ひさの乗り鉄ブログ

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【御殿場線 山北駅】 満開の桜のトンネルをくぐる列車を撮る! 山北鉄道公園の桜まつりも楽しめました!

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御殿場線の山北駅。人口約1万人の静かな町の中心駅ですが、神奈川県の桜の名所の一つで、桜の時期には花見客で賑わいます。鉄道ファン的には、桜並木の下を通過する列車を撮影できるスポットとして人気です。

桜が満開になった4月上旬の週末、そんな山北駅へ行ってみました。

※訪問したのは2019年4月7日(日)で、山北駅周辺の桜は散り始めの状態です。駅に近い方の桜はまだ満開の状態でしたが、あと2~3日で葉桜になってしまうのではないかという状況です。

御殿場線 山北駅とは?

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桜のトンネルを走り抜ける「特急ふじさん」(ロマンスカーMSE)

御殿場線は、神奈川県の国府津(こうづ)駅と、静岡県の沼津駅を結ぶ、全長60.2kmのJR東海の路線です。電化されていますが、全線が単線の路線です。

かつては、東京と大阪を結ぶ大動脈の東海道本線でしたが、1934年に、熱海~函南間に丹那トンネルが開通すると、東海道本線は熱海経由となり、国府津~沼津間は御殿場線となりました。


山北駅は、御殿場線の起点、国府津駅から普通列車で約25分ほど。国府津駅は太平洋岸にある東海道本線の駅ですが、山北駅は、そこから約100メートルほど登ったところにあります。

後述しますが、蒸気機関車の時代には「鉄道の町」として栄えたところです。

桜の名所、山北駅

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山北町の駅舎 普段は無人駅ですがこの日はきっぷを販売する係員がいました

山北駅は、神奈川県足柄上郡山北町の中心駅で、近くには山北町役場もあります。中心駅とはいえ、普段は無人駅の静かな駅です。

そんな山北駅が賑わうのが、桜の季節です。線路の両側に植えられた桜並木が満開になると、桜のトンネルの中を列車が走るように見えるため、鉄道ファンにも人気の撮影スポットになっています。

ちなみに、筆者は撮り鉄ではないので、動くものを撮影するのが苦手です。列車を撮るときはたいてい駅に停車中に撮影します。どちらかというと、動いている列車から車窓を撮影することが多いです。そういうわけで、写真の質は推して知るべしです…

山北駅から御殿場方にある三つの橋が撮影スポット

桜並木の下を列車が通るような写真を撮影したければ、橋の上から撮影する必要があります。候補となるポイントは、以下の地図にある3つです。


「一つ目の橋」のポイントは、「三良橋」という名称がついていますが、車は通れず、人だけが通れる橋です。人がぎりぎりすれ違えるくらいの幅しかないので、ここで長時間の撮影はしなほうがよいでしょう。

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桜のトンネルを走り抜ける「特急ふじさん」(ロマンスカーMSE)

「二つ目の橋」(橋の名称がわかりません)から撮影した「特急ふじさん」(新宿~御殿場)です。新宿行きの列車なので、写真の向こう側(山北駅があるほう)へ進んでいます。つまり、後追いで撮影した写真です。

車両は小田急電鉄のロマンスカー「MSE」(60000形)です。「特急ふじさん」として、小田急電鉄の新宿駅とJR東海の御殿場駅を直通運転しています。ブルーの車体色と薄いピンクの桜のコントラストがいいですね。

ちなみに、駅の手前に見える橋が、「一つ目の橋」(三良橋)です。

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臨時特急ふじさん31号 御殿場行き

御殿場行きの「臨時特急ふじさん31号」。これは手前が前面ですね。

この「二つ目の橋」は、架線柱が目の前にあるのと、写真には写っていませんが、手前に落下防止のための柵のようなものがあって、ちょっと構図が難しかったです。さらに、斜めから取ろうとすると、信号機に被ります。

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三つ目の橋から撮影した御殿場線の普通列車(313系電車)

三つ目の橋から撮影。上が普通列車 沼津行き、下が国府津行きです。三つ目の橋は、正面からも撮れますし、この写真のように、少し斜めから撮影することも可能です。

桜並木と線路の距離が近いので、「桜のトンネル」を表現したいなら、この場所がよさそうです。手前に咲いている菜の花の黄色と、頭上の桜のピンクがいいですね。

あとで気が付きましたが、ここで「特急ふじさん」を撮ればよかったですね。

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桜の下を走り抜ける御殿場線の普通列車(313系電車)

横からも撮影。どこだったか忘れましたが、線路の両側に道があり、そのうちの南側(御殿場方面へ向かって左側)からの撮影です。

全体的には、撮り鉄さんはそれほど多くなく、終始穏やかな雰囲気でした。桜まつり当日でこの状況なら、平日であれば、かなり人は少なく、ゆったりと撮影できるのではないかと思います。

山北駅周辺を散策!

