五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」。日本海の海岸線近くを走る区間の車窓は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしいものです。この記事では、何度も「リゾートしらかみ」で旅をした経験のある筆者が、「リゾートしらかみ」の絶景車窓、運転日・ダイヤ、車内・座席の様子に加えて、指定席の予約方法、おすすめのきっぷ、おすすめの座席について、わかりやすく紹介します。
※2023年11月までの運転日・ダイヤを追加しました。
【まとめ】五能線 観光列車「リゾートしらかみ」
- 「リゾートしらかみ」は、五能線を走る観光列車。日本海の海岸線に沿って走り、海の車窓を眺められる路線ではNo.1です。
- 「リゾートしらかみ」の車窓の見どころは日本海の絶景車窓! → リゾートしらかみの絶景車窓を紹介!
- 「リゾートしらかみ」は観光シーズンにはほぼ毎日運転、1日最大で3往復運転されます → 運転日・ダイヤ
- 「リゾートしらかみ」に乗車するには、乗車券のほかに指定席券が必要です → おすすめのきっぷと指定席の予約方法
- 「リゾートしらかみ」おすすめの座席は日本海側のA席 → おすすめの座席
- 「リゾートしらかみ」の車内での食事情、沿線の観光スポットについては、こちらの記事をご覧ください。
五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」とは?
五能線(ごのうせん)は、秋田県能代市の東能代(ひがしのしろ)駅と、青森県南津軽郡の川部駅を結ぶ、全長147kmにもなる非電化路線です。
途中、秋田県北部から青森県の鰺ヶ沢付近まで、約80kmにも渡って、日本海の海岸沿いを走ります。冬季には、強風だけでなく、高波の影響でも運休になることがあるといえば、どれだけ海に近いところを走っているか想像がつくでしょう。
そんな五能線の絶景を楽しめる列車が、観光列車「リゾートしらかみ」 です。秋田~青森・弘前間を、観光シーズンにはほぼ毎日運転され、運転日には最大で1日3往復運転されています。
リクライニングシートや半個室のボックスシートでゆったりとできますので、五能線の車窓を眺めるには最適の列車です。
2021年3月に「リゾートしらかみ1号」(くまげら編成)に乗車しました。そのときの乗車記を掲載していますので、ぜひご覧ください。

2022年12月に「リゾートしらかみ5号」(青池編成)に乗車したときの乗車記です。冬の日本海の景色を満喫してきました。

「リゾートしらかみ」の運転日とダイヤ(2023年版)
2023年の「リゾートしらかみ」の運転日とダイヤを紹介します。
「リゾートしらかみ」の運転日
「リゾートしらかみ」の運転日は、以下のようになっています。運転日でも、日によって運転される列車が異なりますので、ご注意ください。以下のカレンダーの日付をタップすると、その日に運転される列車名と時刻が表示されます。
「リゾートしらかみ」のダイヤ(2023年3月改正ダイヤ)
2023年の「リゾートしらかみ」のダイヤは以下のようになっています。(2023年3月改正ダイヤ)
停車駅 | 1号↓ | 3号↓ | 5号↓ | 2号↑ | 4号↑ | 6号↑ |
---|---|---|---|---|---|---|
秋田 | 8:19発 | 10:50発 | 13:57発 | 13:26着 | 19:01着 | 20:42着 |
追分 | 8:30着 8:31発 | 11:02着 11:03発 | 14:08着 14:09発 | 13:13発 13:12着 | 18:48発 18:46着 | 20:30発 20:29着 |
八郎潟 | 8:45着 8:45発 | 11:18着 11:21発 | 14:22着 14:23発 | 12:58発 12:57着 | 18:31発 18:31着 | 20:16発 20:15着 |
森岳 | 9:00着 9:00発 | ↓ | ↓ | 12:36発 12:35着 | ↑ | ↑ |
東能代 | 9:12着 9:19発 | 11:45着 11:54発 | 14:51着 14:58発 | 12:25発 12:19着 | 18:06発 18:00着 | 19:49発 19:42着 |
