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「ナイトビュー姨捨」乗車レポート 日本三大車窓の一つ、善光寺平の夜景を楽しむ異色の観光列車です!

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長野県にある姨捨(おばすて)駅からの善光寺平の眺めは、「日本三大車窓」の一つに数えられるほど素晴らしいものです。この姨捨駅からの夜景を眺めるため観光列車「ナイトビュー姨捨」が運転されています。今回、「ナイトビュー姨捨」に乗車してきましたので、その様子を詳しくご紹介します。

※2018.07.23更新(リンク追加)

「ナイトビュー姨捨」とは?

「ナイトビュー姨捨」は、例年5月~9月の週末(金曜・土曜)を中心に運転されている観光列車です。運転日には、長野~姨捨(篠ノ井線)間を1往復運転されています。

  • ナイトビュー姨捨 ダイヤ
    • 長野 18:48発 → 篠ノ井 18:57着/18:58発 → 姨捨 19:22着
    • 姨捨 20:24発 → 篠ノ井 20:46着/20:47発 → 長野 20:58着

このダイヤのように、片道の乗車時間はたった30分ほどですが、姨捨駅で1時間くらいの夜景鑑賞タイムが設けられています。姨捨行きと長野行きは別々の列車ですので、片道だけ乗車することももちろん可能です。

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長野駅2番線に停車中の「ナイトビュー姨捨」

「ナイトビュー姨捨」は、JR東日本長野支社が保有する「リゾートビューふるさと」という2両編成の観光列車専用車両で運転されます。座席は新幹線よりもゆったりとしたリクライニングシートで、窓がとても大きく、景色を眺めるには最高の車両です。

日中時間帯は「リゾートビューふるさと」として、長野~松本~南小谷(篠ノ井線・大糸線)を1往復しています。「リゾートビューふるさと」は姨捨駅に停車しますので、昼間の姨捨駅からの絶景を眺めることができます。

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詳しくは、JR東日本長野支社のサイトをご覧ください。運転日なども掲載されています。

www.jreast.co.jp

座席指定券が必要、往復利用なら日帰りコースの旅行商品がおトク!

「ナイトビュー姨捨」は全車指定席の快速列車として運転されていますので、乗車券のほかに座席指定券(片道520円)が必要 です。

快速列車ですので、乗車券として青春18きっぷが利用できます。他にも、週末パス、信州ワンデーパス、北信州ツーデーパスなども利用できます。

前述のように、姨捨行きと長野行きの列車は別の列車ですので、それぞれ座席指定券が必要になります。

座席指定券は、駅に設置されている指定席券売機や駅の窓口のほか、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」でも購入できます。

ちなみに、乗車レポートのところでも触れますが、「ナイトビュー姨捨」は姨捨駅に到着後、一旦回送されてしまいます。そのため、行きと帰りで同じ座席を確保する必要はありません。

往復利用の旅行商品がかなりおトク

「ナイトビュー姨捨」は、片道の乗車時間が30分ちょっとと短いので、座席指定券520円分の負担が大きく感じます。長野~姨捨の片道の乗車券と座席指定券の料金は、

  • 乗車券:410円
  • 座席指定券:520円

となり、往復ともに乗車すると、合わせて1,860円となります。

青春18きっぷや週末パスなどのフリーきっぷを利用している場合はよいのですが、長野旅行の際に「ナイトビュー姨捨」にも乗車したいという方には、日帰りの旅行商品のほうがおすすめです。

  • NewDays買い物券プラン: 2,000円
    • 長野~姨捨の往復の乗車券・座席指定券
    • NewDaysでの買い物券500円分付き(長野駅のNewDays限定)
  • 弁当プラン: 2,500円
    • 長野~姨捨の往復の乗車券・座席指定券
    • 「ナイトビュー姨捨弁当」付き(長野駅改札内の弁当販売店で引き換え)

NewDays買い物券プランは、実質140円の追加で500円分の買い物券がついてくることになります。弁当プランは、実質640円の追加で駅弁がついてくることになります。

詳しくは、以下のページの「旅行商品」からパンフレットを見ることができます。

www.jreast.co.jp

善光寺平の夜景を車内から眺められるA席がおすすめ!

座席指定券を購入するときは、「A席」がおすすめ です。姨捨行きでは進行方向左側の窓側、長野行きでは進行方向右側の窓側席になります。

篠ノ井線は、千曲川が流れる善光寺平の外輪にある山を登っていきます。そのため、車窓の片側からは善光寺平を眺めることができますが、反対側は眺望がききません。

ということで、可能であれば「A席」を確保することをおすすめします。ただ、A席が取れなくても、「ナイトビュー姨捨」の車両には、前後にフリースペースがあり、そこから車窓を眺めることもできます。

ナイトビュー姨捨 乗車レポート!

