JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」会員限定の「北陸フリーきっぷ」は、首都圏からの北陸新幹線往復と北陸の広いフリーエリアに4日間乗り放題という、北陸旅行に最適なきっぷです。2024年3月開業の北陸新幹線 金沢~敦賀間もフリーエリアに含まれます。この記事では、「北陸フリーきっぷ」の利用期間、購入方法、おすすめの使い方を紹介します。
※2024年3月16日以降(北陸新幹線 敦賀延伸開業後)の情報に更新しました(2024.01.24)
【まとめ】大人の休日倶楽部会員限定「北陸フリーきっぷ」
- JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」(入会条件50歳以上)の会員限定フリーきっぷ
- 首都圏~北陸の往復に北陸新幹線の普通車指定席が利用可能
- 北陸のフリーエリアは黒部(富山県)~敦賀・小浜(福井県)までと広く、新幹線・特急列車の普通車自由席に乗車可能
- 首都圏~富山・金沢への単純往復でもお得!
「北陸フリーきっぷ」とは?
「北陸フリーきっぷ」は、首都圏からの北陸新幹線往復と北陸の広いフリーエリアに4日間乗り放題というフリーきっぷです。首都圏からの北陸旅行に最適のきっぷです。50歳以上で入会できる「大人の休日倶楽部」会員限定のきっぷです。
「北陸フリーきっぷ」の概要は以下のとおりです。
きっぷ名 | 北陸フリーきっぷ(2024年度) |
---|---|
利用期間 | 2024年3月16日(土)~2025年4月3日(木) |
備考 | 以下の期間は利用できない ・2024年4月27日(土)~5月6日(月) ・8月10日(土)~8月19日(月) ・12月28日(土)~2025年1月6日(月) |
発売期間 | 2024年2月16日(金)~2025年3月30日(日) 利用開始日の1カ月前から前日まで発売 |
有効期間 | 4日間 |
フリーエリア | ・首都圏(東京都区内・川口・戸田公園~大宮)~北陸エリア(黒部宇奈月温泉駅~敦賀駅)の往復 ・北陸フリーエリアは下図のとおり |
フリーエリア (図) | |
出典 | https://jre-ot9.jp/ticket/hokurikufree.html |
効用 | ・首都圏からフリーエリアまでの往復は北陸新幹線の普通車指定席を利用可能 ・北陸フリーエリアの新幹線、特急列車、急行・快速・普通列車の普通車自由席が乗り放題 ※川口・戸田公園~大宮発は23,000円 |
発売会社 | JR東日本 |
発売箇所 | 首都圏にあるJR東日本の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、駅たびコンシェルジュ |
価格(大人) | 24,000円 |
価格(小児) | 0円 |
「大人の休日倶楽部」を含むJR各社のミドル・シニア向け会員サービスについては、以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
「北陸フリーきっぷ」の購入方法 必ず「大人の休日倶楽部カード」で購入しよう!
「北陸フリーきっぷ」は、首都圏のJR東日本の主な駅の指定席券売機・みどりの窓口などで購入できます。
北陸フリーきっぷを購入する際は、必ず「大人の休日倶楽部カード」(クレジットカード)で支払う 必要があるという点に注意が必要です。
また、JR東日本の駅にある指定席券売機で「北陸フリーきっぷ」を購入することができます。窓口での購入と同様、「大人の休日倶楽部カード」で支払う必要があります。指定席券売機で購入する場合には、「大人の休日倶楽部カード」の暗証番号が必要になります。
購入にあたって注意したいのが、利用開始当日の発売はない という点です。必ず前日までに購入しておきましょう。
「北陸フリーきっぷ」は富山・金沢単純往復でもお得!
