五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」。日本海の海岸線近くを走る区間の車窓は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしいものです。この記事では、何度も「リゾートしらかみ」で旅をした経験のある筆者が、「リゾートしらかみ」の運転日・ダイヤ、車内・座席の様子に加えて、指定席の予約方法、おすすめのきっぷ、おすすめの座席について、わかりやすく紹介します。
※2023年6月までの運転日・ダイヤを追加しました。
【まとめ】五能線「リゾートしらかみ」
- 「リゾートしらかみ」は、五能線を走る観光列車。日本海の海岸線に沿って走り、海の車窓を眺められる路線ではNo.1です。
- 「リゾートしらかみ」は観光シーズンにはほぼ毎日運転、1日最大で3往復運転されます → 運転日・ダイヤ
- 「リゾートしらかみ」に乗車するには、乗車券のほかに指定席券が必要です → 予約方法はこちら
- 「リゾートしらかみ」おすすめの座席は日本海側のA席 → おすすめの座席
- 「リゾートしらかみ」の車窓、車内での食事情、沿線の観光スポットについては、こちらの記事をご覧ください。
五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」とは?
五能線(ごのうせん)は、秋田県能代市の東能代(ひがしのしろ)駅と、青森県南津軽郡の川部駅を結ぶ、全長147kmにもなる非電化路線です。
途中、秋田県北部から青森県の鰺ヶ沢付近まで、約80kmにも渡って、日本海の海岸沿いを走ります。冬季には、強風だけでなく、高波の影響でも運休になることがあるといえば、どれだけ海に近いところを走っているか想像がつくでしょう。
そんな五能線の絶景を楽しめる列車が、観光列車「リゾートしらかみ」 です。秋田~青森・弘前間を、観光シーズンにはほぼ毎日運転され、運転日には最大で1日3往復運転されています。
リクライニングシートや半個室のボックスシートでゆったりとできますので、五能線の車窓を眺めるには最適の列車です。
なお、「リゾートしらかみ」の絶景車窓や、車内での食事情、沿線のおすすめ観光スポットについては、以下の記事でわかりやすく紹介しています。「リゾートしらかみ」乗車時の参考に、ぜひご覧ください。

