ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」、2020年5月、京都~出雲市の夜行特急として運転開始! リーズナブルな料金で利用できる夜行列車!


JR西日本が新たに運転を計画している長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」ですが、2020年5月8日に、京都~出雲市の夜行特急列車として運転を開始、同年10月からは大阪~下関の昼行特急列車としても運転されることが発表されました。また、最も安い料金では、運賃+指定席特急料金というリーズナブルな料金で乗車できることも発表されました。

JR西日本が「WEST EXPRESS 銀河」の運行区間・料金を発表!

JR西日本は、2020年から運転を開始するとしていた新たな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の運行概要を発表しました。

www.westjr.co.jp

今回発表されたのは、運行区間と料金についてです。概要は以下の通りです。

【運行区間】(2020年の運行区間・運行期間)

運行期間 運行区間 列車種別 運行頻度
2020年5月~9月 京都・大阪
~出雲市
夜行特急列車 2往復/週
程度
2020年10月~
2021年3月
大阪~下関 昼行特急列車 2往復/週
程度


【料金】

設備名 料金形態 設備の愛称名
普通車指定席 指定席特急料金 クシェット
ファミリーキャビン
通常の指定席
グリーン車指定席 特急料金+
グリーン料金
ファーストシート
グリーン個室 特急料金+
グリーン個室料金
プレミアムルーム

※グリーン個室料金は今回新たに設定(100kmまで4,360円、200kmまで5,860円、400kmまで7,240円、600kmまで8,450円、いずれも1名あたり)
※それ以外の料金は現行の特急料金、グリーン料金を適用

なお、「WEST EXPRESS 銀河」の車内設備とその愛称名については、2019年3月に発表済みです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

www.kzlifelog.com

「WEST EXPRESS 銀河」、サンライズ出雲のルートを踏襲する夜行特急列車として2020年5月に運転開始!

「WEST EXPRESS 銀河」のデビューは2020年5月8日(金)に決まりました。

注目の運転区間、運転時刻は、以下のようになります。

  • 「WEST EXPRESS 銀河」(2020年5月~9月)
    • 下り(京都→出雲市)
      • 運転時刻: 京都 21時頃発 → 出雲市 9時半頃着
      • 停車駅: 京都、新大阪、大阪、三ノ宮、神戸、西明石、姫路、生山、米子、安来、松江、 玉造温泉、宍道、出雲市
    • 上り(出雲市→大阪)
      • 運転時刻: 出雲市 16時頃発 → 大阪 6時頃着
      • 停車駅: 出雲市、宍道、玉造温泉、松江、安来、米子、根雨、備中高梁、神戸、三ノ宮、大阪

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「WEST EXPRESS 銀河」のエクステリアデザイン

(出典)新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について(JR西日本 PDFファイル)

京阪神エリアから山陰方面への利用を想定したダイヤで「サンライズ出雲」とは棲み分け

「WEST EXPRESS 銀河」のデビューは、出雲市への夜行特急列車となりました。このルートは、夜行特急列車「サンライズ出雲」の京都~出雲市間のルートと同じです。

「サンライズ出雲」の下り列車に、夜行列車として乗車できるのは、東京・横浜・熱海・沼津・富士・静岡・浜松の各駅、つまりは関東~東海地方の各駅となります。

一方、「WEST EXPRESS 銀河」は、京都・新大阪・大阪・三ノ宮・神戸・西明石・姫路の各駅、すなわち、京阪神エリアからの乗車を想定したダイヤになっています。

「サンライズ出雲」の下り列車は、京阪神エリアの駅にはほとんど停車しませんので、うまく棲み分けができているというわけです。

上り列車も同様で、「サンライズ出雲」では終電前の時間帯に停車する京阪神エリアの各駅に、「WEST EXPRESS 銀河」は翌朝到着するダイヤになっています。

上り「WEST EXPRESS 銀河」は「サンライズ出雲」に抜かれる?

