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【田沢湖線 乗車記】秋田新幹線が走る超閑散路線! 普通列車1日4往復の田沢湖線に乗車、「こまち」との行き違い多数!

雫石駅で15分停車の盛岡行き普通列車 乗車レポート
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盛岡駅と大曲駅を結ぶ田沢湖線は、秋田新幹線「こまち」が頻繁に行き交うものの、普通列車は1日に4往復しかない超閑散区間。普通列車に乗車すると、「こまち」との行き違いや、信号場での運転停車など、長時間停車が何度もあります。また、渓谷や岩手山など車窓の見どころも多い路線です。2022年冬の青春18きっぷで、田沢湖線の角館~盛岡間の普通列車に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。

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盛岡~田沢湖間は1日4往復! 新幹線が走る超閑散路線の田沢湖線

田沢湖線をご存じでしょうか? 盛岡駅と大曲駅を結ぶJR東日本の路線です。総延長75.6km、電化はされていますが全線が単線の地方交通線、いわゆる「ローカル線」です。

ふつうのローカル線と異なるのは、秋田新幹線「こまち」が頻繁に走っているという点です。秋田新幹線は、東京~盛岡間ではフル規格の東北新幹線を高速走行しますが、盛岡~秋田間では、以下の地図で示したように、在来線(そしてローカル線)の田沢湖線を走ります。

秋田新幹線「こまち」は1時間に1本走っていますが、普通列車はとても少なく、県境区間となる赤渕駅と田沢湖駅の間は1日に4往復しか普通列車が走っていません。それも、朝と夕方・夜間に偏っていて、日中時間帯は8~9時間も列車がないのです。

今回、その貴重な普通列車のうちの1本に、角館駅から盛岡駅まで乗車してきました。駅や信号場での行き違いなどで何度も停車しますし、車窓の変化も大きく、乗車していて楽しい路線でした。

ということで、乗車記をお届けします。

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秋田内陸縦貫鉄道に乗車したあと角館駅から盛岡行き普通列車に乗車

角館駅

角館駅から田沢湖線の普通列車に乗車します

この日は、青森駅から奥羽本線で鷹ノ巣駅へと移動し、秋田内陸縦貫鉄道の旅を楽しみました。12月下旬、外は見事な雪景色で「雪見鉄」を楽しむことができました。

秋田内陸縦貫鉄道の乗車記については、以下の記事をご覧ください。(乗車記は2018年12月に乗車した時のものです)

【秋田内陸縦貫鉄道 乗車記】冬の秋田内陸線 途中下車の旅、雪見鉄&日帰り温泉三昧!
角館~鷹巣を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線は、秋田の内陸の小さな町を1両の気動車がコトコト走るのんびりしたローカル線です。沿線には観光地や温泉が点在していますので、途中下車しながら旅を楽しむのに最適な路線です。今回、初冬の秋田内陸線に乗車してみましたので、雪景色の車窓と沿線の観光地・温泉を紹介します。

秋田内陸縦貫鉄道の普通列車で角館駅に到着。秋田内陸縦貫鉄道の列車には、団体ツアー用の貸し切り車両が連結されていて、そのツアー客も大勢下車してきましたが、秋田新幹線に乗車するようです。普通列車に乗車するは、私ともう一人だけ。

角館駅で発車を待つ盛岡行きの普通列車

角館駅で発車を待つ盛岡行きの普通列車

乗車するのは、角館駅を15時25分に発車する盛岡行きの普通列車です。時刻表では15時14分に角館駅に到着することになっていましたが、やや遅れて15時19分頃の到着でした。

車両は、東北地方ではおなじみの701系2両編成。ただ、田沢湖線は秋田新幹線が乗り入れるために、レールの幅が在来線規格(狭軌、1067mm)ではなく、新幹線規格(標準軌、1435mm)に変更されています。この普通列車用の車両も、一般的な在来線規格ではなく、新幹線と同じレール幅の台車を装備しています。もっとも、車体のサイズや外観などは変わらないので、乗っている分には違いはわかりません。

盛岡~田沢湖を走る田沢湖線の普通列車は1日4往復のみ!

盛岡~田沢湖を走る田沢湖線の普通列車は1日4往復のみ!

この列車は、大曲始発の盛岡行き。貴重な盛岡行きの普通列車です。この列車の1本前の盛岡行きは、角館駅7時22分発。なんと8時間以上も前です。午前7時台の列車のあとは、この15時台の列車まで、盛岡駅へ行くことができる普通列車はありません。直通する列車だけでなく、途中で乗り継げる普通列車もないのです。

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乗客数名を乗せて角館駅を発車、刺巻駅で臨時こまちを待たせて行き違い!

