・SL整理券の購入方法

「SLもおか」に乗車するためには、乗車券のほかに「SL整理券」が必要です。以下では、「SLもおか」の乗車に必要なきっぷについて解説します。

「SLもおか」の乗車には乗車券とSL整理券が必要

「SLもおか」に乗車するためには、乗車券(いわゆる、ふつうの「きっぷ」)と、「SL整理券」が必要になります。

  • 乗車券: ふつうの「きっぷ」
  • SL整理券: 「SLもおか」の乗車に必要なきっぷ

「SLもおか」の主要駅間の乗車券の値段(運賃)は以下のとおりです。

区間乗車券(運賃)
下館~茂木1,050円
下館~益子780円
下館~真岡560円

※いずれも片道の運賃、往復する場合は倍額が必要(子供は半額)

乗車券は「紙のきっぷ」を事前に駅で購入する必要があります。真岡鉄道は、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを利用できません。JR線などで下館駅まで交通系ICカードでアクセスする場合には注意しましょう。

また、「SL整理券」は、乗車区間によらず一律料金で、大人500円、小人250円です。

「SLもおか」は整理券方式の全車自由席

「SLもおか」の乗車には「SL整理券」(大人500円、小人250円)が必要ですが、座席は指定されていません。どの座席に座るかは自由、つまり自由席ということです。

「SL整理券」は、座席の数よりも多く発売されるようですので、座れないこともあるということです。

現在は販売する座席数を5割程度に制限

2021年7月現在、新型コロナウイルス感染症への対策として、発売する座席数を5割程度に制限しています。詳しくは、真岡鉄道のWebサイトをご確認ください。
【8/7㈯~】SLもおかの運行再開と予約受付について

好みの座席を確実に確保したければ、できるだけ始発駅(下館・茂木)から乗車すること、なるべく早めにSLの乗り口に並んでおくこと が重要です。

「SLもおか」の整理券はインターネット申し込みによる事前予約制!

新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年7月から「SLもおか」のSL整理券は、インターネット申し込みによる事前予約制になっています。

  • 真岡鉄道のWebサイトから「SLもおか」のSL整理券(SLもおか券)を予約
    • 「SLもおか」のSL整理券の予約サイトはこちら
    • 予約受付は、乗車日の1か月前の午前9時~2日前の23:55まで
  • 乗車当日は、予約確認メールの「予約ID」「ご予約内容」がわかるもの(スマホの画面、印刷した紙など)を持参し、SL整理券を購入(現金飲み)

これまでは、駅での当日販売や、窓口での事前販売がありましたが、2020年7月からは、インターネット申し込みによる事前予約制のみとなります。

「SLもおか」に乗車したい場合は、必ず乗車日の2日前の23時55分までに、インターネットで事前予約をしましょう。

詳しくは、真岡鉄道のWebサイトをご確認ください。

SLの乗車方法・運行日カレンダー - 真岡鐵道株式会社
SLもおかは、茨城県筑西市から栃木県茂木町までを結ぶ真岡線を土日に1日1往復する蒸気機関車(SL)牽引の観光列車です。 SLもおか ご乗車の際の注意事項 新型コロナウイルス感染拡大防止策として2020年7月18日乗車分よ … Continued
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「SLもおか」の混雑状況は?

2019年3月下旬の祝日(春分の日)の状況ですが、余裕で座席を確保できるほど空いていました。雨がパラつくようなあいにくの天候だったせいかもしれませんが、私が乗車した2号車は、ボックス席に1グループが座っても席が余るような状態でした。結局、始発の下館から終点の茂木まで、ボックスを一人で独占できたのでした。

当日券を買い求める人も多く、ちらっと見た感じでは3号車のほうが乗客は多かったようですが、それでも座れない人が出るほどではありませんでした。

また、途中、真岡駅、益子駅で下車する乗客も多く、特に、「益子焼の里」として観光地にもなっている益子駅では、大勢の下車がありました。

もっとも、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期となると、まだ混雑状況は違うでしょう。

あとで紹介しますが、下館駅では、ホームで待っている間にも、SLの入れ替え作業を眺められたりして、飽きることはありません。なるべく早めに駅に行くことをおすすめします。