能代 | 9:23着 9:33発 | 11:59着 12:14発 | 15:03着 15:04発 | 12:14発 12:13着 | 17:55発 17:54着 | 19:36発 19:35着 |
あきた白神 | 9:55着 9:56発 | 12:36着 12:37発 | 15:27着 15:27発 | 11:50発 11:50着 | 17:31発 17:31着 | 19:13発 19:12着 |
岩館 | 10:00着 10:04発 | 12:42着 12:43発 | 15:32着 15:36発 | 11:45発 11:44着 | 17:26発 17:25着 | 19:08発 19:07着 |
十二湖 | 10:24着 10:25発 | 13:03着 13:04発 | 15:56着 15:56発 | 11:24発 11:23着 | 17:05発 17:05着 | 18:47発 18:46着 |
ウェスパ椿山 | 10:37着 10:38発 | 13:16着 13:17発 | 16:09着 16:09発 | 11:13発 11:13着 | 16:55発 16:54着 | 18:36発 18:36着 |
深浦 | 10:52着 10:58発 | 13:31着 13:34発 | 16:24着 16:43発 | 10:59発 10:55着 | 16:40発 16:38着 | 18:22発 18:04着 |
千畳敷 | ↓ | 13:59着 14:14発 | 17:08着 17:23発 | 10:30発 10:15着 | 16:14発 15:59着 | ↑ |
鰺ケ沢 | 11:42着 11:44発 | 14:35着 14:37発 | 17:48着 17:50発 | 9:54発 9:52着 | 15:37発 15:35着 | 17:18発 17:12着 |
陸奥森田 | 11:56着 11:56発 | 14:49着 14:49発 | 18:01着 18:02発 | 9:40発 9:40着 | 15:23発 15:22着 | 17:00発 16:59着 |
木造 | 12:02着 12:02発 | 14:54着 14:55発 | 18:07着 18:08発 | 9:34発 9:34着 | 15:17発 15:16着 | 16:54発 16:53着 |
五所川原 | 12:09着 12:10発 | 15:02着 15:09発 | 18:14着 18:15発 | 9:27発 9:26着 | 15:10発 15:08着 | 16:47発 16:45着 |
陸奥鶴田 | 12:16着 12:17発 | 15:16着 15:16発 | 18:22着 18:22発 | 9:20発 9:19着 | 15:02発 15:01着 | 16:38発 16:38着 |
板柳 | 12:24着 12:25発 | 15:24着 15:25発 | 18:30着 18:31発 | 9:12発 9:11着 | 14:54発 14:53着 | 16:30発 16:29着 |
藤崎 | 12:31着 12:32発 | 15:31着 15:31発 | 18:37着 18:37発 | 9:05発 9:05着 | 14:47発 14:46着 | 16:24発 16:23着 |
川部 | 12:35着 12:41発 | 15:35着 15:42発 | 18:41着 18:47発 | 9:01発 8:55着 | 14:43発 14:37着 | 16:20発 16:13着 |
弘前 | 12:48着 12:52発 | 15:49着 | 18:54着 18:58発 | 8:48発 8:44着 | 14:30発 14:26着 | 16:06発 |
新青森 | 13:21着 13:23発 | - | 19:27着 19:32発 | 8:16発 8:15着 | 13:58発 13:57着 | - |
青森 | 13:29着 | - | 19:38着 | 8:09発 | 13:51発 | - |
なお、「リゾートしらかみ」は臨時列車ですので、運転日が限られています。運転日でも、すべての列車が運転されるわけではなく、冬季を中心に2往復運転(上下合わせて4本)や1.5往復運転(上下合わせて3本)の日もあります。
運転日や運転時刻などの最新情報は、JR東日本のWebサイトでご確認ください。

五能線「リゾートしらかみ」、日本海の絶景車窓を紹介!
