ひさの乗り鉄ブログ

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【快速「はまゆり」乗車レポート】 釜石線を走るリクライニングシートの快速列車、オメガループ・遠野盆地など車窓の見どころも多い路線です!


岩手県の花巻駅と釜石駅を結ぶJR東日本の釜石線。「銀河ドリームライン」の愛称が付けられた路線で、陸中大橋付近の通称「オメガループ」や遠野盆地など、車窓の見どころもたくさんあります。この釜石線には、東北本線の盛岡へ直通する快速「はまゆり」が1日3往復運転されていますが、リクライニングシートを備えたキハ110系車両で運転されています。

この記事では、釜石線の快速「はまゆり」の乗車レポートを、車窓の様子も交えながらお届けします。

釜石線とは?

釜石線は、岩手県花巻市の花巻駅(東北本線)と釜石市の釜石駅(三陸鉄道リアス線)を結ぶ全長90.2kmの非電化路線です。

釜石線の前身となった「岩手軽便鉄道」(1913年開業)が、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」のモデルになったといわれていることから、「銀河ドリームライン」という美しい愛称が付けられています。


三陸海岸に面した釜石駅と、内陸にある花巻駅を結ぶため、釜石線の車窓は、山と盆地が続きます。その中でも、一番の見どころは、陸中大橋付近の通称「オメガループ」です。詳しくは乗車レポートのところでご紹介します。

盛岡へ直通する快速「はまゆり」

釜石線には、東北本線を経由して盛岡へ直通する快速「はまゆり」という快速列車が、1日3往復運転されています。

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快速「はまゆり」(キハ110系) この日は1両増結されて4両編成での運転!

快速「はまゆり」は、通常はキハ110系気動車の3両編成で運転されていて、1・2号車が自由席、3号車が指定席になっています。

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指定席車は回転リクライニングシートが並びます!

3号車の指定席車は、回転リクライニングシートを装備しています。ローカル線では、ボックスシートも旅情がありますが、ゆっくりと車窓を眺めるのならリクライニングシートのほうがありがたいですね。自由席車の一部にも、リクライニングシートの車両が入ることがあるそうです。

ちなみに、ローカル線の快速列車に指定席が設けられているのは、快速「はまゆり」の前身が、急行「陸中」という急行列車だったためです。

釜石線 快速「はまゆり」乗車レポート

2019年1月上旬の土曜日、釜石から盛岡まで、快速はまゆり6号に乗車してきましたので、レポートをお届けします。

キハ110系4両編成での運転!

盛から三陸鉄道南リアス線で釜石までやってきました。これから乗車する快速はまゆり6号への乗り継ぎ時間は8分。地下通路を通って、JR線のホームに急ぎます。

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快速はまゆり6号@釜石駅

ホームへ着くと、すでに快速はまゆり6号は入線していました。

この日は、指定席車が1両増結されて4両編成での運転。ふだんは1両か2両で東北地方のローカル線を走るキハ110系気動車ですが、4両連なるとなかなか壮観です。

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指定席は座席が半分埋まるくらいの混雑

あらかじめ指定席券を購入しておいたので、指定された3号車の座席へ。増結されているくらいなので混雑しているのかと思いましたが、二人並びの席に一人くらいの乗車率です。ちょっとのぞいてみた2号車(自由席)も、席はそれなりに埋まっていますが、満席というほどではありませんでした。

ちなみに、このあとご紹介する「オメガループ」を見たかったので、A席(盛岡行きでは進行方向左の窓側)を確保してあります。

14時18分、釜石を発車しました。

冬枯れの里を内陸へ

釜石駅を出て、釜石湾にそそぐ甲子川を渡ると、三陸海岸を北へ向かう山田線(2019年1月時点で運休中、3月に三陸鉄道「リアス線」として運転再開予定)と分かれて、内陸へ入っていきます。

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冬枯れの田畑や山々を眺めながら内陸へ

小佐野、松倉と、釜石市街地にある駅に停車。快速列車とは言え、1日10.5往復しか列車がない釜石線ですので、普通列車の役割もしっかりと果たしています。

甲子川に沿って西へ進んでいるはずですが、川は集落や国道を挟んだ先にあるので、車窓からは見えません。冬枯れの低山を眺めながら列車は進んでいきます。

釜石線一番の見どころ「オメガループ」

洞泉駅を通過すると、右へカーブし、北向きに進路を取ります。ここから、通称「オメガループ」へと入っていきます。


地図で見ると、なぜ「オメガループ」と呼ばれているかが一目瞭然ですね。

並行する国道283号線(仙人峠道路)はまっすぐに西へ向かっているのに、釜石線はなぜこんなルートを通るのでしょうか? それは、鉄道が苦手な急こう配を通過するためです。

釜石市と遠野市の間、北上山地の中には、仙人峠と呼ばれる難所があります。高低差は300メートルもあります。この区間を、オメガループで高度をかせごうというわけです。

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オメガループを超えた先にある鬼ヶ沢橋梁を見上げる このあと通ります!