2021年3月に「リゾートしらかみ1号」(くまげら編成)に乗車しました。そのときの乗車記を掲載していますので、ぜひご覧ください。

2022年12月に「リゾートしらかみ5号」(青池編成)に乗車したときの乗車記です。冬の日本海の景色を満喫してきました。

「リゾートしらかみ」の運転日とダイヤ(2023年版)
2023年の「リゾートしらかみ」の運転日とダイヤを紹介します。
「リゾートしらかみ」の運転日
「リゾートしらかみ」の運転日は、以下のようになっています。運転日でも、日によって運転される列車が異なりますので、ご注意ください。以下のカレンダーの日付をタップすると、その日に運転される列車名と時刻が表示されます。
「リゾートしらかみ」のダイヤ(2022年3月改正ダイヤ)
2023年の「リゾートしらかみ」のダイヤは以下のようになっています。(2022年3月改正ダイヤ)
停車駅 | 1号↓ | 3号↓ | 5号↓ | 2号↑ | 4号↑ | 6号↑ |
---|---|---|---|---|---|---|
秋田 | 8:19発 | 10:50発 | 13:57発 | 13:26着 | 19:01着 | 20:42着 |
追分 | 8:30着 8:31発 | 11:02着 11:03発 | 14:08着 14:09発 | 13:13発 13:12着 | 18:48発 18:46着 | 20:30発 20:29着 |
八郎潟 | 8:45着 8:45発 | 11:18着 11:21発 | 14:22着 14:23発 | 12:58発 12:57着 | 18:31発 18:31着 | 20:16発 20:15着 |
森岳 | 9:00着 9:00発 | ↓ | ↓ | 12:36発 12:35着 | ↑ | ↑ |
東能代 | 9:12着 9:19発 | 11:45着 11:54発 | 14:51着 14:58発 | 12:25発 12:19着 | 18:06発 18:00着 | 19:49発 19:42着 |
能代 | 9:23着 9:33発 | 11:59着 12:14発 | 15:03着 15:04発 | 12:14発 12:13着 | 17:55発 17:54着 | 19:36発 19:35着 |
あきた白神 | 9:55着 9:56発 | 12:36着 12:37発 | 15:27着 15:27発 | 11:50発 11:50着 | 17:31発 17:31着 | 19:13発 19:12着 |
岩館 | 10:00着 10:04発 | 12:42着 12:43発 | 15:32着 15:36発 | 11:45発 11:44着 | 17:26発 17:25着 | 19:08発 19:07着 |
十二湖 | 10:24着 10:25発 | 13:03着 13:04発 | 15:56着 15:56発 | 11:24発 11:23着 | 17:05発 17:05着 | 18:47発 18:46着 |
ウェスパ椿山 | 10:37着 10:38発 | 13:16着 13:17発 | 16:09着 16:09発 | 11:13発 11:13着 | 16:55発 16:54着 | 18:36発 18:36着 |
深浦 | 10:52着 10:58発 | 13:31着 13:34発 | 16:24着 16:43発 | 10:59発 10:55着 | 16:40発 16:38着 | 18:22発 18:04着 |
千畳敷 | ↓ | 13:59着 14:14発 | 17:08着 17:23発 | 10:30発 10:15着 | 16:14発 15:59着 | ↑ |
鰺ケ沢 | 11:42着 11:44発 | 14:35着 14:37発 | 17:48着 17:50発 | 9:54発 9:52着 | 15:37発 15:35着 | 17:18発 17:12着 |
陸奥森田 | 11:56着 11:56発 | 14:49着 14:49発 | 18:01着 18:02発 | 9:40発 9:40着 | 15:23発 15:22着 | 17:00発 16:59着 |
木造 | 12:02着 12:02発 | 14:54着 14:55発 | 18:07着 18:08発 | 9:34発 9:34着 | 15:17発 15:16着 | 16:54発 16:53着 |
五所川原 | 12:09着 12:10発 | 15:02着 15:09発 | 18:14着 18:15発 | 9:27発 9:26着 | 15:10発 15:08着 | 16:47発 16:45着 |
陸奥鶴田 | 12:16着 12:17発 | 15:16着 15:16発 | 18:22着 18:22発 | 9:20発 9:19着 | 15:02発 15:01着 | 16:38発 16:38着 |
板柳 | 12:24着 12:25発 | 15:24着 15:25発 | 18:30着 18:31発 | 9:12発 9:11着 | 14:54発 14:53着 | 16:30発 16:29着 |
藤崎 | 12:31着 12:32発 | 15:31着 15:31発 | 18:37着 18:37発 | 9:05発 9:05着 | 14:47発 14:46着 | 16:24発 16:23着 |
川部 | 12:35着 12:41発 | 15:35着 15:42発 | 18:41着 18:47発 | 9:01発 8:55着 | 14:43発 14:37着 | 16:20発 16:13着 |
弘前 | 12:48着 12:52発 | 15:49着 | 18:54着 18:58発 | 8:48発 8:44着 | 14:30発 14:26着 | 16:06発 |
新青森 | 13:21着 13:23発 | - | 19:27着 19:32発 | 8:16発 8:15着 | 13:58発 13:57着 | - |
青森 | 13:29着 | - | 19:38着 | 8:09発 | 13:51発 | - |
なお、「リゾートしらかみ」は臨時列車ですので、運転日が限られています。運転日でも、すべての列車が運転されるわけではなく、冬季を中心に2往復運転(上下合わせて4本)や1.5往復運転(上下合わせて3本)の日もあります。
運転日や運転時刻などの最新情報は、JR東日本のWebサイトでご確認ください。

