ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

【予土線 乗車記】 清流、四万十川に沿う川の絶景路線を、海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」で往く!


四国の南西部、愛媛県の宇和島駅と、高知県の窪川駅を結ぶのが予土線です。清流、四万十川に沿って走る川の路線で、車窓からは存分に美しい四万十川の流れを楽しむことができます。JR四国の中でもかなりのローカル線ですが、その車窓はピカイチです。

今回、宇和島から窪川まで、予土線を走る海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。

予土線とは?

予土線(よどせん)は、北宇和島駅~若井駅を結ぶ全長76.3kmのJR四国の路線です。全線が非電化単線で、特急列車は運転されておらず、普通列車が1~2時間に1本運転されているローカル線です。

予土線は、運行上は、宇和島駅~窪川駅間で運転されていますが、両端の宇和島~北宇和島間は予讃線、若井~窪川間は土佐くろしお鉄道中村線となっています。


予土線には「しまんとグリーンライン」の愛称があり、その愛称のとおり、四万十川の流れに沿って走ります。そのため、車窓からは四万十川を眺めることができます。特に、江川崎~土佐大正間では、蛇行する四万十川を何度も渡りながら進み、四万十川よりも一段高いところを走るため、四万十川の流れを存分に楽しめます。

予土線 海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」

予土線には普通列車しか走っていませんが、少し変わった車両で運行される普通列車があります。

「予土線3兄弟」と名付けられた、観光向けの車両です。

  • 「しまんトロッコ」: 貨車を改造した本格的な(?)トロッコ車両、週末を中心に運行
  • 「海洋堂ホビートレイン」: 「かっぱの世界」をコンセプトにした車両(キハ32形の改造車)
  • 「鉄道ホビートレイン」: 初代新幹線0系をイメージした車両(キハ32形の改造車)

今回乗車した普通列車は、「海洋堂ホビートレイン」でした。

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予土線3兄弟の次男、かっぱがコンセプトの「海洋堂ホビートレイン」

塗装からしてド派手な「海洋堂ホビートレイン」。フィギュアメーカーの海洋堂が四万十町で運営している「海洋堂ホビー館四万十」とコラボしたものです。

2016年にリニューアルされた三代目のコンセプトは「かっぱの世界」。「かっぱうようよ号」と名付けられた車両には、かっぱを模したかわいらしい(?)キャラクターが、それこそうようよと描かれています。

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予土線「海洋堂ホビートレイン」の車内はグリーンとレッドの鮮やかなインテリア

コンセプトカラーのグリーンとレッドに彩られたロングシートやカーテン、それに、床面に描かれたかっぱのキャラクターが特徴的です。

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かっぱのフィギュアやジオラマが収められたガラスケース

車内の一角には、かっぱのジオラマや、フィギュアメーカーの海洋堂らしく、公募したフィギュア作品がガラスケースに入れられて展示されていました。

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「海洋堂ホビートレイン」の特等席

そのガラスケースのすぐ横に、2体のかっぱに囲まれて座ることができる特等席があります。空いていれば、普通に座ることができます。

予土線(宇和島→窪川) 乗車記

それでは、早速、予土線に乗ってみましょう。

この日は、松山から出発、途中、下灘駅に寄り道をして、伊予市から特急宇和海5号で宇和島に到着しました。

海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」に乗車

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宇和島駅で発車を待つ予土線「海洋堂ホビートレイン」

宇和海5号からの乗り換え時間は9分。駅舎側の1番線に到着した宇和海5号から、ホームの端を周って3番線へ。すでに予土線の普通列車「かっぱうようよ号」が停車していました。

ガラガラなのかな、と思っていましたが、青春18きっぷシーズンということもあり、沿線の利用客に加えて、青春18きっぷ利用者と思われる旅行者もそれなりに乗っていました。

それでも、単行の気動車で、座席が半分埋まるか埋まらないかの乗車率で、9時39分、宇和島駅を発車します。

田園風景が広がる旧宇和島鉄道区間

宇和島駅を出発すると、先ほど特急宇和海5号でやってきた線路を少し戻るような形で北へ進みます。一つ目の北宇和島までは、予讃線と線路を共用しているのですね。

北宇和島駅で宇和島行きの普通列車と交換して、いよいよ正式に予土線の区間へ。途端に、山の中へと分け入っていきます。時速30km/hも出ていないのではなかろうかというほど、ゆったりとした速度で、曲がりくねった線路を慎重に進んでいきます。

