航空会社や旅行会社のツアーにオプションで付けることができるJRのフリーパスがお得です。往復のフライトと1泊以上の宿泊を自由に組み合わせられる「JALダイナミックパッケージ」では、「北海道フリーパス」「道東フリーパス」などさまざまなフリーきっぷをオプションで付けることができます。旅行商品専用のフリーパスではありますが、JR北海道が直接発売するフリーきっぷよりも割安で充実した内容になっています。
この記事では、JALが発売する「JALダイナミックパッケージ(北海道)」にオプションで付けられるフリーパスをご紹介します。また、申し込み時や利用時の注意点も紹介します。
JALダイナミックパッケージにオプションで付けられる「JRフリーパス」
日本航空が発売する「JALダイナミックパッケージ」は、往復のフライトと宿泊だけがセットになったシンプルな旅行商品です。
組み合わせの自由度が高く、1泊ごとに宿泊するホテルを変えたり、2泊目は宿泊をセットにせず自分で手配するといったことも可能です。最低条件として、往復のフライト+最低1泊の宿泊がセットされていればOKです。
「JALダイナミックパッケージ」については、以下のJALのWebサイトをご覧ください。
そして、この「JALダイナミックパッケージ」には、JRが旅行会社用に発売している「JRフリーパス」をオプションで付けることができます。北海道を目的地とするJALダイナミックパッケージ(北海道)では、JR北海道全線がフリーエリアとなる「北海道フリーパス」や、道央・道東エリアが乗り放題となる「道東フリーパス」など、さまざまなフリーパスが用意されています。
旅行商品専用のフリーパスであるため、JR北海道が直接発売するフリーきっぷよりも割安ですし、指定席も利用できる、利用日数を選べるなど、利便性も優れています。
JRフリーパスは、フリーエリアが広く特急列車に乗り放題のフリーパスと、観光地周辺の移動に便利なフリーパスがあります。以下では、それぞれのフリーパスの特徴を、JR北海道が発売するフリーきっぷとの比較を交えながら紹介します。
フリーエリアが広く特急列車に乗り放題のJRフリーパス
フルーエリアが広く、鉄道での周遊の旅に向いているフリーパスとしては、以下の表に示す4つがあります。フリーパス名をタップすると、説明箇所に移動します。
きっぷ名 | フリーエリア | 利用日数 | 価格(大人) |
---|---|---|---|
道南フリーパス | 道央~道南 エリア 札幌、函館、 ニセコ等 | 2~4日間 | 12,700円~ 15,400円 |
道央フリーパス | 道央エリア 札幌、旭川、 富良野、帯広 | 2~4日間 | 11,900円~ 14,200円 |
道東フリーパス | 道央~道東 エリア | 3~5日間 | 15,700円~ 17,900円 |
北海道フリーパス | JR北海道 在来線全線 | 3~5日間 | 22,230円~ 24,500円 |
なお、「JALダイナミックパッケージ」に付けられるのはフリーパスと引き換えられるクーポン券です。実際にフリーパスを利用するときには、JR北海道の駅のみどりの窓口で、クーポン券を渡してフリーパスを受け取る必要があります。引き換えができる駅は決められていますので、ご注意ください。
札幌~函館の観光に便利! 「道南フリーパス」
「道南フリーパス」は、道央~道南エリア(札幌、函館、ニセコなど)が2~4日間乗り放題となるフリーパスです。
- きっぷ名: 道南フリーパス
- 有効期間: 2~4日間
- フリーエリア: 函館本線(札幌~函館)、千歳線・室蘭本線など(下図参照)
- 主な特急列車: 北斗、すずらん
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港、札幌駅、小樽駅、洞爺駅、登別駅、苫小牧駅、函館駅
(出典)JALダイナミックパッケージ オプショナルプラン JRフリーパス
「道南フリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
2日間 | 12,700円 |
3日間 | 14,000円 |
4日間 | 15,400円 |
「道南フリーパス」は、道央~道南がフリーエリアとなるフリーパスです。札幌~函館の移動はもちろん、登別、室蘭、洞爺などの観光や、函館本線(山線)の乗車や、小樽、余市、ニセコの観光にも向いているフリーパスです。