大人の休日倶楽部会員限定のフリーきっぷは、年に数回発売される「大人の休日倶楽部パス」など、格安のきっぷが多いのですが、この「北陸フリーきっぷ」も負けていません。
北陸新幹線で、東京から富山や金沢まで往復するだけでも、「北陸フリーきっぷ」のほうが安くなります。
東京~富山 | 東京~金沢 | 東京~福井 | |
---|---|---|---|
通常料金(往復) 普通車指定席 |
25,520円 | 28,360円 | 31,220円 |
北陸フリーきっぷ | 24,000円 | 24,000円 | 24,000円 |
北陸新幹線(かがやき・はくたか)には「トクだ値1」(旧「えきねっとトクだ値」)が設定されている列車もありますが、割引率は10%なので、北陸フリーきっぷのほうが安いでしょう。
首都圏から北陸方面へは、割引率の高いきっぷや、使い勝手のよいフリーきっぷが他にありません。この「北陸フリーきっぷ」、大人の休日倶楽部会員限定で、利用できる人は限られてしまいますが、貴重なフリーきっぷなのです。
2024年度は30%引きの割引きっぷ「トクだ値14」と比較しよう!
2024年度は、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」などに、2週間前までの予約で30%引きになる「トクだ値14」が設定されています。
東京~富山 | 東京~金沢 | 東京~福井 | |
---|---|---|---|
通常料金(往復) 普通車指定席 |
25,520円 | 28,360円 | 31,220円 |
お先にトクだ値 | 17,860円 | 19,840円 | 21,840円 |
北陸フリーきっぷ | 24,000円 | 24,000円 | 24,000円 |
※「トクだ値14」を往復で利用した場合の価格。2週間前までの予約・購入が必要。
このように、東京~富山・金沢・福井などの単純往復であれば、往復ともに「トクだ値14」を利用することで、北陸フリーきっぷよりも安くなります。
ただし、「トクだ値14」は新幹線の割引きっぷですので、北陸エリアに到着後、鉄道で観光地を巡る場合には、フリーエリアがある北陸フリーきっぷのほうがお得になる可能性が高いです。ご自分の旅程と照らし合わせて、どちらを選ぶとよいかを検討されるとよいと思います。
2024年度に設定されている北陸新幹線の「お先にトクだ値」については、以下の記事をご覧ください。
「北陸フリーきっぷ」は広いフリーエリアで新幹線・特急列車に乗り放題!
単純往復でもお得な北陸フリーきっぷですが、このきっぷの真価はフリーエリアの広さ にあります。
東側は富山県の黒部宇奈月温泉駅(北陸新幹線)、黒部駅(あいの風とやま鉄道)から、西側は福井県のほぼ全域、小浜駅(小浜線)・敦賀駅(北陸新幹線・北陸本線・ハピラインふくい)までをカバーしています。第三セクターのIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、ハピラインふくいにも乗車できます。
さらに、このフリーエリア内で、新幹線を含む特急列車の普通車自由席に乗り放題です。
- 北陸新幹線「はくたか」「つるぎ」(黒部宇奈月温泉~敦賀)
- IRいしかわ鉄道・JR七尾線「能登かがり火」(金沢~和倉温泉)
主な特急列車でもこれだけあります。
北陸新幹線沿線の富山、高岡、金沢、福井、敦賀を移動したり、金沢観光の後に和倉温泉へ移動したりといった使い方が定番でしょう。
首都圏からの北陸観光というと、金沢や富山が中心ですが、「北陸フリーきっぷ」なら福井県の大半のエリアにも足を伸ばすことができます。有効期間が4日間ありますから、福井方面の観光にも活用できますね。
【まとめ】大人の休日倶楽部会員なら東京から北陸への旅行には絶対おすすめ!
前述のとおり、東京から富山・金沢への北陸新幹線には、あまり割引率の高いきっぷがありません。「トクだ値1」でも10%引きにとどまります。そのため、大人の休日倶楽部会員限定ではありますが、「北陸フリーきっぷ」は、東京から北陸方面へ安く旅行できる貴重なフリーきっぷです。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの繁忙期を除く通年で利用できる使い勝手の良さもあり、大人の休日倶楽部会員なら、東京から北陸方面への旅行には絶対おすすめのフリーきっぷです。
以上、JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」限定の「北陸フリーきっぷ」をご紹介しました。単純往復でもお得なうえに、フリーエリアも広く、特急にも乗り放題と、かなり使いやすいフリーきっぷになっています。大人の休日倶楽部会員の方は、北陸方面への旅行の際には、ぜひ利用を検討してみて下さい。
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