淡い青色が特徴のネモフィラ。一年草の小さな花ですが、群生していると一面が青く染まり、この世のものとは思えない風景が広がります。そんなネモフィラを手軽に見られるのが、茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」です。この記事では、ひたち海浜公園のネモフィラの様子をはじめ、2019年の見ごろの時期、公共交通機関でのアクセスやおすすめルートを紹介します。
※2019.04.06更新(2019年度の情報に更新)
- ひたち海浜公園の「ネモフィラ」
- ひたち海浜公園では菜の花・スイセンも「ネモフィラ」と同じ時期に見ごろに!
- 2019年 ひたち海浜公園「ネモフィラ」の見ごろの時期は?
- ネモフィラの時期のひたち海浜公園へのアクセスは?
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ひたち海浜公園の「ネモフィラ」
※旅行記は2018年4月のものですが、アクセス・見ごろ等の情報は2019年版に更新してあります。
2018年4月13日にひたち海浜公園へ行ってきましたので、早速、ネモフィラの様子をご紹介します。
ネモフィラが450万本も植えられている「みはらしの丘」の様子です。青い絨毯のように、ネモフィラの花が丘一面に広がっています。
写り込んでいる観光客の大きさからわかりますが、かなり広いエリアなので、実際にここに行くと、ホントに周り一面がネモフィラの花に囲まれていて、別の世界に来てしまったかのような感覚に陥ります。
ネモフィラは、北アメリカ原産の一年草です。和名は「瑠璃唐草(るりからくさ)」です。
草丈は10~20センチほど、春に2センチ程度の花を咲かせます。ひたち海浜公園に植えられているのは「インシグニスブルー」という品種で、その名の通り、澄んだ青色が特徴です。
ただ、すべての花の色が同じかというと、そうでもないようです。上の写真のように、花びらが鮮やかな青色のものもあれば、淡いものもあります。写真中央のように、花びらまで白色のものも、ところどころで見かけました。
ネモフィラは花が小さいので、花の形がわかるように写しつつ、一面に広がっている様子を表現しようとすると、結構難しいですね。思いっきり寄って撮るしかなさそうです。
ちょうど晴れて空が澄んでいたので、空の青色との対比を写すのも面白いですね。
みはらしの丘の頂上からは、太平洋を望むことができます。頂上の少し手前からは、ネモフィラ、太平洋、そして、空という三つの青色をいっぺんに写し取ることができました。
みはらしの丘の頂上付近から。ネモフィラを中心に見学したり写真撮影したりするのであれば、見おろすよりも、見上げるほうが見栄えがするでしょう。
ひたち海浜公園では菜の花・スイセンも「ネモフィラ」と同じ時期に見ごろに!
ネモフィラの見ごろの時期には、みはらしの丘のふもと付近の葉の花も見ごろです。鮮やかな黄色の菜の花と、淡いブルーのネモフィラを一緒に撮るのもよいかもしれませんね。
西口・翼ゲートを入ってすぐのところにある「スイセンガーデン」にあるスイセンも見ごろを迎えています。一部の品種では見ごろを過ぎたものもありましたが、まだまだ元気に咲いているスイセンもたくさんあります。
西口ゲートからみはらしの丘を目指す場合には、スイセンガーデンを見ながら行くのがおすすめです。
2019年 ひたち海浜公園「ネモフィラ」の見ごろの時期は?
ひたち海浜公園のネモフィラは、例年、4月上旬に開花し始め、ゴールデンウィークに満開の見ごろとなります。
2018年は暖冬傾向でしたので、見ごろがやや早まり、私が見に行った4月13日には7分~8分咲き、4月20日前後には満開になっていたようです。
以下のサイトで、ひたち海浜公園がネモフィラの開花予想を公開しています。
2019年4月5日現在の予想では、
- 4月17日頃に7分咲き(見ごろの時期が始まる)
- 4月22日頃に満開(見ごろ)
となるとのことです。
ゴールデンウィークは混雑しますから、その前を狙うなら、週末なら4月20日(土)~21日(日)、平日なら4月22日週がよさそうです。
ネモフィラの時期のひたち海浜公園へのアクセスは?
