2023年も、9月に特急「ニセコ」が札幌~函館間(函館本線:山線経由)で運転されます。2023年の「ニセコ」は、261系5000代「はまなす」編成での運転となります。晩夏の北海道旅行に取り入れて、函館本線のいわゆる「山線」の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
特急「ニセコ」、2023年は9月に16日間運転!
2023年の特急「ニセコ」の運転概要は以下のとおりです。
- 特急「ニセコ」(2023年)
- 運転日:9月2日(土)~4日(月),7日(木)~11日(月),14日(木)~18日(月・祝),22日(金・祝)~24日(日)
- 運転時刻(上り): 札幌 07:56発 → 函館 13:23着
- 運転時刻(下り): 函館 13:55発 → 札幌 19:28着
- 途中停車駅: 手稲、小樽、余市、倶知安、ニセコ、昆布、黒松内、長万部、森、新函館北斗、五稜郭
- 使用車両: 261系5000代「はまなす」編成(5両編成 ※全車指定席)
2018年は運転日数が9日間、2019年は12日間、2020年は8日間、2021年と2022年は16日間でしたが、今年2023年も16日間の運転となります。9月16日~18日の三連休にも運転されます。
2023年の特急「ニセコ」は多目的特急車両 261系5000代「はまなす」編成で運転!
これはでキハ183系で運転されてきた特急「ニセコ」ですが、キハ183系の引退に伴い、2023年は261系5000代「はまなす」編成で運転されます。
この車両は、通常の臨時列車にも観光向けの列車にも利用できる「多目的特急車両」として導入された車両です。JR北海道の特急列車として活躍している通常の261系とほぼ同じですが、5両編成のうち1両がフリースペースとなっています。
また、リクライニングシートが並ぶ普通車では、WiFiとコンセントを完備しているほか、インアームテーブルも全席にあります。長時間の乗車となる特急「ニセコ」でも、車内で楽しく快適に過ごせる車両になっています。
261系5000代については、JR北海道のWebサイトで車内の様子が詳しく紹介されています。

特急「ニセコ」のダイヤ(2023年)
特急「ニセコ」のダイヤ(2023年)は以下のとおりです。
↓上り | ↑下り | |
---|---|---|
札幌 | 07:56発 | 19:28着 |
手稲 | 08:10発 | 19:10発 |
小樽 | 08:40着 08:44発 | 18:43発 18:41着 |
余市 | 09:15発 | 18:20発 |
倶知安 | 10:00発 | 17:37発 |
ニセコ | 10:23発 | 17:14発 |
昆布 | 10:33発 | 16:49発 |
黒松内 | 11:09発 | 16:12発 |
長万部 | 11:29着 11:43発 | 15:53発 15:42着 |
森 | 12:31発 | 14:57発 |
新函館北斗 | 13:07発 | 14:15発 |
五稜郭 | 13:19発 | 14:00発 |
函館 | 13:23着 | 13:55発 |
特急「ニセコ」、北海道新幹線との乗り継ぎ・所要時間は?
特急「ニセコ」は、上り・下りともに、新函館北斗駅で北海道新幹線に接続しています。2023年のダイヤでは、以下のように乗り継ぎができます。
↓上り | ↑下り | ||
---|---|---|---|
特急ニセコ | 札幌 | 07:56発 | 19:28着 |
ニセコ | 10:23発 | 17:14発 | |
新函館北斗 | 13:07着 | 14:15発 | |
北海道新幹線 | - | はやぶさ32号 | はやぶさ13号 |
新函館北斗 | 13:39発 | 13:33着 | |
東京 | 18:04着 | 09:36発 |
所要時間は、東京~ニセコ間で約7時間30分~40分です。
さすがに7時間半以上かかると、航空機でのアクセスのほうが断然早いのでは? と思われるかもしれません。
ところが、ニセコは、新千歳空港からはかなり離れており、バスでも3時間くらいかかります。しかも、新千歳空港⇔ニセコの直通バスは冬季のスキーシーズンのみの運転であることが多く、それ以外のシーズンでは札幌へ出る必要があります。冬季の新千歳空港~ニセコの直通バスを利用したとしても、羽田空港からニセコまでは6時間程度を要します。
このような事情を考えると、(9月のニセコ観光の需要がどのくらいあるかは不明ですが)北海道新幹線~特急「ニセコ」でのニセコへのアクセスは、意外といいところを突いているのではないでしょうか。
特急「ニセコ」は「大人の休日パス スペシャル」での利用がおすすめ!
特急「ニセコ」が設定されている期間のうち一部は、50歳以上の大人の休日倶楽部会員限定ではありますが、「大人の休日パス スペシャル」を利用できます。
- 大人の休日パス スペシャル
- 設定期間: 2022年9月5日(月)~ 9月14日(水)
- 東日本用: JR東日本全線(15,270円/4日間)
- 東日本・北海道用: JR東日本・JR北海道全線(26,620円/5日間)
- 北海道用: JR北海道の在来線全線(17,400円/5日間)
「大人の休日倶楽部パス」の最新情報については、以下の記事をご覧ください。

JR北海道の路線で利用できるのは、北海道用(5日間有効、17,400円)と、東日本・北海道用(5日間有効、26,620円)です。
東日本・北海道用の26,620円は高いと思われるかもしれませんが、東京→ニセコの片道でほとんど元が取れてしまいます。
- 乗車券: 東京→ニセコ 13,640円(東北・北海道新幹線~函館本線経由)
- 特急券: 東京→ニセコ 12,690円(普通車指定席、通常期、)
普通に乗車券・特急券(北海道新幹線~特急ニセコの乗り継ぎ、普通車指定席利用)を購入すると、東京からニセコまでで26,330円。片道だけで「大人の休日パス 東日本・北海道スペシャル」(26,620円)の元がほぼ取れることがわかると思います。
特急「ニセコ」は、札幌~余市・ニセコへの旅行にもおすすめ!
特急「ニセコ」の別の使い方としては、札幌から直通列車が運転されていない余市やニセコへの旅行に利用するというものです。
札幌駅からの列車はたいてい小樽駅止まりで、そこから先へ行くには乗り換えが必要です。ニセコまで行こうとすると、さらに倶知安駅での乗り換えが必要です。倶知安駅から先は、普通列車の本数が少なく、1日7往復しかありません。
特急「ニセコ」は、札幌駅07時56分発で、余市駅には09時13分、ニセコ駅には10時18分に到着します。札幌駅からのお出かけには利用しやすい時間帯ですし、乗り換えも不要で便利です。
道外からの観光の場合でも、札幌駅からニセコ、函館などの道南へと周遊する旅であれば、札幌発の特急「ニセコ」を有効に使うことができそうです。
余市の観光スポットの一つとして、余地駅から徒歩5分のところにある「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」があります。お酒好きの方はもちろんのこと、そうでない方も、蒸溜所の見学コース(無料、要予約)はなかなか興味深いと思います。「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」の見学記については、以下の記事もご覧ください。

以上、『2023年夏も特急「ニセコ」を札幌~函館間(山線経由)で運転! 車両は261系5000代「はまなす」編成に!』でお届けしました。普段、特急列車が走らない函館本線の山線(長万部~札幌)を、特急「ニセコ」でゆったりと時間をかけて旅をするのもよさそうですね。
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