JR九州は、2021年3月までの土休日の連続する2日間有効で、九州新幹線や特急列車の普通車自由席に乗り放題となる「みんなの九州きっぷ」を発売します。全九州版が10,000円(2021年1月以降は12,000円)、北部九州版が5,000円(2021年1月以降は6,000円)と破格! 指定席も6回まで利用でき、九州旅行におすすめのフリーきっぷです。(発売期間が延長され、2021年3月27日まで利用できるようになりました。)
※2020.12.17更新
- 九州新幹線・在来線特急列車に土休日の2日間乗り放題の「みんなの九州きっぷ」
- 「みんなの九州きっぷ」、九州新幹線・特急列車に2日間乗り放題で10,000円は破格!
- 「みんなの九州きっぷ」おすすめの利用法
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九州新幹線・在来線特急列車に土休日の2日間乗り放題の「みんなの九州きっぷ」
「みんなの九州きっぷ」の発売が2021年3月27日まで延長されました。2021年1~3月は、全九州版が12,000円、北部九州版が6,000円に値上げされます。
JR九州は、2021年3月27日までの土休日の2日間有効で、フリーエリア内の九州新幹線・在来線特急列車に乗り放題となる「みんなの九州きっぷ」を発売します。
- 利用期間
- 2020年7月11日(土)~12月27日(日)の土日祝日
- 2021年1月9日(土)~3月27日(土)の土日祝日
- ※注意: 2021年1月2日、3日の土日は利用できません
- 発売期間:
- ~2021年3月27日(土)
- 利用開始日の1ヵ月前から3日前の23時までに予約・決済(支払い)が必要
- 有効期間: 土日祝日の連続する2日間
- フリーエリア
- 全九州: JR九州全線
- 北部九州: 九州新幹線(博多~熊本)、豊肥本線、鹿児島本線(熊本~宇土)、三角線(宇土~三角)を含む北部エリア
- きっぷの効力
- フリーエリア内の普通列車、快速列車、特急列車(九州新幹線含む)の普通車自由席に乗り放題
- 普通車指定席に6回まで乗車可能
- 発売箇所: ネット限定
- JR九州インターネット列車予約
- JR西日本「e5489」
- おねだん
- 2020年12月まで
- 全九州: 大人 10,000円,こども 2,000円
- 北部九州: 大人 5,000円,こども 1,000円
- 2021年1月~3月
- 全九州: 大人 12,000円,こども 2,000円
- 北部九州: 大人 6,000円,こども 1,000円
- 2020年12月まで
なお、JR九州のシニア向け会員サービス「ハロー!自由時間クラブ」向けには、同じ価格で、曜日にかかわらず利用できる「みんなの九州きっぷ((ハロー!会員限定用)」が発売されます。
- 利用期間
- 2020年7月11日(土)~12月27日(日)
- 2021年1月9日(土)~3月31日(水)
- 発売期間: ~2021年3月27日(土)
- 有効期間: 利用期間内の連続する2日間(曜日にかかわらず利用可能)
「ハロー!自由時間クラブ」は、女性50歳以上、男性60歳以上の方ならどなたでも入会できます。
詳しくは、JR九州のWebサイトをご確認ください。
10月~12月の発売については、以下のニュースリリースもご覧ください。
2021年1月~3月の発売については、以下のニュースリリースをご覧ください。
「みんなの九州きっぷ」、九州新幹線・特急列車に2日間乗り放題で10,000円は破格!
