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【天竜峡 散策記】 飯田線を途中下車して散策しよう! 手軽に天竜峡の絶景を眺められるお散歩コースを紹介!

汽車旅
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飯田線の中間地点にある天竜峡駅。天竜川がつくる渓谷の景色が美しい駅です。列車や駅周辺からでも渓谷を眺めることができますが、天竜川の両岸に設けられた遊歩道を歩いてみると、より美しい風景に出会うことができます。天竜川駅から、天竜峡のお散歩コースを散策してみましたので、ご紹介します。

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天竜峡とは?

天竜峡は、長野県飯田市の天竜川沿いに広がる渓谷です。名勝であるとともに、天竜奥三河国定公園の一部にもなっています。

「天竜峡」の名称は、儒学者である阪谷朗廬(さかたに ろうろ)が、1847年に命名したとされています。また、明治時代に、書道家である日下部鳴鶴(くさかべ めいかく)が、天竜峡周辺の岩壁や奇岩など、天竜峡「十勝」を命名しました。

そんな天竜峡ですが、JR飯田線の天竜峡駅からすぐのところにあります。

このブログをご覧になっている方は、「飯田線に乗るため」に飯田線を訪れる乗り鉄の方が多いと思いますが、天竜峡駅で乗り換えになることが多いはず。そんなとき、乗り継ぐ列車を1本後にして、手軽に散策することができます。

なお、飯田線の乗車記については、以下の記事をご覧ください。秘境駅が点在する天竜川沿いの風景や、盆地の向こうに南アルプスを望む伊那谷の風景など、飯田線の魅力的な車窓を詳しく紹介しています。

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天竜峡へのアクセス

天竜峡の最寄り駅、JR飯田線の天竜峡駅
天竜峡の最寄り駅、JR飯田線の天竜峡駅

天竜峡の最寄り駅は、JR飯田線の天竜峡駅です。

  • 豊橋駅(東海道新幹線、東海道本線)から天竜峡駅へ
    • 飯田線 普通列車で約3~4時間
    • 飯田線 特急「ワイドビュー伊那路」で約2時間半
  • 岡谷駅(中央本線)から天竜峡へ
    • 飯田線 普通列車で約3~3時間半

天竜峡駅は、全長200km近くにもなる飯田線の真ん中あたりにあるため、南側の豊橋駅、北側の岡谷駅(辰野駅)のどちらからアクセスしても、かなり時間がかかります。

とはいえ、飯田線の車窓はとても魅力的。のんびりとローカル線の旅を楽しみながら、天竜峡を目指すのも良いでしょう。

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【天竜峡散策記1】 観光案内所でマップをもらって散策スタート!

それでは、天竜峡散策に出かけてみましょう。

以下、各見どころは地図のスポットの番号と対応していますので、地図を見ながらご覧ください。

天竜峡駅前の踏切を渡ると「天竜峡観光案内所」があります
天竜峡駅前の踏切を渡ると「天竜峡観光案内所」があります

まず、飯田線の天竜峡駅を出たら、すぐ左の踏切を渡って、右手にある「①天竜峡観光案内所」へ向かいましょう。ここで、「天竜峡お散歩マップ」をもらっておきましょう。わかりやすい地図に、主な見どころや、天竜峡の「十勝」の場所が記載されています。

姑射橋広場からの天竜川と伊那谷、南アルプスの絶景
姑射橋広場からの天竜川と伊那谷、南アルプスの絶景

早速、遊歩道へ。と、その前に、観光案内所の道路を渡って反対側にある「②姑射橋広場」(こやきょうひろば)に行ってみましょう。伊那谷から流れ下る天竜川と、その向こうの雪をかぶった南アルプスの山々を見渡すことができる絶景スポットです。

観光案内所脇の細い坂道を登る
観光案内所脇の細い坂道を登る

再び車に気をつけて道路を渡り、観光案内所の横にある十字路のちょっと奥にある坂道(③)を登っていきます。ちょっとわかりにくいのですが、上の写真のように「天竜峡遊歩道」という立て札がありますので、これに従って進んでいきます。

シダレサクラと歌碑が目印の「天竜峡第一公園」
シダレサクラと歌碑が目印の「天竜峡第一公園」

すぐに、「④天竜峡 第一公園」に出ます。道路沿いには、樹齢200年のシダレサクラの木や、歌碑が並んでいます。

左手に伏見田尻神社の赤い鳥居を見ながら道なりに進むと、左側に「⑤天竜峡への階段」が見えてきます。この階段を登っていくと、いよいよ遊歩道らしくなってきます。

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【天竜峡散策記2】 天竜川から垂直にそびえたつ一枚岩「龍角峯」