2018年7月の三連休に「ナイトビュー姨捨」に往復乗車してきましたので、その様子をご紹介します。なお、乗車券としては「週末パス」を利用しましたので、座席指定券だけを「えきねっと」で往復分確保しました。

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長野駅2番線ホームから出発!

長野駅の駅ビルで軽い夕食を調達して、長野駅の2番線ホームへ。この日は、「リゾートビューふるさと」の運転日で、18時28分に長野駅に到着、乗客を降ろしたあと車内清掃があり、そのまま折り返し「ナイトビュー姨捨」となります。

車内清掃中は撮影タイム。乗車を待つ他の乗客たちも、さかんに写真を撮ったり記念撮影をしたりしていました。

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ナイトビュー姨捨の行き先表示

普通列車しか停車しない姨捨行きの列車なんて、この「ナイトビュー姨捨」しかありません。そういう意味では貴重な列車です。

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しなの鉄道115系との並びもいつまで見られるか…

隣のホームにはしなの鉄道の115系電車が止まっていました。この115系も新型車両への置き換えが発表され、この先、この並びが見られるのもそう長くはなさそうです。

ひととおり写真を撮っていると、すでにドアが開いて乗車できるようになっていましたので、早速乗り込みます。

ゆったりとしたリクライニングシートに腰掛けると、間もなく、長野駅を出発していきました。

姨捨まではあっという間!

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短い乗車時間でも燃料補給は重要!

姨捨までは30分ちょっとで到着してしまうため、とりあえず長野駅で仕入れたビールとおやきをいただきます。

篠ノ井駅に停車したあと、しなの鉄道の線路と分かれて、こちらは山の方へ。次の稲荷山駅までは善光寺平の平地を走っていきますが、稲荷山駅を通過したあたりから上り坂へ。

稲荷山と姨捨の間で停車したと思ったら、何のアナウンスもなくいきなりバックして引き上げ線へ。しばらくすると長野行きの普通列車が通過していきました。ここは「桑ノ原(くわのはら)信号場」。姨捨駅はスイッチバック駅としても有名ですが、そのすぐ近くにもスイッチバックして対向列車を退避する信号場があるのですね。

姨捨駅へ入るのもスイッチバックです。一旦、姨捨駅の下を通る本線で通り過ぎ、その後、バックで姨捨駅のホームに入りました。長野駅からわずか30分ちょっと。車内で飲み食いしたり、スイッチバックを眺めたりしていると、本当にあっという間です。

姨捨駅では夜景が見えるホームに到着

姨捨駅では、上り線(2番線)ホームに到着。こちらのホームは善光寺平に近いホームで、ここから善光寺平の夜景を見渡すことができます。

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姨捨駅到着直後に撮影 まだだいぶ空が明るいです

姨捨駅に到着後、すぐに撮影した善光寺平の風景です。まだ空が明るく、夜景というには少し早い時間帯ですが、少しずつ街の明かりが灯り始めています。

7月中旬の長野の日没は19時過ぎ。ナイトビュー姨捨が姨捨駅に到着するのが19時22分。「ナイトビュー」には早い時間帯ですが、このあとの1時間で空はどんどん暗くなります。

「ナイトビュー姨捨」で夕景と夜景の両方を眺められるのはこの時期ならでは。7月下旬から日没の時刻はどんどん早くなり、8月下旬には18時30分頃、9月中旬には18時前と、「ナイトビュー姨捨」が姨捨駅に到着するころには、完全に日が暮れている時刻になりそうです。

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回送されていくナイトビュー姨捨

ナイトビュー姨捨は、姨捨駅に到着したあとは、二駅隣りの聖高原(ひじりこうげん)駅に回送されてしまいます。1時間くらいなら停車していれば、とも思いますが、その間も普通列車が入ってくるため、ホームを占有するわけにはいかないのですね。

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本線を通過する普通列車を夜景とともに

ナイトビュー姨捨が回送されたあと、上り線に茅野行きの普通列車が入ってきます。上の写真は、ホームに入ってくる前、本線を通過していく列車です。

駅舎では味噌汁のふるまいが

ナイトビュー姨捨が姨捨駅に到着後は、すぐにホーム上で千曲市のボランティアの方々による夜景の解説がありました。乗客の多くは、解説に耳を傾けながら、夜景を楽しんだり、写真を撮影したり、といった感じでした。

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お味噌汁のふるまいも!

