ひさの乗り鉄ブログ

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Suicaのみで新幹線に乗れるJR東日本の「新幹線eチケットサービス」、基本的な使い方、紙のきっぷとの違い、変更・払い戻しについて紹介します!


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JR東日本の「新幹線eチケットサービス」は、交通系ICカード(Suica等、モバイルSuicaも利用可)だけで新幹線に乗車できる新しいチケットレスサービス。この記事では、「新幹線eチケットサービス」の購入方法などの使い方に加えて、紙のきっぷとの料金の違いや、払い戻し・変更の方法、「えきねっとトクだ値」などの割引サービスとの関係について、詳しく紹介します。

※2020.05.10更新

Suicaだけで新幹線に乗れるチケットレスサービス「新幹線eチケットサービス」

JR東日本の「新幹線eチケットサービス」は、インターネット予約サービス「えきねっと」で予約した新幹線に、交通系ICカード(モバイルSuica含む)を改札にタッチするだけで乗車できる新しいチケットレスサービスです。

「新幹線eチケットサービス」の概要は以下の通りです。

  • サービス提供区間は、東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線全区間の停車駅相互間
    • 東海道新幹線では利用できません
  • 「新幹線eチケットサービス」の対象は、「えきねっと」(JR東日本・JR北海道)、「e5489」(JR西日本)で予約した新幹線の指定席(グリーン車、グランクラス含む)・自由席
    • 「e5489」の対象は北陸新幹線のみ
  • 「えきねっと」「e5489」での予約時に指定した交通系ICカード(モバイルSuica含む)を、新幹線の改札口にタッチするだけで乗車可能(紙のきっぷの受け取りは不要)
  • 登録できる交通系ICカードは以下の11種類
    • Suica、モバイルSuica、Kitaca、ICOCA、PASMO、TOICA、manaca、PiTaPa、nimoca、SUGOCA、はやかけん
  • 購入できる商品(きっぷ)は以下のとおり
    • 「新幹線eチケット」: 運賃と料金が一体になった商品(紙のきっぷから200円引き、ただし、特定都区市内制度は適用されない)
    • 「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」: 早期購入割引きっぷ、3月14日以降は「新幹線eチケットサービス」利用の場合のみ購入できる

詳しくは、JR東日本のニュースリリースをご覧ください。

「新幹線eチケットサービス」は「えきねっと」と強く結びついたサービス!

「新幹線eチケットサービス」の特徴は、インターネット予約サービスの「えきねっと」「e5489」での予約・購入が前提となっていることです。

「新幹線eチケットサービス」利用の流れは以下の通りです。

新幹線eチケットサービス利用の流れ
新幹線eチケットサービス利用の流れ

(出典)「新幹線eチケットサービス」が始まります!(JR東日本ニュースリリース 2020年2月4日 PDF)

「新幹線eチケットサービス」は、いわゆるチケットレスサービスですので、事前に指定席等の予約が必要になります。その予約には「えきねっと」か「e5489」を利用するというわけです。

JR東海の「スマートEX」とほぼ同等のサービスと考えればよさそうです。

「新幹線eチケットサービス」と紙のきっぷや「えきねっと」との違い

「新幹線eチケットサービス」と、「えきねっと」で予約して紙のきっぷを受け取るサービスの違いをまとめてみました。

新幹線eチケット
サービス
えきねっと
(紙のきっぷ利用)
きっぷの種別 乗車券+特急券
のセットのみ
特急券のみの
購入も可能
指定席
グリーン席
グランクラス
通常料金から
200円引き
通常の運賃・料金
が適用される
自由席 通常の運賃・料金
が適用される
通常の運賃・料金
が適用される
乗車券 新幹線の乗車駅
~下車駅のみ
特定都区市内制度
は適用されない
組み合わせ自由
特定都区市内制度
が適用される


