ひさの乗り鉄ブログ

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JR西日本が神戸線に通勤特急「らくラクはりま」を新設! 新快速の「Aシート」と合わせて着席通勤を推進へ

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JR西日本は、2019年3月のダイヤ改正で、大阪~姫路間に通勤特急「らくラクはりま」の運転を開始しました。割安なチケットレスサービスも拡充し、先日発表された新快速への有料座席サービス「Aシート」とあわせて、着席通勤を推進します。

この記事では、通勤特急「らくラクはりま」の概要、料金、運転時刻(ダイヤ)などをご紹介します。おトクに利用するための回数券や指定席特急料金定期券(らくラクはりまマイシート)についても紹介します。

※2019.03.19更新(料金の情報など大幅加筆)

JR神戸線に通勤特急「らくラクはりま」を新設!

JR西日本は、2019年3月18日から、JR神戸線で通勤特急「らくラクはりま」の運転を開始しました。概要は以下の通りです。

  • 名称: 通勤特急「らくラクはりま」
  • 運行区間: 大阪~姫路
  • 停車駅: 姫路駅、加古川駅、西明石駅、明石駅、神戸駅、三ノ宮駅、大阪駅
  • 運転本数:
    • 朝通勤時間帯: 姫路 → 大阪 1本(平日のみ)
    • 夕帰宅時間帯: 大阪 → 姫路 1本(平日のみ)
  • 使用車両: 289系6両編成(全351席)
    • 指定席3.5両,自由席2両,グリーン席0.5両
    • 指定席0.5両は女性専用席

運転時刻、停車駅は以下の通りです。

  • 姫路 06:21発 → 加古川 06:32発 → 西明石 06:42発 → 明石 06:46発 → 神戸 06:58発 → 三ノ宮 07:02発 → 大阪 07:21着
  • 大阪 19:04発 → 三ノ宮 19:27発 → 神戸 19:31発 → 明石 19:44発 → 西明石 19:48発 → 加古川 19:58発 → 姫路 20:08着

詳しくは、JR西日本のニュースリリースをご覧ください。

www.westjr.co.jp

チケットレスサービスで割安な指定席特急料金を導入

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通勤特急「らくラクはりま」に利用される289系特急電車

(出典)らくラクはりま 289系:JRおでかけネット

通勤特急「らくラクはりま」の運転開始に伴って、割安な価格で指定席に乗車できるチケットレス特急券が新設されます。特に、JR西日本のクレジットカード「J-WEST」専用の「J-WESTチケットレス」(普通車指定席に乗車可能)はかなり安く、自由席回数特急券よりも安い設定になっています

JR西日本がすでにJ-WEST会員向けに発売している「eチケットレス特急券」(普通車指定席に乗車可能)と比べても、安く設定されています。この料金設定を見る限り、通勤特急「らくラクはりま」を頻繁に利用する場合には、J-WEST会員になることが必須 ですね。

【通勤特急「らくラクはりま」の料金】

区間 J-WEST
チケットレス
チケットレス
特急券
指定席
特急券
自由席
特急券
神戸・三ノ宮
~大阪
510円 970円 1,170円 650円
西明石・明石・
加古川
~大阪
620円 1,290円 1,490円 970円
姫路
~大阪
720円 1,290円 1,490円 970円
西明石・明石
加古川~
神戸・三ノ宮
510円 970円 1,170円 650円
姫路~
神戸・三ノ宮
620円 1,290円 1,490円 970円

定期的に利用するなら「らくラクはりまマイシート」「自由席回数特急券」がおすすめ!

