JR九州は、九州新幹線や特急列車の普通車自由席に乗り放題となる「みんなの九州きっぷ」を2022年5月末まで継続発売します。土休日の連続する2日間有効で、全九州版が15,000円、北部九州版が8,000円と破格! 指定席も6回まで利用でき、この秋の九州旅行におすすめのフリーきっぷです。
※2022年4月~5月も引き続き発売されます
九州新幹線・在来線特急列車に土休日の2日間乗り放題の「みんなの九州きっぷ」
JR九州は、2022年5月29日までの土休日の2日間有効で、フリーエリア内の九州新幹線・在来線特急列車に乗り放題となる「みんなの九州きっぷ」を発売します。普通車自由席に加えて、普通車指定席にも6回まで乗車することができます。
- 利用期間
- ~2022年5月29日(日)の連続する土休日
- 平日、5月3日(火)~5日(木)を有効期間に含むものは利用できない
- 発売期間
- ~2022年5月25日(水)
- 利用開始日の1ヵ月前から3日前の23時までに予約・決済(支払い)が必要
- 有効期間: 土日祝日の連続する2日間
- フリーエリア
- 全九州版: JR九州全線
- 北部九州版: 九州新幹線(博多~熊本)、豊肥本線、鹿児島本線(熊本~宇土)、三角線(宇土~三角)を含む北部エリア
- きっぷの効力
- フリーエリア内の普通列車、快速列車、特急列車(九州新幹線含む)の普通車自由席に乗り放題
- 普通車指定席に6回まで乗車可能
- 発売箇所: ネット限定
- JR九州インターネット列車予約
- おねだん
- 全九州版: 大人 15,000円,こども 2,000円
- 北部九州版: 大人 8,000円,こども 1,000円
なお、JR九州のシニア向け会員サービス「ハロー!自由時間クラブ」向けには、同じ価格で、曜日にかかわらず利用できる「みんなの九州きっぷ((ハロー!会員限定用)」が発売されます。土休日だけでなく、平日でも利用できるます。
- みんなの九州きっぷ(ハロー!会員限定用)
- 利用期間
- ~2022年5月29日(日)の連続する2日間
- 5月3日(火)~5日(木)を有効期間に含むものは利用できない
- 発売期間
- ~2022年5月25日(水)
- 利用開始日の1ヵ月前から3日前の23時までに予約・決済(支払い)が必要
- 有効期間: 利用期間内の連続する2日間(曜日にかかわらず利用可能)
- 利用期間
「ハロー!自由時間クラブ」は、女性50歳以上、男性60歳以上の方ならどなたでも入会できます。
詳しくは、JR九州のWebサイトをご確認ください。
詳しくは、JR九州のニュースリリースもご覧ください。
「みんなの九州きっぷ」、九州新幹線・特急列車に2日間乗り放題で15,000円は破格!
JR九州が発売する「みんなの九州きっぷ」は、JR九州全線の新幹線・特急列車に2日間乗り放題で大人15,000円と破格です。
この価格だと、博多~鹿児島中央や博多~熊本の往復だけでも元を取ることができます。九州新幹線の主要区間の通常料金、割引きっぷ「九州ネットきっぷ」と比較してみましょう。いずれも、往復ともに表記のきっぷを利用して往復した場合の料金です。
博多~熊本 (往復) | 博多~鹿児島中央 (往復) | 備考 | |
---|---|---|---|
みんなの九州きっぷ 全九州 | 15,000円 | 15,000円 | ※1 |
みんなの九州きっぷ 北部九州 | 8,000円 | - | ※1 |
九州ネットきっぷ | 8,600円 | 19,800円 | ※2 |
九州ネット早特3 | 7,600円 | 19,000円 | ※3 |
九州ネット早特7 | 6,400円 | 17,000円 | ※4 |
通常料金 | 10,460円 | 21,280円 |
※1: 3日前までに購入が必要
※2: 当日購入可能
※3: 早特3は3日前までの購入が必要
※4: 早特7は7日前までの購入が必要
博多~熊本の往復では、「みんなの九州きっぷ(北部九州)」の8,000円に対して、通常料金が10,460円、九州ネットきっぷが8,600円となり、「みんなの九州きっぷ(北部九州)」が安くなります。これに対して、3日前までに購入が必要な九州ネット早特3では7,600円となり、「みんなの九州きっぷ(北部九州)」のほうが高くなります。単純往復であれば、「九州ネット早特」も候補になります。
博多~鹿児島中央の往復では、「みんなの九州きっぷ(全九州)」(15,000円)の圧勝です。こちらは、九州ネット早特3や早特7よりもかなりお得になります。
このように、長距離であれば、主要都市間の往復だけでも十分に元が取れるきっぷになっています。
「みんなの九州きっぷ」おすすめの利用法
新幹線や特急列車での都市間単純往復でもお得な「みんなの九州きっぷ」ですが、せっかくのフリーきっぷですので、周遊の旅を楽しみたいところです。
そこで、「みんなの九州きっぷ」のおすすめの使い方を考えてましょう。
「みんなの九州きっぷ」(北部九州)で豊肥本線・阿蘇へ
筆者のおすすめは、「みんなの九州きっぷ」(北部九州)を利用する豊肥本線の旅です。
豊肥本線は、2016年4月の熊本地震により被災し、長期間にわたって不通となっていましたが、2020年8月に全線で運転を再開しました。
運転再開後、まだ豊肥本線や阿蘇エリアに旅行をされていない方は、この機会に「みんなの九州きっぷ」(北部九州)を利用して、豊肥本線の旅をしてみてはいかがでしょうか? 豊肥本線は、「みんなの九州きっぷ」(北部九州)のフリーエリアの南限にあたります。途中、阿蘇観光に立ち寄るとよいでしょう。
博多からであれば、以下のルートで周遊の旅ができます。
- 博多 → 熊本(九州新幹線)
- 熊本 → 阿蘇 → 大分(豊肥本線)
- 大分 → 小倉 → 博多(日豊本線~鹿児島本線)
豊肥本線の運転再開については、以下の記事をご覧ください。