主な違いについて、以下で詳しく紹介します。

「新幹線eチケットサービス」は乗車券+特急券のセットのみ

最も大きな違いは、「新幹線eチケットサービス」は、乗車券+特急券のセットのみ であるという点です。

えきねっと
紙のきっぷ
新幹線eチケット
サービス
出発駅~新幹線乗車駅 通しで購入可能 別途購入
新幹線乗車駅~
新幹線下車駅
新幹線eチケット
に含まれる
新幹線下車駅~目的駅 別途購入


乗車券は、新幹線の乗車駅~下車駅間のみに限定されてしまうため、出発地から新幹線に乗る駅までの乗車券と、新幹線を降りた駅から目的地までの乗車券が、別途必要になります。

乗車券を出発地~目的地の通しで購入できず、最大で3区間に分割されてしまいます。一般的に、JRの運賃は、長距離になるほど距離当たりの単価が安くなる制度(長距離逓減制)を採用しています。そのため、出発地~目的地を1枚のきっぷで利用できる紙のきっぷに比べると、「新幹線eチケット」利用の場合には乗車券が高くなってしまう可能性があります。

「新幹線eチケットサービス」では特定都区市内制度が適用されない

「新幹線eチケットサービス」では、特定都区市内制度が適用されない 点も要注意です。特定都区市内制度とは、遠距離のきっぷを購入した場合、その出発駅や目的地が「東京都区内」「仙台市内」などになり、そのエリア内の駅から(まで)乗車できる制度です。

出発駅や目的地の駅が特定都区市内制度のエリア内で、出発駅~新幹線の乗車駅、新幹線の下車駅~目的地が比較的離れている場合、特定都区市内制度の恩恵を受けられなくなると、運賃が高くなってしまう恐れがあります。

上記のようなデメリットがある分、「新幹線eチケット」の指定席(普通車指定席、グリーン席、グランクラス)は、通常の運賃+特急料金に比べて200円安く設定されています。

余談ですが、「新幹線eチケットサービス」で特定都区市内制度が適用されないのは、在来線の自動改札機では「新幹線eチケットサービス」が利用できないためでしょうね。

ニュースリリースを見ると、「センターサーバ照会方式」、つまり、ICカードを改札機にタッチした瞬間に、センター側にある予約情報を照会して、自動改札を開閉する方式であることが書かれています。このセンターサーバに接続されているのが新幹線の自動改札機だけなのでしょうね。

「新幹線eチケット」の変更・払い戻し、乗り遅れは?

予定が変わった時のきっぷの変更や払い戻し、そして、乗り遅れてしまった場合など、新幹線に乗車する際に気になることは多くあります。

「新幹線eチケットサービス」では、変更や払い戻し、乗り遅れ時にどうなるのか、以下で解説します。

「新幹線eチケット」の変更・払い戻しは発車時刻の4分前まで!

「新幹線eチケット」の変更・払い戻し(指定席の場合)のルールは以下のようになっています。

変更 払い戻し
期限 使用開始前に限り
発車4分前まで
(22時54分まで)
使用開始前に限り
発車4分前まで
回数
手数料
回数無制限※1
1回のみ※2
320円※1
2日前まで340円※2
前日30%※2
方法 「えきねっと」で実施
(オンラインのみ)
「えきねっと」で実施
(オンラインのみ)

※1: 「えきねっと特典」適用の場合(→JR東日本・JR北海道・北陸新幹線のエリア内で完結するきっぷに自動的に適用される特典)
※2: 「えきねっと特典」が適用されない場合

「新幹線eチケット」の変更・払い戻しはオンラインで実施します。いずれも、乗車駅での列車の発車時刻の4分前まで、かつ、当日の22時54分までが期限となります。「22時54分まで」という期限は要注意です。

「新幹線eチケット」の変更は、えきねっと特典が適用されるきっぷ(JR東日本・JR北海道・北陸新幹線のエリア内で完結するきっぷ)の場合には、回数無制限です。出張など、用事の終了時刻がわからない場合でも、とりあえず予約だけしておき、必要に応じてスマートフォンから変更することができます。