階段を登ると、広場にでます。ここが「天竜峡 第二公園」です。

天竜峡第二公園の石段を上がった先にある天竜峡の碑
天竜峡第二公園の石段を上がった先にある天竜峡の碑

左手にある石段を登っていくと、大きな「⑥天竜峡の碑」があります。

天竜川の遊歩道から眺める巨大な一枚岩「龍角峯」
天竜川の遊歩道から眺める巨大な一枚岩「龍角峯」

再び階段を降り、天竜峡第二公園の広場を奥に歩いていくと、天竜川の脇の遊歩道に出ます。階段を降りると、すぐに展望台があります。「⑦龍角峯を眺める展望台」です。

龍角峯は、「十勝」の一つで、天竜峡に住む龍が天に昇った時、崖に突然できた龍の化身であると伝えられているそうです。

龍角峯は70メートル以上もある大きな一枚岩でできています。天竜峡の深い渓谷からそびえたつ大きな岩は見事です。

天竜川沿いの遊歩道を歩く
天竜川沿いの遊歩道を歩く

天竜川の渓谷沿いのこのような遊歩道を歩いていきます。今回は冬でしたので、木々は寂しい感じですが、春の新緑の時期や、秋の紅葉の時期は、とても気持ちよさそうです。

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【天竜峡散策記3】 吊り橋「つつじ橋」から眺める天竜峡の絶景!

天竜川を渡る吊り橋「つつじ橋」
天竜川を渡る吊り橋「つつじ橋」

遊歩道を進んでいくと、吊り橋があります。「つつじ橋」と名付けられた吊り橋です。この吊り橋を渡って対岸へと進んでいきますが、その前に…

つつじ橋のすぐ横にある「昇竜泉」と「幸せの鐘」
つつじ橋のすぐ横にある「昇竜泉」と「幸せの鐘」

「つつじ橋」のすぐ横には、「昇竜泉」と「幸せの鐘」(⑧)があります。昇竜泉では、天竜峡の名水を味わうことができます。

つつじ橋の両側の金網は低め、気をつけて天竜峡を眺めましょう
つつじ橋の両側の金網は低め、気をつけて天竜峡を眺めましょう

改めて、吊り橋「⑨つつじ橋」を渡っていきます。橋の板は金属でできているのでそれほど揺れることはないのですが、両側の金網の高さが低めです。乗り出して下を見れば、天竜峡の絶景を眺めることができますが、落ちないように気をつけましょう……。

つつじ橋の上から眺める天竜峡、龍角峯も右側に見えています
つつじ橋の上から眺める天竜峡、龍角峯も右側に見えています

つつじ橋の上から天竜峡を眺めてみると、天竜川の激流によって削られたゴツゴツとした岩が目立ちます。そして、写真では陰になってしまってわかりづらいのですが、右側には先ほど対岸から見た「龍角峯」も見えています。

下流側には大きな「天竜峡大橋」が見えます
下流側には大きな「天竜峡大橋」が見えます

反対側(下流側)に目を向けると、高いところに大きな橋がかかっているのが見えます。2019年11月に開業したばかりの三遠南信自動車道 天竜川ICの近くにある「天竜峡大橋」です。

天竜峡大橋は自動車用の橋ですが、その下に徒歩でも渡ることができる「そらさんぽ天竜峡」があります。天竜峡の新たな観光名所になっています。天竜峡駅からでも、30分ほどかかりますが、徒歩で行くこともできます。

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【天竜峡散策記4】 龍角峯の上の展望台から眺める天竜峡一の絶景!

つつじ橋を渡り終えると、すぐに急な階段を登っていくことになります。

階段の途中で振り返るとつつじ橋の全景を見ることができます
階段の途中で振り返るとつつじ橋の全景を見ることができます

階段を登る途中で振り返ると、先ほど渡ってきたつつじ橋の全景を見ることができます。

龍角峯の上にある展望台から眺める天竜峡の絶景!
龍角峯の上にある展望台から眺める天竜峡の絶景!

頑張って階段を登り終えると、小さな東屋がある「⑩龍角峯の展望台」に出ます。ここは先ほどの「龍角峯」の上なのですね。

この展望台からの眺めは、この遊歩道の中でもNo.1でしょう。これぞ天竜峡という絶景を見ることができます。

天竜峡の深い谷と天竜川の碧色が美しい!
天竜峡の深い谷と天竜川の碧色が美しい!

