JR東日本は、2022年に「新幹線YEAR2022」キャンペーンを実施します。注目は、期間限定で、JRE POINTで新幹線に乗車できる「特典チケット」のポイントが半分以下になる「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」。東京~仙台が3,900ポイント、新青森・秋田が6,000ポイントと、かなりお得に新幹線を利用できます。
JR東日本、2022年に「新幹線YEAR2022」キャンペーンを実施
JR東日本は、5年ごとに、新幹線の「周年」を迎える「新幹線YEAR」キャンペーンを実施しています。2022年は、以下のような「周年」となります。
- 東北新幹線・上越新幹線 開業40周年
- 山形新幹線 開業30周年
- 秋田新幹線 開業25周年
- 北陸新幹線(高崎~長野) 開業25周年
- 東北新幹線 八戸開業 20周年
これらを記念して、2022年に「新幹線YEAR2022」が実施されます。
詳細は以下のキャンペーンの特設サイトで公開されています。
今回、この「新幹線YEAR2022」の特別企画として、JRE POINTで新幹線に乗れる「特典チケット」の交換に必要なポイント数が、通常の半分以下となる「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」が実施される ことが発表されました。
利用できる期間は以下のとおりです。
- 第1弾:2022年 2月 1日(火)~2022年 2月28日(月)
- 第2弾:2022年 6月 1日(水)~2022年 6月14日(火)
- 第3弾:2022年 9月26日(月)~2022年10月 7日(金)
この記事では、「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」について、どれくらいお得になるのかをわかりやすくお届けします。
ポイントで新幹線に乗れる「JRE POINT 特典チケット」とは?
まず、「JRE POINT」について、簡単に紹介します。
「JRE POINT」は、JR東日本のポイントサービスで、Suicaでの鉄道の乗車や、「えきねっと」でのきっぷの購入、定期券の購入、JR東日本のクレジットカード「ビューカード」などの利用で貯まるポイントです。
どのようなときに、どれくらい JRE POINT が貯まるのかについては、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
次に、「JRE POINT 特典チケット」について説明します。
「JRE POINT 特典チケット」は、JR東日本の新幹線や特急列車に乗車することができるチケットです。JRE POINT を交換することで利用できます。2021年6月の「えきねっと」リニューアルに伴って、導入されたサービスです。
具体的には、以下の2つの商品に交換することができます。
- JRE POINT 特典チケット(新幹線eチケットサービス)
- JR東日本の新幹線に乗車できる「新幹線eチケット」に交換できる
- 乗車券+特急券を含むため、「新幹線eチケット」単体で新幹線に乗車可能
- JRE POINT 特典チケット(えきねっとチケットレスサービス)
- JR東日本の在来線特急列車のうち、「えきねっとチケットレスサービス」が提供されている特急列車の特急券相当に交換できる
- 特急券のみのため、別途、乗車する区間の乗車券が必要
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は、このうち、新幹線eチケットに交換できる「JRE POINT 特典チケット」に必要なポイント数が、期間限定で大幅に少なくなるというものです。
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は「お先にトクだ値スペシャル」を超えるお得感!
それでは、「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」に必要なJRE POINTはどれくらいでしょうか? それは、通常の「JRE POINT 特典チケット」と比べて、どのくらいお得なのでしょうか。
乗車距離 | 通常の特典チケット | 特典チケット 新幹線YEARスペシャル |
---|---|---|
0~100km | 2,160ポイント | 1,000ポイント |
101~200km | 4,620ポイント | 2,300ポイント |
201~400km | 7,940ポイント | 3,900ポイント |
401km以上 | 12,110ポイント | 6,000ポイント |
この表のとおり、通常の「JRE POINT 特典チケット」と比べると、半分以下のポイントで交換できるようになります。
JRE POINT は、Suicaにチャージすると、1ポイントあたり1円相当です。つまり、100km以下であれば1,000円相当で、どれだけ長距離を乗っても6,000円相当で新幹線に乗れるということです。
具体的な乗車区間で、通常料金、通常の特典チケット、「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」を比べてみましょう。
乗車区間 | 通常料金 (通常期) |
JRE POINT 特典チケット |
特典チケット 新幹線YEARスペシャル |
---|---|---|---|
東京~仙台 | 11,410円 | 7,940ポイント | 3,900ポイント (66%引き) |
東京~盛岡 | 15,010円 | 12,110ポイント | 6,000ポイント (60%引き) |
東京~新青森 | 17,670円 | 12,110ポイント | 6,000ポイント (66%引き) |
東京~秋田 | 18,120円 | 12,110ポイント | 6,000ポイント (67%引き) |
東京~山形 | 11,510円 | 7,940ポイント | 3,900ポイント (66%引き) |
東京~新潟 | 10,760円 | 7,940ポイント | 3,900ポイント (64%引き) |
東京~長野 | 8,340円 | 7,940ポイント | 3,900ポイント (53%引き) |
※通常料金は通常期の普通車指定席の運賃+特急料金、東北新幹線ははやぶさ料金
※新幹線YEARスペシャルの割引率は、通常料金に対する割引率
通常の「JRE POINT 特典チケット」でも、通常料金(運賃+特急料金)よりもかなりお得に設定されているのがわかります。
さらに、「JRE POINT 特典チケット」は4段階の距離区分で交換に必要なポイントが決められています。新幹線の料金はもっと細かい区分で運賃や料金が決められていますので、「JRE POINT 特典チケット」の距離区分の中で、距離区分の上限に近い区間ほどお得度が増してきます。
そんな「JRE POINT 特典チケット」から、さらに半分以下のポイントで「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」に交換できるのですから、お得感はものすごいことになります。
上の表を見てわかるとおり、東京から主要駅の多くの区間で、1ポイント=1円相当で換算したときの割引率は60%を超えています。東京~秋田間の「こまち」に至っては、67%引き、つまり、通常の3分の1相当の料金で乗車できるということになります。
JR東日本の新幹線では、2021年12月15日まで、運賃+特急料金が半額になる「お先にトクだ値スペシャル」を設定していますが、JRE POINT ユーザーであれば、「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は、「お先にトクだ値スペシャル」を上回るお得さです。
期間限定で、かつ、JRE POINTを持っていないと利用できないですが、もし条件に合うのであれば、ぜひ「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」を使いましょう。
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」利用時の注意点
とてもお得な「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」ですが、利用するにあたって注意しておきたいポイントがいくつかあります。
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は新幹線eチケット限定!
