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【2019年 JRダイヤ改正】東北・北海道新幹線 東京~新函館北斗間4時間切りへ! 青函トンネルの最高速度を時速160kmへ!

汽車旅
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かねてから青函トンネル内での速度向上試験を実施してきたJR北海道ですが、2019年春のダイヤ改正から、青函トンネル内の最高速度を、現行の140km/hから160km/hへと引き上げることを正式に発表しました。これにより、東京~新函館北斗間の所要時間は、現在の最速4時間2分から3時間58分へと4分短縮されます。

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青函トンネル内の最高速度を時速160kmへ向上

JR北海道は、2019年春のダイヤ改正で、北海道新幹線の青函トンネル内での最高速度を160km/hに引き上げることを正式に発表しました。

JR北海道は、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構とともに、青函トンネル内での160km/h運転に向けて、速度向上試験を実施してきました。

www.kzlifelog.com

特に、貨物列車とのすれ違い時の風圧によるコンテナの落下など、貨物列車への影響が懸念されていましたが、160km/hでの運転に支障がないことが確認できたとのことです。

これにより、東京~新函館北斗間の所要時間は、以下のように4分短縮され、最速列車は4時間を切り、3時間台になります。

  • 現行: 東京~新函館北斗 最速4時間2分
  • ダイヤ改正以降: 東京~新函館北斗 最速3時間58分(下り2本、上り1本)

対象となる列車は、下りが「はやぶさ5号」「はやぶさ11号」の2本、上りが「はやぶさ38号」の1本で、現行の4時間2分から、3時間58分への短縮となります。

最速列車の運転本数が多くないのは、停車駅の少ないタイプの「はやぶさ」だからでしょう。現行でも、4時間2分の最速列車は、大宮・仙台・盛岡・新青森にしか停車せず、上野すらも通過してしまいます。ただ、停車駅の多い「はやぶさ」や「はやて」でも、同様に4分程度となります。

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札幌延伸開業に向けてさまざまな速度向上施策に取り組み中

JR北海道とJR東日本は、北海道新幹線の札幌延伸(2030年度予定)に向けて、さまざまな速度向上施策を検討しています。

区間 施策 内容・実現年度
青函トンネル 速度向上 140km/h→160km/hへ向上
(2019年春)
一部列車のみ210km/hへ向上
(2020年頃)
上野~大宮 騒音対策工事
による速度向上
110km/h→130km/hへ向上
(2年後程度を目途)
宇都宮~盛岡 次世代
新幹線車両
最高速度を320km/h→
360km/hに引き上げ
(2019年から試験車両
による試験実施)

この中で、一番効果がありそうなのは、次世代新幹線車両による360km/h運転でしょう。現在、E5系・H5系が最高速度320km/hで運転している宇都宮~盛岡間で、最高速度360km/hによる運転を目指しています。

現在、試験車両「ALFA-X」を製造中で、2019年5月に落成、その後、試験を開始することになっています。ただ、これから試験を開始するということで、本当に360km/h運転が実現するのかは未知数です。単に360km/hで走る分には問題ないでしょうけれど、騒音や安全性、乗り心地など、営業運転に耐えうる性能を出せるかどうかがポイントになってきます。

ちょうど、青函トンネルの速度向上のニュースに合わせたかのように、JR東日本が、次世代新幹線の試験車両「ALFA-X」の製作中の姿が公開されました。

どんな仕上がりになるのか、360km/hは実現できるのか、今後が楽しみです。

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速度向上の本命は整備新幹線区間の最高速度向上

JR北海道とJR東日本は、いろいろな対策を進めているわけですが、これらを全て実現できても、東京~札幌間で、航空機とのシェアが逆転すると言われる4時間を切るのは難しいでしょう。

というのも、現在、最高速度320km/hで走行できるのは、宇都宮~盛岡間に限られているためです。「ALFA-X」をベースとした新型新幹線車両が完成しても、360km/hで走行できるのは、同様に宇都宮~盛岡間になります。

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これは、整備新幹線として建設された東北新幹線の盛岡~新青森と、北海道新幹線の全線は、最高速度が260km/hという前提で作られているためです。北陸新幹線や九州新幹線の最高速度が260km/hとなっているのも同様の理由です。

整備新幹線は、「全国新幹線鉄道整備法」という法律に基づいて計画され、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が建設、設備を保有し、JRに貸し付けることになっています。そのため、JR各社の判断で最高速度をあげることができません。

ところが、北海道新幹線の整備計画が策定されたのは1973年(昭和48年)。なんと45年も前です。当時の新幹線の最高速度は210km/hでしたので、その後の高速化を見込んで260km/hとしたそうです。いまや、300km/h超が当たり前の時代。時代遅れの法律や計画が、技術の進展に追いついていない典型例ですね。

いろいろ課題はありそうですが、札幌延伸開業まで、まだ10年以上あります。その間に、なんとか最高速度を引き上げられないものかと考えてしまいます。


以上、「東北・北海道新幹線 東京~新函館北斗間4時間切りへ! 青函トンネルの最高速度を時速160kmへ!」でお届けしました。航空機の羽田-札幌線は日本でNo.1の乗客数を誇るドル箱路線。北海道新幹線がどれくらいのシェアを奪えるかは、所要時間をどこまで4時間に近づけられるかにかかっています。

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2019年春のJRダイヤ改正のポイントをまとめた記事です。北海道新幹線・青函トンネル内での速度アップについても触れています。

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