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【リゾートしらかみ】五能線の観光列車で日本海の絶景車窓を楽しもう! 車窓の見どころ、おすすめの座席、指定券の予約方法を紹介!(2023年版)

秋田駅で発車を待つ「リゾートしらかみ5号」観光列車
本サイトでは記事内に広告が含まれている場合があります。

五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」。日本海の海岸線近くを走る区間の車窓は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしいものです。この記事では、何度も「リゾートしらかみ」で旅をした経験のある筆者が、「リゾートしらかみ」の絶景車窓運転日・ダイヤ車内・座席の様子に加えて、指定席の予約方法、おすすめのきっぷおすすめの座席について、わかりやすく紹介します。

※2023年11月までの運転日・ダイヤを追加しました。

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【まとめ】五能線 観光列車「リゾートしらかみ」

  • 「リゾートしらかみ」は、五能線を走る観光列車。日本海の海岸線に沿って走り、海の車窓を眺められる路線ではNo.1です。
  • 「リゾートしらかみ」の車窓の見どころは日本海の絶景車窓! → リゾートしらかみの絶景車窓を紹介!
  • 「リゾートしらかみ」は観光シーズンにはほぼ毎日運転、1日最大で3往復運転されます → 運転日・ダイヤ
  • 「リゾートしらかみ」に乗車するには、乗車券のほかに指定席券が必要です → おすすめのきっぷと指定席の予約方法
  • 「リゾートしらかみ」おすすめの座席は日本海側のA席おすすめの座席
  • 「リゾートしらかみ」の車内での食事情、沿線の観光スポットについては、こちらの記事をご覧ください。
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五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」とは?

五能線から眺められる日本海の車窓 絶景です(1999年8月 リゾートしらかみより)
五能線から眺められる日本海の車窓 絶景です(1999年8月 リゾートしらかみより)

五能線(ごのうせん)は、秋田県能代市の東能代(ひがしのしろ)駅と、青森県南津軽郡の川部駅を結ぶ、全長147kmにもなる非電化路線です。

途中、秋田県北部から青森県の鰺ヶ沢付近まで、約80kmにも渡って、日本海の海岸沿いを走ります。冬季には、強風だけでなく、高波の影響でも運休になることがあるといえば、どれだけ海に近いところを走っているか想像がつくでしょう。

リゾートしらかみ「くまげら」編成 キハ48の改造車です
リゾートしらかみ「くまげら」編成 キハ48の改造車です

そんな五能線の絶景を楽しめる列車が、観光列車「リゾートしらかみ」 です。秋田~青森・弘前間を、観光シーズンにはほぼ毎日運転され、運転日には最大で1日3往復運転されています。

リクライニングシートや半個室のボックスシートでゆったりとできますので、五能線の車窓を眺めるには最適の列車です。

2021年3月に「リゾートしらかみ1号」(くまげら編成)に乗車しました。そのときの乗車記を掲載していますので、ぜひご覧ください。

【リゾートしらかみ1号「くまげら編成」乗車記】日本海に奇岩が立ち並ぶ絶景を眺める観光列車! 絶景車窓を詳しく紹介します!
日本海の絶景を楽しめる観光列車といえば五能線を走る「リゾートしらかみ」です。約80kmにも渡って日本海のすぐそばを走り、車窓からは奇岩が立ち並ぶ日本海をずっと眺めることができます。今回、秋田発青森行きの「リゾートしらかみ1号」に乗車してきま...

2022年12月に「リゾートしらかみ5号」(青池編成)に乗車したときの乗車記です。冬の日本海の景色を満喫してきました。

【リゾートしらかみ 乗車記】鈍色の荒波打ちつける冬の日本海を満喫する五能線「リゾートしらかみ」青池編成の旅!
2022年12月下旬、五能線の観光列車「リゾートしらかみ5号」に乗車してきました。五能線といえば日本海の車窓ですが、この時期は、鈍色の空に白波が打ちつける荒々しい冬の日本海を、暖かい車内から楽しむことができます。冬の五能線の車窓とともに、「...
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「リゾートしらかみ」の運転日とダイヤ(2023年版)

