JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」限定の「北陸フリーきっぷ」は、首都圏からの北陸新幹線往復と北陸の広いフリーエリアに4日間乗り放題という、北陸旅行に最適なきっぷです。この記事では、「北陸フリーきっぷ」の利用期間、購入方法、おすすめの使い方を紹介します。
【まとめ】大人の休日倶楽部会員限定「北陸フリーきっぷ」
- JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」(入会条件50歳以上)の会員限定フリーきっぷ
- 首都圏~北陸の往復に北陸新幹線の普通車指定席が利用可能
- 北陸のフリーエリアは黒部(富山県)~敦賀・小浜(福井県)までと広く、新幹線・特急列車の普通車自由席に乗車可能
- 首都圏~富山・金沢への単純往復でもお得!
「北陸フリーきっぷ」とは?
JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」の入会条件は、50歳以上(大人の休日倶楽部ミドルの場合)という点だけ。実際には、「大人の休日倶楽部カード」というクレジットカードへの入会が必要になりますが、会員限定のかなりお得なフリーきっぷを購入できたり、通常のJR運賃・特急料金が割引になったりと、多くのメリットがあります。
「大人の休日倶楽部」を含むJR各社のミドル・シニア向け会員サービスについては、以下の記事でまとめていますので、ご覧ください。

そんな大人の休日倶楽部会員だけが利用できるのが「北陸フリーきっぷ」です。首都圏から北陸新幹線での北陸地方への往復と、北陸のフリーエリア内の特急列車・普通列車に乗り放題となる、北陸旅行に最適のきっぷ です。
- 利用期間: ~2023年4月3日(月)
- ただし、以下の期間を除く
- 2022年4月27日(水)~5月6日(金)
- 2022年8月10日(水)~8月19日(金)
- 2022年12月28日(水)~2023年1月6日(金)
- ただし、以下の期間を除く
- 発売期間: ~2023年3月30日(木)
- ご利用開始日の1ヵ月前から前日まで(当日の発売なし)
- 有効期間: 連続する4日間
- 発売箇所: 首都圏のJR東日本の主な駅の指定席券売機・みどりの窓口・駅たびコンシェルジュなど
- おねだん
- 東京都区内発: 22,410円
- 川口・戸田公園~大宮発: 21,390円
- きっぷの効力
- 東京・上野・大宮~フリーエリアの新幹線駅(黒部宇奈月温泉・富山・新高岡・金沢)までの往復には北陸新幹線の普通車指定席に乗車可能
- フリーエリア内(下図参照)の特急(新幹線含む)・急行・普通列車の普通車自由席に乗り放題
フリーエリアは以下の通りです。
(出典)大人の休日倶楽部 > おトクな会員限定きっぷ > 北陸フリーきっぷ(JR東日本)
「北陸フリーきっぷ」の購入方法 必ず「大人の休日倶楽部カード」で購入しよう!
「北陸フリーきっぷ」は、首都圏のJR東日本の主な駅の指定席券売機・みどりの窓口・びゅうプラザで購入できます。
北陸フリーきっぷを購入する際は、必ず「大人の休日倶楽部カード」(クレジットカード)で支払う必要がある という点に注意が必要です。みどりの窓口、びゅうプラザのいずれでも同様です。
また、JR東日本の駅にある指定席券売機で「北陸フリーきっぷ」を購入することができます。窓口での購入と同様、「大人の休日倶楽部カード」で支払う必要があります。指定席券売機で購入する場合には、「大人の休日倶楽部カード」の暗証番号が必要になります。
また、利用開始当日の発売はありませんので、必ず前日までに購入しておきましょう。
「北陸フリーきっぷ」は富山・金沢単純往復でもお得!
