JALとJR北海道のキャンペーンで、JR北海道の道央・道東方面の特急列車に乗車できるフリーきっぷ「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」がついた国内ツアーが、旅行各社から発売されています。航空券、ホテル、JR北海道のフリーパスがすべて付いて、3泊4日のツアーで4~5万円台からと、かなり安くなっています。冬の北海道観光や乗り鉄にいかがでしょうか?
往復JAL利用のツアー限定! JR北海道のフリーパス付き「ひがし&きた北海道キャンペーン」
2022-23年冬も、JALとJR北海道のコラボレーションによる「ひがし&きた北海道キャンペーン」が実施されます。
目玉は、北海道への往復にJAL便を利用するツアーに付属する「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」です。北海道に滞在中、JR北海道のフリーエリア内の特急列車、快速・普通列車に乗り放題となるフリーパスです。特急列車の指定席にも乗車できる、フリーきっぷとしてもレベルの高いものになっています。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」の概要は、以下のとおりです。
- 設定期間: 2022年11月1日(火)~2022年3月31日(金)帰着分まで
- フリーエリア
- 函館本線(小樽~札幌~旭川)
- 石北本線(旭川~網走)
- 石勝線(南千歳~新得)
- 根室本線(滝川~根室)
- 富良野線(旭川~富良野)
- 千歳線(札幌~南千歳・新千歳空港)
- 室蘭本線(岩見沢~追分)
- 釧網本線(釧路~網走)
- フリーパスの効力
- フリーエリア内の、特急列車の普通車指定席・自由席、快速・普通列車の指定席・自由席に乗車可能
- グリーン車は乗車券部分のみ有効(別途、特急料金+グリーン料金が必要)
- 対象空港
- 発空港: 全国(北海道内を除く)各空港
- 着空港: 新千歳・女満別・旭川・釧路・とかち帯広各空港
- 有効期間: ツアーで北海道滞在中
- キャンペーン参加企業
- JTB系列,近畿日本ツーリスト,日本旅行,東武トップツアーズ,クラブツーリズム,名鉄観光サービス,阪急交通社,ジェイトリップ,オリオンツアー,ジャルパック,読売旅行,HISなど
フリーエリアは以下の図のとおりです。
上記のキャンペーン参加企業が販売する往復JAL便利用の北海道ツアーに、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が付属することになります。もちろん、ツアーによっては付属しないこともありますので、購入される際には、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が付属することを確認したほうが良いでしょう。
この「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は、フリーエリアがとても広いのが特徴です。札幌、小樽から、旭川、富良野や、釧路、網走、根室などの道東まで広くフリーエリアに含みます。往復JAL便+ホテルのみのツアーもあり、ツアーといいながらも、ほぼ自由に行程を組み立てられるものも多くあります。
詳しくは、JALの「ひがし&きた北海道キャンペーン」のページをご覧ください。
また、「ひがし&きた北海道キャンペーン」の旅行商品を扱っている旅行会社の一覧が、JR北海道のWebサイトにあります。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」組み込み、オプションなど各社さまざま
JR北海道の「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」がついたツアーですが、各社それぞれの形でツアーを販売しています。
大きく分けると、以下の2パターンになります。
- 「ひがし&きた北海道キャンペーン」をオプションで付けられるツアー
- 往復JAL便、宿泊のみのツアーに、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」をオプションで付けられるツアー
- 「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が組み込まれたツアー
- 往復のJAL便、宿泊、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」全てがオールインワンになっているパッケージツアー
以下で、それぞれの具体例を見ていきましょう。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」をオプションで付けられるツアー
往復JAL便のフライト+宿泊のみのツアーに、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」をオプションで付けられる商品が発売されています。
例として、ジャルパックから発売されている、宿泊+往復航空便+オプションを自由に組み合わせてツアーを構成できる「JALダイナミックパッケージ」では、JR券をオプションでつけられますが、その中で「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」を選ぶことができます。有効期間は2日間~5日間を選択でき、価格は以下のとおりです。
有効期間 | おとな | こども |
---|---|---|
2日間 | 10,000円 | 5,500円 |
3日間 | 12,000円 | 6,000円 |
4日間 | 13,000円 | 6,500円 |
5日間 | 14,000円 | 7,000円 |
普段は個人手配で旅行をされている方でも、往復フライトとホテルを自由に組み合わせられる「JALダイナミックパッケージ」は使いやすい商品です。これに「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」をつければ、北海道内での移動もバッチリ! ほぼ個人旅行の感覚で利用できます。
「JALダイナミックパッケージ」は、以下のバナーから予約できます。
フライト条件の到着地を北海道の対象となる空港に指定してツアーを検索し、ホテルを選びます。「オプションの追加」のところで「JR」を選び、「JAL/JR北海道 ひがし&きた北海道キャンペーンパス〇日間」を選択すれば、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」をオプションで付けられます。
他にも、旅行各社からさまざまなツアーが発売されていますので、選択肢はかなり多くなっています。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が組み込まれたツアー
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が組み込まれたツアーは、多くの旅行会社が取り扱っています。例えば、オリオンツアーの例では、
- <羽田発>【新千歳空港利用】JAL/JR北海道 ひがし&きた北海道キャンペーン!札幌・小樽を含むひがし北海道のJR特急・快速・普通列車が乗り放題のキャンペーンパス付!札幌・小樽&ひがし北海道周遊チョイス3泊4日
- 往復JAL便+宿泊(3泊)+「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」(2名1室)
- 基本代金: 42,600円~106,000円
- <羽田発>【新千歳空港利用】JAL/JR北海道 ひがし&きた北海道キャンペーン!札幌・小樽を含むひがし北海道のJR特急・快速・普通列車が乗り放題のキャンペーンパス付!札幌・小樽&ひがし北海道周遊チョイス2泊3日
- 往復JAL便+宿泊(2泊)+「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」(2名1室)
- 基本代金: 38,600円~80,200円
ざっと見たところ、平日のみであれば3泊4日で5万円台が多いようです。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が組み込まれたツアーは、以下のオリオンツアーのWebサイトから、行先が北海道、かつ、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が有効なエリア(道東方面)を選択すると検索できます。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は特急列車の普通車指定席にも乗車可能!