札幌駅から主な観光地への正規料金は以下のとおりです。特急列車は普通車指定席利用です。
- 札幌~登別: 4,780円(すずらん、北斗)
- 札幌~室蘭: 5,220円(すずらん)
- 札幌~洞爺: 6,360円(北斗)
- 札幌~長万部: 7,460円(北斗)
- 札幌~函館: 9,440円(北斗)
- 札幌~ニセコ: 2,420円(普通列車)
「道南フリーパス」は、札幌~函館の往復はもちろん、洞爺や長万部まで往復すれば十分に元が取れます。登別、室蘭、洞爺あたりは特急列車の本数も多く、鉄道で移動しやすい観光地ですので、「道南フリーパス」が効果を発揮しそうです。
JR北海道が直接発売するフリーきっぷには、「道南フリーパス」に相当するものはありませんので、その意味でも利用価値の高いフリーパスになっています。
旭川・富良野・帯広への観光に便利な「道央フリーパス」
「道央フリーパス」は、道央エリア(札幌、旭川、富良野・美瑛、帯広など)が2~4日間乗り放題となるフリーパスです。
- きっぷ名: 道央フリーパス
- 有効期間: 2~4日間
- フリーエリア: 函館本線(ニセコ~札幌~旭川)、根室本線(滝川~富良野~帯広)、石勝線、富良野線など(下図参照)
- 主な特急列車: ライラック・カムイ(札幌~旭川)、おおぞら・とかち(札幌~帯広)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港、札幌駅、小樽駅、富良野駅、旭川駅、帯広駅
(出典)JALダイナミックパッケージ オプショナルプラン JRフリーパス
「道央フリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
2日間 | 11,900円 |
3日間 | 13,000円 |
4日間 | 14,200円 |
「道央フリーパス」は、旭川、富良野・美瑛、帯広方面への観光に便利です。「道央フリーパス」のフリーエリア内の、札幌駅から主要駅までの正規料金は以下のとおりです。特急列車は普通車指定席利用です。
- 札幌~旭川: 5,220円(ライラック・カムイ)
- 札幌~富良野: 6,430円(ライラック・カムイ、旭川経由)
- 札幌~帯広: 7,790円(おおぞら・とかち)
札幌や新千歳空港から富良野・美瑛エリアの観光であれば、JR北海道が発売する「ふらの・びえいフリーきっぷ」(4日間有効、7,400円)があります。ただし、利用できる期間がゴールデンウィークから10月上旬に限られているため、それ以外の時期は利用できません。また、帯広はフリーエリア外となっています。

「道央フリーパス」は、旭川、富良野・美瑛エリア、帯広エリアを周遊する旅に向いているフリーパスです。JR北海道が直接発売するフリーきっぷでは、「道央フリーパス」に相当するものはありませんので、貴重なフリーパスでもあります。
札幌から道東方面への周遊の旅に便利!「道東フリーパス」
「道東フリーパス」は、道央~道東の広い範囲(札幌、旭川、富良野・美瑛、釧路、根室、網走)が3~5日間乗り放題となるフリーパスです。
- きっぷ名: 道東フリーパス
- 有効期間: 3~5日間
- フリーエリア: 函館本線・石北本線(小樽~札幌~旭川~網走)、石勝線・根室本線(札幌~帯広~釧路~根室)、釧網本線(釧路~網走)など(下図参照)
- 主な特急列車: ライラック・カムイ(札幌~旭川)、オホーツク・大雪(札幌・旭川~網走)、おおぞら・とかち(札幌~釧路)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港、札幌駅、小樽駅、富良野駅、旭川駅、帯広駅、釧路駅、網走駅
(出典)JALダイナミックパッケージ オプショナルプラン JRフリーパス
「道東フリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
3日間 | 15,700円 |
4日間 | 16,800円 |
5日間 | 17,900円 |
「道東フリーパス」は、道央~道東エリアのとても広い範囲がフリーエリアとなっています。札幌駅から主要駅への正規料金は以下のとおりです。
- 札幌~網走: 10,540円(オホーツク)
- 札幌~帯広: 7,790円(おおぞら・とかち)