五能線の観光列車「リゾートしらかみ」に乗車すると見ることができる絶景車窓をご紹介します。
「リゾートしらかみ」車窓は大きく3つの区間に分かれます。
それぞれについて、写真とともに紹介します。
田園風景と八郎潟が広がる秋田県内
秋田県内、秋田~東能代の奥羽本線の区間では、日本海の海岸線よりも少し内陸側を走るため、車窓から日本海を見ることはほとんどできません。
その代わり、広大な田んぼが広がる平野と、八郎潟の干潟を望むことができます。
青森発秋田行きの「リゾートしらかみ4号」に乗車すると、夏の青春18きっぷシーズンの頃には、このあたりで夕暮れを眺めることができます。
八郎潟付近からは、干拓され、田園風景が広がる八郎潟の向こうに、男鹿半島の山を見ることができます。左側が男鹿半島西部にある男鹿三山、右側が男鹿半島中央部にある寒風山です。寒風山の山頂には回転展望台があり、絶景を眺めることができます。
日本海の絶景が続く秋田県北部~鰺ヶ沢の区間
五能線、そして、「リゾートしらかみ」の車窓のハイライト区間 です。約80kmに渡って、ひたすら日本海の海岸沿いを進みます。
海岸線は変化に富んでいて、岩がむき出しの荒々しいところもあれば、静かな入江のようなところもあります。そして、このようなゴツゴツした岩が立ち並ぶ様子を見ることもできます。
こんな不思議な形の岩が、それこそあちこちに見られます。ところどころに集落や小さな漁村がありますが、それ以外は、このような日本海の景色が続きます。
「リゾートしらかみ1号」(2021年3月)に乗車した際に、岩舘~十二湖間で撮影した動画です。「リゾートしらかみ」では、景色の良い区間で徐行サービスがありますが、この動画は徐行中に撮影したものです。ゴツゴツした岩が海岸線に並ぶ様子がわかると思います。
リゾートしらかみ2~5号に乗車すると、途中の千畳敷(せんじょうじき)駅で15分ほどの停車時間があります。千畳敷海岸は、200年以上前の地震で隆起してできた岩床の海岸で、平らな岩が海岸沿いに続きます。
りんご畑と岩木山が車窓を彩る津軽地方
鰺ヶ沢~弘前・青森の区間は、日本海から離れて内陸側を走ります。日本海に変わって、りんご畑の向こうに岩木山が聳える車窓を見ることが出来ます。
岩木山は、別名、津軽富士とも呼ばれ、すそ野が広い、きれいな形をした山です。五能線は、岩木山をぐるっと半周ほど回り込むように走ります。鰺ヶ沢~五所川原間では南側に、五所川原~弘前間では西側に見ることができます。
また、列車によっては、展望室・イベントスペースで、津軽三味線の生演奏のイベント があります。列車の中で聞く津軽三味線の音色は、意外に大迫力ですよ。
ということで、「リゾートしらかみ」の車窓とイベントを駆け足で紹介しました。
「リゾートしらかみ」で日本海に沈む夕陽を眺めるならこの列車!
これまで紹介したように、「リゾートしらかみ」の一番の見どころは、日本海の絶景です。それだけでも十分に素晴らしいですし、乗車する価値はありますが、さらに欲張ってみましょう(笑)
晴れの日限定になりますが、「リゾートしらかみ」から日本海に沈む夕陽を眺めてみましょう。
日本海のすぐ近くを走っている間に日没を迎えると、このような素晴らしい夕陽を眺めることができます。
日没の時刻は季節によって3時間近くも異なりますので、季節によって、どの列車に乗れば日本海に沈む夕陽が見られるかが変わってきます。
日本海の海岸線を走るあきた白神~鯵ヶ沢間で日没が見られる列車は、以下のようになります。(2023年3月改正ダイヤ)
時期 | 日没時刻 | 列車 | 場所 |
---|---|---|---|
立春 2/4 | 17:00 | 5号 4号 | 深浦→千畳敷間 ウェスパ椿山→十二湖間 |
春分 3/21 | 17:52 | 5号 6号 | 鯵ヶ沢停車中 鯵ヶ沢→深浦間 |
GW 5/6 | 18:40 | 6号 | ウェスパ椿山→十二湖間 |
夏至 6/22 | 19:15 | 6号 | あきた白神発車後 |
夏休み前半 7/23 | 19:05 | 6号 | 十二湖→岩舘間 |
夏休み中盤 8/8 | 18:48 | 6号 | 十二湖発車発車後 |
夏休み後半 8/23 | 18:27 | 6号 | 深浦→ウェスパ椿山間 |
秋分 9/23 | 17:37 | 5号 6号 | 千畳敷→鯵ヶ沢間 鯵ヶ沢→深浦間 |
冬至 12/22 | 16:15 | 5号 4号 | ウェスパ椿山→深浦間 千畳敷→深浦間 |
※日没時刻は鯵ヶ沢町の時刻
※冬季は3号、6号が運転されない日があります
ざっくりまとめると、
- 3月下旬~9月下旬(春~夏)の日の長い時期は「リゾートしらかみ6号」(弘前→秋田)がおすすめ
- それ以外の日の短い時期(主に秋冬)は、「リゾートしらかみ5号」(秋田→青森)または「リゾートしらかみ4号」(青森→秋田)がおすすめ
となります。
「リゾートしらかみ」の編成と座席、おすすめは「A席」
「リゾートしらかみ」の編成と座席について紹介します。リゾートしらかみは3編成ありますが、いずれも「A席」が海側です。
「リゾートしらかみ」は3編成!