「リゾートしらかみ」の編成と座席
「リゾートしらかみ」は、専用の車両で運転されています。「橅」「青池」「くまげら」の3編成があり、いずれも4両編成です。それぞれ、以下のような編成・座席数になっています。
- | 橅編成 | 青池編成 | くまげら編成 |
---|---|---|---|
車両 | HB-E300系 4両編成 | HB-E300系 4両編成 | キハ48形 4両編成 |
1号車 | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(34席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(34席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(39席) |
2号車 | ボックス席 (4人掛け×9ボックス) 売店(セルフレジ) | ボックス席 (4人掛け×9ボックス) 売店(セルフレジ) | ボックス席 (4人掛け×8ボックス) |
3号車 | 普通車指定席(28席) | 普通車指定席(40席) | 普通車指定席(40席) |
4号車 | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(44席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(44席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(40席) |
「橅」編成と「青池」編成は2代目の車両で、HB-E300系というハイブリッド車両になっています。一方、「くまげら」編成はキハ48形という古い気動車を改造した車両です。車内設備は「橅」「青池」に比べると若干古めですが、純粋なディーゼルカーでの旅を楽しむことができます。
車内設備で比べると、HB-E300系の「橅」「青池」の編成には、2号車の車端部にセルフレジによる売店があり、飲料・お菓子類等を販売しています。「くまげら」には売店はありません。
「リゾートしらかみ」の各車両の様子を簡単にご紹介します。
普通車指定席は二人がけのリクライニングシート。新幹線や特急列車と同様のシートですが、とてもゆったりとしています。窓も大きく、開放感があります。一人旅や2名での乗車におすすめです。
ボックス席は4人がけのシート。ボックスシートとはいえ、真ん中にテーブルが設置されていて、非常にゆったりとした座席です。
海が見える側にのみボックスがあり、前後のボックスとは壁で仕切られているので、まるで個室のようです。家族連れや3~4人グループならボックス席が最適ですね。
先頭車(1号車・4号車)の運転席の後ろには、展望室があります。大きな窓から景色を眺められますので、このスペースで写真を撮っている方も多くいます。また、車内イベントでも利用されます。
「橅」「青池」編成にセルフレジによる売店が登場! 「橅」のORAHOカウンターは営業終了!
2022年12月24日の全線運転再開にあわせて、「橅」「青池」編成には、2号車車端部にセルフレジによる売店が登場します。飲料、お菓子類、グッズ類などを販売しますが、お弁当やアルコール類は販売しません。
- 対象編成: 橅編成、青池編成
- 販売商品: 飲料、菓子類、グッズ類(お弁当類やアルコール類の販売はない)
- 支払方法: 交通系電子マネー、クレジットカード
一方、「橅」編成には、これまで有人の販売カウンター「ORAHOカウンター」がありましたが、営業を終了します。
詳しくは、「リゾートしらかみ」の車窓や食事情をまとめた以下の記事をご覧ください。

「リゾートしらかみ」の乗車方法・指定券の予約方法
「リゾートしらかみ」は 全車指定席の快速列車 として運転されます。乗車するために必要なきっぷ類は以下のとおりです。
- 乗車券(いわゆる「きっぷ」。青春18きっぷなどのフリーきっぷでもOK)
- 指定席券(530円)
「リゾートしらかみ」乗車におすすめのフリーきっぷ・割引きっぷ
一番のおすすめは、「青春18きっぷ」または「北海道&東日本パス」です。「リゾートしらかみ」は快速列車ですから、青春18きっぷでも乗車できるのです。もちろん、前述のとおり、指定席券を事前に購入しておく必要があります。青春18きっぷについては、以下の記事をご覧ください。

五能線まで鉄道以外の方法でアクセスするか、あるいは、「えきねっとトクだ値」等の新幹線の割引きっぷでアクセスするのであれば、「リゾートしらかみ」が運転される秋田~青森間がフリーエリアとなる「五能線フリーパス」(2日間有効、3,880円)がおすすめです。秋田~青森間の五能線経由の普通運賃は4,510円ですので、単純に片道に乗るだけでもお得です。2日間有効ですので、途中で下車して観光したり、温泉に宿泊したりといったこともできます。「五能線フリーパス」については、以下の記事をご覧ください。

東北新幹線、秋田新幹線を利用して五能線までアクセスするのであれば、事前に購入することで乗車券+特急券が割引になる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」がおすすめです。
区間 | 列車 | 通常料金 | えきねっと トクだ値 | お先にトクだ値 |
---|---|---|---|---|
東京~新青森 | はやぶさ | 17,470円 | 16,590円 (5%OFF) | 13,090円 (25%OFF) |
東京~秋田 | こまち | 17,820円 | 16,020円 (10%OFF) | 12,460円 (30%OFF) |
「お先にトクだ値」は2週間前までの購入が必要となりますが、東北新幹線「はやぶさ」が25%引き、秋田新幹線「こまち」が30%引きと、かなりお得になります。いずれも席数限定ですので、週末や繁忙期にはあっという間に売り切れることがあります。旅行の日程が決まったら、早めに購入することをお勧めします。
「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」の概要や、利用する際の注意点を以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