JR九州が発売する「みんなの九州きっぷ」は、JR九州全線の新幹線・特急列車に2日間乗り放題で大人10,000円と破格です。
この価格だと、博多~鹿児島中央や博多~熊本の往復だけでも、十分に元を取ることができます。九州新幹線の主要区間の通常料金、割引きっぷ「九州ネットきっぷ」と比較してみましょう。いずれも、往復ともに表記のきっぷを利用して往復した場合の料金です。
博多~熊本 (往復) |
博多~鹿児島中央 (往復) |
備考 | |
---|---|---|---|
みんなの九州きっぷ 全九州 |
10,000円 (12,000円) |
10,000円 (12,000円) |
※1 |
みんなの九州きっぷ 北部九州 |
5,000円 (6,000円) |
- | ※1 |
九州ネットきっぷ | 7,340円 | 18,860円 | ※2 |
九州ネット早特 | 6,120円 (早特3) |
17,520円 (早特3) |
※3 |
通常料金 | 10,460円 | 21,280円 |
※1: 3日前までに購入が必要
※2: 当日購入可能
※3: 早特3は3日前までの購入が必要
博多~熊本の往復では、「みんなの九州きっぷ(北部九州)」の5,000円(2021年1月以降は6,000円)が圧倒的に安いですね。通常料金の半額以下、3日前までの予約で利用できる「九州ネット早特3」よりも安くなります。
博多~鹿児島中央の往復でも、「みんなの九州きっぷ(全九州)」の10,000円(2021年1月以降は12,000円)の圧勝です。こちらは、九州ネット早特3よりも5,000円以上もお得になります。
このように、主要都市間の往復だけでも十分に元が取れるきっぷになっています。
「みんなの九州きっぷ」おすすめの利用法
新幹線や特急列車での都市間単純往復でもお得な「みんなの九州きっぷ」ですが、せっかくのフリーきっぷですので、周遊の旅を楽しみたいところです。
そこで、「みんなの九州きっぷ」のおすすめの使い方を考えてましょう。
「みんなの九州きっぷ」(北部九州)で運転再開後の豊肥本線・阿蘇へ
2020年だからこそのおすすめは、「みんなの九州きっぷ」(北部九州)を利用する豊肥本線の旅です。
豊肥本線は、2016年4月の熊本地震により被災し、長期間にわたって不通となっていましたが、2020年8月8日に全線で運転を再開する予定です。
あわせて、豊肥本線の特急列車の運行体系も変更され、観光列車「あそぼーい!」が、熊本~大分・別府間を直通するようになります。
8月8日以降、運転を再開したばかりの豊肥本線の旅がおすすめです。豊肥本線は、「みんなの九州きっぷ」(北部九州)のフリーエリアの南限にあたります。途中、阿蘇観光に立ち寄るとよいでしょう。
博多からであれば、以下のルートで周遊の旅ができます。
- 博多 → 熊本(九州新幹線)
- 熊本 → 阿蘇 → 大分(豊肥本線)
- 大分 → 小倉 → 博多(日豊本線~鹿児島本線)
豊肥本線の運転再開については、以下の記事をご覧ください。
こども用が激安の「みんなの九州きっぷ」で家族旅行へ
「みんなの九州きっぷ」は、こども用がかなり安く設定されています。通常のきっぷであれば、こども用は大人用の半額なのですが、「みんなの九州きっぷ」はなんと5分の1!
「みんなの九州きっぷ」(全九州)は大人10,000円(2021年1月以降は12,000円)に対して、こども用はたったの2,000円。「みんなの九州きっぷ」(北部九州)に至っては、こども用は1,000円です。
そこで、「みんなの九州きっぷ」を利用した家族旅行をおすすめします。「みんなの九州きっぷ」(全九州)を、大人2名、こども2名の4人家族で利用したとすると、合計で24,000円(2021年1月以降は28,000円)。これで、2日間、新幹線や特急列車に乗り放題ですから破格ですね。
今年は新型コロナウイルスの影響もあって、外国からの観光客が皆無ですので、九州の観光地は例年よりもかなり空いていることが予想されます。ご家族で旅行をすれば、ゆっくりと観光地を楽しめそうですね。
青春18きっぷ+「みんなの九州きっぷ」で九州の乗り鉄へ!
最後は、乗り鉄向けのおすすめの使い方です。
「みんなの九州きっぷ」は確かに格安なのですが、有効期間が2日間と短め。利用できるのも土休日に限られますので、3泊や4泊で九州を旅したい場合には、期間の一部でしか利用することができません。
そこで、青春18きっぷ(または「秋の乗り放題パス」)との併用をおすすめします。
平日は青春18きっぷを利用して普通列車やローカル線の旅を楽しみ、土休日に「みんなの九州きっぷ」を利用して、九州新幹線や特急列車に乗りまくるという旅です。JR九州の観光列車「D&S列車」は、たいていが特急列車として運転されていますので、「みんなの九州きっぷ」を利用して乗車するのもよさそうです。
2020-21年の青春18きっぷの最新情報については、以下の記事をご覧下さい。
以上、『【みんなの九州きっぷ】 土休日の2日間、九州新幹線・特急に乗り放題で全九州12,000円、北部九州6,000円! 指定席も6回までOKの格安フリーきっぷ!』でした。新幹線・特急に2日間乗り放題で6,000円~12,000円は破格です。利用できるのは土休日のみですが、九州の温泉地や観光地へ旅行したり、JR九州の魅力的な観光列車に乗車するなど、年末年始や春休みの九州旅行に最適のきっぷです。
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JR九州のフリーきっぷのまとめ記事です。九州を長期で旅行する場合には、「みんなの九州きっぷ」とあわせて、通年発売のJR九州のフリーきっぷや割引きっぷを利用することもおすすめします。
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