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は、紙のきっぷを受け取らずに、交通系ICカードで新幹線に乗車できる「新幹線eチケット」限定となります。
「新幹線eチケット」を利用するには交通系ICカード(モバイルSuicaも利用可能)が必要となります。「えきねっと」で予約する際に、交通系ICカードとの紐づけが必要になります。
詳しくは、JR東日本の「新幹線eチケットサービス」のページをご覧ください。
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」を利用するには「えきねっと」の連携手続きが必要
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」を利用するには、「えきねっと」のマイページにおいて、「JRE POINT 会員番号連携手続き」を実施しておく必要があります。
この手続きは、「えきねっと」の会員IDと、「JRE POINT」の会員番号を紐づけるものです。両サービスで会員IDが異なるので、このような紐づけが必要になります。
「えきねっと」の利用でJRE POINTを貯める際にも必要になる手続きですので、既に実施済みの方は、改めて実施する必要はありません。
詳しくは、JR東日本の以下のページをご確認ください。
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」はJR東日本区間の限定商品
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は、JR東日本の新幹線の限定商品です。利用できるのはJR東日本の区間に限られます。
以下の区間では利用できないので注意が必要です。
- 北海道新幹線(新青森~新函館北斗)
- 北陸新幹線(上越妙高~金沢)
「JRE POINT 特典チケット」自体がJR東日本のみのサービスですので、「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」も同様となっています。
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は席数限定! 早めに予約しよう!
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」は席数限定のサービスとなっています。列車あたりの席数の上限があるため、空席があるからといって、「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」を利用できるとは限りません。
列車あたりの席数がどのくらいあるのかは公表されていません。利用できるのが閑散期のみとはいえ、前述のように、実質半額以下のポイントで新幹線に乗車できてしまいますので、旅程が決まったら早めに予約しておいたほうが良いでしょう。
「JRE POINT 特典チケット」の注意事項等については、以下のJR東日本の「JRE POINT 特典チケット」のWebサイトもご確認ください。
JRE POINTを貯めるなら、ビューカードでのオートチャージと「えきねっと」決済が鉄則!
「JRE POINT 特典チケット 新幹線YEARスペシャル」を利用するには、JRE POINTが必要になります。それでは、JRE POINTをどのように貯めるとよいのでしょうか。
結論から言うと、以下の2つが重要となります。
- ビューカードでのオートチャージ、モバイルSuicaでのチャージを多用(還元率1.5%)
- 新幹線のきっぷを購入する際は、「新幹線eチケット」を利用し、決済はビューカードで「えきねっと」予約時決済を選択(還元率5%)
出張や旅行などで、よほどあちこち出かけるのでなければ、鉄道の利用だけでJRE POINTを大量に貯めるのは難しいです。
私は、モバイルSuicaを利用して、ビューカードでチャージした残高で、スーパーやコンビニ等で買い物をしています。ビューカードの明細を見ると「モバイルSuica入金(チャージ)」がたくさん並んでいます(笑)
モバイルSuicaでのSuicaチャージか、ICカードタイプのSuicaでのオートチャージは、ビューカードと紐づいていれば、還元率は1.5%になります。仮に、月に6万円チャージするのであれば、毎月900ポイント、1年では10,800ポイントもJRE POINTが貯まります。
また、新幹線や特急列車のきっぷを購入するときは、「えきねっと」で購入し、予約時決済を選択しましょう。2021年7月に、ビューカードでJRE POINTが余分に貯まる「VIEWプラス」が改定され、「えきねっと」利用時に予約時決済を選択すると、ポイント還元率が上がるようになりました。
- 従来(2021年6月まで)
- 「えきねっと」利用のきっぷ購入: 1.5%
- 現在(2021年7月から)
- 「えきねっと」予約時決済: 3.0%
- 「えきねっと」受取時決済: 0.5%
新幹線eチケットを購入すると2%のポイントが付きますので、上記のビューカード利用での「えきねっと」予約時決済とあわせて、5%もの還元率になります。
ビューカードでJRE POINTが余分に貯まる「VIEWプラス」については、以下の記事もご覧ください。
以上、『「新幹線 YEAR2022」キャンペーンで、JRE POINT特典チケットが半分以下のポイントで交換可能に! 東京~新青森・秋田が6,000円相当!』でした。期間限定で、JRE POINTが必要になりますが、条件に合うのであれば、かなりお得に新幹線に乗ることができます。JRE POINTユーザーの方は、ぜひ検討してみましょう。
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