ただ、15分もすると、ホームから人の数が減り、みな駅舎の方へ。駅舎内では、地元の方々によるお味噌汁のふるまいや、姨捨伝説の朗読会などのイベントがありました。

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リニューアルされた姨捨の駅舎 左側が四季島専用展望ラウンジ

姨捨駅の駅舎や待合室は、豪華クルーズトレイン「四季島」が姨捨駅に停車するのに伴って、リニューアルされました。以前は、よくある山間の無人駅といった風情でしたが、今は待合室やトイレもきれいに整備されましたし、四季島専用の展望ラウンジ「更級の月」まであります。ナイトビュー姨捨の乗客は利用できませんが…

ホームで夜景撮影に挑戦!

夜景が見えるホームがだいぶ空いてきたので、本格的に夜景撮影に挑戦してみました。

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姨捨駅ホームからの善光寺平の夜景

上の写真が19時46分、下の写真が19時56分です。だんだん暗くなっていくのがわかりました。本線の架線がじゃまなんですが、こればかりは仕方がありません。駅から少し歩けば他の撮影ポイントもありますが、昼間ならともかく、夜間は真っ暗なのでやめたほうがよいでしょう。

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千曲川のあたりを拡大して撮影 川の流れがなんとかわかります

少し拡大して撮ってみると、千曲川の流れがなんとかわかりますね。千曲川は新潟県に入ると信濃川と名前を変えます。言わずとしれた日本最長の川です。新潟市で日本海に注ぐまで、このあたりからさらに200km以上も流れ下っていくのです。

千曲川のすぐ向こう側が千曲市の中心地。夜景の写真ではわかりませんが、川の向こうには、手前からしなの鉄道、北陸新幹線、上信越自動車道が並行しています。

ちなみに、夜景なんてまともに撮ったことがなかったのですが、安物の一眼レフカメラ(EOS Kiss X7)とキットレンズ(標準ズームレンズ)でもそれなりに撮れるものですね。

長野行きの「ナイトビュー姨捨」では車内減光も

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長野行きのナイトビュー姨捨が入線! 夜の駅舎もいい雰囲気

長野行きの「ナイトビュー姨捨」が入線してきました。長野行きは、先ほど姨捨に到着したときとは反対側の1番線ホームにやってきます。

姨捨駅での1時間の滞在を十分に楽しみ、「ナイトビュー姨捨」長野行きに乗車すると、ほどなく発車しました。

車内を見てみると、先ほど姨捨まで乗車してきた「ナイトビュー姨捨」よりもだいぶ空席が目立ちます。「ナイトビュー姨捨」の2分前に、小淵沢行きの普通列車がありますので、これで松本方面へ向かった人もいたのかもしれません。

姨捨駅を出るとすぐにスイッチバックして本線に入り、長野へ向けて勾配を下っていきます。

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車内では軽い夕食をビールとともに。30分ちょっとで長野に着いてしまうので、あまりのんびりしている暇はありませんが。

すると、車内放送があり、車内の照明が消えました。車窓から夜景を見るための配慮ですね。照明が消えている時間はほんの2~3分ですが、それでも、姨捨駅からの眺望とは別のアングルで夜景を楽しむことができました。

車内の明かりがつくと、姨捨に行くときにも停車した桑ノ原信号場で再び停車。今度は行き違う列車はなく、数分後に発車していきました。あとで調べると、どうやら「四季島」のスジのようです。この日は四季島の姨捨への運転はなかったのですが、時間調整の意味もあって律儀にスイッチバックしていくのでした。

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定刻通り長野駅に到着 お疲れ様でした

20時58分、定刻どおりに長野駅に到着しました。

「ナイトビュー姨捨」、初めて利用しましたが、かなり楽しむことができました。乗車時間が30分ちょっとと短く、「乗ること」を目的とした観光列車としては異色の存在です。姨捨駅での夜景やイベントと合わせて楽しむ列車ですね。

運転日が金曜・土曜となっているのは、金曜は仕事が終わったあとで、土曜は観光客向けに日中の長野観光をしたあとで乗車できるように、という狙いなのかもしれませんね。


以上、「ナイトビュー姨捨」の乗車レポートでした。長野を出発してから戻ってくるまで2時間ちょっと。長野発18時48分なので、日中の観光をしたあと、長野に泊まる前にも利用できます。善光寺平の夜景はもちろんのこと、姨捨駅でのイベントも用意されていて、充実した2時間を過ごすことができますよ。

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姨捨のもう一つの魅力に美しい棚田があります。こちらは、日中に姨捨駅から徒歩でアクセス可能です。

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JR東日本を中心とした観光列車の乗車レポートの目次です。長野方面では、小海線「HIGH RAIL 1375」、大糸線「リゾートビューふるさと」の乗車レポートがあります。

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