ツアーに付属する「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は、JR北海道が発売しているPeach、AIRDO利用者専用の「ひがし北海道フリーパス」にそっくりです。
ひがし&きた北海道 キャンペーンパス |
ひがし北海道 フリーパス |
|
---|---|---|
フリーエリア | 道央・道東エリア | 道央・道東エリア |
乗車できる列車 | 特急列車 普通車指定席・自由席 快速・普通列車 指定席・自由席 |
特急列車 普通車自由席 快速・普通列車 自由席 |
有効期間 | ツアーで北海道滞在中 (2~5日間) |
5日間 |
おねだん | 2日間 10,000円 3日間 12,000円 4日間 13,000円 5日間 14,000円 |
15,500円 |
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」はツアー付属のフリーパス、「ひがし北海道フリーパス」はJR北海道が発売するフリーきっぷという違いがありますので、単純には比較できないのですが、フリーエリアや効力はかなり似ています。
両者の違いは以下の2点です。
- 「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は2日間用~5日間用と有効期間が選べる
- 「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は特急列車の指定席が利用できる
特に、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」は特急列車の指定席が利用できる 点は注目です。北海道内での移動は、長距離になりがちですので、座席を確保できる指定席が利用できるのは安心です。ただし、ツアー予約時点で指定席の予約をすることはできず、北海道に到着後、「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」を受け取ってからの予約になる点は注意が必要です。
「ひがし北海道フリーパス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
「ひがし&きた北海道キャンペーン」、おすすめは冬の道北・流氷観光!
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」での行先のおすすめは流氷観光です。
流氷はいくつかの街で見られますが、JRでアクセスしやすいのは網走でしょう。網走駅から路線バスで10分ほどで、流氷観光砕氷船「おーろら号」の乗り場に到着します。
流氷の時期は年によって変化しますが、網走の平年値は、以下のとおりです。
- 流氷初日:1月20日(流氷が初めて見えた日)
- 接岸初日:2月 2日(流氷が接岸し、船舶の航行ができなくなった日)
- 海明け: 3月20日(沿岸の水路ができて、船舶の航行ができるようになった日)
- 流氷終日:4月11日(流氷が最後に見られた日)
最も流氷が見られる可能性が高いのは、2月中旬~3月上旬です。
また、せっかくの「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」ですから、流氷観光をメインとしつつも、他にも観光を楽しみたいですよね。
そこで、こんなルートはいかがでしょうか? 3泊4日のプランの例です。
- 1日目
- 出発地 → 釧路空港
- 釧路観光
- 釧路泊
- 2日目
- 「SL冬の湿原号」(例年1月下旬~2月下旬に運行、釧路~標茶間)
- 摩周湖・屈斜路湖などを観光
- 網走泊
- 3日目
- 流氷観光(流氷観光砕氷船「おーろら号」)
- 移動(網走→旭川 特急オホーツク利用)
- 旭川泊
- 4日目
- 旭川観光、もしくは、富良野・美瑛観光
- 旭川空港 → 帰着地
釧網本線は、車窓も素晴らしいですし、無人駅の駅舎を利用したレストランやカフェがあるなど、沿線の乗り歩きにも楽しい路線です。
以上、『JR北海道の特急列車に乗り放題の「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」付きJALツアーがお得! 冬の道東・流氷観光に最適です!』でした。格安のツアー料金に、自由度の高いツアー内容となっていますので、この冬に道東を周遊する旅行を考えている方にはおすすめです。
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JR北海道のフリーきっぷのまとめ記事です。個人でJR北海道のきっぷ類を手配される場合には、ぜひこちらの記事をご覧下さい。
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