2023年の「リゾートしらかみ」の運転日とダイヤを紹介します。

「リゾートしらかみ」の運転日

「リゾートしらかみ」の運転日は、以下のようになっています。運転日でも、日によって運転される列車が異なりますので、ご注意ください。以下のカレンダーの日付をタップすると、その日に運転される列車名と時刻が表示されます。

「リゾートしらかみ」のダイヤ(2023年3月改正ダイヤ)

2023年の「リゾートしらかみ」のダイヤは以下のようになっています。(2023年3月改正ダイヤ)

停車駅 1号↓ 3号↓ 5号↓ 2号↑ 4号↑ 6号↑
秋田 8:19発 10:50発 13:57発 13:26着 19:01着 20:42着
追分 8:30着
8:31発
11:02着
11:03発
14:08着
14:09発
13:13発
13:12着
18:48発
18:46着
20:30発
20:29着
八郎潟 8:45着
8:45発
11:18着
11:21発
14:22着
14:23発
12:58発
12:57着
18:31発
18:31着
20:16発
20:15着
森岳 9:00着
9:00発
12:36発
12:35着
東能代 9:12着
9:19発
11:45着
11:54発
14:51着
14:58発
12:25発
12:19着
18:06発
18:00着
19:49発
19:42着
能代 9:23着
9:33発
11:59着
12:14発
15:03着
15:04発
12:14発
12:13着
17:55発
17:54着
19:36発
19:35着
あきた白神 9:55着
9:56発
12:36着
12:37発
15:27着
15:27発
11:50発
11:50着
17:31発
17:31着
19:13発
19:12着
岩館 10:00着
10:04発
12:42着
12:43発
15:32着
15:36発
11:45発
11:44着
17:26発
17:25着
19:08発
19:07着
十二湖 10:24着
10:25発
13:03着
13:04発
15:56着
15:56発
11:24発
11:23着
17:05発
17:05着
18:47発
18:46着
ウェスパ椿山 10:37着
10:38発
13:16着
13:17発
16:09着
16:09発
11:13発
11:13着
16:55発
16:54着
18:36発
18:36着
深浦 10:52着
10:58発
13:31着
13:34発
16:24着
16:43発
10:59発
10:55着
16:40発
16:38着
18:22発
18:04着
千畳敷 13:59着
14:14発
17:08着
17:23発
10:30発
10:15着
16:14発
15:59着
鰺ケ沢 11:42着
11:44発
14:35着
14:37発
17:48着
17:50発
9:54発
9:52着
15:37発
15:35着
17:18発
17:12着
陸奥森田 11:56着
11:56発
14:49着
14:49発
18:01着
18:02発
9:40発
9:40着
15:23発
15:22着
17:00発
16:59着
木造 12:02着
12:02発
14:54着
14:55発
18:07着
18:08発
9:34発
9:34着
15:17発
15:16着
16:54発
16:53着
五所川原 12:09着
12:10発
15:02着
15:09発
18:14着
18:15発
9:27発
9:26着
15:10発
15:08着
16:47発
16:45着
陸奥鶴田 12:16着
12:17発
15:16着
15:16発
18:22着
18:22発
9:20発
9:19着
15:02発
15:01着
16:38発
16:38着
板柳 12:24着
12:25発
15:24着
15:25発
18:30着
18:31発
9:12発
9:11着
14:54発
14:53着
16:30発
16:29着
藤崎 12:31着
12:32発
15:31着
15:31発
18:37着
18:37発
9:05発
9:05着
14:47発
14:46着
16:24発
16:23着
川部 12:35着
12:41発
15:35着
15:42発
18:41着
18:47発
9:01発
8:55着
14:43発
14:37着
16:20発
16:13着
弘前 12:48着
12:52発
15:49着

18:54着
18:58発
8:48発
8:44着
14:30発
14:26着
16:06発

新青森 13:21着
13:23発
- 19:27着
19:32発
8:16発
8:15着
13:58発
13:57着
-
青森 13:29着 - 19:38着 8:09発 13:51発 -

なお、「リゾートしらかみ」は臨時列車ですので、運転日が限られています。運転日でも、すべての列車が運転されるわけではなく、冬季を中心に2往復運転(上下合わせて4本)や1.5往復運転(上下合わせて3本)の日もあります。

運転日や運転時刻などの最新情報は、JR東日本のWebサイトでご確認ください。

JR東日本の「のってたのしい列車」:リゾートしらかみ(橅/青池/くまげら)
JR東日本「のってたのしい列車 ポータル」オフィシャルWebサイト。『リゾートしらかみ 「橅」HB-E300系・「青池」HB-E300系・「くまげら」キハ48形』に関する情報をご紹介します。
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五能線「リゾートしらかみ」、日本海の絶景車窓を紹介!

