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【外房・内房線 乗車記】外房線から内房線へ直通するE131系普通列車でのんびり旅、下車後は東京湾フェリーへ!

上総一ノ宮駅で発車を待つ木更津行きの普通列車 乗車レポート
上総一ノ宮駅で発車を待つ木更津行きの普通列車
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2022年春の青春18きっぷで、ちょうど1年前のダイヤ改正でデビューした外房線~内房線を直通するE131系の普通列車に乗ってきました。平日の昼間とあって車内は閑散としていて、のんびりと普通列車の旅を楽しめました。浜金谷駅で下車後は、東京湾フェリーでの船旅も楽しみました。

外房線~内房線を直通する長距離普通列車

房総半島をぐるっと一周するように走る外房線(千葉~安房鴨川)と内房線(蘇我~安房鴨川)は、境界駅である安房鴨川駅が発着駅となっていて、両路線を安房鴨川駅を超えて直通する列車はありませんでした。ところが、2021年3月のダイヤ改正で、日中時間帯に、外房線の上総一ノ宮駅と内房線の木更津駅を、安房鴨川駅経由で結ぶ普通列車が誕生しました。

上総一ノ宮~木更津間の全区間に乗車すると、距離は138.4km、所要時間は3時間以上と、なかなかの長距離になります。

勝浦駅に停車中のE131系電車

勝浦駅に停車中のE131系電車

車両は、新しいE131系という形式が使われています。これまで、内房線、外房線には、かつて京浜東北線などで活躍していた209系電車が使われていましたが、前述のダイヤ改正に合わせて、E131系が投入されました。新型車両が投入されたのは、日中時間帯にワンマン運転を実施するためです。(2022年3月現在、209系で運転される列車も残っています)

今回、E131系電車で運転される外房線~内房線の直通列車に、上総一ノ宮駅から浜金谷駅まで乗車してきましたので、乗車記をお届けします。浜金谷で下車後は、東京湾フェリーにも乗船しましたので、その様子も紹介します。

ちなみに、今回乗車したルートは、当ブログの青春18きっぷ日帰りルートで紹介している以下のルートです。都心発の青春18きっぷの日帰りルートとしては、距離、所要時間ともにちょうどよいので、おすすめです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

房総半島・東京湾一周の旅! 東京湾フェリー・鋸山ロープウェイなどいろいろな乗り物に乗れるルートです! ~青春18きっぷ おすすめ日帰り旅5~
青春18きっぷで日帰り旅シリーズ、今回は、東京湾フェリーを経由して、房総半島・東京湾を丸ごと一周してしまおうという欲張りなルートをご紹介します。途中の東京湾フェリーで気分転換ができますし、観光スポットもたくさんあるおすすめのルートです。

【外房線1】上総一ノ宮駅から木更津行きの列車に乗車!

総武快速線~外房線経由で上総一ノ宮駅にやってきました。上総一ノ宮駅の乗り換えは同一ホーム。蘇我駅から乗車した列車が上総一ノ宮駅に到着した時点では、これから乗車する木更津行きの列車はまだ入線していませんでした。

上総一ノ宮駅で発車を待つ木更津行きの普通列車

上総一ノ宮駅で発車を待つ木更津行きの普通列車

14時37分、木更津駅を11時半ごろに発車して3時間余りを走ってきた上総一ノ宮行きの列車が入ってきました。この列車が、折り返し、木更津行きとなります。

列車はE131系2両編成。これまで、209系の4両編成が走っていた区間ですので、2両編成ではさすがに混雑するかと思いきや、帰宅の高校生も含めて、ホームで待っていた人たちは問題なく座ることができました。

御宿駅近辺からの太平洋の車窓

御宿駅近辺からの太平洋の車窓

14時43分に上総一ノ宮駅を発車。わずか7分で、再び3時間以上の旅へと出発していくわけです。

大原駅あたりまでで、高校生たちはおおかた下車し、車内は閑散としてきました。御宿駅のあたりから、進行方向左側に太平洋が見えるようになってきました。

勝浦駅で5分停車

勝浦駅で5分停車

上総一ノ宮駅から30分ちょっと、15時16分に勝浦駅に到着。ここで5分の停車時間があるので、ホームに降りてみます。外房線では大きな駅の一つです。ここで大半の乗客が下車してしまい、車内はガラガラに。

