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【潮岬】潮岬観光タワーからの太平洋の絶景と黒潮の流れが素晴らしい本州最南端の岬!

潮岬観光タワーから眺める太平洋と望楼の芝 ノウハウ
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紀勢本線を旅するときに、ぜひ途中下車して立ち寄りたいのが「潮岬」です。本州最南端の岬で、潮岬観光タワーから眺める太平洋は絶景です。南紀熊野ジオパークにも認定されていて、さまざまな地形を楽しむこともできます。紀勢本線の串本駅からコミュニティバスで20分弱と、アクセスも良好です。

この記事では、公共交通機関で「潮岬」を訪れたときの様子を紹介します。「潮岬」へのアクセス方法も紹介します。

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本州最南端の岬「潮岬」へ

紀伊半島の南端に突き出た「潮岬」は、紀伊半島の最南端であるだけでなく、本州の最南端でもあります。潮岬は、吉野熊野国立公園や南紀熊野ジオパークの構成要素となっていて、紀伊半島南部を代表する観光地になっています。

潮岬は標高60メートル前後の隆起海食台地となっていて、その上に潮岬観光タワーがあります。潮岬観光タワーの高さも含めると海抜100メートルから、潮岬周辺や太平洋を一望できます。

潮岬の周辺は広い芝生になっていて「望楼の芝」と呼ばれています。夏の潮風を浴びながら、望楼の芝から眺める太平洋も素晴らしいものです。

この記事では、紀勢本線を青春18きっぷで旅しているときに、串本駅で途中下車して潮岬に立ち寄った時の様子を、串本駅からのアクセスも含めてご紹介します。

なお、紀勢本線の普通列車の旅の様子は、以下の記事をご覧ください。車窓を中心に紹介しています。

【紀勢本線 乗車記】普通列車で乗り継ぐ紀勢本線の旅! 素朴な入り江の風景から太平洋の迫力ある大海原まで海の車窓を満喫!
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潮岬へ公共交通機関でのアクセス

潮岬の最寄り駅は、JR紀勢本線の串本駅です。串本駅には特急「くろしお」が停車します。大阪駅から特急「くろしお」に乗車すれば、串本駅までは約2時間半~3時間です。

串本駅から潮岬へは、串本町のコミュニティバスでアクセスできます

  • 串本町 コミュニティバス
    • 潮岬へは、串本駅から「潮岬・出雲線」に乗車して15~20分「潮岬観光タワー」で下車
    • 「潮岬・出雲線」には潮岬まわりと出雲まわりの2系統があるが、どちらに乗車しても良い
    • 運転時間・本数: 7時台~18時台、おおむね1時間に1本
    • 料金: 1乗車200円

詳しくは、串本町のWebサイトの「コミュニティバス」のページをご覧ください。時刻表は、以下のリンクのページから「潮岬・出雲線」をご覧ください。

本州最南端の町 串本町

以下では、2017年夏に潮岬を訪問したときの様子を紹介します。コミュニティバスの時刻等は当時のものですのでご了承下さい。

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串本町コミュニティバスで串本駅から潮岬へ

紀勢本線最南端の駅、串本駅で途中下車

紀勢本線最南端の駅、串本駅で途中下車

亀山駅から紀勢本線の普通列車を乗り継ぎ、新宮駅から特急「くろしお18号」で串本駅までやってきました。

串本駅で列車を降りた瞬間、猛烈に湿気を帯びた熱い空気が襲ってきます。猛暑で気温が高いこともあるのですが、海に近いので、湿気もすごいです。駅のコインロッカーに荷物を預けて身軽になり、駅前のバス停に行きます。ここから、「串本町コミュニティバス」に乗車して潮岬を目指します。

串本町コミュニティバスは、15名も乗れば満員になってしまうようなマイクロバスです。串本町が運行しています。観光地では、住民サービスと、観光客のアクセスをあわせたようなコミュニティバスが運転されていることが多いですね。

11時45分に串本駅前を発車します。乗客は、私以外には地元の方が2名だけ。平日のお昼時ですから、こんなものでしょうか。

潮岬は、この地図のように、串本駅付近のくびれた部分から、岬がある小さな半島の部分が出っ張っている形をしています。もともと潮岬は島だったのですが、河口から流れ出る砂礫が砂州を形成し、やがて陸側とつながって「陸繋島」となりました。串本の街は、この砂州部分に集中しています。コミュニティバスは、この砂州の部分(トンボロ)を走って潮岬へと向かいます。