また、下館駅と茂木駅では、圧倒的に下館駅のほうが首都圏からのアクセスがよいため、「SLもおか」は下り列車(下館→茂木)が混雑する傾向にあります。繁忙期に乗車しようとするならば、上り列車(茂木→下館)を狙ってみるのもよいかもしれません。

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「SLもおか」の始発駅、下館駅へのアクセス

「SLもおか」の始発駅、下館駅へのアクセスは、以下の通りです。

  • JR水戸線(宇都宮線小山駅から約22分、常磐線水戸駅から約1時間、友部駅から約40分)
  • 関東鉄道常総線(常磐線取手駅から約1時間半、つくばエクスプレス守谷駅から約1時間10分)

都区内からであれば宇都宮線の小山駅で水戸線に乗り換えるのが早いでしょう。

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真岡鐵道「SLもおか」乗車記

前置きが長くなりましたが、「SLもおか」の乗車記をお届けします。乗車したのは、2019年3月の春分の日です。前述のように、午前中は雨がパラつくあいにくの天候でしたが、気温は高めでした。

「SL整理券」を前日夕方に入手

実は、前日まで「SLもおか」に乗車する予定はなかったのですが、春分の日から1泊2日で青春18きっぷ旅にでかける予定を立てていたら、「SLもおか」に乗ってみたくなったのでした(笑)。

ということで、前日の夕方、慌ててみどりの窓口で「SL整理券」を購入したのでした。売り切れることがあるのかよくわからなかったのですが、無事に購入できました。

※SLもおかのSL整理券は、2020年7月以降、インターネットによる事前受け付けのみとなっています。また、2020年3月で、JRのみどりの窓口での販売を終了しています。

乗車1時間以上前に下館駅へ

当日は、宇都宮線で小山駅へ、小山駅から水戸線で下館駅までアクセスしました。到着したのは9時10分。「SLもおか」の出発時刻10時36分までは1時間以上あります。

混雑状況がわからなかったのと、「SLもおか」の入線時刻はかなり早く、入れ替え作業をするという事前情報をネットで得ていたためです。入れ替え作業があるなら、駅でSLを撮影するチャンスとしてはこれ以上ないですよね。

下館駅の駅舎 コンビニNEWDAYS、みどりの窓口もあります
下館駅の駅舎 コンビニNEWDAYS、みどりの窓口もあります

ちなみに、下館駅には、駅のコンビニ「NEWDAYS」がありますので、SLの車内での食べ物や飲み物を買っておくのも良いでしょう。車内販売もありましたので、あまり多く買っておく必要はないかもしれませんが。

軽食と飲み物をNEWDAYSで購入し、券売機で茂木までのきっぷを購入します。

なお、下館駅にはJR東日本のみどりの窓口がありました。営業時間は8時~18時(2019年4月15日から)。ここで、当日にJR東日本販売分の整理券が購入できるのかは不明ですが…

10時前に「SLもおか」が入線、入れ替え作業を見学!

下館駅に入線する「SLもおか」 ディーゼル機関車に牽引されて入線です
下館駅に入線する「SLもおか」 ディーゼル機関車に牽引されて入線です

9時56分ごろ、ディーゼル機関車DE10に牽かれて、「SLもおか」がバックで入線してきました。真岡駅に車庫があるので、真岡駅からこの状態で牽引されてきたのでしょう。

「SLもおか」が入線、まだ人も少なく撮影しやすいです
「SLもおか」が入線、まだ人も少なく撮影しやすいです

一つしかない下館駅のホームに「SLもおか」が入線しました。当然のことながら撮影大会となるわけですが、まだ出発まで30分以上あるので、乗客はそれほど多くありません。ホームでSLを見たり、撮影したりしたければ、このときを狙うのがよさそうですね。

「SLもおか」は数分で発車しすぐに停車して…
「SLもおか」は数分で発車しすぐに停車して…

ところが、「SLもおか」は、数分ほど停車していたあと、再び発車していきます。と思ったら、駅のホームを出たところで停車して…

「SLもおか」はホームのない留置線へ
「SLもおか」はホームのない留置線へ

駅の入り口にあるポイントを手動で切り替えて、今度はホームのない留置線へと入っていきます。

留置線に停車する「SLもおか」の横に普通列車が入ってきました
留置線に停車する「SLもおか」の横に普通列車が入ってきました

「SLもおか」が留置線に退避したあと、ホームのあるほうには、10時17分発となる普通列車が入ってきました。この普通列車が先に出発するので、ホームを空けるために「SLもおか」は留置線へ移動したわけです。

