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高知東部交通バスで室戸岬へ! ごめん・はなり線 奈半利駅と阿佐海岸鉄道 甲浦駅をつなぐ抜け道&絶景ルート!

ノウハウ

高知県の東部を走る高知東部交通の室戸・甲浦線。かつて計画された鉄道「阿佐線」の未成区間を結ぶ路線バスです。途中、室戸岬を経由するため、乗り鉄にも観光にも便利な路線バスです。見どころは、太平洋の海岸沿いを走る区間。車窓からは太平洋の大海原を眺めることができます。

この記事では、高知東部交通の室戸・甲浦線の乗車記をお届けします。

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高知東部交通 室戸・甲浦線とは?

高知東部交通は、高知県の東部で路線バスを運行するバス会社です。

室戸・甲浦線は、高知東部交通が運行する路線バスですが、安芸~奈半利~室戸~甲浦を結ぶ路線です。

高知県の東部、室戸岬を沿岸部に沿ってぐるっと半周するようなルートで走ります。(市街地では内陸部を走るため、上記ルートは細かいところでは異なっています)

この路線バス、公共交通機関で室戸岬へアクセスするのに有用ですが、乗り鉄をする際にもとても便利です。

途中、土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線の終点、奈半利駅を経由しますし、阿佐海岸鉄道の甲浦駅にも止まります。

この区間はもともと「阿佐線」の一部として鉄道が建設される予定でしたが、今のところ未整備となっています。今後の人口減少を考えると、新たに鉄道ができるとは思えませんので、この高知東部交通の室戸・甲浦線は、鉄道主体の旅行でも重要な交通機関となります。

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高知東部交通 室戸・甲浦線 所要時間と運賃

高知東部交通 室戸・甲浦線の所要時間と運賃は以下の通りです。

区間所要時間運賃
奈半利~室戸岬約1時間1,200円
奈半利~甲浦約2時間2,370円
室戸岬~甲浦約55分1,470円

ごめん・なはり線の安芸駅からも乗車できますが、奈半利駅から乗車するよりも若干運賃が高くなります。

2019年9月現在の運転本数は以下の通りです。

  • 安芸~奈半利~室戸岬~室戸世界ジオパークセンター: 1日15~18往復
  • 安芸~奈半利~室戸岬~室戸世界ジオパークセンター~甲浦: 1日5~6往復

安芸~室戸世界ジオパークセンターは1時間に1本ほど運転されていますが、室戸世界ジオパークセンター~甲浦間は3分の1ほどに本数が少なくなります。

甲浦駅まで乗りとおす場合には、事前に時刻表を調べておきましょう。

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高知東部交通 室戸・甲浦線 乗車記(奈半利駅~室戸岬)

それでは、乗車記をお届けします。

この日は、朝早く高知駅を出発、後免駅で土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線に乗り換えて、奈半利駅に到着したのでした。

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奈半利駅に到着した高知東部交通の路線バス 甲浦行きです

奈半利駅前から、8時43分発の甲浦行きのバスに乗ります。あいにくの雨模様のせいか、乗客は私以外に2名のみ。室戸岬への観光客も少ないようです。

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曇り空の下、太平洋の大海原を見渡すことができました

奈半利町の市街地を抜けて国道55号線に入ると、すぐに右手に太平洋が見えてきます。雨はやみましたが、どんよりとした曇り空。

基本的に国道55号線を南下していきますが、沿岸に点在する町では、街中の道路に入っていきます。

室戸市の営業所で運転手が交代。営業所を出ると、数分で室戸岬のバス停に到着しました。奈半利駅から約1時間、運賃は1,200円でした。

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室戸岬と室戸世界ジオパークセンターを観光

あまりに天気が悪かったら観光をやめようと思っていたのですが、雨は降ったり止んだり。降ってきてもパラパラと小雨が降る程度でしたので、予定通り、室戸岬を観光します。

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ユネスコ世界ジオパークの一つ、室戸岬

岬というと、断崖絶壁のイメージがありますが、室戸岬はこのとおり、海のすぐ近くまで降りることができます。

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縞々の地層は室戸岬に特徴的な「タービタイト層」

室戸岬の海岸には、このような縞々の岩石がたくさん見られます。これは「タービタイト層」と呼ばれる地形で、海岸に近い浅い海底で、川などによって運ばれてきた砂や泥が堆積してできた地層です。それが地震などで隆起して、地上に姿を現したというわけです。