前述の料金に加えて、定期的に利用する方にお得な回数券や定期券が発売されます。

1か月間、同じ座席を確保!「らくラクはりまマイシート」「らくラクはりまグリーンマイシート」

通勤、通学定期券と併用して、1か月間、「らくラクはりま」の同一の座席を利用できるサービスです。つまり、毎日、同じ座席で通勤・通学できるわけです。なかなかユニークな商品ですね。

  • 「らくラクはりまマイシート」の設定区間に有効な通勤定期券・通学定期券を持っている場合に発売
    • 回数券や普通乗車券など、通勤・通学定期券以外の乗車券では利用できない
  • 毎月1日から月末までの月~金(祝祭日を除く)に利用可能
  • 発売は有効開始日(有効な月の1日)の1か月前~2日前まで
  • 設定は片道のみ(上り・下りともに料金は同じ)

設定区間、料金(片道)は以下の通りです。普通車用とグリーン車用があります。

区間 普通車用 グリーン車用
神戸・三ノ宮
~大阪
10,290円 12,340円
西明石・明石・
加古川・姫路
~大阪
12,340円 14,400円
西明石・明石
加古川~
神戸・三ノ宮
10,290円 12,340円
姫路~
神戸・三ノ宮
12,340円 14,400円


なお、2019年3月分、4月分は、キャンペーン料金となっています。全区間同一の料金で、以下のようになっています。

  • 2019年3月分(3/18~3/29): 普通車用 5,000円 グリーン車用 6,000円
  • 2019年4月分(4/1~4/26): 普通車用 10,000円 グリーン車用 12,000円

たまに乗りたい方には「神戸線自由席回数特急券」

「らくラクはりまマイシート」を購入するほど乗らないけど、たまに乗車する、という方には、「神戸線自由席回数特急券」もあります。

こちらは、「らくラクはりま」限定ではなく、新大阪~姫路間を走る特急列車「スーパーはくと」「はまかぜ」でも利用できます。

ただし、J-WEST会員の方は、指定席に乗車できる「J-WESTチケットレス」のほうが安いので、回数券を購入する必要はありません。

  • 設定区間に有効な通勤定期券・通学定期券・回数券を持っている場合に発売
  • 有効期間は1か月
  • 普通車自由席に乗車可能
区間 発売額 1枚あたり 所定価格
神戸・三ノ宮
~新大阪・大阪
2,240円 560円 650円
西明石・明石・
加古川・姫路
~大阪
3,120円 780円 970円
西明石・明石
加古川~
神戸・三ノ宮
2,240円 560円 650円
姫路~
神戸・三ノ宮
3,120円 780円 970円

結局、どのきっぷを買うのが一番おトクなの?

これまでご紹介したように、非常に多くの料金券(特急券)が発売されています。結局、どれが一番おトクなのでしょうか?ここでは、1か月に片道で何回乗車するかをもとに、どの料金券を購入するのがおトクかを考えてみます。

結論から言うと、以下のようになります。(普通車利用の場合)

  • 「らくラクはりまマイシート」がおトクになるのは月20回以上利用する場合(大阪~姫路のみ18回以上)、これ以下であれば「J-WESTチケットレス」がおトク
  • 頻繁に利用するなら「J-WESTカード」会員になり、「J-WESTチケットレス」を利用するのがおトク
  • 「J-WESTカード」会員でない場合には、「神戸線自由席回数特急券」がおトク(ただし、自由席にしか乗れないため、着席は保証されない)

「らくラクはりまマイシート」の損益分岐点は月に20回乗車と、かなり厳しいです。「らくラクはりま」は平日のみの運転なので、土休日の通勤・通学には使えません。平日のみで20日以上ある月が限られるうえに、有給休暇などで通勤しない日があると、20回乗車するのはなかなか難しいでしょう。

「らくラクはりまマイシート」のメリットは、料金的な面ではなく、毎日同じ座席が保証されていること、毎日特急券を購入する手間が省けること にあります。

一方、それ以外の場合には、「J-WESTカード」会員になったうえで「J-WESTチケットレス」を購入するのがおトク です。自由席回数券よりも安い価格で、指定席に乗車できるので、J-WEST会員がかなり優遇されています。

通勤ライナーと比べるとやや割高?