- 札幌~釧路: 9,990円(おおぞら)
「道東フリーパス」は、網走、釧路、根室など道東エリアへの周遊に向いているきっぷです。札幌から釧路や網走を往復するだけで十分お得ですし、周遊の旅に活用すればさらにお得になります。
「道東フリーパス」は、JR北海道が発売している「ひがし北海道フリーパス」とフリーエリアが同じです。「ひがし北海道フリーパス」は4日間有効で20,000円、普通車指定席は5回まで利用できるフリーきっぷですが、ほぼ同じ効力の「道東フリーパス」4日間用は16,800円です。
また、「ひがし北海道フリーパス」は新千歳空港でしか購入できませんが、「道東フリーパス」はフリーエリア内の主要駅で引き換えることができますので、新千歳空港だけでなく、旭川空港や釧路空港などに到着しても利用することができます。
総じて、「道東フリーパス」のほうが割安で利便性の高いきっぷに仕上がっています。
JR北海道が発売する「ひがし北海道フリーパス」については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

道南から道東・道北まで! 北海道全部がフリーエリアの「北海道フリーパス」
「北海道フリーパス」は、JR北海道の在来線全線がフリーエリアとなるフリーパスです。有効期間は3~5日間です。
- きっぷ名: 北海道フリーパス
- 有効期間: 3~5日間
- フリーエリア: JR北海道在来線全線(北海道新幹線には乗車できない)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港、札幌駅、小樽駅、苫小牧駅、富良野駅、旭川駅、帯広駅、釧路駅、網走駅、稚内駅、函館駅
「北海道フリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
3日間 | 22,300円 |
4日間 | 23,400円 |
5日間 | 24,500円 |
「北海道フリーパス」は、同名のきっぷをJR北海道が発売しています。JR北海道が発売している「北海道フリーパス」は、フリーエリアは同じで、有効期間は7日間、価格は27,430円です。指定席の利用は6回までという制限がありますが、ジェイ・アール北海道バスの一部区間にも乗車することができます。
JALダイナミックパッケージのオプション版(3~5日間)と、JR北海道版(7日間)は、有効期間が異なりますので、鉄道で移動する期間で使い分けるのがおすすめです。
JR北海道が発売する「北海道フリーパス」については、以下の記事にわかりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください。

以上4つが、フリーエリアが広く、鉄道での周遊旅行や乗り鉄に便利なフリーパスでした。JR北海道のフリーきっぷのラインナップにない「道南フリーパス」や「道央フリーパス」、JR北海道のフリーきっぷより割安な「道東フリーパス」など、魅力的なフリーパスが多くあります。
北海道外から航空機利用で北海道へ鉄道旅行・乗り鉄に行くなら、JALダイナミックパッケージ(北海道)を利用して、フリーパスをオプションで付けるのがおすすめです。
エリアを絞った観光に便利なフリーパス
札幌や函館、富良野・美瑛など、特定のエリアの観光に便利なフリーパスもラインナップされています。きっぷ名をタップすると、詳しい内容に移動します。JR北海道が発売するフリーきっぷとも比較しています。
きっぷ名 | フリーエリア | 特急列車 | 利用日数 | 価格(大人) |
---|---|---|---|---|
札幌フリーパス | 札幌近郊 | × | 1~4日間 | 3,700円~ 5,800円 |
ひがし北海道 エリアパス | 根室本線 (帯広~釧路~ 根室) 釧網本線 | 〇 | 2~3日間 | 6,300円~ 7,400円 |
はこだて旅する フリーパス | 函館本線 (函館~森) 道南いさりび鉄道 函館バス 函館市田 | 〇 | 1~2日間 | 3,100円~ 4,200円 |
富良野・美瑛 周遊パス | 函館本線 (滝川~旭川) 富良野線 根室本線 (滝川~富良野~幾寅) | 〇 | 1日間 | 2,600円 |
ラベンダー フリーパス | フリーエリアは 富良野・美瑛周遊パス と同じ 出発駅~フリーエリアの 往復 | 〇 | 1~2日間 | 7,000円~ 7,500円 |