慣れない撮り鉄ばかりだと疲れてしまうので、山北駅の周辺を散策してみました。

実は、今回の日帰り旅は、Frostmoon (id:noririn3103) さんの以下のブログ記事を見て急遽決めたのでした。山北駅周辺の観光やランチスポットについては、Frostmoonさんの記事が詳しいです。

tetsutorin.hatenablog.com

山北駅ホーム

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山北駅ホームからは線路の両側の桜を眺められます

桜の木は、線路の両側の道路に沿って植えられていました。その全体を俯瞰するには、上のほうで紹介した橋から見下ろすか、山北駅のホームから見渡すのがよさそうです。2~3両の普通列車しか停車しない駅にしては、ずいぶんとホームが長いです。その御殿場寄りの端までいくと、線路を覆うような桜並木を見ることができます。

駅周辺の桜並木

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山北駅前の道は桜に覆われています

山北駅の改札を出て、すぐ右手の跨線橋を渡ると、温泉施設「さくらの湯」があります。この前が桜並木になっています。

www.town.yamakita.kanagawa.jp

「さくらの湯」のWebサイトによると、

北海道長万部の名湯二股ラジウム温泉の石灰華原石を100%使用した、炭酸カルシウム人工温泉

だそうです。

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山北鉄道公園の横の桜並木

駅前にある「山北鉄道公園」沿いの桜並木です。

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水路と桜でいい雰囲気の線路脇の道路

道路の脇には透き通った水が流れる水路があり、いい雰囲気です。

満開の桜

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山北駅近くの満開の桜!

満開の桜に、ミツバチもうれしそう。

「やまきた桜まつり」開催中の山北鉄道公園

山北駅の横には「山北鉄道公園」があります。

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山北鉄道公園に保存されている蒸気機関車「D5270」

山北鉄道公園のシンボルが、D52形蒸気機関車「D5270」です。1944年に製造され、1951年から1968年の廃車まで、御殿場線で活躍していた貨物用の蒸気機関車です。

この蒸気機関車、なんと「動く」そうです。といっても、石炭を燃料として動くわけではなく、圧縮空気で動くように整備されているそうです。動輪2回転分、約12メートルだけですが。旅客列車をけん引していた「D51」は各地で動態保存されていますが、貨物列車用の「D52」の動態保存は珍しいのだとか。

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「やまきた桜まつり」開催中で賑わう山北鉄道公園

この日は、「やまきた桜まつり」が開催されていました。山北鉄道公園に出店がいくつも出ていて、広場にはテーブルと椅子が置かれ、家族連れやグループがお花見を楽しんでいました。子供たちは公園で遊べますので、ご家族連れにも人気のようです。

山北町鉄道資料館

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山北駅を出てすぐ右手にある「やまきた町観光案内所」

山北駅の改札を出てすぐ右手に、「やまきた町観光案内所」があります。1階は観光案内所と休憩スペース、2階は研修所(研修が開催されていないときは休憩スペース)として開放されています。

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貴重な資料などが展示されている「山北町鉄道資料館」

2階の片隅には「山北町鉄道資料館」があり、東海道本線時代、「鉄道の町」として栄えた当時の資料や、国鉄時代の貴重な品々、解説パネルなどが展示されていました。

ご年配の説明員の方に、直々にお話を伺うことができたのですが、その方は元国鉄・JRにお勤めだったそうで、新幹線に乗務したり、首都圏で駅長を務められたりしたそうです。

そのお話によると…

蒸気機関車の時代には、山北駅から御殿場へ向かう急勾配を登るために、全ての列車が山北駅で停車し、列車の最後尾に補助機関車を連結していました。そのため、山北駅にはたくさんの蒸気機関車が配置されていたそうです。

ちなみに、御殿場駅は標高約400メートル。山北~御殿場間には300メートルにも及ぶ標高差があります。とはいえ、御殿場~沼津間のほうが勾配が急なのだそうですが、こちらは2つのスイッチバック駅で高度を稼いでいたそうです。そのため、スイッチバックのない山北~御殿場間のほうに補助機関車が必要になったのだとか。

こんな興味深いお話を聞いていたら、あっという間に時間が過ぎてしまい、列車を2本も逃してしまったほどです(笑)

鉄道の町として歴史のある山北町。ご興味のある方は、ぜひ訪ねられるとよいと思います。下記の山北町のWebサイトによると、土休日の12時~16時に開館しているとのことです。

www.town.yamakita.kanagawa.jp


以上、『【御殿場線 山北駅】 満開の桜のトンネルをくぐる列車を撮る! 山北鉄道公園の桜まつりも楽しめました!』でした。桜のトンネルを走る列車を撮影できる人気スポットですが、それほど混雑もなく、落ち着いて撮り鉄ができます。桜を眺めながらの散策や、「やまきた桜まつり」の賑わいも楽しめました。

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