が、よく考えると、最初に入線してくるときから、ホームのない留置線のほうへ入れば、先ほど見た入れ替え作業は不要ですよね。

とはいえ、この入れ替え作業自体、見ているととても楽しいものです。特に、動くSLを近くで見られるというのは、乗客にとってもよいサービスだと思います。乗客へのサービスとしてやっているのか、他に理由があるのかはわかりませんが、SLに乗りたくて来ている人たちにとっては、一大イベントではあります(笑)

留置線に停車中にディーゼル機関車を切り離し
留置線に停車中にディーゼル機関車を切り離し

留置線に停車している間に、最後尾のディーゼル機関車が切り離されていました。そういえば、昨年(2018年)の11~12月は、このディーゼル機関車が故障してしまったため、「SLもおか」は運休となっていたのでした。下館駅までの牽引ができなくなってしまったからなのでしょうね。

普通列車が発車した後、「SLもおか」は再びホームのあるほうの線路へ
普通列車が発車した後、「SLもおか」は再びホームのあるほうの線路へ

普通列車が発車していったあと、再び、「SLもおか」はホームのある線路へ移動します。ホームのすぐ近くを、ゆっくりとはいえ、煙と湯気を噴き出して走るSLは大迫力です。

再び入線した「SLもおか」、今度はドアが開いて乗車できます
再び入線した「SLもおか」、今度はドアが開いて乗車できます

先ほどと違うのは、最後尾にディーゼル機関車が連結されていないこと。そのため、今度はSLの動力でバックしてホームに入ってきます。

結構、複雑な入れ替え作業のはずですが、SLの機関士さん、駅員さんほか、みな慣れているようで、手際よくこなしていきます。見ているだけでも、なかなか頼もしく思えてきます。

ということで、乗車する前の入れ替え作業の見学だけで、もう十分楽しませてもらった気分です(笑)

いよいよ「SLもおか」に乗車! 原形のままの客車設備を観察

ボックスシートが並ぶ「SLもおか」の50系客車
ボックスシートが並ぶ「SLもおか」の50系客車

雨が本降りになってきたので、SL撮影も早々に切り上げて車内へ。車内は緑色のボックスシートが並びます。車両の端はロングシートになっています。

下館出発時点での乗車率はこんなものでした。これ以降、乗車よりも下車のほうが多かったので、どんどん乗客は減っていく感じです。

「SLもおか」50系客車のボックスシート
「SLもおか」50系客車のボックスシート

ボックスシートはこんな感じです。シート自体はそれほど古いものではなさそうですが、窓側に座ると、足元にあるダクトのようなものがちょっと邪魔です。緑色のモケットだけは張り替えられているようですが、それ以外はほぼ原形のままのようです。

テーブルなども設置されていませんので、車内で何か食べたい場合には、テーブルがなくても食べやすいものにしたほうがよさそうです。

「SLもおか」50系客車の扉 片開きの大きな扉です
「SLもおか」50系客車の扉 片開きの大きな扉です

デッキにある扉は片開きの大きなもの。さすがに自動で開きますが、最近ではあまり見なくなったタイプですね。

客車には冷房がないため扇風機が取り付けられています
客車には冷房がないため扇風機が取り付けられています

客車の天井には扇風機が何台も設置されています。冷房がないので、夏場は窓を開けて、この扇風機が活躍するのでしょうね。

下館駅を発車! 田園風景が広がる関東平野を北上!

