JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」。同社のクレジットカード「ビューカード」や、エキナカでのお買い物、それに、Suicaでの列車の乗車や定期券の購入などでためることができるポイントサービスです。このJRE POINTで、首都圏を中心に運転されている普通列車グリーン車に乗車できる「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」をもらうことができます。ふつうにグリーン券を購入するよりもかなりお得ですので、グリーン車をよく利用する方にはおすすめです。
JRE POINTでもらえる「Suicaグリーン券」とは？
JR東日本が発行しているビューカード（VIEWカード）を利用したり、登録したSuicaで列車に乗車したりすると、「JRE POINT」というポイントがもらえます。このポイントと引き換えに、いろいろなプレゼントがもらえるのですが、その中に「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」があります。
この「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」の概要は以下のとおりです。
- 交換に必要なポイント: 600ポイント
- もらえるもの: Suicaグリーン券（普通列車グリーン車に1回乗車可能）
- 有効期限: 30日間（ポイント交換から受け取りまで。受け取り後は当日のみ有効）
JRE POINTは、ポイントをそのままSuicaへのチャージ（電子マネー）に交換することができますが、1ポイント＝1円となります。つまり、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は電子マネー600円の交換と同じポイントでもらえることになります。
なお、普通列車グリーン車については、別記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
JRE POINTでもらえる「Suicaグリーン券」はどれくらいおトクなの？
首都圏の主要路線に連結されている「普通列車グリーン車」のグリーン料金は以下のようになっています。
| 営業キロ | Suica グリーン料金 |
通常料金 |
|---|---|---|
| 50kmまで | 750円 | 1,010円 |
| 100kmまで | 1,000円 | 1,260円 |
| 101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
この「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は、乗車距離にかかわらず、1回分で「1乗車」として利用できます。「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」の交換に必要なJRE POINTは600ポイント（600円相当）ですので、短距離の50km以下での利用でもお得になります。さらに、長距離の101km以上に乗車すれば、本来1,550円かかるグリーン料金が600円相当で済むことになり、なんと6割以上もお得になります。
JRE POINTが余っているのでしたら、積極的に「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」に交換していきましょう。
JRE POINT用「Suicaグリーン券」の交換方法は？
JRE POINTが溜まったら、JRE POINTのサイトの「ポイントを使う」のページで、「（JRE POINT用）Suicaグリーン券に交換する」を選びましょう。
その後の手続きは、画面に沿って進めるだけです。
- 入力1: 交換申し込みするSuicaを選択する
- 一つの JRE POINT のアカウントで複数のSuica（ICカード、クレジット機能付きSuica モバイルSuica等）を登録できるので、そのうち、どのSuicaで受け取るかを選択する
- 入力2: 交換する枚数を入力する
- 最大で10枚まで交換できる（受け取れるのは1枚ずつのみ）
- 確認: 交換対象のSuica、枚数、受け取り方法などを確認して、申込みボタンを押す
上記の「入力1」のところでは、あらかじめJRE POINTのサイトに登録してあるSuicaの一覧が表示されます。まだSuicaを登録していない方は、「Suicaグリーン券」を交換する前に、Suicaの登録を済ませておきましょう。
「Suicaグリーン券」はどうやって受け取るの？
少しわかりにくいのですが、「申し込み」をしたあと、実際にグリーン車に乗車する前に「受け取り」をする必要があります。
「受け取り」というのは、前述のようにJRE POINTのサイトで申し込んだ「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」を、SuicaやモバイルSuicaで受け取る作業のことです。
「受け取り」という表現になっていますが、実際には「Suicaグリーン券」を購入するときに、現金やSuicaチャージ（電子マネー）の代わりに、JRE POINTで交換したSuicaグリーン券の権利を利用する と考えたほうがわかりやすいでしょう。
受け取りの方法は、ICカードのSuicaとモバイルSuicaで異なります。
ICカードのSuicaで「Suicaグリーン券」を受け取る場合
普通列車グリーン車停車駅のSuicaマークのついた自動券売機（自動券売機・Suicaグリーン券売機・多機能券売機）で受け取ることができます。
「申し込み」のときに選択したSuicaを自動券売機に入れて受け取りますが、途中で「Suicaグリーン券受取り」を選択、その後「JRE POINTから受取る」を選ぶことがポイントです。
グリーン車に乗車する駅で受け取るのが良いでしょう。