シートマップで座席を指定できる「えきねっと」で指定席券を事前に購入しておこう!
要注意なのは、「リゾートしらかみ」は全車指定席のため、乗車するには指定席券が必要 であるという点です。
指定席券を購入する方法は、主に以下の三つです。
- 駅の窓口(みどりの窓口など)で購入する
- 駅の指定席券売機で購入する
- インターネット予約「えきねっと」で購入する(乗車までに駅の窓口か指定席券売機での受け取りが必要)
おすすめは「えきねっと」での購入です。「えきねっと」では、シートマップを見ながら好みの座席を指定して購入することができます。
2022年12月時点では、「えきねっと」で指定できる「リゾートしらかみ」の座席は、以下のようになっています。
- リクライニングシート(1・3・4号車): 「えきねっと」で指定可能
- ボックスシート(2号車): 「えきねっと」で指定不可
現時点では、ボックスシートを希望する場合は、駅の窓口で購入するしかなさそうです。
以下、「えきねっと」でのリゾートしらかみの指定席券の購入方法を、簡単に説明します。
まず、「えきねっと」のWebサイトにアクセスします。

トップページでは、乗り換え案内のような画面が表示されますが、下のほうにある「のってたのしい列車(観光列車)」をタップします。
すると、JR東日本の観光列車の一覧が表示されますので、「リゾートしらかみ」を選択します。
「リゾートしらかみ」を選ぶと、「ご希望の列車を選択してください」と表示されます。前述のとおり、リゾートしらかみは、最大で1日3往復、1号~6号まで運転されますので、そのうちのどの列車に乗車したいかを選択します。
列車を選択すると、乗車したい日にち、乗車駅、降車駅、人数を入力する画面になりますので、それぞれ選択します。乗車駅、降車駅は、選択した列車が停車する駅をリストの中から選ぶ形になっています。
乗車時刻など列車の情報と、指定席の空席状況が表示されます。空席状況に空きがあれば(〇か△であれば)、「きっぷ・座席の種類選択へ進む」のボタンを押すことができますので、次へ進みます。
すると、「きっぷ・座席の種類選択」の画面が表示されます。「リゾートしらかみ」では指定席しかありませんので、自動的に選択されています。
「座席の指定」画面で、「座席表(シートマップ)から選択する」をタップすると、上のようなシートマップが表示されます。「えきねっと」で選択できるのは、リクライニングシートのある1号車、3号車、4号車です。2号車のボックスシートは、2021年6月時点では選択できないようです。
好みの号車、座席を選択しましょう。前述のとおり、日本海側の窓側の座席は「A席」ですので、空席があれば「A席」を選択するとよいでしょう。
その後、購入するきっぷの最終確認の画面が表示され、決済方法等を選択して終了となります。
乗車前には、指定席券売機やみどりの窓口で指定席券を受け取るのを、忘れないようにしましょう。
指定席券の購入・受け取りができない駅があるので要注意!
前述のとおり、「リゾートしらかみ」の指定席券が必要となりますが、「リゾートしらかみ」の停車駅でも、無人駅などがあり、指定席券を購入したり、「えきねっと」で予約した指定席券を受け取ることができない駅がある点には注意が必要です。
「リゾートしらかみ」の停車駅のみどりの窓口、指定席券売機の設置状況は以下のようになっています。(2022年12月現在)
停車駅 | 指定席券売機 | みどりの窓口 | 備考 |
---|---|---|---|
秋田 | 〇 | 〇 | |
追分 | 〇 | - | ※1 |
八郎潟 | 〇 | - | ※1 |
森岳 | - | - | |
東能代 | 〇 | - | |
能代 | 〇 | - | |
あきた白神 | - | - | ※1 |
岩館 | - | - | |
十二湖 | - | - | |
ウェスパ椿山 | - | - | |
深浦 | - | 〇 | ※2 |