潮岬へは、半島部分をぐるっと回る県道41号線経由でアクセスするのが普通なのでしょうが、コミュニティバスは、途中から内陸側の細い道へと入っていきます。ぎりぎり車がすれ違えるくらいの狭い道です。病院や公民館、学校などの施設が内陸部にあるようで、道沿いに住宅も続いています。串本駅から一緒に乗車した地元の方は途中で降りてしまい、最後は私一人だけの貸し切り状態となりました。

串本駅から15分ほどで、潮岬観光タワー前に到着しました。

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潮岬観光タワーからの絶景! 水平線が丸い??

潮岬観光タワー

潮岬観光タワー

潮岬観光タワーのバス停で下車すると、目の前に大きな白いタワーがありますが、これが「潮岬観光タワー」です。

潮岬観光タワー
世界遺産熊野を拠点に那智山・熊野三山への観光バス・路線バスや、瀞峡をめぐるウォータージェット船を運営しています。

潮岬観光タワーは、海抜100メートルの高さから太平洋を眺められる観光客向けのタワーです。展望塔への入場は有料ですが300円と安いです。料金払うと、「本州最南端訪問証明書」を渡され、奥のエレベータで上がるように言われます。

エレベータで展望塔に上がると、そこはまさに絶景!

潮岬観光タワーから眺める太平洋と望楼の芝

潮岬観光タワーから眺める太平洋と望楼の芝

潮岬の南端のほうを眺めると、濃い碧色の海に、大型の船が浮かんでいる様子が見えます。タンカーか貨物船でしょうか。潮岬の南側は航路になっているようで、多く大型船が見られました。水平線が丸く見える、とありましたが、丸く見えるでしょうか? よくわかりませんね……。

それにしても、海の色と空の色の対比が素晴らしいです。海の色は、場所によって全然違うと聞いたことがありますが、潮岬の沖の太平洋は、かなり濃い青色でした。

潮岬の沖合を北上する「黒潮」の影響でしょうか。黒潮は、その名前のとおり、濃い藍色をした流れです。海水に含まれるプランクトンが少なく、太陽光がほとんど吸収されるために黒く見えるのだそうです。

潮岬観光タワーからの太平洋と潮岬灯台の眺め

潮岬観光タワーからの太平洋と潮岬灯台の眺め

西の方にを見ると、白い灯台が見えます。「潮岬灯台」です。明治6年の初点灯から100年以上もの間、潮岬沖を進む船を照らし続けてきた白亜の灯台です。紀伊半島の最南端、さらにその突端部分にあるのですから、素人の私でも、海上交通にとって非常に重要な灯台であることはわかります。

このアングルからはわかりづらいですが、潮岬灯台は、海岸から30メートルの断崖の上に建っているそうです。

潮岬灯台
明治6年の初点灯以来、100余年もの間、海上交通の要所として沖行く船を照らし続ける30mの断崖に建つ白亜の灯台…
潮岬観光タワーからの「浪ノ浦」方面の眺め

潮岬観光タワーからの「浪ノ浦」方面の眺め

東の方を眺めると、潮岬をつくる半島の一部が凹んだ湾になっていることがわかります。ここは「浪ノ浦」で、漁港があります。その奥には半島の東側の陸地が見えていますね。

潮岬観光タワーからの「望楼の芝」周辺の眺め

潮岬観光タワーからの「望楼の芝」周辺の眺め

潮岬観光タワーのすぐ南側は、大きな芝生の広場になっています。「望楼の芝」というそうですが、あとでこの芝生の先まで行ってみることにしましょう。

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潮岬観光タワーのレストランでマグロのランチ!

絶景を堪能したあとは、展望塔の横にあるレストランで昼食にします。何にしようか迷いましたが、「今日のとれたてランチ」としてアピールされていたマグロカツのランチにしました。

潮岬観光タワーにあるレストランの「マグロカツのランチ」

潮岬観光タワーにあるレストランの「マグロカツのランチ」

食券を購入して席に着き、しばらくするとランチが運ばれてきました。マグロカツに、小鉢が二つ(豆腐とひじきの煮物)、それにごはんと味噌汁のセットです。これで税込み800円(2017年当時)ですから、安いですね!