特急列車としてみると割安な料金の「らくラクはりま」ですが、JR東日本やJR東海が運転している特急車両を利用した通勤ライナーと比べると、やや割高な印象です。

JR東日本は、東海道本線でホームライナーを運転していますが、ライナー券は510円です。JR東海も名古屋圏を中心にホームライナーを運転していて、こちらは乗車整理券が320円と安く設定されています。これらの列車と比べると、通勤特急「らくラクはりま」の特急料金は、最安の「J-WESTチケットレス」でも510円~720円と、多少割高な印象です。

また、JR西日本は、新快速列車に有料座席サービス「Aシート」を導入することを既に発表しています。

www.kzlifelog.com

こちらは座席料金が500円。通勤特急「らくラクはりま」と同じJR神戸線にも導入されると見込まれます。新快速と特急という違いはありますが、新快速は、JRの快速列車の中でも俊足で有名です。大阪~姫路間の特急列車とそん色のない時間で走ります。

新快速への「Aシート」の導入は、当初は2編成のみ(1日あたり上下ともに4本ずつ)と少ないですが、いずれは増やしてくるだろうと思われます。新快速の全列車に「Aシート」が導入されると、乗車機会(運転本数)、料金ともに「Aシート」が有利になりそうです。

「スーパーはくと」「はまかぜ」も同料金!

今回、通勤特急「らくラクはりま」が導入される大阪~姫路間には、京都~鳥取・倉吉を結ぶ特急「スーパーはくと」と、大阪~鳥取などを結ぶ特急「はまかぜ」が運転されていますが、これらの特急列車も含めて、前述の特急料金が適用になります。

「スーパーはくと」は7往復、「はまかぜ」は3往復運転されていますが、これらの列車の近距離利用も狙った料金体系と言えそうです。

通勤時間帯に利用できそうな姫路~大阪間の特急列車は以下の通りです。(2019年3月改正ダイヤ)

  • 朝通勤時間帯
    • らくラクはりま: 姫路 06:21発 → 大阪 07:21着(加古川・西明石・明石・神戸・三ノ宮に停車)
    • スーパーはくと2号: 姫路 08:14発 → 大阪 09:19着(明石・三ノ宮に停車)
    • はまかぜ2号: 姫路 09:00発 → 大阪 10:01着(明石・神戸・三ノ宮に停車)
  • 夕通勤時間帯
    • スーパーはくと11号: 大阪 17:26発 → 姫路 18:21着(三ノ宮・明石に停車)
    • はまかぜ5号: 大阪 18:04発 → 姫路 19:08着(三ノ宮・神戸・明石・西明石・加古川に停車)
    • らくラクはりま: 大阪 19:04発 → 姫路 20:08着(三ノ宮・神戸・明石・西明石・加古川に停車)
    • スーパーはくと13号: 大阪 20:06発 → 姫路 21:07着(三ノ宮・神戸・明石・西明石・加古川に停車)

これらの列車は、鳥取方面から大阪への出張にも便利な時間帯に運転されているので、指定席の競争率が高くなりそうですね。長距離客が指定席を確保できなくなるという懸念がありそうです。

新快速の有料座席サービス「Aシート」と合わせて着席通勤を推進!

前述のとおり、JR西日本は、新快速列車に有料座席サービス「Aシート」を導入することを発表しています。

今回の通勤特急「らくラクはりま」と合わせて、近畿圏の着席通勤の推進に大きく舵を切ってきた印象です。首都圏の大手私鉄で先行していた通勤客向けの有料座席サービスの導入ですが、JR西日本の「らくラクはりま」「Aシート」へと続き、全国的に着席通勤の流れが進んでいきそうな状況です。


以上、『JR西日本が神戸線に通勤特急「らくラクはりま」を新設! Aシートと合わせて着席通勤を推進へ』でお届けしました。鉄道会社としては、人口減少時代の定期券収入の減少に備えた施策ですが、利用者にとっては快適に通勤できるのはありがたいことです。