この時期、木々の葉は落ちてしまっているので、渓谷の両側は茶色で少し寂しいですが、天竜川の碧い色と澄んだ青空の色がとても美しいです。

天竜川にかかっている橋は、天竜峡駅からすぐのところにある姑射橋(こやきょう)です。後ほど渡ります。

長い階段を登って疲れているでしょうから、この絶景を眺めながら、展望台の東屋で一休みするのもよさそうですね。

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【天竜峡散策記5】天竜川を見おろしながらの散策

遊歩道から車道に出て散策を続けます。

中原謹司先生之碑
中原謹司先生之碑

車道ではありますが、あちこちにこのような碑が立っていたり、木々の間から天竜川を見おろしたりできるので、散策にはちょうど良い道です。

この碑は「⑪中原謹司先生之碑」。現飯田市出身の政治家だった方のようです。

「厄除弘法堂」の頭上にはポットホールがあります
「厄除弘法堂」の頭上にはポットホールがあります

「中原謹司先生之碑」と道路を挟んで山側には「⑫厄除弘法堂」があります。弘法堂はこの岩の上にあるのですが、そこにはポットホールが残されているそうです。

ポットホールは、くぼみに小さな石がはまり、川の水や波の影響で回転、長い年月をかけてきれいな穴が空いた地形です。

この岩の上にポットホールがあるのは、かつては天竜川がここを流れていた証拠だそうです。現在の川面より約100メートルも高いそうです。

建物の間にある細い道へ左折
建物の間にある細い道へ左折

ちょっとわかりにくいのですが、建物の間にある細い道へ左折します(⑬遊歩道(左折))。

天竜川にかかる「太田橋」の検察に尽力した澤柳善十郎の碑「澤柳爺頌徳碑」
天竜川にかかる「太田橋」の検察に尽力した澤柳善十郎の碑「澤柳爺頌徳碑」

急な階段を下りていく途中に、「⑭澤柳爺頌徳碑」がありました。天竜峡駅の近くにかかる初代の「太田橋」の建設に尽力した澤柳善十郎の碑だそうです。現在は「姑射橋」と呼ばれています。

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【天竜峡散策記6】 天竜川沿いの遊歩道を歩いて姑射橋へ

遊歩道の途中にある「展望台 龍峡園」
遊歩道の途中にある「展望台 龍峡園」

天竜峡公園という小さな公園を通り、少し車道を歩くと、再び天竜川沿いの遊歩道へ。途中に「⑮展望台 龍峡園」があります。展望台ですが、天竜川をちらっと見ることができるくらいで、あまり眺望はありませんでした。ベンチがありますので、ここで一休みするのも良いでしょう。

天竜川沿いの気持ちの良い遊歩道を歩く
天竜川沿いの気持ちの良い遊歩道を歩く

天竜川沿いの気持ちの良い遊歩道を歩いていきます。

エメラルドグリーンの水面が美しい天竜川
エメラルドグリーンの水面が美しい天竜川

木々の間から、天竜川を見ることができました。日光の当たり方のせいなのか、吊り橋「つつじ橋」から見た時は濃い藍色だった天竜川が、ここからはエメラルドグリーンに見えます。

天竜峡十勝の一つ「浴鶴巌」の基礎部分
天竜峡十勝の一つ「浴鶴巌」の基礎部分

途中、天竜峡十勝の一つ「⑯浴鶴巌」がありました。が、元々名付けられた岩は崩落してしまったそうです。案内板によると、この岩が、浴鶴巌の基部だそうです。

天竜川にかかる「姑射橋」
天竜川にかかる「姑射橋」に着けばゴール!

「⑰姑射橋」に到着。ここでほぼゴールです。

姑射橋から眺める天竜峡
姑射橋から眺める天竜峡

姑射橋の上から天竜峡を眺めてみます。つつじ橋や龍角峯の上の展望台から眺める天竜峡よりも、こちら側から眺めたほうが渓谷の感じが強い印象です。川岸にごろごろと転がる岩が多いからでしょうか。

姑射橋から眺める天竜峡
姑射橋から眺める天竜峡

姑射橋は天竜峡駅から徒歩1~2分。散策する時間がなくても、この景色だけは眺めたいところですね。

ということで、無事に天竜峡駅まで戻ってきました。

このコースで約2km、ゆっくり歩いても1時間ほどですので、天竜峡駅で飯田線を途中下車して散策するにはぴったりです。

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天竜峡 観光スポット

天竜峡を散策するだけでも十分ですが、他にも楽しめる観光スポットやアクティビティがあります。

天竜峡を舟で下る「天龍ライン下り」を楽しむことができます。姑射橋の少し上流側の「天竜峡温泉港」から、つつじ橋や飯田線の橋を過ぎ、「唐笠港」まで、約50分の船の旅を楽しむことができます。飯田線の駅でいえば、たっぷり三駅分です。詳しくは、以下の「天龍ライン下り」のサイトをご覧ください。

この記事でご紹介した天竜峡散策の途中に、日帰り温泉施設「天龍峡温泉交流館 ご湯っくり」があります。つつじ橋の少し手前、天竜峡第二公園からすぐです。天竜峡駅からも徒歩8分です。入浴料500円と安いのもうれしいですね。

記事でも少し触れましたが、つつじ橋の少し下流側に、三遠南信自動車道の「天竜峡大橋」があります。この橋の下は歩道になっていて歩くことができます。天竜峡駅から徒歩30分と少し遠いですが、その分、絶景を眺めることができそうです。


以上、「【天竜峡 散策記】 飯田線を途中下車して散策しよう! 手軽に天竜峡の絶景を眺められるお散歩コースを紹介!」でした。駅から徒歩で美しい渓谷美を楽しめる天竜峡。途中下車の際には、ぜひ散策してみてください。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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