E131系電車の車内の様子

E131系電車の車内、ボックスシートとロングシートのハイブリッドです

車内が閑散としてしまったので、ここで車内の様子を紹介します。E131系は4ドアの電車ですが、ボックスシートとロングシートが混在しています。ボックスシートは1両に2箇所、2両編成では4箇所しかありません。それ以外の座席はすべてロングシートになります。

この日は空いていたので、ボックスシートの海側の席を確保できましたが、週末など混雑するときにボックスシートに座りたいのであれば、早めに並んでおいた方がよいと思います。ボックスシートは、1両目、2両目ともに、運転台のある側から3番目と4番目のドアの間です。

【外房線2】車窓いっぱいに広がる太平洋を眺めながら安房鴨川へ

勝浦駅での5分停車中、対向列車との行き違いはありませんでした。余裕をもったダイヤになっているのか、臨時列車等のスジがあるのかわかりませんが、のんびり旅も良いものです。

勝浦駅近くからの太平洋の車窓

勝浦駅近くからの太平洋の車窓

勝浦駅を出発すると、車窓いっぱいに太平洋が広がります。外房線~内房線は、あちこちで車窓から太平洋や東京湾を眺めることができます。長時間、ずっと海沿いを走るところはなく、海の近くを走ったり、少し内陸側に入ったりを繰り返します。

安房小湊駅で対向列車と行き違い

安房小湊駅で対向列車の特急わかしお16号と行き違い

安房小湊(あわこみなと)駅で対向列車と行き違いのため6分停車です。やってきたのは、東京行きの特急わかしお16号。ざっと見たところ、1両に4~5人程度と、かなり空いていました。平日の日中ということもあるのでしょうか。

こちらの木更津行きの普通列車も、勝浦駅から先は閑散としてしまいました。この時間帯、帰宅する高校生が利用しない区間は、本当にガラガラです。

外房線と内房線の境界駅、安房鴨川駅に到着

外房線と内房線の境界駅、安房鴨川駅に到着

15時54分、外房線と内房線の境界駅、安房鴨川駅に到着しました。2分停車の間に、ほとんどの乗客が入れ替わり、運転士も交代。ダイヤとしては直通運転をするようになっていますが、直通するのは車両だけという感じです。「直通運転」のメリットがある乗客はあまりいないようです。

【内房線】太平洋と春の景色を眺めながら浜金谷駅へ

安房鴨川駅を15時56分に発車。乗客は入れ替わっただけでそれほど増えず、車内は閑散としたままです。

安房鴨川駅近くの太平洋の車窓

安房鴨川駅近くの太平洋の車窓

安房鴨川駅を出発すると、すぐに太平洋が近くに見えてきます。安房鴨川駅から先は「内房線」ですが、地域としてはまだ「外房」です。この先、千倉駅あたりまで、外房の海岸線に沿って走ります。

太海駅と江見駅の間で「山生橋梁」(やもめきょうりょう)を渡る

太海駅と江見駅の間で「山生橋梁」(やもめきょうりょう)を渡る

太海駅と江見駅の間で、進行方向左側に国道128号線の橋梁が見えてきます。実は、こちらの内房線も、海にはかかっていないものの、橋を渡っています。「山生橋梁」(やもめきょうりょう)という橋で、鉄道橋としては日本初の鉄筋コンクリートT型梁形式ということで、土木学会の選奨土木遺産に認定されています。

とはいえ、橋梁を渡っている列車に乗っていると、当たり前ですが、その橋梁を見ることはできません(笑)

内房線の太平洋の車窓

内房線の太平洋の車窓、春の穏やかな海を眺めながらの旅が続きます

しばらく太平洋の車窓が続きます。穏やかな春の海を眺めながら、空いた普通列車でののんびり旅。とても癒されます。

内房線内陸部の田畑の車窓

内房線内陸部の車窓、黄色い菜の花が目立ちます

千歳駅を出ると、内房線の列車は少しだけ内陸部へと入っていきます。太平洋の車窓とはお別れです。その代わり、沿線の畑やあぜ道には、黄色いお花がたくさん咲いているのが見えます。菜の花でしょうか。房総半島は、すっかり春ですね。