五能線の観光列車「リゾートしらかみ」に乗車すると見ることができる絶景車窓をご紹介します。

「リゾートしらかみ」車窓は大きく3つの区間に分かれます。

それぞれについて、写真とともに紹介します。

田園風景と八郎潟が広がる秋田県内

秋田県内、秋田~東能代の奥羽本線の区間では、日本海の海岸線よりも少し内陸側を走るため、車窓から日本海を見ることはほとんどできません。

その代わり、広大な田んぼが広がる平野と、八郎潟の干潟を望むことができます。

田園風景に沈む夕陽(2015年8月 リゾートしらかみ4号から撮影)
田園風景に沈む夕陽(2015年8月 リゾートしらかみ4号から撮影)

青森発秋田行きの「リゾートしらかみ4号」に乗車すると、夏の青春18きっぷシーズンの頃には、このあたりで夕暮れを眺めることができます。

八郎潟の向こうには男鹿三山と寒風山を望めます(2021年3月 リゾートしらかみ1号から撮影)
八郎潟の向こうには男鹿三山と寒風山を望めます(2021年3月 リゾートしらかみ1号から撮影)

八郎潟付近からは、干拓され、田園風景が広がる八郎潟の向こうに、男鹿半島の山を見ることができます。左側が男鹿半島西部にある男鹿三山、右側が男鹿半島中央部にある寒風山です。寒風山の山頂には回転展望台があり、絶景を眺めることができます。

日本海の絶景が続く秋田県北部~鰺ヶ沢の区間

ゴツゴツした奇岩が日本海の海岸線に並ぶ「リゾートしらかみ」の車窓(2021年3月 リゾートしらかみ1号から撮影)
ゴツゴツした奇岩が日本海の海岸線に並ぶ「リゾートしらかみ」の車窓(2021年3月 リゾートしらかみ1号から撮影)

五能線、そして、「リゾートしらかみ」の車窓のハイライト区間 です。約80kmに渡って、ひたすら日本海の海岸沿いを進みます。

海岸線は変化に富んでいて、岩がむき出しの荒々しいところもあれば、静かな入江のようなところもあります。そして、このようなゴツゴツした岩が立ち並ぶ様子を見ることもできます。

複雑な形をした海岸線に沿って進みます(2005年7月 リゾートしらかみ1号)
複雑な形をした海岸線に沿って進みます(2005年7月 リゾートしらかみ1号)

こんな不思議な形の岩が、それこそあちこちに見られます。ところどころに集落や小さな漁村がありますが、それ以外は、このような日本海の景色が続きます。

「リゾートしらかみ1号」(2021年3月)に乗車した際に、岩舘~十二湖間で撮影した動画です。「リゾートしらかみ」では、景色の良い区間で徐行サービスがありますが、この動画は徐行中に撮影したものです。ゴツゴツした岩が海岸線に並ぶ様子がわかると思います。

平坦な岩床が続く千畳敷海岸(1999年8月)
平坦な岩床が続く千畳敷海岸(1999年8月)

リゾートしらかみ2~5号に乗車すると、途中の千畳敷(せんじょうじき)駅で15分ほどの停車時間があります。千畳敷海岸は、200年以上前の地震で隆起してできた岩床の海岸で、平らな岩が海岸沿いに続きます。

りんご畑と岩木山が車窓を彩る津軽地方

これぞ津軽!な風景、りんご畑と岩木山
これぞ津軽!な風景、りんご畑と岩木山

鰺ヶ沢~弘前・青森の区間は、日本海から離れて内陸側を走ります。日本海に変わって、りんご畑の向こうに岩木山が聳える車窓を見ることが出来ます。

岩木山は、別名、津軽富士とも呼ばれ、すそ野が広い、きれいな形をした山です。五能線は、岩木山をぐるっと半周ほど回り込むように走ります。鰺ヶ沢~五所川原間では南側に、五所川原~弘前間では西側に見ることができます。

津軽三味線の生演奏のイベントも! 大迫力です!(2006年8月 リゾートしらかみ1号)
津軽三味線の生演奏のイベントも! 大迫力です!(2006年8月 リゾートしらかみ1号)

また、列車によっては、展望室・イベントスペースで、津軽三味線の生演奏のイベント があります。列車の中で聞く津軽三味線の音色は、意外に大迫力ですよ。

ということで、「リゾートしらかみ」の車窓とイベントを駆け足で紹介しました。

「リゾートしらかみ」で日本海に沈む夕陽を眺めるならこの列車!