「新幹線eチケット」の払い戻し手数料は、えきねっと特典が適用されるきっぷは一律320円です。

なお、自由席の場合は、以下のようなルールとなります。

  • 変更: 変更はできないため、払い戻して新たに購入する
  • 払い戻し
    • 手数料なしで払い戻し可能
    • 未使用の場合は、翌日以降に全額払い戻し(手数料なし)

「新幹線eチケット」で予約した列車に乗り遅れた場合は運賃のみ払い戻し

「新幹線eチケット」で予約した列車の発車時刻の4分前までに変更や払い戻しをせず、該当の列車に乗車しなかった場合(乗り遅れた場合)は、以下のような扱いになります。

  • 予約した「新幹線eチケット」は無効
    • 運賃相当部分のみ払い戻し
    • 特急料金相当の払い戻しはなし

基本的に予約したチケットは無効になってしまいます。後続の列車に乗車しようとする場合には、新たにきっぷを購入する必要があります。

運賃部分は払い戻しされますが、特急料金部分は払い戻しはありません。特急料金相当は無駄になってしまいますので、発車時刻の4分前までに変更あるいは払い戻しをするようにしましょう。

早期購入割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は「新幹線eチケット」専用に!

旅慣れている方が注意しなくてはならないのは、「新幹線eチケットサービス」の開始以降、新幹線の「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、「新幹線eチケットサービス」利用時のみに購入可能なきっぷとなる という点です。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、早期に購入することで、運賃+特急料金が割引になる商品です。

これまでは、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を購入した場合、駅の指定席券売機や窓口で紙のきっぷを受け取る必要がありました。今後は、チケットレスサービスのみとなります。つまりは、えきねっとでの購入時に、ICカードを登録しておく必要があるということです。

一方、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、早期購入割引きっぷであるがゆえに制限が多く、特に、払い戻し手数料が高額(割引率分の手数料が必要)である点に注意が必要でした。

今回、「新幹線eチケットサービス」のみで購入できる商品となることで、払い戻し手数料は以下のように変わります。

きっぷ
受け取り前
きっぷ
受け取り後
新幹線eチケット
サービス
払い戻し
手数料
320円
※1
割引率分の
手数料
(最低560円)
320円
※1

※1: 「えきねっと特典」適用の場合(→JR東日本・JR北海道・北陸新幹線のエリア内で完結するきっぷに自動的に適用される特典)

「新幹線eチケットサービス」の場合には、きっぷの受け取りというステップがなくなりますので、払い戻しもオンラインで完結します。そのため、払い戻し手数料が高額であるという点を心配する必要がなくなりました。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」については、以下の記事もご覧ください。

www.kzlifelog.com

「モバイルSuica特急券」はサービス終了、「新幹線eチケットサービス」との違いは?

JR東日本のチケットレスサービスとしては、これまで「モバイルSuica特急券」がありました。

「モバイルSuica特急券」は、モバイルSuica限定のサービスですが、スマートフォンで新幹線を予約したあと、そのスマートフォンを改札にタッチすれば、そのまま新幹線に乗車できるというサービスです。

今回、開始される「新幹線eチケットサービス」は、モバイルSuicaも登録できるため、「モバイルSuica特急券」と全く同一の使い勝手を実現することができます。そのため「モバイルSuica特急券」のサービス終了はやむを得ないでしょう。

