ひさの乗り鉄ブログ

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豊肥本線 肥後大津~阿蘇間、2020年8月8日に運転再開! 2016年熊本地震で被災、4年ぶりに全線運転再開、特急列車の運行体系は変更へ!


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2016年4月の熊本地震で被災した豊肥本線ですが、現在も不通となっている肥後大津~阿蘇間の運転再開が2020年8月8との発表がJR九州からありました。特急列車の運行体系が変更になり、震災前に比べると減便となります。熊本地震から4年以上、熊本と大分を結ぶ豊肥本線が、ようやく全線で運転再開となります。

※2020.06.17更新

豊肥本線 肥後大津~阿蘇間、2020年8月8日に運転再開へ!

国土交通省は、2016年の熊本地震により被災して不通となっている、豊肥本線の肥後大津~阿蘇間について、2020年8月に復旧、運転再開見込みであることを発表しました。

www.mlit.go.jp

さらに、JR九州は、5月27日、豊肥本線の全線運転再開が、2020年8月8日(土)の始発列車からになると発表しました。

豊肥本線は、熊本と大分を結ぶ全長148kmの路線です。九州の中ほどを東西に横切る路線です。

2016年4月の熊本地震で被災し、肥後大津~阿蘇間で不通となっています。特に、立野~赤水間の阿蘇大橋地区で大規模な土砂崩れがあり、並行する国道57号線とともに線路が流失するなど、大規模な被害を受けてしまいました。

熊本地震から1年後の2017年4月より復旧工事に着手。2019年度末までに、最も被害の大きかった阿蘇大橋地区の斜面崩落の復旧がほぼ完了し、2020年8月の運転再開見通しが立ちました。

特急「あそぼーい!」が熊本~大分・別府を直通運転も、全体としては豊肥本線の特急は減便

2020年6月16日に、JR九州から、豊肥本線復旧後の特急列車の運行体系についての発表がありました。

特急「あそぼーい!」の運転区間延長、特急「あそ」新設

運転再開後の豊肥本線には、以下の3種類の特急列車が運転されます。

  • 特急「あそぼーい!」(熊本~大分・別府)
  • 特急「九州横断特急」(熊本~大分・別府)
  • 特急「あそ」(熊本~阿蘇・宮地)

特急「あそぼーい!」は、震災前は熊本~阿蘇・宮地間の運転でしたので、運転区間が延長される形になります。「九州横断特急」は震災前と運転区間は変更なしです。

一方、新たに、特急「あそ」が、熊本~阿蘇・宮地間の特急列車として新設されます。

詳しくは、JR九州のニュースリリースをご覧ください。

豊肥本線 特急列車のダイヤ

JR九州からは、同時に、2020年8月8日以降の特急列車のダイヤも発表されました。

【熊本 → 大分・別府方面】

列車名 熊本発 阿蘇着 宮地着 大分着 別府着 記事
あそぼーい! 9:09 10:25 10:35 12:17 12:32 土休日を中心に運転
九州横断特急 71号 9:09 10:25 10:35 12:17 12:32 上記以外の日に運転
あそ 1号 9:51 10:58 11:04 多客期間に運転
あそ 3号 11:45 12:59 13:07 毎日運転
あそ 5号 13:39 14:56 15:12 多客期間に運転
九州横断特急 3号 15:05 16:12 16:17 17:57 18:14 毎日運転


【別府・大分 → 熊本方面】

列車名 別府発 大分発 宮地発 阿蘇発 熊本着 記事
九州横断特急 2号 7:51 8:07 9:55 10:04 11:12 毎日運転
あそ 2号 11:55 12:03 13:17 多客期間に運転
あそ 4号 13:32 13:39 14:47 毎日運転
あそ 6号 15:48 15:53 17:06 多客期間に運転
あそぼーい! 15:12 15:25 17:05 17:11 18:29 土休日を中心に運転
九州横断特急 74号 15:12 15:25 17:05 17:11 18:29 上記以外の日に運転