これまで紹介したように、「リゾートしらかみ」の一番の見どころは、日本海の絶景です。それだけでも十分に素晴らしいですし、乗車する価値はありますが、さらに欲張ってみましょう(笑)

晴れの日限定になりますが、「リゾートしらかみ」から日本海に沈む夕陽を眺めてみましょう。

日本海の絶景区間の夕暮れ!(2006年8月 リゾートしらかみ6号)
日本海の絶景区間の夕暮れ!(2006年8月 リゾートしらかみ6号)

日本海のすぐ近くを走っている間に日没を迎えると、このような素晴らしい夕陽を眺めることができます。

日没の時刻は季節によって3時間近くも異なりますので、季節によって、どの列車に乗れば日本海に沈む夕陽が見られるかが変わってきます。

日本海の海岸線を走るあきた白神~鯵ヶ沢間で日没が見られる列車は、以下のようになります。(2023年3月改正ダイヤ)

時期 日没時刻 列車 場所
立春
2/4
17:00 5号
4号
深浦→千畳敷間
ウェスパ椿山→十二湖間
春分
3/21
17:52 5号
6号
鯵ヶ沢停車中
鯵ヶ沢→深浦間
GW
5/6
18:40 6号 ウェスパ椿山→十二湖間
夏至
6/22
19:15 6号 あきた白神発車後
夏休み前半
7/23
19:05 6号 十二湖→岩舘間
夏休み中盤
8/8
18:48 6号 十二湖発車発車後
夏休み後半
8/23
18:27 6号 深浦→ウェスパ椿山間
秋分
9/23
17:37 5号
6号
千畳敷→鯵ヶ沢間
鯵ヶ沢→深浦間
冬至
12/22
16:15 5号
4号
ウェスパ椿山→深浦間
千畳敷→深浦間

※日没時刻は鯵ヶ沢町の時刻
※冬季は3号、6号が運転されない日があります

ざっくりまとめると、

  • 3月下旬~9月下旬(春~夏)の日の長い時期は「リゾートしらかみ6号」(弘前→秋田)がおすすめ
  • それ以外の日の短い時期(主に秋冬)は、「リゾートしらかみ5号」(秋田→青森)または「リゾートしらかみ4号」(青森→秋田)がおすすめ

となります。

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「リゾートしらかみ」の編成と座席、おすすめは「A席」

「リゾートしらかみ」の編成と座席について紹介します。リゾートしらかみは3編成ありますが、いずれも「A席」が海側です。

「リゾートしらかみ」は3編成!

「リゾートしらかみ」は、専用の車両で運転されています。「橅」「青池」「くまげら」の3編成があり、いずれも4両編成です。それぞれ、以下のような編成・座席数になっています。

- 橅編成 青池編成 くまげら編成
車両 HB-E300系
4両編成
HB-E300系
4両編成
キハ48形
4両編成
1号車 展望室
イベントスペース
普通車指定席(34席)
展望室
イベントスペース
普通車指定席(34席)
展望室
イベントスペース
普通車指定席(39席)
2号車 ボックス席
(4人掛け×9ボックス)
売店(セルフレジ)
ボックス席
(4人掛け×9ボックス)
売店(セルフレジ)
ボックス席
(4人掛け×8ボックス)
3号車 普通車指定席(28席) 普通車指定席(40席) 普通車指定席(40席)
4号車 展望室
イベントスペース
普通車指定席(44席)
展望室
イベントスペース
普通車指定席(44席)
展望室
イベントスペース
普通車指定席(40席)

「橅」編成と「青池」編成は2代目の車両で、HB-E300系というハイブリッド車両になっています。一方、「くまげら」編成はキハ48形という古い気動車を改造した車両です。車内設備は「橅」「青池」に比べると若干古めですが、純粋なディーゼルカーでの旅を楽しむことができます。