国営ひたち海浜公園への公共交通機関でのアクセスをご紹介します。
最もスタンダードなアクセス方法は、勝田駅前からの路線バスまたはシャトルバスです。
ネモフィラが咲くみはらしの丘へは「西口・翼のゲート」か「海浜口・風のゲート」から
ひたち海浜公園は広大な敷地面積を誇る公園です。徒歩で歩けないほどではありませんが、それでも端から端まで歩くと30分以上はかかります。ですので、どの入口から入るかが重要です。
ネモフィラが咲く「みはらしの丘」に近い入口は、「西口・翼のゲート」と「海浜口・風のゲート」 です。
勝田駅から路線バスまたはシャトルバス
鉄道(JR常磐線)の最寄り駅は勝田駅です。勝田駅は水戸駅のお隣。特急「ひたち」を利用すれば、上野から約70分、品川から約85分です。
勝田駅からは、東口2番乗り場のバス停から出ている茨城交通の路線バス「海浜公園西口行き」に乗車 します。勝田駅から約20分、終点の「海浜公園西口」の停留所は「西口・翼ゲート」のすぐ前です。ゲートからみはらしの丘までは、950メートル、徒歩12分ほどです。
ネモフィラの見頃の時期には、途中の停留所には停車しない臨時直行バスも運転されます。2018年は4月8日から5月13日まで運転されています。私が訪れた4月13日にも、直行臨時バスが運転されていました。
(2019.04.01追記)直行バスは、2019年は4月20日~5月6日の土休日のみの運転となります。
往復ともに勝田駅~海浜公園西口の路線バスを利用する場合には、「国営ひたち海浜公園入園券と路線バス1日フリー乗車券のセット券」がお得 です。
勝田駅~海浜公園西口の路線バスの運賃は片道400円(往復800円)、ひたち海浜公園の入場料は大人450円で、合わせて1,250円となります。「国営ひたち海浜公園入園券と路線バス1日フリー乗車券のセット券」は、大人1,080円ですので少しおトクですね。
ひたちなか海浜鉄道+無料バス「ネモフィラシャトルバス」
ひたち海浜公園への鉄道の最寄り駅は、ひたちなか海浜鉄道の終点、阿字ヶ浦(あじがうら)駅です。
ひたちなか海浜鉄道は、勝田~阿字ヶ浦を結ぶ路線です。1時間に1~2本と本数は多くないですが、1両のディーゼルカーがコトコト走る姿は郷愁を誘います。鉄道好きの方にはおすすめです。勝田~阿字ヶ浦間は30分弱です。
阿字ヶ浦駅からひたち海浜公園までは、ネモフィラの見ごろの期間に限り、無料のシャトルバス「ネモフィラシャトルバス」が運行されています。阿字ヶ浦駅に午前9時台~午後17時台に発着するすべての列車に接続して運行されています。
この「ネモフィラシャトルバス」の利点は、ネモフィラが咲くみはらしの丘に最も近い「海浜口・風のゲート」に到着すること です。海浜口のゲートからみはらしの丘までは、700メートル、徒歩9分です。さらに、路線バスの停留所や大きな駐車場がある西口ゲートとは異なり、比較的空いています。
2019年は4月13日(土)~5月12日(日)の期間に運行される予定です。詳しくは、以下のひたちなか海浜鉄道のサイトをご覧ください。
コミュニティバス「スマイルあおぞらバス」の那珂湊コース
本数は多くないですが、ひたちなか市のコミュニティバス「スマイルあおぞらバス」の那珂湊コースでのアクセスも可能です。
ひたちなか海浜鉄道の終点、阿字ヶ浦駅で乗車することが可能です。
2019年のダイヤですと、以下の乗り継ぎが可能です。
【勝田駅 → ひたちなか海浜公園】(午前~午後早い時間の乗り継ぎ、土休日ダイヤ)
- 勝田駅 08:08発 → 阿字ヶ浦駅 08:36着/08:43発 → 海浜公園西口 08:53着
- 勝田駅 09:32発 → 阿字ヶ浦駅 09:59着/10:12発 → 海浜公園西口 10:24着
- 勝田駅 11:17発 → 阿字ヶ浦駅 11:44着/11:45発 → 海浜公園西口 11:55着
- 勝田駅 12:40発 → 阿字ヶ浦駅 13:07着/13:11発 → 海浜公園西口 13:23着
【ひたちなか海浜公園 → 勝田駅】(午後の乗り継ぎ、土休日ダイヤ)
- 海浜公園西口 13:23発 → 阿字ヶ浦駅 13:39着/13:59発 → 勝田駅 14:26着
- 海浜公園西口 14:49発 → 阿字ヶ浦駅 15:05着/15:16発 → 勝田駅 15:43着
- 海浜公園西口 16:12発 → 阿字ヶ浦駅 16:29着/16:36発 → 勝田駅 17:03着
また、スマイルあおぞらバスは、那珂湊にある「那珂湊おさかな市場」にも寄りますので、ひたち海浜公園からおさかな市場へのアクセスにも利用できます。
「那珂湊おさかな市場」は、その名の通り魚市場です。新鮮な魚介類や加工品を購入できるほか、とれたての魚の料理が食べられるお店が何軒もあります。
ひたち海浜公園の訪問とあわせて、ぜひ寄りたいところです。
www.nakaminato-osakanaichiba.jp
以上、ひたち海浜公園にネモフィラを見に行こうという話題でした。青い花が一面に咲きほこる様子を眺められるところは多くありません。この機会に、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
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