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Suicaのみで新幹線に乗れるJR東日本の「新幹線eチケット」、基本的な使い方、紙のきっぷとの違い、変更・払い戻しについて紹介します!

ノウハウ

JR東日本の「新幹線eチケット」は、交通系ICカード(Suica等、モバイルSuicaも利用可)だけで新幹線に乗車できる新しいチケットレスサービス。この記事では、「新幹線eチケット」の購入方法などに加えて、紙のきっぷや従来の「えきねっと」との違い、払い戻し・変更の方法、「えきねっとトクだ値」などの割引サービスとの関係などについて、わかりやすく紹介します。

※2021.04.21更新

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Suicaだけで新幹線に乗れるチケットレスサービス「新幹線eチケット」

JR東日本の「新幹線eチケット」は、インターネット予約サービス「えきねっと」で予約した新幹線に、交通系ICカード(モバイルSuica含む)を改札にタッチするだけで乗車できる新しいチケットレスサービス です。

「新幹線eチケット」の概要は以下の通りです。

  • サービス提供路線は、JR東日本・JR北海道の新幹線全線(北陸新幹線のJR西日本区間含む)
    • 東北・北海道新幹線
    • 山形新幹線、秋田新幹線
    • 上越・北陸新幹線
  • 「新幹線eチケット」の対象は、「えきねっと」(JR東日本・JR北海道)、「e5489」(JR西日本)で予約した新幹線の指定席(グリーン車、グランクラス含む)・自由席
    • 「e5489」の対象は北陸新幹線のみ
  • 「えきねっと」「e5489」での予約時に指定した交通系ICカード(モバイルSuica含む)を、新幹線の改札口にタッチするだけで乗車可能(紙のきっぷの受け取りは不要)
  • 登録できる交通系ICカードは以下の11種類
    • Suica、モバイルSuica、Kitaca、ICOCA、PASMO、TOICA、manaca、PiTaPa、nimoca、SUGOCA、はやかけん
  • 購入できる商品(きっぷ)は以下のとおり
    • 「新幹線eチケット」: 運賃と料金が一体になった商品(紙のきっぷから200円引き、ただし、特定都区市内制度は適用されない)
    • 「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」: 早期購入割引きっぷ、3月14日以降は「新幹線eチケットサービス」利用の場合のみ購入できる

詳しくは、JR東日本のニュースリリースをご覧ください。

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「新幹線eチケット」は「えきねっと」「e5489」と強く結びついたチケットレスサービス!

「新幹線eチケット」の特徴は、インターネット予約サービスの「えきねっと」「e5489」での予約・購入が前提となっていることです。

「新幹線eチケットサービス」利用の流れは以下の通りです。

新幹線eチケットサービス利用の流れ
新幹線eチケットサービス利用の流れ

(出典)「新幹線eチケットサービス」が始まります!(JR東日本ニュースリリース 2020年2月4日 PDF)

「新幹線eチケット」は、いわゆるチケットレスサービスですので、事前に指定席等の予約が必要になります。その予約には「えきねっと」か「e5489」を利用するというわけです。

東海道新幹線にチケットレスで乗車できる「スマートEX」とほぼ同等のサービスと考えればよさそうです。

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「新幹線eチケット」と紙のきっぷや「えきねっと」との違い

「新幹線eチケット」と、「えきねっと」で予約して紙のきっぷを受け取るサービスの違いをまとめてみました。

新幹線eチケットえきねっと
(紙のきっぷ利用)
きっぷの種別乗車券+特急券
のセットのみ
特急券のみの
購入も可能
指定席
グリーン席
グランクラス
通常料金から
200円引き
通常の運賃・料金
が適用される
自由席通常の運賃・料金
が適用される
通常の運賃・料金
が適用される
乗車券新幹線の乗車駅
~下車駅のみ
特定都区市内制度
は適用されない
組み合わせ自由
特定都区市内制度
が適用される

主な違いについて、以下で詳しく紹介します。

「新幹線eチケットサービス」は乗車券+特急券のセットのみ

最も大きな違いは、「新幹線eチケットサービス」は、乗車券+特急券のセットのみ であるという点です。

えきねっと
紙のきっぷ
新幹線eチケット
サービス
出発駅~新幹線乗車駅 通しで購入可能 別途購入
新幹線乗車駅~
新幹線下車駅
新幹線eチケット
に含まれる
新幹線下車駅~目的駅 別途購入