車内設備で比べると、HB-E300系の「橅」「青池」の編成には、2号車の車端部にセルフレジによる売店があり、飲料・お菓子類等を販売しています。「くまげら」には売店はありません。

リゾートしらかみ(青池編成)のリクライニングシート
リゾートしらかみ(青池編成)のリクライニングシート

「リゾートしらかみ」の各車両の様子を簡単にご紹介します。

普通車指定席は二人がけのリクライニングシート。新幹線や特急列車と同様のシートですが、とてもゆったりとしています。窓も大きく、開放感があります。一人旅や2名での乗車におすすめです。

リゾートしらかみ(くまげら編成)のボックスシート
リゾートしらかみ(くまげら編成)のボックスシート

ボックス席は4人がけのシート。ボックスシートとはいえ、真ん中にテーブルが設置されていて、非常にゆったりとした座席です。海が見える側にのみボックスがあり、前後のボックスとは壁で仕切られているので、まるで個室のようです。家族連れや3~4人グループならボックス席が最適です。

「リゾートしらかみ」運転台の後ろには展望室!
「リゾートしらかみ」運転台の後ろには展望室!

先頭車(1号車・4号車)の運転席の後ろには、展望室があります。大きな窓から景色を眺められますので、このスペースで写真を撮っている方も多くいます。また、車内イベントでも利用されます。

日本海の車窓を眺められるのは「A席」

リゾートしらかみから眺める日本海の車窓

リゾートしらかみから眺める日本海の車窓

「リゾートしらかみ」に乗車したら、絶対に楽しみたいのが日本海の車窓です。日本海の車窓を眺めたいなら、おすすめは「A席」 です。

後述するように、「リゾートしらかみ」は進行方向が3回も変わりますが、日本海の海岸線に沿って進む区間(東能代~川部間)では、A席が海に面した窓側の座席になります。

2号車のボックス席の場合は、A席とD席が海側ですが、ボックス席自体が海側に、通路が山側に配置されていますので、どの席からでも日本海を眺めることができます。それに、グループで乗車するのであれば、A席・D席にこだわる必要もないでしょう。

もっとも、「リゾートしらかみ」は窓がとても大きな車両ですし、車端部に展望室もありますので、A席が確保できなくてもそれほど心配はありません。

リゾートしらかみの車窓と座席の関係

五能線の起点、東能代駅 ここで進行方向が変わるため座席を回転させます
五能線の起点、東能代駅 ここで進行方向が変わるため座席を回転させます

リゾートしらかみは、途中で進行方向が3回も変わります。秋田発青森行き(1号、3号、5号)の場合は、

  • 秋田→東能代(奥羽本線)間: 4号車が先頭
  • 東能代→川部(五能線)間: 1号車が先頭
  • 川部→弘前(奥羽本線)間: 4号車が先頭
  • 弘前→青森(奥羽本線)間: 1号車が先頭

となります。

その影響で、どの座席からどんな景色が見られるかがわかりにくくなっていますので、以下に、主な車窓と、その車窓を見やすい座席をまとめておきます。

区間主な車窓見やすい座席
秋田~東能代八郎潟
男鹿半島
D席
東能代~鯵ヶ沢日本海A席
鯵ヶ沢~川部岩木山D席

日本海のすぐ近くを走る五能線の区間では、秋田発車時と進行方向が変わります。海側のA席を確保したのに、秋田を出た時点では山側だとしても心配ありません。

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「リゾートしらかみ」の乗車におすすめのきっぷ・指定券の予約方法

初代「橅」編成 現在はハイブリットディーゼルの新しい「橅」編成になっています
初代「橅」編成 現在はハイブリットディーゼルの新しい「橅」編成になっています

「リゾートしらかみ」は 全車指定席の快速列車 として運転されます。乗車するために必要なきっぷ類は以下のとおりです。

  • 乗車券(いわゆる「きっぷ」。青春18きっぷなどのフリーきっぷでもOK)
  • 指定席券(530円) ※2023年10月乗車分から840円

「リゾートしらかみ」乗車におすすめのフリーきっぷ・割引きっぷ

一番のおすすめは、「青春18きっぷ」または「北海道&東日本パス」です。「リゾートしらかみ」は快速列車ですから、青春18きっぷでも乗車できるのです。もちろん、前述のとおり、指定席券を事前に購入しておく必要があります。青春18きっぷについては、以下の記事をご覧ください。