「リゾートしらかみ」は、専用の車両で運転されています。「橅」「青池」「くまげら」の3編成があり、いずれも4両編成です。それぞれ、以下のような編成・座席数になっています。
- | 橅編成 | 青池編成 | くまげら編成 |
---|---|---|---|
車両 | HB-E300系 4両編成 | HB-E300系 4両編成 | キハ48形 4両編成 |
1号車 | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(34席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(34席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(39席) |
2号車 | ボックス席 (4人掛け×9ボックス) 売店(セルフレジ) | ボックス席 (4人掛け×9ボックス) 売店(セルフレジ) | ボックス席 (4人掛け×8ボックス) |
3号車 | 普通車指定席(28席) | 普通車指定席(40席) | 普通車指定席(40席) |
4号車 | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(44席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(44席) | 展望室 イベントスペース 普通車指定席(40席) |
「橅」編成と「青池」編成は2代目の車両で、HB-E300系というハイブリッド車両になっています。一方、「くまげら」編成はキハ48形という古い気動車を改造した車両です。車内設備は「橅」「青池」に比べると若干古めですが、純粋なディーゼルカーでの旅を楽しむことができます。
車内設備で比べると、HB-E300系の「橅」「青池」の編成には、2号車の車端部にセルフレジによる売店があり、飲料・お菓子類等を販売しています。「くまげら」には売店はありません。
「リゾートしらかみ」の各車両の様子を簡単にご紹介します。
普通車指定席は二人がけのリクライニングシート。新幹線や特急列車と同様のシートですが、とてもゆったりとしています。窓も大きく、開放感があります。一人旅や2名での乗車におすすめです。
ボックス席は4人がけのシート。ボックスシートとはいえ、真ん中にテーブルが設置されていて、非常にゆったりとした座席です。海が見える側にのみボックスがあり、前後のボックスとは壁で仕切られているので、まるで個室のようです。家族連れや3~4人グループならボックス席が最適です。
先頭車(1号車・4号車)の運転席の後ろには、展望室があります。大きな窓から景色を眺められますので、このスペースで写真を撮っている方も多くいます。また、車内イベントでも利用されます。
日本海の車窓を眺められるのは「A席」
「リゾートしらかみ」に乗車したら、絶対に楽しみたいのが日本海の車窓です。日本海の車窓を眺めたいなら、おすすめは「A席」 です。
後述するように、「リゾートしらかみ」は進行方向が3回も変わりますが、日本海の海岸線に沿って進む区間(東能代~川部間)では、A席が海に面した窓側の座席になります。
2号車のボックス席の場合は、A席とD席が海側ですが、ボックス席自体が海側に、通路が山側に配置されていますので、どの席からでも日本海を眺めることができます。それに、グループで乗車するのであれば、A席・D席にこだわる必要もないでしょう。
もっとも、「リゾートしらかみ」は窓がとても大きな車両ですし、車端部に展望室もありますので、A席が確保できなくてもそれほど心配はありません。
リゾートしらかみの車窓と座席の関係