なお、ICカードで受け取れるのは、申し込み日（JRE POINTのサイトで「Suicaグリーン券」の交換を申し込んだ日）の翌日から30日以内 となっています。申し込み当日の受け取りはできないようなので気をつけましょう。
詳しくは、以下のJRE POINTのサイトをご覧下さい。
モバイルSuicaで「Suicaグリーン券」受け取る場合
モバイルSuicaアプリ（Android）、Suicaアプリケーション（iOS）で受け取ることができます。
モバイルSuicaアプリを立ち上げたときに、JRE POINTで交換した「Suicaグリーン券」がある場合には、画面上部に「ポイント交換グリーン券が〇件あります」と表示されます。この部分をタップするだけで、「Suicaグリーン券」を受け取ることができます。
詳しくは、以下のJRE POINTのサイトをご覧下さい。
Suicaグリーン券の「受け取り」は乗車当日に！
普通列車グリーン車に乗車したことのある方はご存知かもしれませんが、グリーン券は購入当日限り有効です。
前述のとおり、Suicaグリーン券の「受け取り」は、通常の普通列車グリーン券の購入にあたります。そのため、「Suicaグリーン券」の受け取り後の有効期限は、当日限りということになります。
ということで、自動券売機やモバイル端末での「受け取り」操作は、グリーン車に乗車する当日に実施 するようにしましょう。
申し込み～乗車までの期限をまとめると、以下のようになります。
- 申し込み後の受け取り期間
- ICカードのSuica: 翌日から30日以内
- モバイルSuica: 当日から31日以内
- 受け取り後の有効期限
- 当日のみ有効
「Suicaグリーン券」の利用方法は？
いったん受け取ってしまえば、ふつうに普通列車グリーン券を購入したときと同じように利用できます。
つまり、普通列車グリーン車に乗車したら、座席上にある「グリーン券情報読み取り部」にICカードのSuicaやモバイルSuicaをタッチするだけです。
普通に購入したグリーン券と同じルールで利用できますので、同一方向のグリーン車の乗り継ぎも可能です。例えば、横浜～東京、東京～水戸という2本の列車に乗車する場合でも、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は1枚でOKです。
乗り継ぎの方法も通常のグリーン券と同様、1本目の列車を下車するときに「グリーン券情報読み取り部」にタッチ、その後、乗り継いだ2本目の列車でも同様に「グリーン券情報読み取り部」にタッチするだけです。
JRE POINTのため方、無理がないのはビューカード＋オートチャージ
そもそも、「JRE POINT」をどのようにためるのが良いでしょうか？
筆者のおすすめは、「ビューカード」＋オートチャージです。
JR東日本のビューカードの特典の一つとして、ビューカードに紐づけたSuicaのオートチャージ機能があります。オートチャージは、改札の入場時・出場時に、Suicaのチャージ残額が、あらかじめ設定しておいた金額以下になった時に、自動的にチャージする機能です。
さらに、ビューカードでSuicaにオートチャージすると、JRE POINTが1.5％相当もらえるという特典があります。
- ビューカードでのオートチャージ: JRE POINT 1.5%相当
ビューカードでSuicaにオートチャージし、これをスーパーやコンビニなどでの普段の買い物に利用するのです。すると、あっという間にJRE POINTがたまっていきます。JRE POINTを貯めるために、特別なことをする必要がなく、普段使いのままで勝手にポイントがたまっていくようになります。
モバイルSuicaの場合には、オートチャージだけでなく、モバイルSuicaアプリ内での手動チャージでも、JRE POINTが1.5%相当貯まります。定期的に電車に乗る場合にはオートチャージでも良いですが、そうでない場合には、モバイルSuicaの利用もおすすめです。
JRE POINTの貯め方については、以下の記事もご覧ください。きっぷや定期券の購入、鉄道の乗車等でのJRE POINTの貯め方をまとめて紹介しています。
「Suicaグリーン券」、乗り鉄にはおすすめのJRE POINTの活用法です！
この「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は、乗り鉄にはおすすめのJRE POINTの使い方です。2024年3月から普通列車グリーン車のグリーン料金が大幅値上げとなりましたが、「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」の交換に必要なJRE POINTは600ポイントのまま。これまで以上にお得感が増しています。
青春18きっぷと合わせて利用することもできるので、JRE POINTユーザーは積極的に利用しましょう！
以上、『JRE POINTでお得に普通列車グリーン車に乗ろう！ JRE POINT 600ポイントで交換できる「Suicaグリーン券」がおトクです！』でした。普通列車グリーン車に乗車したことがない方も、ポイントと交換できる「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」であれば心理的なハードルも低いでしょうから、一度試してみることをおすすめします！
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乗り鉄におすすめのJRE POINTの利用法の一つが「どこかにビューーン！」です。ランダムに選ばれた新幹線駅への往復（普通車指定席利用）が、たった5,000～6,000ポイント（5,000～6,000円相当）です。青春18きっぷなどと組み合わせれば、遠方への乗り鉄がお得になります。
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