盛岡行きの普通列車は、秋田行きの「こまち23号」が角館駅に到着するのを待って発車します。が、「こまち23号」が2分ほど遅れてやってきたため、こちらも2分ほど遅れての発車でした。どうやら、遅延ではなく、この日に限りダイヤが変更になっているようです。

角館駅付近の田沢湖線からの雪景色の車窓

角館駅付近の田沢湖線からの雪景色の車窓

列車は雪景色の中を走っていきます。角館周辺は広々とした盆地の風景ですが、次第に両側から低い山並みが近づいてきます。といっても、このあたりは険しい地形ではなく、並行する国道47号線も付かず離れずといった感じ。

秋田新幹線がそこそこの速度で走ることのできる路線ですので、普通列車とはいえ、それなりに飛ばします。スマホのスピードメーターで計ってみると、時速100kmをわずかに超えて走行している区間もありました。

臨時こまち57号の行先表示

刺巻駅で臨時こまち57号と行き違い

15時42分頃、刺巻駅に到着。反対側のホームには、なんと秋田新幹線こまち号が停車しています。「こまち57号」との行き違いですが、普通列車が新幹線を待たせる形での行き違いは珍しいですね。

こまち57号は臨時列車なので、このようなダイヤになっているのでしょう。ダイヤが2分ほど変更になっているのも、この臨時こまち57号を走らせるためなのかもしれません。

こまち57号が発車していったあと、その後を追うように、すぐに大曲行きの普通列車が入ってきました。その大曲行き普通列車の到着を待って、こちらも発車します。刺巻駅は田沢湖駅の一つ秋田寄りの駅。なんの変哲もない無人駅ですが、なかなか慌ただしい行き違いとなりました。

田沢湖駅の駅名標

田沢湖駅で運転士が交代

15時50分頃、田沢湖駅に到着。この駅で運転士が交代するようです。通常ダイヤでは7分の停車時間がありますが、今日は3分弱。運転士の交代も慌ただしく終え、すぐに発車してきました。

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田沢湖線屈指の秘境区間、信号場で2回停車して赤渕駅へ

田沢湖~赤渕間の生保内川の車窓

田沢湖~赤渕間の生保内川の車窓

田沢湖駅を出発すると、秋田・岩手県境越えにかかります。生保内川(おぼないがわ)がつくる渓谷に沿って走り、その生保内川を短い橋梁で何度も渡ります。

田沢湖駅と次の赤渕駅の駅間距離は何と18.1km! 繁忙期には臨時列車も含めると30分に1本の「こまち」が走りますので、18kmも行き違いができないというのは困ります。ということで、この区間には、上下線の行き違いができる信号場が2か所も設けられています。

16時過ぎに志度内(しどない)信号場に到着。ここで列車行き違いのため、4分ほどの停車時間があるとの車内アナウンスがありました。そして、左側の線路を下り「こまち25号」が通過していきました。このこまち号は定期列車ですね。

大地沢(おおちざわ)信号場

大地沢(おおちざわ)信号場で停車もすぐに発車

こまち25号通過後、こちらも発車しますが、少し走ってすぐにまた停車します。大地沢(おおちざわ)信号場です。

この信号場でも行き違いがあるのかと思いきや、停車したあと、すぐに信号が青になって発車していきました。

これらの信号場は、秋田新幹線「こまち」同士の行き違いにも利用されることがあります。こまち号に乗車しているときに、駅でも何でもないところで停車したことがあるかと思いますが、それはこの信号場で行き違いをするためなのです。

そして、16時14分、ようやく赤渕駅に到着。一つ手前の田沢湖駅を発車してから21分もかかりました。

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雫石駅でこまちに道を譲りつつ下り列車と行き違い

夕焼けと雪原がきれいな岩手県側の車窓

夕焼けと雪原がきれいな岩手県側の車窓

秋田県側ではどんよりとした曇り空で、ときおり雪が舞うような天候でしたが、岩手県側に入ると晴れてきました。夕焼けがきれいです。

田沢湖線からの岩手山の眺め

田沢湖線からの岩手山の眺め

北側の車窓には岩手山が見えてきました。山頂は雲に隠れていますが、中腹から下のすそ野の部分が見えていました。岩手山は、盛岡市の北西にある山で、東北新幹線の車窓からもとても目立つ、岩手県のシンボル的な山です。