早速いただくと、マグロカツは揚げたてでサクサク。マグロは思ったより柔らかく、どんどんいただけます。さすがはマグロが名物の紀伊半島、ここまで身が柔らかいマグロカツは食べたことがありません。結構なボリュームでしたが、あっという間に完食してしまいました。

このレストラン、結構広いのですが、ちょうどお昼時ということもあってか、観光バスで乗り付けたツアー客がたくさん入ってきて、ランチタイムとなりました。個人旅行の観光客もそれなりにいましたが、ツーリングで来ている人も多かったようです。

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望楼の芝から太平洋を眺める

ランチを終えても帰りのバスの時間まで、まだ1時間以上あります。先ほどは観光タワーの展望塔から景色を眺めましたが、今度は海岸線のすぐ近くまで行ってみます。

道路と海岸線(といっても断崖ですが)の間には、芝生が植えられた広々とした広場があります。「望楼の芝」というそうです。昔、海軍の望楼(ぼうろう)があったことから名づけられたそうです。「望楼」というのは物見櫓のことです。

潮岬の望楼の芝にある「本州最南端」の碑

潮岬の望楼の芝にある「本州最南端」の碑

その芝生の上を歩いて、断崖のすぐ近くまで行ってみます。すると、本州最南端の碑がありました。その碑の向こう側から黒潮が流れる太平洋を望みます。

望楼の芝からの潮岬と太平洋の眺め

望楼の芝からの潮岬と太平洋の眺め、黒潮の流れが速い!

潮岬観光タワーからの眺めとは、また違った迫力があります。

写真ではわからないのですが、右から左へ(西から東へ)かなりの速さで潮が流れています。潮岬を回り込む流れのせいで速く見えるのかもしれませんが、この流れに乗れば、あっという間に北上できそうです。沖を進む船は、潮の流れとは逆方向に進んでいるので、かなり燃料を食うのではと思います。

望楼の芝からの潮岬の眺め

望楼の芝からの潮岬の眺め(パノラマ写真)

Googleフォトが作ってくれたパノラマ写真です。

濃い藍色の海も印象的ですが、その手前のゴツゴツとした岩も目立ちます。

潮岬の周辺は、マグマの動きによって形成された火成岩が多くあるそうです。このあたりの岩がそうなのかはよくわかりませんが、単純な波によって削られた断崖絶壁になった海食崖というわけでもなさそうです。

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休憩所で休憩しながらバスを待つ

潮岬の望楼の芝にある休憩所

潮岬の望楼の芝にある休憩所

潮風が強いので、それほど暑さを感じないのですが、それでも日差しは強いです。暑くなってきたら、冷房の効いた休憩所で休みます。潮岬観光タワーから見えた、芝生の中にある赤い屋根の建物です。

それにしても、この日は天気も良くて、ホントに絶景を眺めることができました。亀山駅からロングシート4時間の旅に堪えてきたかいがあったというものです。汽車旅中の観光で岬にはかなり行っていますが、この潮岬の絶景はNo.1かもしれません。

潮岬バス停近くのお土産屋で購入したみかんのソフトクリーム

潮岬バス停近くのお土産屋で購入したみかんのソフトクリームで涼みます

バスの時間が近づいてきたので、潮岬観光タワーの近くまで戻り、お土産屋で涼みます。あまりに暑かったので、みかんのアイスクリームをいただきました。お土産屋のラインナップを見て、みかん系が多いなぁと思い、いつの間にか和歌山県に入っていたことに気がついたのでした。

潮岬にある日本最南端のポスト

潮岬にある日本最南端のポスト

バス停の近くには、本州最南端のポストがありました。まあ位置的にそうだろうなぁとは思いつつ、「最南端の〇〇」と言われると、それだけで「はるばる遠くまでやってきたなぁ」と感慨深くなるのでした。

ということで、潮岬観光は終了です。14時過ぎのコミュニティバスで串本駅へ戻ったのでした。

今回は、潮岬観光タワーとその周辺だけの観光でしたが、それでも十分に潮岬の魅力を感じることができました。潮岬観光タワーからの絶景は必見ですし、望楼の芝から眺める黒潮の流れも迫力があります。

時間があれば、潮岬灯台などへ足を延ばしても良いでしょう。


以上、「【潮岬】潮岬観光タワーからの絶景と黒潮の流れが素晴らしい本州最南端の岬!」でした。紀勢本線の串本駅からコミュニティバスで15分。アクセスも良好ですので、鉄道旅行や乗り鉄の途中下車スポットとしておすすめです。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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