リゾートしらかみは、途中で進行方向が3回も変わります。秋田発青森行き(1号、3号、5号)の場合は、
- 秋田→東能代(奥羽本線)間: 4号車が先頭
- 東能代→川部(五能線)間: 1号車が先頭
- 川部→弘前(奥羽本線)間: 4号車が先頭
- 弘前→青森(奥羽本線)間: 1号車が先頭
となります。
その影響で、どの座席からどんな景色が見られるかがわかりにくくなっていますので、以下に、主な車窓と、その車窓を見やすい座席をまとめておきます。
区間 | 主な車窓 | 見やすい座席 |
---|---|---|
秋田~東能代 | 八郎潟 男鹿半島 | D席 |
東能代~鯵ヶ沢 | 日本海 | A席 |
鯵ヶ沢~川部 | 岩木山 | D席 |
日本海のすぐ近くを走る五能線の区間では、秋田発車時と進行方向が変わります。海側のA席を確保したのに、秋田を出た時点では山側だとしても心配ありません。
「リゾートしらかみ」の乗車におすすめのきっぷ・指定券の予約方法
「リゾートしらかみ」は 全車指定席の快速列車 として運転されます。乗車するために必要なきっぷ類は以下のとおりです。
- 乗車券(いわゆる「きっぷ」。青春18きっぷなどのフリーきっぷでもOK)
- 指定席券(530円) ※2023年10月乗車分から840円
「リゾートしらかみ」乗車におすすめのフリーきっぷ・割引きっぷ
一番のおすすめは、「青春18きっぷ」または「北海道&東日本パス」です。「リゾートしらかみ」は快速列車ですから、青春18きっぷでも乗車できるのです。もちろん、前述のとおり、指定席券を事前に購入しておく必要があります。青春18きっぷについては、以下の記事をご覧ください。

五能線まで鉄道以外の方法でアクセスするか、あるいは、「えきねっとトクだ値」等の新幹線の割引きっぷでアクセスするのであれば、「リゾートしらかみ」が運転される秋田~青森間がフリーエリアとなる「五能線フリーパス」(2日間有効、3,880円)がおすすめです。秋田~青森間の五能線経由の普通運賃は4,510円ですので、単純に片道に乗るだけでもお得です。2日間有効ですので、途中で下車して観光したり、温泉に宿泊したりといったこともできます。「五能線フリーパス」については、以下の記事をご覧ください。

東北新幹線、秋田新幹線を利用して五能線までアクセスするのであれば、事前に購入することで乗車券+特急券が割引になる「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」がおすすめです。
区間 | 列車 | 通常料金 | えきねっと トクだ値 | お先にトクだ値 |
---|---|---|---|---|
東京~新青森 | はやぶさ | 17,470円 | 16,590円 (5%OFF) | 13,090円 (25%OFF) |
東京~秋田 | こまち | 17,820円 | 16,020円 (10%OFF) | 12,460円 (30%OFF) |
「お先にトクだ値」は2週間前までの購入が必要となりますが、東北新幹線「はやぶさ」が25%引き、秋田新幹線「こまち」が30%引きと、かなりお得になります。いずれも席数限定ですので、週末や繁忙期にはあっという間に売り切れることがあります。旅行の日程が決まったら、早めに購入することをお勧めします。
「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」の概要や、利用する際の注意点を以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

シートマップで座席を指定できる「えきねっと」で指定席券を事前に購入しておこう!