札幌・小樽・苫小牧の観光に便利!「札幌フリーパス」
「札幌フリーパス」は、札幌周辺、具体的には札幌、岩見沢、小樽、苫小牧などの観光に便利なフリーきっぷです。
- きっぷ名: 札幌フリーパス
- 有効期間: 1~4日間
- フリーエリア: 函館本線(小樽~札幌~岩見沢)、札沼線(札幌~当別)、千歳線、室蘭本線など
- 効力: 快速列車、普通列車の自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港、札幌駅、小樽駅、苫小牧駅
「札幌フリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
1日間 | 3,700円 |
2日間 | 4,500円 |
3日間 | 5,000円 |
4日間 | 5,800円 |
「札幌フリーパス」は、札幌駅や新千歳空港を中心として、小樽、岩見沢、苫小牧までがフリーエリアとなるフリーパスです。
新千歳空港に到着したあと、札幌を中心に観光する場合に便利なフリーパスです。札幌から小樽、岩見沢、苫小牧への観光に利用できるほか、新千歳空港への往復にも利用できます。ただし、特急列車には乗車できません。
JR北海道が発売しているフリーきっぷでは、「札幌フリーパス」に該当するきっぷはありません。
帯広・釧路空港からの道東の旅に便利な「ひがし北海道エリアパス」
「ひがし北海道エリアパス」は、帯広~釧路~根室、それに、釧路~網走が乗り放題となるフリーパスです。
- きっぷ名: ひがし北海道エリアパス
- 有効期間: 2~3日間
- フリーエリア: 根室本線(帯広~釧路~根室)、釧網本線(釧路~網走)
- 主な特急列車: おおぞら(帯広~釧路)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 帯広駅、釧路駅、網走駅
「ひがし北海道エリアパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
2日間 | 6,300円 |
3日間 | 7,400円 |
「ひがし北海道エリアパス」は、帯広空港、釧路空港、女満別空港に到着したあと、道東エリアを中心に鉄道で移動をする場合に便利なフリーパスです。
釧網本線の沿線は、釧路湿原、阿寒摩周国立公園(阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、川湯温泉など)、オホーツク海など観光資源が豊富です。釧網本線沿線の観光スポットについては、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

釧路~根室をつなぐ花咲線は、荒涼とした最果ての車窓が続く路線です。

「ひがし北海道エリアパス」は、魅力的なローカル線に乗りながら、沿線の観光地を巡るのにぴったりのフリーパスです。
なお、JR北海道が発売するフリーきっぷで、「ひがし北海道エリアパス」に該当するきっぷはありません。
函館エリアの鉄道・バス・市電が乗り放題!「はこだて旅するフリーパス」
「はこだて旅するフリーパス」は、函館エリアの鉄道(JR線、道南いさりび鉄道)に加えて、函館バス、函館市電に乗り放題となるフリーパスです。
- きっぷ名: はこだて旅するフリーパス
- 有効期間: 1~2日間
- フリーエリア: 函館本線(函館~森)、道南いさりび鉄道、函館バス、函館市電
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 函館駅
「はこだて旅するフリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 特急利用 | 価格 |
---|---|---|
1日間 | 〇 | 3,100円 |
2日間 | 〇 | 4,200円 |
2日間 | × | 3,600円 |
「はこだて旅するフリーパス」の1日間用は特急列車が利用できます。2日間用は、特急列車を利用できるものと、利用できないものがあります。「はこだて旅するフリーパス」のフリーエリア内では、特急「北斗」の函館駅、五稜郭駅、新函館北斗駅、大沼公園駅、森駅が利用できます。大沼公園や森まで足を延ばすのであれば、特急列車を利用できるほうのパスがおすすめです。