大人の休日倶楽部会員限定のフリーきっぷは、年に数回発売される「大人の休日倶楽部パス」など、格安のきっぷが多いのですが、この「北陸フリーきっぷ」も負けていません。
北陸新幹線で、東京から富山や金沢まで往復するだけでも、「北陸フリーきっぷ」のほうが安くなります。
東京~富山 | 東京~金沢 | |
---|---|---|
通常料金(往復) 普通車指定席 | 25,920円 | 28,760円 |
北陸フリーきっぷ | 22,410円 | 22,410円 |
北陸新幹線(かがやき・はくたか)には「えきねっとトクだ値」が設定されている列車もありますが、割引率は10%なので、北陸フリーきっぷのほうが安いでしょう。
首都圏から北陸方面へは、割引率の高いきっぷや、使い勝手のよいフリーきっぷが他にありません。この「北陸フリーきっぷ」、大人の休日倶楽部会員限定で、利用できる人は限られてしまいますが、貴重なフリーきっぷなのです。
2022年度は「お先にトクだ値30」と比較しよう!
2022年度(2023年3月31日まで)は、北陸新幹線に、2週間前までの予約で30%引きになる「お先にトクだ値」が設定されています。
東京~富山 | 東京~金沢 | |
---|---|---|
通常料金(往復) 普通車指定席 | 25,920円 | 28,760円 |
お先にトクだ値 | 17,860円 | 19,840円 |
北陸フリーきっぷ | 22,410円 | 22,410円 |
※「お先にトクだ値」を往復で利用した場合の価格。2週間前までの予約・購入が必要。
このように、東京~富山・金沢の単純往復であれば、往復ともに「お先にトクだ値」を利用することで、北陸フリーきっぷよりも安くなります。
ただし、「お先にトクだ値」は新幹線の割引きっぷですので、北陸エリアに到着後、鉄道で観光地を巡る場合には、フリーエリアがある北陸フリーきっぷのほうがお得になる可能性が高い です。
ご自分の旅程と照らし合わせて、どちらを選ぶとよいかを検討されるとよいと思います。
2022年度に設定されている北陸新幹線の「お先にトクだ値」については、以下の記事をご覧ください。

「北陸フリーきっぷ」は広いフリーエリアで新幹線・特急列車に乗り放題!
単純往復でもお得な北陸フリーきっぷですが、このきっぷの真価はフリーエリアの広さ にあります。
東側は富山県の黒部宇奈月温泉(北陸新幹線)、黒部(あいの風とやま鉄道)から、西側は福井県のほぼ全域、小浜(小浜線)・敦賀(北陸本線)までをカバーしています。第三セクターのIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道にも乗車できます。
さらに、このフリーエリア内で、新幹線を含む特急列車の普通車自由席に乗り放題です。
- 北陸新幹線「はくたか」「つるぎ」(黒部宇奈月温泉~金沢)
- IRいしかわ鉄道・JR七尾線「能登かがり火」(金沢~和倉温泉)
- 北陸本線「サンダーバード」「しらさぎ」(和倉温泉・金沢~敦賀)
- 北陸本線「ダイナスター」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」(金沢~福井・敦賀)
主な特急列車でもこれだけあります。
富山や高岡と金沢を北陸新幹線で移動したり、金沢観光の後に和倉温泉へ移動したりといった使い方が定番でしょうか。
首都圏からの北陸観光というと、金沢や富山が中心ですが、「北陸フリーきっぷ」なら福井県の大半のエリアにも足を伸ばすことができます。有効期間が4日間ありますから、福井方面の観光にも活用できますね。
【まとめ】大人の休日倶楽部会員なら東京から北陸への旅行には絶対おすすめ!
前述のとおり、東京から富山・金沢への北陸新幹線には、あまり割引率の高いきっぷがありません。「えきねっとトクだ値」でも10%引きにとどまります。
そのため、大人の休日倶楽部会員限定ではありますが、「北陸フリーきっぷ」は、東京から北陸方面へ安く旅行できる貴重なフリーきっぷです。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの繁忙期を除く通年で利用できる使い勝手の良さもあり、大人の休日倶楽部会員なら、東京から北陸方面への旅行には絶対おすすめのフリーきっぷです。
以上、JR東日本のシニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」限定の「北陸フリーきっぷ」をご紹介しました。単純往復でもお得なうえに、フリーエリアも広く、特急にも乗り放題と、かなり使いやすいフリーきっぷになっています。大人の休日倶楽部会員の方は、北陸方面への旅行の際には、ぜひ利用を検討してみて下さい。
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