乗車券は、新幹線の乗車駅~下車駅間のみに限定されてしまうため、出発地から新幹線に乗る駅までの乗車券と、新幹線を降りた駅から目的地までの乗車券が、別途必要になります。

乗車券を出発地~目的地の通しで購入できず、最大で3区間に分割されてしまいます。一般的に、JRの運賃は、長距離になるほど距離当たりの単価が安くなる制度(長距離逓減制)を採用しています。そのため、出発地~目的地を1枚のきっぷで利用できる紙のきっぷに比べると、「新幹線eチケット」利用の場合には乗車券が高くなってしまう可能性があります。

「新幹線eチケット」では特定都区市内制度が適用されない

「新幹線eチケット」では、特定都区市内制度が適用されない 点も要注意です。特定都区市内制度とは、遠距離のきっぷを購入した場合、その出発駅や目的地が「東京都区内」「仙台市内」などになり、そのエリア内の駅から(まで)乗車できる制度です。

「新幹線eチケット」対象の新幹線に関係のある特定都区市内制度の設定エリアは以下のとおりです。

  • 【区】東京都区内
  • 【山】東京山手線内
  • 【仙】仙台市内

出発駅や目的地の駅が特定都区市内制度のエリア内で、出発駅~新幹線の乗車駅、新幹線の下車駅~目的地が比較的離れている場合、特定都区市内制度の恩恵を受けられなくなると、運賃が高くなってしまう場合があります。

上記のようなデメリットがある分、「新幹線eチケット」の指定席(普通車指定席、グリーン席、グランクラス)は、通常の運賃+特急料金に比べて200円安く設定されています。

余談ですが、「新幹線eチケット」で特定都区市内制度が適用されないのは、在来線の自動改札機では「新幹線eチケット」が利用できないためでしょう。

ニュースリリースを見ると、「センターサーバ照会方式」、つまり、ICカードを改札機にタッチした瞬間に、センター側にある予約情報を照会して、自動改札を開閉する方式であることが書かれています。このセンターサーバに接続されているのが新幹線の自動改札機だけなのでしょうね。

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「新幹線eチケット」の変更・払い戻し、乗り遅れは?

予定が変わった時のきっぷの変更や払い戻し、そして、乗り遅れてしまった場合など、新幹線に乗車する際に気になることは多くあります。

「新幹線eチケット」では、変更や払い戻し、乗り遅れ時にどうなるのか、以下で解説します。

「新幹線eチケット」の変更・払い戻しは発車時刻の4分前まで!

「新幹線eチケット」の変更・払い戻し(指定席の場合)のルールは以下のようになっています。

変更払い戻し
期限使用開始前に限り
発車4分前まで
(22時54分まで)
使用開始前に限り
発車4分前まで
回数
手数料
回数無制限※1
1回のみ※2
320円※1
2日前まで340円※2
前日30%※2
方法「えきねっと」で実施
(オンラインのみ)
「えきねっと」で実施
(オンラインのみ)

※1: 「えきねっと特典」適用の場合(→JR東日本・JR北海道・北陸新幹線のエリア内で完結するきっぷに自動的に適用される特典)
※2: 「えきねっと特典」が適用されない場合

「新幹線eチケット」の変更・払い戻しはオンラインで実施します。いずれも、乗車駅での列車の発車時刻の4分前まで、かつ、当日の22時54分までが期限となります。「22時54分まで」という期限は要注意です。

「新幹線eチケット」の変更は、えきねっと特典が適用されるきっぷ(JR東日本・JR北海道・北陸新幹線のエリア内で完結するきっぷ)の場合には、回数無制限です。出張など、用事の終了時刻がわからない場合でも、とりあえず予約だけしておき、必要に応じてスマートフォンから変更することができます。

「新幹線eチケット」の払い戻し手数料は、えきねっと特典が適用されるきっぷは一律320円です。

なお、自由席の場合は、以下のようなルールとなります。

  • 変更: 変更はできないため、払い戻して新たに購入する
  • 払い戻し
    • 手数料なしで払い戻し可能
    • 未使用の場合は、翌日以降に全額払い戻し(手数料なし)