タービタイト層は、室戸岬の特徴的な地形のひとつです。

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休憩所の小さな展望台から室戸岬を見渡すことができます

雨が強くなってきたので、道路沿いにある休憩所へ。休憩所に併設されている小さな展望台(地上3階くらいの高さ)から、室戸岬を眺めることにしました。ゴツゴツとした特徴的な岩が広がる海岸線が一望できます。

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室戸岬の地質や地形、歴史について学べる「室戸世界ジオパークセンター」

室戸岬のバス停から、10時47分のバスに乗車。8分ほどで室戸世界ジオパークセンターに到着です。

室戸岬は、ユネスコが認定する「ユネスコ世界ジオパーク」の一つです。日本には9つしかありませんが、その一つが室戸岬なのです。

室戸世界ジオパークセンターは、室戸世界ジオパークのビジターセンター的な施設で、ジオパークについての展示や映像による紹介や、観光案内などの機能が集約されています。

高知や安芸のほうから室戸岬に来ると、室戸世界ジオパークセンターは室戸岬より先になってしまうのですが、できれば、先に室戸世界ジオパークセンターを訪れて、室戸岬の地形や地質、歴史について学んでから観光するほうがよさそうですね。

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室戸世界ジオパークセンター1階のジオカフェでカツオのカツ定食、なんとワンコイン!

じっくりと展示や映像の上映を見たあとは、室戸世界ジオパークセンター1階にある「ジオカフェ」でランチ。高知名物、カツオのカツ定食です。これで500円! コスパ抜群のランチでした。

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高知東部交通 室戸・甲浦線 乗車記(室戸岬~甲浦)

室戸世界ジオパークセンターを12時10分に出発する甲浦行きのバスに乗って、再び高知東部交通バスの旅を再開します。

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バスの車窓にはずっと太平洋!

ここから甲浦駅の直前までは、ずっと海沿いの国道55号線を北上していきます。進行方向右側には、ずっと太平洋の絶景を眺めることができます。

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海岸線に沿って走るため、こんなカーブもあります

カーブの手前では、こんな景色も見ることができます。

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甲浦の近くでは入り江も!

甲浦に近づくと、入り江のようなところを通ります。先ほどまでの、太平洋の大海原が広がる景色とは一味違いますね。

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甲浦駅に到着! 思わぬ絶景を満喫することができました!

太平洋の絶景を眺めていると、あっという間に甲浦駅に到着。室戸ジオパークセンターから約45分の絶景車窓の旅でした。

甲浦駅からは、四国のミニ鉄道路線、阿佐海岸鉄道 阿佐東線に乗車しました。

その後、JR牟岐線に乗車して徳島まで行きました。高知から徳島まで、鉄道がつながっていない室戸岬経由のルートでも、高知東部交通の室戸・甲浦線の路線バスを利用すれば、公共交通機関だけで旅をすることができます。

なお、阿佐海岸鉄道では2020年にDMVを導入する計画です。DMVが導入されたら、甲浦駅から、先ほど通ってきた国道55号線を通って、室戸岬まで直通する便もできるかもしれませんね。


以上、「高知東部交通バスで室戸岬へ! ごめん・はなり線 奈半利駅と阿佐海岸鉄道 甲浦駅をつなぐ抜け道&絶景ルート!」でした。室戸岬への観光でも、乗り鉄の旅でも、とても利用価値の高い路線バスです。室戸岬方面へご旅行の際は、ぜひ乗車して、太平洋の絶景を楽しんでみてください!

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
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乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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コメント

  1. ho8810 より:

    ひさ (id:kzlife)さん
    こんにちは!
    室戸岬、天気が良ければ絶景でしたね!
    先日「鉄道ひとり旅」という番組でちょうど同じルート(逆方向)をやっていたので、行ってみたいなと思っていたところでした。
    DMVが導入されたら、また大分様子が変わりそうですね。

  2. kzlife より:

    ハヤトさん、こんにちは。
    コメントありがとうございます。
    天気がちょっと残念だったのですよね。
    このエリアで鉄道を乗り継ごうとすると、必ずこのバスに乗ることになると思いますが、思わぬ絶景路線にびっくりしたのでした。
    順調にいけば、次に訪問するときにはDMVが走っていると思うので、今度は晴れているときにリベンジしてみたいです。

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