要注意なのは、「リゾートしらかみ」は全車指定席のため、乗車するには指定席券が必要 であるという点です。
指定席券を購入する方法は、主に以下の三つです。
- 駅の窓口(みどりの窓口など)で購入する
- 駅の指定席券売機で購入する
- インターネット予約「えきねっと」で購入する(乗車までに駅の窓口か指定席券売機での受け取りが必要)
おすすめは「えきねっと」での購入です。「えきねっと」では、シートマップを見ながら好みの座席を指定して購入することができます。
2023年7月時点では、「えきねっと」で指定できる「リゾートしらかみ」の座席は、以下のようになっています。
- リクライニングシート(1・3・4号車): 「えきねっと」で指定可能
- ボックスシート(2号車): 「えきねっと」で指定不可
現時点では、ボックスシートを希望する場合は、駅の窓口で購入するしかなさそうです。
「えきねっと」での「リゾートしらかみ」指定席券の購入方法
以下、「えきねっと」でのリゾートしらかみの指定席券の購入方法を、簡単に説明します。
まず、「えきねっと」のWebサイトにアクセスします。
トップページでは、乗り換え案内のような画面が表示されますが、下のほうにある「のってたのしい列車(観光列車)」をタップします。すると、JR東日本の観光列車の一覧が表示されますので、「リゾートしらかみ」を選択します。
「リゾートしらかみ」を選ぶと、「ご希望の列車を選択してください」と表示されます。前述のとおり、リゾートしらかみは、最大で1日3往復、1号~6号まで運転されますので、そのうちのどの列車に乗車したいかを選択します。
乗車時刻など列車の情報と、指定席の空席状況が表示されます。空席状況に空きがあれば(〇か△であれば)、「きっぷ・座席の種類選択へ進む」のボタンを押すことができますので、次へ進みます。
すると、「きっぷ・座席の種類選択」の画面が表示されます。「リゾートしらかみ」では指定席しかありませんので、自動的に選択されています。
「座席の指定」画面で、「座席表(シートマップ)から選択する」をタップすると、上のようなシートマップが表示されます。「えきねっと」で選択できるのは、前述のとおり、リクライニングシートのある1号車、3号車、4号車です。
シートマップで好みの号車・座席を選択しましょう。日本海側の窓側の座席は「A席」ですので、空席があれば「A席」がおすすめです。
その後、購入するきっぷの最終確認の画面が表示され、決済方法等を選択して終了となります。乗車前には、指定席券売機やみどりの窓口で指定席券を受け取るのを、忘れないようにしましょう。
指定席券の購入・受け取りができない駅があるので要注意!
前述のとおり、「リゾートしらかみ」の指定席券が必要となりますが、「リゾートしらかみ」の停車駅でも、無人駅などがあり、指定席券を購入したり、「えきねっと」で予約した指定席券を受け取ることができない駅がある点には注意が必要です。
「リゾートしらかみ」の停車駅のみどりの窓口、指定席券売機の設置状況は以下のようになっています。(2023年9月現在)
停車駅 | 指定席券売機 | みどりの窓口 | 備考 |
---|---|---|---|
秋田 | 〇 | 〇 | |
追分 | 〇 | - | ※1 |
八郎潟 | 〇 | - | ※1 |
森岳 | - | - | |
東能代 | 〇 | - | |
能代 | 〇 | - | |
あきた白神 | - | - | ※1 |
岩館 | - | - | |
十二湖 | - | - | |
ウェスパ椿山 | - | - | |
深浦 | - | 〇 | ※2 |
千畳敷 | - | - | |
鰺ケ沢 | - | 〇 | ※3 |
陸奥森田 | - | - | ※3 |
木造 | - | - | |
五所川原 | 〇 | - | |
陸奥鶴田 | - | - | |
板柳 | - | - | |
藤崎 | - | - | |
川部 | - | - | |
弘前 | 〇 | 〇 | |
新青森 | 〇 | 〇 | |
青森 | 〇 | 〇 |
※1: 4号、6号の時間帯は発売を行っていない
※2: 4号、5号、6号の時間帯は発売を行っていない
※3: 5号、6号の時間帯は発売を行っていない
※4: 6号の時間帯は発売を行っていない
ご覧のとおり、五能線内(東能代~川部間)で、指定席券を購入・受け取りができる駅は、東能代、能代、深浦、鯵ヶ沢、五所川原、川部の6駅のみです。この6駅以外で途中下車して、再び「リゾートしらかみ」に乗車する予定がある場合には、あらかじめ別の駅で指定席券を購入して、受け取っておきましょう。
「えきねっと」で予約・購入をしたとしても、みどりの窓口か指定席券売機がない駅では、紙の指定席券を受け取ることができません。
特に、沿線に観光地がある十二湖駅、ウェスパ椿山駅、千畳敷駅は要注意です。途中下車して、観光した後に、後続の「リゾートしらかみ」に乗車する場合には、その後続の列車の指定席券をあらかじめ発券しておくようにしましょう。
五能線の観光列車「リゾートしらかみ」のダイヤと運転日、指定席の予約方法、おすすめの座席についてご紹介しました。春~夏のおだやかな日本海を眺めるもよし、冬の荒波が打ち寄せる日本海を眺めるもよし。季節によって全く表情が異なるのも五能線の特徴です。海の車窓を眺められる列車に乗りたい! という方には、まずおすすめできる列車です。
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