「新幹線eチケット」で予約した列車に乗り遅れた場合は運賃のみ払い戻し

「新幹線eチケット」で予約した列車の発車時刻の4分前までに変更や払い戻しをせず、該当の列車に乗車しなかった場合(乗り遅れた場合)は、以下のような扱いになります。

  • 予約した「新幹線eチケット」は無効
    • 運賃相当部分のみ払い戻し
    • 特急料金相当の払い戻しはなし

基本的に予約し新幹線eたチケットは無効になってしまいます。後続の列車に乗車しようとする場合には、新たにきっぷを購入する必要があります。

運賃部分は払い戻しされますが、特急料金部分は払い戻しはありません。特急料金相当は無駄になってしまいますので、発車時刻の4分前までに変更あるいは払い戻しをするようにしましょう

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早期購入割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は「新幹線eチケット」専用に!

旅慣れている方が注意しなくてはならないのは、新幹線の「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、「新幹線eチケット」利用時のみに購入可能なきっぷとなる という点です。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、早期に購入することで、運賃+特急料金が割引になる商品です。

これまでは、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を購入した場合、駅の指定席券売機や窓口で紙のきっぷを受け取る必要がありました。今後は、チケットレスサービスのみとなります。つまりは、えきねっとでの購入時に、ICカードを登録しておく必要があるということです。

一方、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、早期購入割引きっぷであるがゆえに制限が多く、特に、払い戻し手数料が高額(割引率分の手数料が必要)である点に注意が必要でした。

今回、「新幹線eチケット」のみで購入できる商品となることで、払い戻し手数料は以下のように変わります。

きっぷ
受け取り前
きっぷ
受け取り後
新幹線eチケット
払い戻し
手数料
320円
※1
割引率分の
手数料
(最低560円)
320円
※1

※1: 「えきねっと特典」適用の場合(→JR東日本・JR北海道・北陸新幹線のエリア内で完結するきっぷに自動的に適用される特典)

「新幹線eチケット」の場合には、きっぷの受け取りというステップがなくなりますので、払い戻しもオンラインで完結します。そのため、払い戻し手数料が高額であるという点を心配する必要がなくなりました。

ただし、乗り遅れると、料金券部分(特急料金やグリーン料金など)は無効になり、後続の列車の自由席に乗ることもできませんので、注意が必要です。乗り遅れそうなら、必ず事前に変更か払い戻しをしておきましょう。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」については、以下の記事もご覧ください。

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実践! お先にトクだ値スペシャルで「新幹線eチケットサービス」を利用!

2020年3月の「新幹線eチケットサービス」の開始から何度か利用しましたが、実際の使い勝手を簡単にレポートします。

予約は通常の「えきねっと」で! ただし「お先にトクだ値」は購入期限に注意!

これまでご紹介したように、「新幹線eチケット」の購入方法は、これまでの「えきねっと」での新幹線の予約方法と変わりはありません。

「新幹線eチケット」の対象となる列車を検索すると、下のように、「新幹線eチケット」と「きっぷで乗車」という二つの列が出てきます。

「えきねっと」の列車選択画面  「新幹線eチケット」の列から選択すればOK!
「えきねっと」の列車選択画面 「新幹線eチケット」の列から選択すればOK!

対象の列車に「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」などの割引適用の座席がある場合には、それも一緒に表示されます。

「新幹線eチケット」を利用する場合には、「新幹線eチケット」の列から、希望の列車、設備を選択します。

なお、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」などは、いわゆる早期割引購入きっぷですので、購入期限がある点に注意しましょう。

「新幹線eチケット」を選択すると、予約の最後で、利用する交通系ICカードを選択する画面が出てきます。ここで選択した交通系ICカードを、乗車当日に忘れないように持参しましょう。

また、予約完了後、登録してあるメールアドレスに「 【新幹線eチケット】購入完了のお知らせ」というタイトルのメールが届きます。このメールに、乗車日、列車名、乗車区間・時刻、座席番号等が記載されていますので、なくさないようにしましょう。

乗車当日は改札口に交通系ICカードをタッチするだけ!

