ひさの乗り鉄ブログ

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横川駅へ行こう! 「碓氷峠鉄道文化むら」「アプトの道」など、かつての「横軽」を今に伝える鉄道遺産の宝庫!

信越本線の横川駅。現在は、高崎からの電車が1時間に1本やってくるだけの閑散とした終着駅になっていますが、かつては、横川~軽井沢間の鉄道の難所「碓氷峠」を超えるための前線基地として重要な役割を果たしていました。そんな横川駅の周辺には、当時の様子を伝える鉄道遺産がたくさん残っています。鉄道ファンなら、一度は訪問してみましょう。

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碓氷峠超えの前線基地、横川駅とは?

群馬県の西部にある横川駅は、信越本線の終着駅です。

かつては、軽井沢を経由して、長野・新潟方面へと線路がつながっていましたが、1997年の北陸新幹線(当時は長野新幹線)の高崎~長野の開業に伴って、横川~軽井沢間の在来線が廃止され、横川駅が終着駅となりました。

横川駅と軽井沢駅の間には、群馬県と長野県を分ける「碓氷峠」があり、鉄道の難所でした。この区間の鉄道開業時には、「アプト式」と呼ばれる方式が採用されていました。アプト式は、2本のレールの真ん中に敷かれたラックレールというギザギザのついたレールに、車両側の歯車(ピニオン)を噛み合わせて、急勾配を上り下りする方式です。

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碓氷峠の補助機関車として活躍していた「EF63形」電気機関車

その後、「粘着式」と呼ばれる、現在の鉄道と同じ方式を採用した新線が設けられました。ただ、66.7パーミル(1000メートル進むと66.7メートル登る勾配)という急こう配のため、この区間を行き来する列車には、勾配の下側(横川側)に補助機関車が2両連結されました。

横川駅では、補助機関車を連結したり、切り離したりするために、あらゆる列車に数分の停車時間が設けられていました。この間に列車の乗客に販売されたのが、名物駅弁として有名な「峠の釜めし」ですね。

北陸新幹線開業前の横川駅は、このように賑わっていたのですが、現在は閑散とした終着駅。それでも、当時の様子を今に伝える鉄道遺産が保存されており、鉄道ファンならば、一度は訪問したい駅なのです。

以下では、そんな鉄道遺産に触れられる横川駅周辺のスポットをご紹介します。

横軽を行き来した車両たちがたくさん!「碓氷峠鉄道文化むら」

横川駅を訪問したら必ず立ち寄りたいのが「碓氷峠鉄道文化むら」です。

前述のとおり、横川~軽井沢間は1997年に廃止されてしまいましたが、横川駅の構内の跡地を利用して建設されたのが「碓氷峠鉄道文化むら」です。

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碓氷峠を経由して上野と長野を結んでいた「特急あさま」

碓氷峠を行き来していた補助機関車「EF63形」や、上野と長野を結んでいた「特急あさま」用の189系電車、アプト式時代の機関車「ED42形」など、往年の碓氷峠を走っていた車両たちがところ狭しと展示されています。車内や運転席に入ることのできる車両もあります。

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お子様も楽しめる乗り物もたくさんあります。園内を走る「ミニSL」は手軽に乗れますが、小さいながらに本物の「蒸気機関車」です。

また、園内を周遊する「アプトくん」は、600mmのゲージを走る本格的なトロッコ列車。お昼を除いて30分おきに運転されています。

大人も子供も楽しめる「碓氷峠鉄道文化むら」。丸一日、遊べる施設です。

「碓氷峠鉄道文化むら」の様子は、以下の記事をご覧ください。

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旧信越本線下り線をそのまま利用したトロッコ列車「トロッコ列車ライン」(シェルパくん)

碓氷峠鉄道文化むらの中にある「ぶんかむら駅」から、2.6km先にある温泉施設(峠の湯)に離接する「とうげのゆ駅」まで、ディーゼル機関車がけん引するトロッコ列車が運転されています。

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旧信越本線の線路を利用して走る「トロッコ列車ライン」(シェルパくん)

このトロッコ列車、旧信越本線の下り線(横川→軽井沢方向)の線路をそのまま利用しているのです。

速度はとてもゆっくりですが、窓がないトロッコ列車ならではの風を感じながら、かつての「横軽」の雰囲気を味わうことができます。

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「まるやま駅」の駅前にあるレンガ造りの旧丸山変電所

ぶんかむら駅からとうげのゆ駅へ向かうトロッコ列車のみ、途中の「まるやま駅」に停車します。「まるやま駅」の前には、レンガ造りの旧丸山変電所があります。ふだんは中に入ることはできませんが、外からその様子を見学することができます。