そうこうしているうちに、発車の時刻になりました。10時36分、定刻通りに下館駅を発車しました。客車列車では、出発時にガクンと揺れることが多いのですが、まったく揺れはなし。スーっと滑るように発車していったのでした。SLの機関士がベテランなのかも。

市街地を抜けると車窓には次第に田畑が目立ってきます
市街地を抜けると車窓には次第に田畑が目立ってきます

しばらくは下館の市街地や住宅街が続きますが、車窓には次第に田畑が増えてきます。どこのSLでもそうなのですが、沿線では手を振ってくれる人が大勢います。「SLもおか」も運転を開始してからだいぶ経ちますので、沿線の方々にもおなじみの光景になっているのでしょう。

車内改札では車掌さんが硬券タイプの乗車記念証を配っています
車内改札では車掌さんが硬券タイプの乗車記念証を配っています

車内では、車掌さんが車内改札に回ってきました。乗車券とSL整理券を見せると、乗車記念証をくれました。硬券の横長タイプのきっぷのようで、これは記念になりますね。

真岡駅で10分停車、撮影大会に

折本、久下田、寺内と停車し、下館から30分ほどで真岡駅に到着。ここで10分ほどの停車時間があります。早速、ホームに降りていろいろ撮影します。

「SLもおか」は真岡駅で10分停車 SL撮影のチャンスです
「SLもおか」は真岡駅で10分停車 SL撮影のチャンスです

「SLもおか」を後ろ側から。真岡駅は、真岡鐵道の本拠地で、車両基地もあります。客車の後ろに見えているSLを模した建物は、「キューロク館」というSLのミニ博物館になっています。中には、9600形の蒸気機関車が保管されています。

「キューロク館」については、以下の記事をご覧ください。

関東地方私鉄乗り歩き (2)真岡鐵道
下館で軽く昼食を済ませ、次は真岡鐵道に乗車します。真岡鐵道は、茨城県の下館駅と栃木県の真岡駅を結ぶ、全長41.9kmの路線です。

SLは大人から子供まで大人気!
SLは大人から子供まで大人気!

蒸気機関車は大人気。乗客は、みんなホームに降りて撮影しています。撮影していると、急に激しく煙を噴き出しました。C11形は蒸気機関車としては小柄なほうですが、これだけ近くで見るとものすごい迫力です。

あっという間に停車時間の10分は過ぎ、真岡駅を発車します。

…と思ったら、すぐ次の西田井(にしだい)駅で、対向列車行き違いのために5分停車。

西田井駅の木造のホーム屋根と「SLもおか」
西田井駅の木造のホーム屋根と「SLもおか」

真岡駅の賑わいも楽しいですが、西田井駅のホームにかかる木造の屋根とのコラボレーションもなかなかです。一日の乗降客数が20人にも満たない無人駅のようですが、「SLもおか」の停車駅になっています。

益子駅で半数が下車、上り勾配を抜けてラストスパート!

小貝川を渡ると益子焼の里、益子駅へ
小貝川を渡ると益子焼の里、益子駅へ

小貝川を渡ると、間もなく益子に到着です。益子は、益子焼で有名な町で、真岡鐵道の沿線でも随一の観光地です。そのせいか、「SLもおか」を益子駅で下車する人が多く、半数くらいが降りてしまいました。益子到着が11時32分と、首都圏から日帰りで益子を観光するのに、「SLもおか」はちょうどよい時間帯なのでしょう。

益子駅を出発すると、次第に起伏の目立つエリアに入っていきます。地図を見てみると、関東平野の端っこのようですね。

天候も回復してきて「SLもおか」はラストスパート!
天候も回復してきて「SLもおか」はラストスパート!

車内は閑散としてしまいましたが、「SLもおか」は終点の真岡駅に向けて、最後のラストスパート! 幸い、天候も回復して、青空がのぞいてきました。

このあたりは勾配が大きいようで、SLはあえぐように、ゆっくりと進んでいきます。カーブには撮り鉄の皆さんが。有名な撮影地なのでしょうか。上り勾配のカーブであれば、迫力のあるSLが撮影できそうですしね。

終点の茂木駅に到着、転車台・SLのメンテナンスが見放題!

茂木駅に到着した「SLもおか」
茂木駅に到着した「SLもおか」

下館駅から約1時間半、定刻の12時06分よりやや遅れて、終点の茂木駅に到着しました。茂木駅まで乗りとおした乗客は、みんなSLの前で記念撮影。

この写真は、転車台を見学できる通路があるところから撮影したものです。

5分もしないうちに「SLもおか」はバックを開始
5分もしないうちに「SLもおか」はバックを開始

到着してから5分もしないうちに、「SLもおか」は後退を始めます。なんだ、もうちょっと撮影させてくれてもいいじゃない、と思っていたら、見どころはこれからなのでした。