「はこだて旅するフリーパス」は、JR北海道が発売する「はこだて旅するパスポート」とほぼ同じ内容になっています。JR北海道の「はこだて旅するパスポート」は、特急列車を利用できませんが、1日間用が2,690円、2日間用が3,650円となっています。1日間用で特急列車をりようしないのであれば、JR北海道の「はこだて旅するパスポート」のほうがお得です。
JR北海道の「はこだて旅するパスポート」については、JR北海道のWebサイトをご確認ください。
旭川空港到着後の富良野・美瑛観光におすすめ!「富良野・美瑛周遊パス」
「富良野・美瑛周遊パス」は、富良野・美瑛エリアのJR線が乗り放題となるフリーパスです。
- きっぷ名: 富良野・美瑛周遊パス
- 設定期間: 2023年6月1日~9月30日
- 有効期間: 1日間
- フリーエリア: 函館本線(滝川~旭川)、富良野線、根室本線(滝川~富良野~幾寅)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港駅、札幌駅、富良野駅、旭川駅
「富良野・美瑛周遊パス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
1日間 | 2,600円 |
「富良野・美瑛周遊パス」は旭川駅を起点として、富良野・美瑛エリアを観光するのに便利なフリーパスです。ただし、旭川駅から富良野駅、美瑛駅を往復するだけではお得にはなりません。幾寅駅まで足を延ばすか、滝川駅を含む周遊ルートで旅をするのが良いでしょう。有効期間が1日のみですので、元が取れるかをよく考えたほうがよいフリーパスです。
札幌・新千歳空港周辺から富良野・美瑛エリアへの往復であれば、次に紹介するラベンダーフリーパスがおすすめです。
なお、「富良野・美瑛周遊パス」は、JR北海道が発売する「ラベンダーフリーパス」とほぼ同内容です。JR北海道版は、特急列車に乗車するには別途特急券が必要になるうえ、価格が2,800円と「富良野・美瑛周遊パス」より少し高くなっていますので、「富良野・美瑛周遊パス」のほうがお得です。
JR北海道のが発売する「ラベンダーフリーパス」については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。

札幌・新千歳空港から富良野・美瑛への観光におすすめ!「ラベンダーフリーパス」
「ラベンダーフリーパス」は、前述の「富良野・美瑛周遊パス」に、札幌駅周辺からの往復乗車券(特急列車利用可能)がついたフリーパスです。
- きっぷ名: ラベンダーフリーパス
- 設定期間: 2023年6月1日~9月30日
- 有効期間: 1~2日間
- フリーエリア: 函館本線(滝川~旭川)、富良野線、根室本線(滝川~富良野~幾寅)
- 効力: 札幌駅からフリーエリアまでの往復特急列車に乗車可能、フリーエリア内では快速列車、普通列車の普通車指定席・自由席に乗り放題
- 引換駅: 新千歳空港駅、札幌駅、富良野駅、旭川駅
「ラベンダーフリーパス」の有効期間と価格は以下のとおりです。こども用は半額です。
有効期間 | 価格 |
---|---|
1日間 | 7,000円 |
2日間 | 7,500円 |
「ラベンダーフリーパス」は、札幌エリアや新千歳空港から富良野・美瑛周辺への観光に便利なフリーパスです。札幌駅を起点として、フリーエリア内までの往復きっぷが付いていて、特急列車の普通車指定席・自由席に乗車できます。札幌~旭川の特急「ライラック」「カムイ」、札幌~富良野の特急「ラベンダーエクスプレス」(観光シーズンのみ運転)に乗車できます。
「ラベンダーフリーパス」は、JR北海道が発売する「ふらの・びえいフリーきっぷ」と似ています。
きっぷ名 | 有効期間 | 往復 | フリーエリア内 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ラベンダーフリーパス (ツアーのオプション券) | 1~2日間 | 札幌~フリーエリア 指定席〇 | 普通列車 快速列車 指定席〇 | 7,000円~ 7,500円 |
ふらの・びえい フリーきっぷ (JR北海道) | 4日間 | 札幌~フリーエリア 指定席※ | 普通列車 快速列車 指定席※ | 7,400円 |