「えきねっと」での予約後、新幹線の乗車までは、特に何もしなくても大丈夫です。チケットレスですので、紙のきっぷを受け取る手間もありません。

乗車の2時間ほど前に、「【新幹線eチケット】ご乗車予定の予約のお知らせ」というタイトルのメールが届きました。内容は購入完了時のメールとほぼ同じで、予約内容が記載されています。このメールにも座席番号が記載されていますので、メールを受信できるようにしておきましょう。

「新幹線eチケット」に登録した交通系ICカードを新幹線の改札機にタッチして入場します。このとき、改札機からは何も出てきませんが、「【改札通過】(列車名)(座席番号)」というタイトルのメールが届きます。

列車名や座席番号が記載された座席票を発行できる「新幹線eチケット 座席票発行機」
列車名や座席番号が記載された座席票を発行できる「新幹線eチケット 座席票発行機」

メールを受信できない状況であったり、手元に座席番号が印刷された紙を持っておきたい場合などは、改札入場後においてある「新幹線eチケット 座席票発行機」に、交通系ICカードをタッチしましょう。列車名や座席番号が記載された紙が出てきます。

乗車後も、指定された座席に座っている限りは、車内改札もありません。下車後も、改札機に交通系ICカードをタッチすればOKです。

ということで、特に難しいことはありません。しいて言えば、「えきねっと」に登録されているメールアドレス宛てのメールを受信できるスマートフォンなどを持っておけば安心です。

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新幹線の自由席は「タッチでGo!新幹線」、指定席は「新幹線eチケットサービス」で新幹線のチケットレス化を推進!

JR東日本は、交通系ICカードのチャージ残高だけで新幹線の自由席に乗車できる「タッチでGo!新幹線」を提供しています。当初は、首都圏エリアだけでしたが、2021年3月にJR東日本の全新幹線(北海道新幹線、北陸新幹線全線含む)に拡大されました。

「タッチでGo!新幹線」は、対象が自由席のため、予約すら不要です。最初に利用するときに、自動券売機で交通系ICカードの利用登録が必要ですが、それ以降は、Suicaなどの交通系ICカードに残高さえあれば、新幹線の改札をそのまま通れるサービスです。

一方、今回発表された「新幹線eチケット」は、指定席(グリーン席、グランクラス含む)が対象です。

2つのチケットレスサービスの違いは以下のようになっています。

タッチでGo!
新幹線
新幹線eチケット
対象線区JR東日本の新幹線
全線・全区間 ※1
JR東日本の新幹線
全線・全区間 ※1
対象設備普通車自由席普通車自由席
普通車指定席
グリーン席
グランクラス
事前予約不要必要
決済チャージ残高えきねっと予約時の
クレジットカード
きっぷの
受け取り
不要
チケットレス
不要
チケットレス

※1: JR北海道の北海道新幹線、JR西日本の北陸新幹線を含む

自由席に予約なしで気軽に乗れる「タッチでGo!新幹線」と、指定席を対象にした「新幹線eチケット」で、JR東日本の新幹線のチケットレスサービスは一応の完成を見たと言ってもよいでしょう。

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さらに、2021年6月には、「えきねっと」のリニューアルも予定されています。

「新幹線eチケット」関連では、えきねっとでの購入・決済時に「JRE POINT」が貯まるようになるほか、大人の休日倶楽部会員向けの新幹線eチケット商品「おときゅう eチケ」や、株主優待割引適用の新幹線eチケット商品などが発売されます。

「えきねっと」のリニューアルでは、「JRE POINT」の付与率で、明らかにチケットレスが優遇されています。例えば、新幹線eチケットでは2.0%、紙のきっぷでは0.5%と、付与率が4倍も異なります。これらの施策で、チケットレスサービスを推進していくものと思います。


以上、『Suicaのみで新幹線に乗れるJR東日本の「新幹線eチケット」、基本的な使い方、紙のきっぷとの違い、変更・払い戻し等について紹介します!』でした。紙のきっぷに比べていくつかデメリットがある反面、きっぷを受け取る必要がないというチケットレスならではのメリットがある「新幹線eチケット」。今後はチケットレスが標準的になっていくのでしょう。

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