千畳敷 | - | - | |
鰺ケ沢 | - | 〇 | ※3 |
陸奥森田 | - | - | |
木造 | - | - | |
五所川原 | 〇 | - | |
陸奥鶴田 | - | - | ※4 |
板柳 | - | - | |
藤崎 | - | - | |
川部 | - | 〇 | ※5 |
弘前 | 〇 | 〇 | |
新青森 | 〇 | 〇 | |
青森 | 〇 | 〇 |
※1: 4号、6号の時間帯は発売を行っていない
※2: 4号、5号、6号の時間帯は発売を行っていない
※3: 5号、6号の時間帯は発売を行っていない
※4: 6号の時間帯は発売を行っていない
※5: 5号の時間帯は発売を行っていない
ご覧のとおり、五能線内(東能代~川部間)で、指定席券を購入・受け取りができる駅は、東能代、能代、深浦、鯵ヶ沢、五所川原、川部の6駅のみです。この6駅以外で途中下車して、再び「リゾートしらかみ」に乗車する予定がある場合には、あらかじめ別の駅で指定席券を購入、受け取っておきましょう。
特に、沿線に観光地がある十二湖、ウェスパ椿山、千畳敷は要注意です。
「リゾートしらかみ」の座席は日本海側の「A席」がおすすめ!
「リゾートしらかみ」は車窓を楽しむための観光列車です。ここでは、「リゾートしらかみ」に乗車するときに、どの座席からどんな景色が見られるのかや、おすすめの座席を紹介します。
日本海の車窓を眺められるのは「A席」
「リゾートしらかみ」に乗車したら、絶対に楽しみたいのが日本海の車窓です。日本海側の車窓を眺めたいなら、おすすめは「A席」 です。
後述するように、「リゾートしらかみ」は進行方向が3回も変わりますが、日本海の海岸線に沿って進む区間(東能代~川部間)では、A席が海に面した窓側の座席になります。
2号車のボックス席の場合は、A席とD席が海側ですが、ボックス席自体が海側に、通路が山側に配置されていますので、どの席からでも日本海を眺めることができます。それに、グループで乗車するのであれば、A席・D席にこだわる必要もないでしょう。
もっとも、「リゾートしらかみ」は窓がとても大きな車両ですし、車端部に展望室もありますので、A席が確保できなくてもそれほど心配はありません。
リゾートしらかみの車窓と座席の関係
リゾートしらかみは、途中で進行方向が3回も変わります。秋田発青森行き(1号、3号、5号)の場合は、
- 秋田→東能代(奥羽本線)間: 4号車が先頭
- 東能代→川部(五能線)間: 1号車が先頭
- 川部→弘前(奥羽本線)間: 4号車が先頭
- 弘前→青森(奥羽本線)間: 1号車が先頭
となります。
その影響で、どの座席からどんな景色が見られるかがわかりにくくなっていますので、以下に、主な車窓と、その車窓を見やすい座席をまとめておきます。
区間 | 主な車窓 | 見やすい座席 |
---|---|---|
秋田~東能代 | 八郎潟 男鹿半島 | D席 |
東能代~鯵ヶ沢 | 日本海 | A席 |
鯵ヶ沢~川部 | 岩木山 | D席 |
日本海のすぐ近くを走る五能線の区間では、秋田発車時と進行方向が変わります。海側のA席を確保したのに、秋田を出た時点では山側だとしても心配ありません。
五能線の観光列車「リゾートしらかみ」のダイヤと運転日、指定席の予約方法、おすすめの座席についてご紹介しました。春~夏のおだやかな日本海を眺めるもよし、冬の荒波が打ち寄せる日本海を眺めるもよし。季節によって全く表情が異なるのも五能線の特徴です。海の車窓を眺められる列車に乗りたい! という方には、まずおすすめできる列車です。
関連記事
「リゾートしらかみ」と同じく日本海側を走る観光列車「海里」の記事です。車窓だけでなく、「食」も充実した観光列車です。「リゾートしらかみ」とあわせて乗車して、日本海側を縦断する旅もおすすめです。

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