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日帰り温泉施設「峠の湯」

終点の「とうげのゆ駅」の横には、日帰り温泉施設「峠の湯」があります。温泉だけでなく、食堂を兼ねた休憩所も併設されており、座敷でくつろぎながら食事を楽しむことができます。「峠の釜めし」もあります。

「トロッコ列車ライン」は3月~11月の土休日(8月は毎日)、1日5往復のみの運行です。運転日に注意しましょう。また、「碓氷峠鉄道文化むら」の園内遊具という位置づけですので、乗車するには、「トロッコ列車ライン」の乗車券のほかに、「碓氷峠鉄道文化むら」の入場券も必要になります。「碓氷峠鉄道文化むら」の訪問とあわせて乗車するのがおすすめです。

「トロッコ列車ライン」(通称「シェルパくん」)の様子は、以下の記事をご覧ください。「峠の湯」の様子も紹介しています。

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旧信越本線の線路跡が遊歩道に! 鉄道遺産の宝庫「アプトの道」

鉄道ファンにおすすめしたいのが、旧信越本線の線路跡を遊歩道として整備した「アプトの道」の散策です。

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左側が旧信越本線の下り線、右側の歩道が「アプトの道」

碓氷峠鉄道文化むらの近くから、温泉施設「峠の湯」までは、前述の「トロッコ列車ライン」に沿って、旧信越本線の線路脇を歩いていきます。緩やかな登り坂が続きますが、舗装されていますので歩きやすいです。途中、旧丸山変電所の横を通ります。

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旧線跡には短いトンネルがたくさん!

峠の湯から先は、信越本線の旧線、かつて、アプト式を採用して最初に開業した線路跡に沿っています。ここから先は、上の写真のようなレンガ積みや石積みの古いトンネルが連続します。

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碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」

峠の湯から約2km、4~50分ほど歩くと、碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」の上に出ます。近くに駐車場もあり、クルマでやってきた観光客も加わって賑わっています。

アプトの道を歩くと、当然のことながら橋の上に出ますので、橋の全景を眺めたければ、橋の下の国道18号(旧道)まで階段を下りてみましょう。上の写真のような「めがね橋」を眺めることができます。

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「アプトの道」の終点、旧熊ノ平駅跡

「めがね橋」から先は、観光客やハイキング客もぐっと減ります。5つほどトンネルを抜けていくと、アプトの道の終点、「旧熊ノ平駅」に出ます。

横川~軽井沢間で唯一、平らな土地を確保できた場所に設けられた駅です。ここで、信越本線の新線と旧線が合流しています。

横川駅から旧熊ノ平駅まで「アプトの道」をすべて歩くと、6~7kmあります。往復する必要があるで、かなりの距離になります。峠の湯まで、前述のトロッコ列車ラインを活用するのもおすすめです。

「アプトの道」は、そもそもが廃線跡ですし、鉄道の難所と言われた箇所ですので、トンネルや橋梁、それに、旧丸山変電所など、見どころとなる鉄道遺産が満載です。お天気の良い日にぜひ歩いてみてください。

「アプトの道」の散策記については、以下の記事をご覧ください。

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横川駅は青春18きっぷの旅の寄り道のも最適!

これまで紹介してきたように、横川駅周辺には、鉄道遺産が満載です。全てを一日で見て回るのは難しいですが、少しずつでも見学する価値があります。

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ジェイアールバス関東の横川~軽井沢線(写真は軽井沢駅)

横川駅は、鉄道としては終着駅となってしまいましたが、横川~軽井沢間が廃止になった時に、代替となる路線バスが運転されています。横川駅~軽井沢駅を約35分で結ぶ「ジェイアールバス関東」の路線バスです。運賃も500円ちょっとと高くはありません。

青春18きっぷで群馬から長野へ抜けるときに、利用したことのある方も多いのではないでしょうか。

そんな青春18きっぷ旅で横川駅に立ち寄ったときに、路線バスを1本遅らせれば、あるいは、路線バスに接続する信越本線の列車を1本遅らせれば、「碓氷峠鉄道文化むら」を見学する時間がつくれます。

次のバスや列車の時間を確認したら、バス停のすぐ横にある「碓氷峠鉄道文化むら」に行ってみましょう!


以上、『横川駅へ行こう! 「碓氷峠鉄道文化むら」「アプトの道」など、かつての「横軽」を今に伝える鉄道遺産の宝庫!』でした。駅だけを見るとかつての賑わいは感じられませんが、周辺は鉄道遺産の宝庫! 鉄道ファンの方は、ぜひ訪問してみてください。

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