16時37分、館山に到着。ここで大勢乗り込んできました。館山から千葉寄りの区間の乗客が多いというのもありますが、夕方の帰宅時間にかかり始めたのが大きそうです。座席はおおむね埋まり、ドア脇に立ち客がちらほらといったところ。

館山駅を過ぎて内房エリアへ

館山駅を過ぎて内房エリアへ

冨浦~岩井間の車窓です。館山を過ぎると、再び海が見えるようになってきますが、この海は東京湾。ようやく、路線名と同じ「内房」エリアに入ってきました。

館山から乗ってきた人たちは、駅ごとに少しずつ下車していき、再び車内は落ち着いてきました。

浜金谷駅に到着した木更津行きの普通列車

浜金谷駅に到着した木更津行きの普通列車、ここで下車します

17時02分、浜金谷駅に到着。この駅で下車します。この列車は木更津行きですので、この先も、あと50分弱かけて終点へと向かいます。

【東京湾フェリー】夕日を眺めながらの東京湾クルーズ!

外房線~内房線の直通列車の乗車記はここまでですが、このあと乗船した東京湾フェリーの様子も簡単に紹介します。

東京湾フェリーの金谷港フェリーターミナル

東京湾フェリーの金谷港フェリーターミナル

東京湾フェリーの金谷港フェリーターミナルは、浜金谷駅から徒歩6~7分のところにあります。浜金谷駅で列車を下車したのが17時02分、久里浜港行きの次のフェリーが17時20分だったので、急ぎ足でフェリーターミナルに向かいました。

券売機で片道チケット(大人800円)を購入して、すぐに乗船します。

東京湾フェリー「しらはま丸」の船室の様子

東京湾フェリー「しらはま丸」の船室の様子

船室の様子です。平日の夕方ということもあって、空いていました。ゴルフ帰りと思われる年配男性グループが多かったです。客室外のラックにも、ゴルフバッグがたくさん並んでいました。

東京湾フェリー船内の売店で購入した「よこすか海軍カリーパン」

東京湾フェリー船内の売店で購入した「よこすか海軍カリーパン」

東京湾フェリーに乗ると食べたくなる「よこすか海軍カリーパン」を売店で購入。これ、おいしいんですよね。東京湾フェリーに乗る機会があったら、ぜひ食べてみて下さい。200円ちょっととお手頃価格です。

鋸山をバックに金谷港を出港する東京湾フェリー

鋸山をバックに金谷港を出港!

よこすか海軍カリーパンを食べたあとは甲板へ。17時20分、夕日に赤く染まる鋸山を背に、東京湾フェリーの「しらはま丸」は金谷港を出航します。

夕日をバックに東京湾を行き交うたくさんの船舶

夕日をバックに東京湾を行き交うたくさんの船舶

西のほうを見ると、まもなく東京湾に夕日が沈みそうです。その前を、いろいろな大きさや形の船舶が列をなして東京湾の奥へと入っていきます。さすが、世界有数の海上交通密集エリアです。

東京湾フェリー「かなや丸」とすれ違い

東京湾フェリー「かなや丸」とすれ違い

久里浜港の近くで、金谷港行きの東京湾フェリー「かなや丸」とすれ違いました。片道40分で、約1時間毎に運航しているので、どこかですれ違うのですよね。夕日をバックに東京湾を往くフェリー、絵になりますね。

三浦半島の向こうに沈む夕日

三浦半島の向こうに沈む夕日

17時42分ごろ、三浦半島の向こうに日が沈んでいきました。久里浜港の施設がすぐ近くに見えるほど、陸地に近づいています。

金谷港から約40分で久里浜港に到着!

金谷港から約40分で久里浜港に到着!

17時58分ごろ、久里浜港に到着しました。わずか40分ですが、東京湾を行き来するたくさんの船を眺めながら、夕日も眺められる贅沢な船旅でした。

東京湾フェリーについては、以下の記事もご覧ください。午前中に、今回とは逆ルートの久里浜港から金谷港へ向かう「かなや丸」に乗船したときの様子を紹介しています。東京湾フェリーの乗船方法などもあります。

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以上、「【外房・内房線 乗車記】外房線から内房線へ直通するE131系普通列車ののんびり旅、下車後は東京湾フェリーへ!」でした。上総一ノ宮駅から乗り換えなしで木更津駅まで行くE131系の電車、空いている時間帯を狙えば、のんびりとした旅が楽しめます。

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