こども用が激安の「みんなの九州きっぷ」で家族旅行へ
「みんなの九州きっぷ」は、こども用がかなり安く設定されています。通常のきっぷであれば、こども用は大人用の半額なのですが、「みんなの九州きっぷ」はなんと7分の1!
「みんなの九州きっぷ」(全九州版)は大人15,000円に対して、こども用はたったの2,000円。「みんなの九州きっぷ」(北部九州版)に至っては、大人8,000円に対して、こども用は1,000円です。
そこで、「みんなの九州きっぷ」を利用した家族旅行をおすすめします。「みんなの九州きっぷ」(全九州版)を、大人2名、こども2名の4人家族で利用したとすると、合計で34,000円。これで、丸2日間、九州新幹線や特急列車に乗り放題ですから破格ですね。
今年は新型コロナウイルスの影響もあって、外国からの観光客が皆無ですので、九州の観光地は例年よりもかなり空いていることが予想されます。ご家族で旅行をすれば、ゆっくりと観光地を楽しめそうですね。
「青春18きっぷ」+「みんなの九州きっぷ」で九州の乗り鉄へ!
最後は、乗り鉄向けのおすすめの使い方です。
「みんなの九州きっぷ」は確かに格安なのですが、有効期間が2日間と短め。利用できるのも土休日に限られますので、3泊や4泊で九州を旅したい場合には、期間の一部でしか利用することができません。
そこで、乗り放題のフリーきっぷ「青春18きっぷ」や「旅名人の九州満喫きっぷ」との併用をおすすめします。
「青春18きっぷ」は言わずと知れた乗り放題きっぷ。期間限定ですが、1日あたり2,410円で、JR全線の普通列車に乗り放題となります。2022-23年の青春18きっぷの最新情報については、以下の記事をご覧下さい。

また、青春18きっぷが利用できない期間であれば、JR九州および九州内の私鉄や第三セクター路線、地下鉄等に乗車できる「旅名人の九州満喫きっぷ」がおすすめです。有効期限の3ヵ月以内であれば、3回分を好きな日に利用することができます。「旅名人の九州満喫きっぷ」については、以下の記事をご覧ください。

平日は「青春18きっぷ」や「旅名人の九州満喫きっぷ」を利用して普通列車やローカル線の旅を楽しみ、土休日に「みんなの九州きっぷ」を利用して、九州新幹線や特急列車に乗りまくるという旅です。JR九州の観光列車「D&S列車」は、たいていが特急列車として運転されていますので、「みんなの九州きっぷ」を利用して乗車するのもよさそうです。
以上、『【みんなの九州きっぷ】土休日の2日間、九州新幹線・特急に乗り放題で全九州15,000円、北部九州8,000円! 指定席も6回までOKの格安フリーきっぷ!』でした。利用できるのは土休日のみですが、九州の温泉地や観光地へ旅行したり、JR九州の魅力的な観光列車に乗車するなど、この冬の九州旅行に最適のきっぷです。
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JR九州のフリーきっぷのまとめ記事です。九州を長期で旅行する場合には、「みんなの九州きっぷ」とあわせて、通年発売のJR九州のフリーきっぷや割引きっぷを利用することもおすすめします。

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