「SLもおか」は客車から切り離されて転車台へ
「SLもおか」は客車から切り離されて転車台へ

バックしてホームから外れたところで停車。ポイントを切り替えて、転車台のある線路へと入っていきます。その後、再び停車。SLを客車から切り離すと、すぐに転車台に入ってきました。ここまで、わずか3~4分ほど。驚くべき手際の良さです。

転車台でSLの向きを回転、SL列車ではおなじみのイベントです
転車台でSLの向きを回転、SL列車ではおなじみのイベントです

SLの一大イベント、転車台での回転です。「SLもおか」の場合、下館駅には転車台がないため、このイベントが見られるのは茂木駅のみとなります。

SLのメンテナンス作業が始まります
SLのメンテナンス作業が始まります

転車台で方向転換したあと、客車の少し手前で停車。今度は、SLのメンテナンスが始まります。給水に、石炭の整備、そして、SLの床下から石炭の燃えカスの灰を掻き出す作業が始まりました。

SLの床下からは大量の灰が!
SLの床下からは大量の灰が!

大量の灰が床下に落ちているのがわかるでしょうか? 見ていると、中には火がついたままのものもありました。その後、水をかけて火を消し、灰を流しているようでした。

こんな作業を、ホントにホームの真ん前で実施してくれます。わざわざ見えるところでやってくれるのでしょうけれど、なかなかよいサービスだと思います。

茂木駅2階の展望台からSLのメンテナンス作業を見学
茂木駅2階の展望台からSLのメンテナンス作業を見学

茂木駅の2階は展望台になっていて、駅構内を一望することができます。SLのメンテナンス作業もこのとおり。

展望台からは茂木駅の駅構内を見渡すことができます
展望台からは茂木駅の駅構内を見渡すことができます

駅構内はこんな感じになっています。ホームは一つしかなく、転車台とSLのメンテナンスをする側線が一つあるだけです。

SLのメンテナンス作業を見ている間に、後続の普通列車が入ってきました。普通列車から降りた乗客も、物珍しそうにSLの作業を見入っていました。

転車台の見学スペースからは間近にSLを見学できます!
転車台の見学スペースからは間近にSLを見学できます!

しばらくすると作業が終了し、SLは再びバック。転車台を通過して、転車台の横にある見学スペースの横に停車しました。これもサービスなのでしょうか。本当に間近にSLを見ることができます。

間近で眺めるSLの動輪も大迫力!
間近で眺めるSLの動輪も大迫力!

SLの動輪もこのとおり。SLを近くで観察したいなら、茂木駅が最高です。

転車台を見学できるスペースなど、観光用に設けているところはありますが、それ以外は、いたって日常の風景のように、自然に作業が進んでいくのですね。ここまでSLが特別なものではなく、普通の「機関車」として運転されているのは、真岡鐵道ならではでしょう。

そして、なにより、SLの機関士さん達が楽しそうにSLを動かしたり、メンテしているのが印象的でした。沿線住民や観光客だけでなく、真岡鐵道の機関士さんにも愛されている「SLもおか」。このC11-325は、東武鉄道への売却が決まっているのですが、東武鉄道でも大切に走らせてほしいところです。


以上、『真岡鐵道「SLもおか」に乗ろう! 気軽に乗れる普段着のSL、転車台やSLのメンテナンスも見学できます!』でした。余所行きのSLではなく、普段着のSL。気軽に乗れるSL。真岡鐵道の「SLもおか」はそんなSL列車でした。

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コメント

  1. ho8810 より:

    ひさ(kz_hisa) (id:kzlife)さん
    こんばんは。
    真岡鉄道のSL、ぜひ乗ってみたいのですが少し遠いですよね…。
    子どもの頃、下館に住んでいたいとこの家に遊びに行った時によく益子へ遊びに連れて行って貰ったのを思い出しました。
    ローカルな水戸線に乗って自宅に帰るのがとても心細かった記憶があります。

  2. kzlife より:

    ハヤトさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。
    真岡鉄道のSL、初めて乗ったのですけど、あまり観光向けにギラギラしてないのがよかったです。
    真岡鉄道は南関東からだと、ちょっと遠いですね。
    別記事で書こうと思いますが、茂木~宇都宮の路線バスがあるので、東北方面へ行った帰りに真岡鉄道によるのもいいかもしれません。

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