現状の「サンライズ出雲」のダイヤと、今回発表された「WEST EXPRESS 銀河」のダイヤを見比べてみると、

  • 下り「WEST EXPRESS 銀河」(京都→出雲市)は、「サンライズ出雲」に先行し、先に出雲市に到着する(「WEST EXPRESS 銀河」9時半頃着、「サンライズ出雲」は9時58分着)
  • 上り「WEST EXPRESS 銀河」(出雲市→大阪)は、「サンライズ出雲」より先に出て、京阪神エリアの各駅には「サンライズ出雲」より後(翌朝)に到着

ということがわかります。

上り「WEST EXPRESS 銀河」は、下りに比べると所要時間が2時間ほど長いですし、「サンライズ出雲」に途中駅で抜かれるダイヤになっているようです。

本来ならば、「サンライズ出雲」より後に出雲市を出発するようにすれば、滞在時間が増えるので望ましいのですが、ダイヤ設定上の都合なのでしょうか。

「WEST EXPRESS 銀河」の料金は現行の特急料金、グリーン料金を踏襲!

「WEST EXPRESS 銀河」の料金は、新たに設定されるグリーン個室料金を除き、特急料金、グリーン料金は、現行の料金体系を踏襲することになりました。

夜行列車として運転される場合も、「サンライズ出雲」のような、距離に依存しない寝台料金ではなく、距離に依存するグリーン料金が適用されることになりました。

主な区間での運賃+料金は以下のようになります。

区間 普通車
指定席
グリーン車
指定席
グリーン個室
京都~
出雲市
10,640円
7,150円
特3,490円
---
15,510円
7,150円
特2,960円
グ5,400円
18,560円
7,150円
特2,960円
グ8,450円
大阪~
出雲市
9,770円
6,600円
特3,170円
---
13,430円
6,600円
特2,640円
グ4,190円
16,480円
6,600円
特2,640円
グ7,240円

※上から、合計(太字)、運賃、特急料金、グリーン料金

最も安い普通車指定席なら、京都や大阪から出雲市まで、1万円前後で乗車することができます。普通車指定席といっても、クシェット(ノビノビ座席)なら、かつての寝台列車のB寝台のように横になることができますし、コンパートメントなら個室のような空間を占有できます。

最も高いグリーン個室でも、2万円以下ですので、普通の特急列車の感覚で利用することができそうです。

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「WEST EXPRESS 銀河」のクシェット、普通車指定席料金で利用可能!

(出典)新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定について(JR西日本 PDFファイル)

寝台料金に比べても割安な「WEST EXPRESS 銀河」のグリーン料金

運行される距離が異なるため、一概には比較できないのですが、「WEST EXPRESS 銀河」のグリーン料金、グリーン個室料金は、寝台列車の寝台料金や個室料金に比べても、割安に設定されています。

「サンライズ出雲・瀬戸」の個室料金(1名あたり)は以下の通りです。

設備 料金
ノビノビ座席 530円
B寝台(ソロ) 6,600円
B寝台(シングル) 7,700円
シングルツイン 9,600円
シングルデラックス 13,980円
サンライズツイン 7,700円

※サンライズツインは2名利用が前提(2名で15,400円)

「サンライズ出雲・瀬戸」の料金は、距離に関係なく、1乗車あたりの料金になります。

一方、「WEST EXPRESS 銀河」のグリーン料金、グリーン個室料金は距離に依存する料金体系になっています。ここでは、京都~出雲市(~600kmまで)の料金を見てみます。

設備 料金
普通車指定席 530円
グリーン車指定席 5,400円
グリーン個室 8,450円


普通車指定席は、サンライズのノビノビ座席と同じですが、「WEST EXPRESS 銀河」のクシェットはB寝台のようなベッドがありますし、コンパートメントは個室のような空間を占有できるようなので、いずれもお得感は高そうです。

また、グリーン車指定席、グリーン個室とも、「サンライズ出雲・瀬戸」の寝台料金と比べると、リーズナブルな設定になっています。もちろん、乗車距離が違いますし、設備のグレードは実際に運転が開始されてみないとわからないところはありますが、全般的に、かつての寝台特急列車に比べると、利用しやすい料金体系になっています。


以上、『JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」、2020年5月、京都~出雲市の夜行特急として運転開始! リーズナブルな料金で利用できる夜行列車!』でした。JRの夜行列車が次々と消えていく中、新たなタイプの夜行列車が誕生するのはうれしいことですね。