青春18きっぷ・秋の乗り放題パスの最新情報、利用期間、 基本ルール・特例、おすすめ路線・列車から使い方のコツまで紹介します!
JR全線の普通列車・快速列車に乗り放題となる定番フリーきっぷ「青春18きっぷ」。【ひさの乗り鉄ブログ】では、2022-23年シーズンの青春18きっぷの最新情報に加えて、青春18きっぷの利用期間・値段・購入方法・基本的なルール・使い方から、青春18きっぷで乗車したいおすすめの列車や路線、青春18きっぷの旅を快適にする少し高度なテクニックまで、目的別にご紹介します。

五能線まで鉄道以外の方法でアクセスするか、あるいは、「えきねっとトクだ値」等の新幹線の割引きっぷでアクセスするのであれば、「リゾートしらかみ」が運転される秋田~青森間がフリーエリアとなる「五能線フリーパス」(2日間有効、3,880円)がおすすめです。秋田~青森間の五能線経由の普通運賃は4,510円ですので、単純に片道に乗るだけでもお得です。2日間有効ですので、途中で下車して観光したり、温泉に宿泊したりといったこともできます。「五能線フリーパス」については、以下の記事をご覧ください。

【五能線フリーパス】「リゾートしらかみ」乗車に最適なフリーきっぷ! 秋田~青森片道だけでもお得に!
「リゾートしらかみ」が走る五能線は、日本海の絶景車窓で有名な路線です。そんな五能線全線を含む秋田~青森間に2日間乗り放題となるフリーきっぷが「五能線フリーパス」です。「リゾートしらかみ」に片道乗るだけでも十分お得になるきっぷです。【ひさの乗り鉄ブログ】では「五能線フリーパス」の概要とおすすめの使い方について紹介します。

東北新幹線、秋田新幹線を利用して五能線までアクセスするのであれば、事前に購入することで乗車券+特急券が割引になる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」がおすすめです。

区間列車通常料金えきねっと
トクだ値
お先にトクだ値
東京~新青森はやぶさ17,470円16,590円
(5%OFF)
13,090円
(25%OFF)
東京~秋田こまち17,820円16,020円
(10%OFF)
12,460円
(30%OFF)

「お先にトクだ値」は2週間前までの購入が必要となりますが、東北新幹線「はやぶさ」が25%引き、秋田新幹線「こまち」が30%引きと、かなりお得になります。いずれも席数限定ですので、週末や繁忙期にはあっという間に売り切れることがあります。旅行の日程が決まったら、早めに購入することをお勧めします。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」の概要や、利用する際の注意点を以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」でJR東日本・JR北海道の新幹線・特急列車をお得に利用しよう! 購入・変更・払戻の方法、注意点を紹介します!(2023年版)
JR東日本のインターネット予約「えきねっと」限定の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」を利用すれば、新幹線や特急列車が割安で利用できます。【ひさの乗り鉄ブログ】では、「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」の基本的な使い方や、購入方法、変更や払い戻し(キャンセル)などの注意点、上手な利用法をご紹介します。

シートマップで座席を指定できる「えきねっと」で指定席券を事前に購入しておこう!

要注意なのは、「リゾートしらかみ」は全車指定席のため、乗車するには指定席券が必要 であるという点です。

指定席券を購入する方法は、主に以下の三つです。

  • 駅の窓口(みどりの窓口など)で購入する
  • 駅の指定席券売機で購入する
  • インターネット予約「えきねっと」で購入する(乗車までに駅の窓口か指定席券売機での受け取りが必要)

おすすめは「えきねっと」での購入です。「えきねっと」では、シートマップを見ながら好みの座席を指定して購入することができます。

2023年7月時点では、「えきねっと」で指定できる「リゾートしらかみ」の座席は、以下のようになっています。

  • リクライニングシート(1・3・4号車): 「えきねっと」で指定可能
  • ボックスシート(2号車): 「えきねっと」で指定不可

現時点では、ボックスシートを希望する場合は、駅の窓口で購入するしかなさそうです。

「えきねっと」での「リゾートしらかみ」指定席券の購入方法

以下、「えきねっと」でのリゾートしらかみの指定席券の購入方法を、簡単に説明します。

まず、「えきねっと」のWebサイトにアクセスします。

https://www.eki-net.com/Personal/Top/Index

トップページでは、乗り換え案内のような画面が表示されますが、下のほうにある「のってたのしい列車(観光列車)」をタップします。すると、JR東日本の観光列車の一覧が表示されますので、「リゾートしらかみ」を選択します。