熊本~大分・別府間を直通する特急列車は減便へ

豊肥本線の全線運転再開後の特急列車の本数は、震災前(2016年3月改正ダイヤ)と比べると、以下のように変わっています。

熊本~宮地 熊本~大分・別府
震災前 定期 - 九州横断特急
3往復
臨時 あそぼーい!
2往復
-
復旧後 定期 あそ
1往復
あそぼーい!
九州横断特急
2往復
臨時 あそ
2往復
-


定期列車として、豊肥本線の全線(熊本~大分)を走る特急列車は、震災前の3往復から2往復へと減便となります。

一方、熊本~阿蘇・宮地間の特急列車は、定期「あそ」1往復に加えて、多客期には臨時「あそ」2往復が追加で運転されます。震災前は臨時「あそぼーい!」2往復のみでしたので、多客期には1往復増えることになります。

全体でみると、

  • 熊本~阿蘇・宮地間: 定期列車3往復、臨時を加えると5往復で変更なし
  • 熊本~大分・別府間: 定期列車3往復→2往復に減便

となり、宮地~大分・別府間で定期列車が1往復減ることになります。

スイッチバックが残る鉄道の難所、立野駅

熊本地震で被害が大きかったのは、阿蘇外輪山の切れ目からカルデラの内部へと続く立野駅~赤水駅の間です。

熊本地震の復旧状況
熊本地震の復旧状況

(出典)JR豊肥本線が令和2年8月頃に運転再開の見通し(記者発表資料)(国土交通省 2020年4月10日 PDF)

国土交通省の記者発表資料にある「熊本地震の復旧状況」の図にある白抜きの×印の部分が、立野~赤水間の被災箇所です。

立野駅はスイッチバック駅としても有名です。熊本から豊肥本線に乗車すると、立野駅に到着後、進行方向が変わっていったん後退、停車したあと、再び進行方向を変えて阿蘇方面へと発車していきます。

スイッチバックは勾配の大きな区間で高度を稼ぐための手法の一つですが、立野駅付近は、阿蘇外輪山の切れ目にあたり、鉄道の難所となっているのです。

そのような場所ですから、熊本地震によってあちこちで土砂崩れが発生。被害が大きくなってしまったわけです。

阿蘇~大分の都市間輸送に加え、阿蘇への観光路線としても復活へ!

かつて運転されていた特急「あそ」(2002年撮影)
かつて運転されていた特急「あそ」(2002年撮影)

豊肥本線は、その名の通り、豊後(大分)と肥後(熊本)を結ぶ路線で、大分と熊本の都市間輸送を担っています。

被災前、「九州横断特急」が人吉~熊本~大分~別府間で運転されていましたが、現在は、阿蘇~大分~別府間での運転となっています。

一方、豊肥本線は、阿蘇観光へのアクセス路線としての役割も担っています。

かつては「SLあそBOY」というSL列車が走っていましたかつては「SLあそBOY」というSL列車が走っていました
かつては「SLあそBOY」というSL列車が走っていました

豊肥本線は、途中、阿蘇山のカルデラ内を走ります。阿蘇観光の玄関口となる阿蘇駅は、阿蘇山のほぼ真北のカルデラ内にあります。

阿蘇への観光客向けの列車として、観光列車(JR九州の「D&S列車」)として、特急「あそぼーい」が、週末を中心に運転されています。こちらも、現在は阿蘇~大分~別府間の運転になっています。

これらの特急列車も、豊肥本線が全線で運転再開されれば、再び熊本までやってくることになるでしょう。

熊本地震から4年以上を経て、都市間連絡路線として、そして、観光路線としても、復活することになります。


以上、「豊肥本線 肥後大津~阿蘇間、2020年8月8日に運転再開! 2016年熊本地震で被災、4年ぶりに全線運転再開、特急列車の運行体系は変更へ!」でお届けしました。新型コロナの感染拡大で、鉄道業界でも暗い話題ばかりですが、その中で何ともうれしい運転再開のニュース! 新型コロナが終息したら、ぜひ乗りに行きたいですね。