残念なのは、「モバイルSuica特急券」の料金が、通常の運賃+特急料金に比べると、かなり割安だった点です。

東北新幹線 東京~仙台の「やまびこ」普通車指定席の場合で、以下のような差がありました。

普通車
指定席
購入期限
紙のきっぷ 11,090円 直前まで
新幹線
eチケット
10,890円 直前まで
モバトク 10,150円
(-940円)
直前まで
スーパー
モバトク
9,130円
(-1,960円)
前日まで
えきねっと
トクだ値10
9,790円
(-1,300円)
前日まで
えきねっと
トクだ値15
9,250円
(-1,840円)
前日まで
お先に
トクだ値30
7,610円
(-3,480円)
2週間前まで
お先に
トクだ値35
7,070円
(-4,020円)
2週間前まで

※普通車指定席の料金は通常期(「やまびこ」利用)
※えきねっとトクだ値・お先にトクだ値は仙台発着の「やまびこ」利用の場合


モバイルSuica特急券は、直前までの購入で940円、前日までの購入なら1,960円も安かったのです。前日まで購入できて、比較的設定が多い「えきねっとトクだ値10」でも9,790円ですから、スーパーモバトクがいかにお得であったかがわかります。

直前まで購入できる「新幹線eチケット」は、通常の紙のきっぷよりも200円しか安くなりません。モバトクに比べると740円も値上げになってしまいます。

価格の面で、モバイルSuica特急券がなくなってしまうのは残念ですが、代わりに「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を利用するようにしましょう。

首都圏の短距離は「タッチでGo!新幹線」、それ以外は「新幹線eチケットサービス」で新幹線のチケットレス化を推進!

JR東日本は、首都圏の新幹線(以下の路線・区間)では、ICカードのチャージ残高だけで新幹線の自由席に乗車できる「タッチでGo!新幹線」を提供しています。

  • 東北新幹線 東京~那須塩原
  • 上越新幹線 東京~上毛高原
  • 北陸新幹線 東京~安中榛名

「タッチでGo!新幹線」は、対象が自由席のため予約すら不要です。最初に利用するときに、自動券売機でICカードの利用登録が必要ですが、それ以降は、Suicaなどの交通系ICカードに残高さえあれば、新幹線の改札をそのまま通れるサービスです。

www.kzlifelog.com

一方、今回発表された「新幹線eチケットサービス」は、JR東日本(JR北海道の北海道新幹線、JR西日本の北陸新幹線を含む)の全新幹線の全区間で利用できます。

二つのサービスの違いは以下のようになっています。

タッチでGo!
新幹線
新幹線eチケット
サービス
対象線区 首都圏の新幹線 JR東日本の新幹線
全線・全区間 ※1
対象設備 普通車自由席 普通車自由席
普通車指定席
グリーン席
グランクラス
事前予約 不要 必要
決済 チャージ残高 えきねっと予約時の
クレジットカード
きっぷの
受け取り
不要
チケットレス
不要
チケットレス

※1: JR北海道の北海道新幹線、JR西日本の北陸新幹線を含む

短距離向けに予約なしで手軽の乗れる「タッチでGo!新幹線」と、全線区を対象にした「新幹線eチケットサービス」で、JR東日本の新幹線のチケットレスサービスは一応の完成を見たと言ってもよいでしょう。

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あとは、いかに、このチケットレスサービスを普及させていくかです。

前述のように、早期購入割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」が「新幹線eチケットサービス」専用になっているのは、旅慣れた方からチケットレスに移行してもらおうという施策の一環でしょう。

あとは、在来線でサービスが始まっている、Suicaでの鉄道の乗車で「JRE POINT」がたまるサービスを、「タッチでGo!新幹線」や「新幹線eチケットサービス」に、どのように展開するのか、でしょうか。チケットレスでポイントを優遇して普及を促すことは十分に考えられそうです。


以上、『Suicaのみで新幹線に乗れるJR東日本の「新幹線eチケットサービス」、基本的な使い方、紙のきっぷとの違い、変更・払い戻し等について紹介します!』でした。紙のきっぷに比べていくつかデメリットがある反面、きっぷを受け取る必要がないというチケットレスならではのメリットがある「新幹線eチケットサービス」。今後はチケットレスが標準的になっていくのでしょう。

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