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山の中の曲がりくねった区間を抜けると田園風景が広がります

次の務田(むでん)駅を出ると、少し視界が開けて、田園風景が広がるようになります。

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田園風景の中に三間川をときおり見ることができます

このあたりから、車窓にはところどころで川が見えるようになってきます。三間川(みまがわ)、少し下流に行くと、広見川(ひろみがわ)となりますが、いずれも、四万十川の支流です。

しばらくは、三間川や広見川に沿って開けた田園地帯を進んでいきます。

10時28分に吉野生(よしのぶ)駅に到着。北宇和島から吉野生駅の間は、宇和島鉄道という軽便鉄道が前身です。かつては762mmという狭い幅のレールを使っていました。古い鉄道ですので、線形が悪く、カーブがかなり多いために、あまりスピードを出すことはできません。

貴重なトイレ休憩! 江川崎駅で5分停車

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広見川を渡ると、まもなく江川崎

広見川を渡ってしばらく川沿いに進むと、10時45分、予土線の沿線では比較的大きな駅、江川崎(えかわさき)駅に到着します。

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トイレがないJR四国の普通列車では、行き違い待ちは貴重なトイレ休憩!

江川崎駅では、行き違い待ちのために5分間の停車時間があります。

JR四国の普通列車には、トイレがついていない車両が多く、予土線の普通列車も同様です。ですので、5分とはいえ、貴重なトイレ休憩。

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インパクト抜群! 0系新幹線を模した「鉄道ホビートレイン」と行き違い

トイレを済ませて列車に戻ると、反対方向からやってきたのは、新幹線0系電車を模した「鉄道ホビートレイン」でした。この江川崎駅で、こちらの「海洋堂ホビートレイン」と、ホビートレイン同士で行き違いをするのですね。

四万十川の車窓が美しい絶景区間へ!

江川崎を出発すると、いよいよ予土線の車窓のハイライト、四万十川の絶景区間に入ります。

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広見川と四万十川の合流地点の近くを渡ります

江川崎を出てすぐに広見川を渡ります。この橋のすぐ下流で、広見川は四万十川の本流に合流します。

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ブルーの川面がとてつもなく美しい清流、四万十川

次の半家(はげ)駅の少し先にある橋で四万十川を渡ります。青い川面が美しい四万十川。これぞ清流です。道路の橋の先に、四万十川ではあちこちに見られる、欄干のない橋「沈下橋」も写っていました。

ここから先、30分弱に渡って、四万十川の清流を眺めながらの予土線の旅が続きます。

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とにかく美しい四万十川 列車からも水が透き通っていることがよくわかります

それにしても、美しい川です。列車の中からでもよくわかるほど水は透き通っています。

川に沿う鉄道路線はたくさんありますが、川の美しさという意味では、この四万十川に沿って走る予土線がNo.1と言っても良いでしょうね。

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四万十川の川岸の長閑な風景も見どころの一つ

水がきれいなだけでなく、川岸の長閑な風景もいいですね。

残念なのは、江川崎~窪川間は、列車の速度が速いこと。この区間は1974年の開業と比較的新しく、宇和島~江川崎間に比べると、トンネルや橋梁が多く、線路も直線的に敷かれています。そのため、本当に同じ路線を走る同じ列車かと思うほどに飛ばしていきます。

もう少しゆっくり走ってくれれば、と思いますが、鉄道の使命を考えれば、それは贅沢というものですね。

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宇和島から2時間の旅で終点の窪川に到着

土佐くろしお鉄道 中村線との分岐のある川奥信号場を過ぎ、境界駅となる若井駅を出ると、まもなく終点の窪川駅に到着しました。

宇和島から2時間ちょっとの旅でしたが、前半の長閑な田園風景、それに、後半の清流、四万十川の車窓など、車窓を眺めているだけで、2時間があっという間に過ぎていった印象です。それだけ、素晴らしい車窓だったということでしょう。


以上、『【予土線 乗車記】 清流、四万十川に沿う川の絶景路線を、海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」で往く!』でした。これまでたくさん乗車してきた車窓に川が見える路線の中でも、1,2を争うほどの美しい車窓の路線です。四国を鉄道で旅する際には、ぜひ乗車してみてください。

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