雫石駅で15分停車の盛岡行き普通列車

雫石駅で15分停車の盛岡行き普通列車

16時22分に雫石駅に到着。この雫石駅で15分も停車します。ホームに降りてみましたが、さすがに夕方になってきて、とても冷えています。

ちなみに、この普通列車、2両編成で乗客は数名と、とても空いているのですが、ワンマン運転ではなく車掌が乗務していました。

雫石駅に停車しているこまち号と普通列車

雫石駅でこまち34号を先行させる

16時29分頃、上り「こまち34号」が到着しました。このこまち34号に先を譲るようです。このときは、このこまち34号は雫石駅に停車して客扱いをしたのだとばかり思っていましたが、あとで時刻表を見てみると通過となっています。いわゆる運転停車なのでしょう。

こまち34号、盛岡行き普通列車、田沢湖行き普通列車でホームが埋まる雫石駅

こまち34号、盛岡行き普通列車、田沢湖行き普通列車でホームが埋まる雫石駅

そうこうしているうちに、下りの田沢湖行きの普通列車が入ってきました。その後、こまち34号はすぐに発車していきました。

15分停車の間に、上りこまち34号に先を譲り、下り普通列車と行き違いを実施するダイヤになっているようです。こまち34号は、どうせ停車するなら、客扱いをすればいいのにと思いますが、どうなのでしょうね? 雫石駅には上下4本しか停車するこまち号がないようなので……。

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夕暮れの雪原を走り終点の盛岡駅へ

三日月と夕焼けが美しい田沢湖線雫石駅付近の車窓

三日月と夕焼けが美しい田沢湖線雫石駅付近の車窓

16時37分、雫石駅を発車します。すでに日は落ちてしまいましたが、西の空にはまだ夕焼けが残っています。見事な雪原に、三日月が浮かぶ夕焼けの空がとてもきれいです。

小岩井駅

小岩井駅でも下りこまち号と行き違いのため4分停車

16時41分、小岩井駅に到着。小岩井農場の最寄り駅です(といっても数kmは離れているようですが)。

雫石駅で15分も停車したばかりなのに、この小岩井駅でも4分停車。下り「こまち27号」との行き違いです。もう何度目の行き違いかわからなくなるくらい、行き違いが多いですね。

最後の停車駅、大釜駅

最後の停車駅、大釜駅

16時50分、大釜(おおかま)駅に到着。この駅には、秋田新幹線こまち号の車両(主に床下)に付着した雪を落とすための融雪装置が設置されています。停車中に温水を床下から噴射して雪を落とす装置です。

なぜ大釜駅かというと、次の盛岡駅から「こまち号」は東北新幹線に入って高速走行をするためです。高速走行中に車両に付着した雪の塊が落ちると、車両や地上設備、場合によっては線路外の家屋などを傷付ける恐れがありますので、雪を落としておく必要があるのです。

ですが、このときは「使用中止」と表示されていました。この日はそれほど雪が降っていなかったので、融雪装置が稼働していなかったのでしょう。

終点の盛岡駅に到着した田沢湖線の普通列車

ガラガラのまま終点の盛岡駅に到着

16時56分、車内はガラガラのまま、終点の盛岡駅に到着しました。

角館駅から盛岡駅まで、こまち号なら50分ほどで走り抜けるところを、1時間半かけて走破したのでした。

角館駅から盛岡駅までの間に、以下のように、4本のこまちと2本の普通列車と行き違い、1本の上りこまちの待ち合わせを実施しました。

  • 角館駅: 下りこまち23号を待って発車
  • 刺巻駅: 下り臨時こまち57号、普通大曲行きと行き違い
  • 志度内信号場: 下りこまち25号と行き違い
  • 雫石駅: 上りこまち34号の待ち合わせ、普通田沢湖行きと行き違い
  • 小岩井駅: 下りこまち27号と行き違い

「単線のローカル線に頻繁に新幹線を走らせるとこうなる」というのを、普通列車の視点で見ることができる、とても興味深い列車でした。


以上、『【田沢湖線 乗車記】秋田新幹線が走る超閑散路線! 普通列車1日4往復の田沢湖線に乗車、「こまち」との行き違い多数!』でした。頻繁に走る秋田新幹線「こまち」を巧みに避けながら走る普通列車。時間はかかるものの、なかなかに興味深い体験でした。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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