「リゾートしらかみ」を選ぶと、「ご希望の列車を選択してください」と表示されます。前述のとおり、リゾートしらかみは、最大で1日3往復、1号~6号まで運転されますので、そのうちのどの列車に乗車したいかを選択します。

「えきねっと」の経路検索結果画面

「えきねっと」の経路検索結果画面

乗車時刻など列車の情報と、指定席の空席状況が表示されます。空席状況に空きがあれば(〇か△であれば)、「きっぷ・座席の種類選択へ進む」のボタンを押すことができますので、次へ進みます。

すると、「きっぷ・座席の種類選択」の画面が表示されます。「リゾートしらかみ」では指定席しかありませんので、自動的に選択されています。

「えきねっと」のシートマップ画面

「えきねっと」のシートマップで希望の座席を選択

「座席の指定」画面で、「座席表(シートマップ)から選択する」をタップすると、上のようなシートマップが表示されます。「えきねっと」で選択できるのは、前述のとおり、リクライニングシートのある1号車、3号車、4号車です。

シートマップで好みの号車・座席を選択しましょう。日本海側の窓側の座席は「A席」ですので、空席があれば「A席」がおすすめです。

その後、購入するきっぷの最終確認の画面が表示され、決済方法等を選択して終了となります。乗車前には、指定席券売機やみどりの窓口で指定席券を受け取るのを、忘れないようにしましょう。

指定席券の購入・受け取りができない駅があるので要注意!

前述のとおり、「リゾートしらかみ」の指定席券が必要となりますが、「リゾートしらかみ」の停車駅でも、無人駅などがあり、指定席券を購入したり、「えきねっと」で予約した指定席券を受け取ることができない駅がある点には注意が必要です。

「リゾートしらかみ」の停車駅のみどりの窓口、指定席券売機の設置状況は以下のようになっています。(2023年9月現在)

停車駅 指定席券売機 みどりの窓口 備考
秋田
追分 - ※1
八郎潟 - ※1
森岳 - -
東能代 -
能代 -
あきた白神 - - ※1
岩館 - -
十二湖 - -
ウェスパ椿山 - -
深浦 - ※2
千畳敷 - -
鰺ケ沢 - ※3
陸奥森田 - - ※3
木造 - -
五所川原 -
陸奥鶴田 - -
板柳 - -
藤崎 - -
川部 - -
弘前
新青森
青森

※1: 4号、6号の時間帯は発売を行っていない
※2: 4号、5号、6号の時間帯は発売を行っていない
※3: 5号、6号の時間帯は発売を行っていない
※4: 6号の時間帯は発売を行っていない

ご覧のとおり、五能線内(東能代~川部間)で、指定席券を購入・受け取りができる駅は、東能代、能代、深浦、鯵ヶ沢、五所川原、川部の6駅のみです。この6駅以外で途中下車して、再び「リゾートしらかみ」に乗車する予定がある場合には、あらかじめ別の駅で指定席券を購入して、受け取っておきましょう。

「えきねっと」で予約・購入をしたとしても、みどりの窓口か指定席券売機がない駅では、紙の指定席券を受け取ることができません。

特に、沿線に観光地がある十二湖駅、ウェスパ椿山駅、千畳敷駅は要注意です。途中下車して、観光した後に、後続の「リゾートしらかみ」に乗車する場合には、その後続の列車の指定席券をあらかじめ発券しておくようにしましょう。


五能線の観光列車「リゾートしらかみ」のダイヤと運転日、指定席の予約方法、おすすめの座席についてご紹介しました。春~夏のおだやかな日本海を眺めるもよし、冬の荒波が打ち寄せる日本海を眺めるもよし。季節によって全く表情が異なるのも五能線の特徴です。海の車窓を眺められる列車に乗りたい! という方には、まずおすすめできる列車です。

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乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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