オメガループへ向かう途中の、線路と線路の間隔が最も狭くなっているところから、赤い鉄橋を見上げることができます。「鬼ヶ沢橋梁」です。こちらは、写真の右側に向かっていますが、オメガループを上ったあとは、鬼ヶ沢橋梁を(上の写真では)右から左へ走っていくのです。

そして、時刻表では通過するはずの陸中大橋駅に停車。ドアは開きませんので、運転停車です。

陸中大橋駅を出発すると、川を渡り、オメガループの上りにかかります。とはいっても、森の中を走るために視界はほとんどききません。

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鬼ヶ沢橋梁から先ほど来た道を見おろしてみます

オメガループを半周して進路を南へ。先ほど下から見上げた鬼ヶ沢橋梁から、通ってきた線路を見おろすことができます。道路の向こう、写真の右端でトンネルに入っているのが釜石線の線路です。このあと、再び右カーブで進路を西へ。

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仙人峠を超えると雪景色に

トンネルに挟まれた狭いエリアに、仙人峠道路(国道283号線)と県道167号線の合流地点が見えました。峠を超える前はほとんど雪は見られませんでしたが、オメガループを超えてトンネルを抜けると、雪が積もっています。

北上山地にぽっかりと広がる遠野盆地へ

仙人峠を超え、北上山地の中に広がる遠野盆地へと下っていきます。

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遠野盆地へ下ると青空が見えてきました

盆地に入ると、これまでの車窓とは違って、視界が開けてきます。仙人峠のあたりでは曇っていましたが、遠野盆地に入ると晴れ間が出てきました。

15時08分、釜石線の沿線の中心駅、遠野駅に到着しました。さすがに大きな町だけあり、それなりに乗降がありました。

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遠野駅を出るとすぐに猿ヶ石川を渡ります

遠野駅を出ると、すぐに川を渡ります。北上川の支流の「猿ヶ石川」です。このあと、釜石線は、この猿ヶ石川に沿って進みます。

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猿ヶ石川の両岸に広がる平地を進む

盆地とはいえ、釜石線の沿線には、この猿ヶ石川の流域に広がる狭い平地しかなく、うっすらと雪化粧した田んぼの向こうには、すぐに低山が見えます。

新花巻で大量下車、ガラガラのまま終点盛岡へ爆走!

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16時前なのにもう夕暮れの気配

遠野盆地を抜けると、再び山々に挟まれた川沿いに進んでいきます。とはいえ、オメガループのある仙人峠のような険しい地形ではありません。

日が短いこの時期、山に囲まれたこのあたりは、まだ16時にもなっていないのに夕暮れの気配です。

北上盆地に入ると、16時05分、新花巻に到着です。東北新幹線の乗換駅ということもあってか、指定席に乗車していた大半の乗客がここで下車。残ったのは私を含めて数名です。

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急に曇ってきて雪が激しく降ってきました

北上盆地に入ると急に曇ってきて、かなり雪が降ってきました。やはり、内陸の北上盆地と、三陸海岸沿いの釜石とでは、かなり気候が違うようですね。

東北本線との接続駅、花巻には16時05分に到着です。ここから、東北本線に入るために進行方向が変わります。ガラガラになった車内で、リクライニングシートを回転させます。5分停車の間に、車掌さんが残りのシートを回転させていきました。

16時10分、花巻を出発。盛岡までは途中8駅あるのですが、停車するのは矢幅駅のみ。なかなかの快速っぷりです。

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東北本線をキハ110系で爆走!

気がつくと、雪はやんでいて、夕焼けが見えてきました。そんな北上盆地を、キハ110系気動車は爆走します。速度の出せないローカル線を走ることが多い車両ですので、東北本線の高規格で真っすぐな線路に入ると、まるで別の車両に乗っているのではないかと思うくらいに飛ばしていきます。

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釜石から2時間半の旅で盛岡に到着 よい旅でした

16時40分、釜石から2時間半かけて、ようやく終点の盛岡駅に到着しました。


以上、『【快速「はまゆり」乗車レポート】 釜石線を走るリクライニングシートの快速列車、オメガループ・遠野盆地など車窓の見どころも多い路線です!』をお届けしました。オメガループで険しい峠に挑んだと思ったら、遠野盆地ののどかな風景の中を進む。釜石線はそんなローカル線です。車窓を楽しみたいなら、ぜひ快速「はまゆり」の指定席をおすすめします。

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快速「はまゆり」の前に乗車した三陸鉄道南リアス線の乗車レポートです。リアス式海岸の入り江が車窓から見えるのどかなローカル線です。

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