「ラベンダーフリーパス」は往復の特急列車や、フリーエリア内で指定席に乗車できる点が優れています。一方、JR北海道の「ふらの・びえいフリーきっぷ」は有効期間が4日間と長いため、フリーエリア内で宿泊してじっくりと観光するのに向いています。
JR北海道の「ふらの・びえいフリーきっぷ」については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

以上、エリアが限定された特定の観光地巡りに便利なフリーパスを紹介しました。「ひがし北海道エリアパス」など、JR北海道のフリーきっぷに相当するものがないパスもありますので、JALダイナミックパッケージ(北海道)のオプションとしてフリーパスをつけると良いでしょう。
JALダイナミックパッケージの予約・購入については、JALのWebサイトをご覧ください。
「JALダイナミックパッケージ」オプションの「JRフリーパス」申込・利用時の注意点
JR北海道が発売するフリーきっぷよりもお得で利便性の高いものが多い「JALダイナミックパッケージ」オプションの「JRフリーパス」ですが、旅行商品のオプションという扱いですので、申し込みや利用時にいくつか注意点があります。ここでは、利用前に知っておきたい注意点を紹介します。
オプションの「JRフリーパス」は出発日の7日前までの予約が必要
「JALダイナミックパッケージ」のオプションとして付けられる「JRフリーパス」の申込期限は、以下のとおりです。
- 出発日の前日から起算して7日前までに予約
「JALダイナミックパッケージ」のフライト+宿泊の申し込み時に一緒に予約するのが確実ですが、出発日の7日前までであれば、JALダイナミックパッケージの予約確認のページから予約を追加することができます。
「JALダイナミックパッケージ」は予約変更不可!
「JALダイナミックパッケージ」は、予約状況などによって価格が変動する時価販売商品となっています。そのため、いったん予約すると、予約した内容の変更は一切できません。フライトやホテルの変更などができないということです。
変更をしたい場合は、いったん取り消しをしてから、新たに予約をする必要があります。航空券の取消料は330日前から、ツアー全体の取消料は出発日の20日前からかかりますので注意が必要です。取消料については、以下の「航空券+宿泊 (JAL国内ダイナミックパッケージ)取消料の確認方法」をご覧ください。
変更・取り消しを避けるため、旅行の予定が確実に決まってから予約するのがおすすめですが、前述の「JRフリーパス」は出発日の7日前までの予約が必要ですので、遅くとも出発日の7日前までに予約をするようにしましょう。
「JRフリーパス」は駅の「みどりの窓口」での引換が必要、営業時間に注意!
JALダイナミックパッケージのオプションとなる「JRフリーパス」を予約・購入すると、出発前に受け取れるのはクーポン券となります。実際に「JRフリーパス」の利用を開始するには、JR北海道の駅のみどりの窓口で、クーポン券を提示して、フリーパスを受け取る(引き換える)必要があります。
フリーパスを引き換えられる駅は、各フリーパスで決められています。また、みどりの窓口での引き換えが必要となりますが、営業時間が短い窓口もありますので注意が必要です。
フリーパスを引き換えられる駅は、JALの「JRフリーパス」のページに掲載されています。
駅のみどりの窓口の営業時間は、変更になっている場合があります。JR北海道のWebサイトで最新情報を確認しておくことをおすすめします。
以上、注意点をいくつか紹介しましたが、これらを理解したうえで、JALダイナミックパッケージの「JRフリーパス」を活用しましょう。
JALダイナミックパッケージの予約・購入については、以下のJALのWebサイトをご覧ください。
以上、『【JR北海道フリーパス】JALダイナミックパッケージにオプションで付けられるJR北海道のフリーパスが割安でお得!』でした。JR北海道が直接発売するフリーきっぷよりもお得なものが多いので、JAL派の方はダイナミックパッケージにフリーパスのオプションを付けて、旅行や乗り鉄を楽しみましょう。
関連記事
JR北海道のフリーきっぷのまとめ記事です。個人でJR北海道のきっぷ類を手配される場合には、ぜひこちらの記事をご覧下さい。

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