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【只見線ダイヤ改正】2022年10月1日に全線で運転再開する只見線のダイヤを発表! 会津川口~只見間は1日6.5往復から3往復へ!

汽車旅
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JR東日本は、2022年10月1日に、11年ぶりに全線で運転を再開する只見線のダイヤを発表しました。福島県や沿線自治体との合意どおり、会津川口~只見間は1日3往復で、現行の代行バスの6.5往復から半減します。いずれも小出~会津若松の全線を走破する列車となります。

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2022年10月、只見線の全線運転再開に合わせてダイヤ改正を実施

JR東日本は、2022年10月1日の只見線の全線運転再開にあわせて、只見線のダイヤ改正を実施すると発表しました。

ダイヤ改正の概要は以下のとおりです。

  • ダイヤ改正日は2022年10月1日(土)
  • 会津川口~只見間の運転再開(1日3往復、いずれも小出~会津若松間の全線を走破する列車)
  • 会津若松~会津川口間、只見~小出間の時刻変更
  • 会津若松~只見間のワンマン運転開始

詳しくは、JR東日本仙台支社・新潟支社のニュースリリースをご確認ください。

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会津川口~只見間は1日3往復、被災前と同じく全線を走破する列車

2022年10月1日のダイヤ改正で、2011年の豪雨被害で11年にも渡って不通となっていた会津川口~只見間の運転が再開されます。

会津川口~只見間には1日3往復の列車が運転されますが、これらの列車は、いずれも、小出~会津若松間の只見線全線を走破する列車となっています。

具体的な時刻(全線を走破する3往復のみ)は、以下のとおりです。

【只見線 下り(会津若松→小出)】

423D 427D 431D
会津若松 06:08発 13:05発 17:00発
西若松 06:15着
06:16発
13:11着
13:12発
17:07着
17:12発
会津川口 08:05着
08:15発
14:58着
15:29発
18:49着
19:00発
只見 09:07着
09:30発
16:21着
16:31発
19:52着
20:02発
小出 10:41着 17:47着 21:26着

【只見線 上り(小出→会津若松)】

426D 430D 434D
小出 05:36発 13:12発 16:12発
只見 07:01着
07:11発
14:25着
14:35発
17:30着
18:00発
会津川口 08:02着
08:41発
15:25着
15:35発
18:52着
19:08発
西若松 10:24着
10:26発
17:11着
17:17発
20:47着
20:48発
会津若松 10:32着 17:24着 20:55着

全線を走破する只見線の列車の時刻は、被災前(2011年より前)の時刻と大きな変更はなさそうです。

一方、現在の代行バスを含めたダイヤと比べると、以下の点が異なります。

  • ダイヤ改正後は、会津若松17:00発の431D列車で、当日中に小出に到着可能(21:26着)
    • 現行ダイヤでは、会津若松13:05発の列車が、当日中に小出に到着できる最終列車
  • ダイヤ改正後は、小出16:12発の434D列車で、当日中に会津若松に到着可能(20:55着)
    • 現行ダイヤでは、小出発13:15発の列車が、当日中に会津若松に到着できる最終列車
  • 小出駅の始発列車の時刻が大幅に繰り上がる(現行 07:58発 → ダイヤ改正後 05:36発)

会津若松発、小出発ともに、終点まで当日中に到着できる列車の時刻が大幅に繰り下がります。会津若松発は13時05分から17時ちょうどへ約4時間、小出発は13時15分から16時12分へ約3時間も繰り下がります。

一方、小出駅の始発列車は、現行の7時58分発から、5時36分へと、2時間以上も繰り上がります。被災前とほぼ同じ時刻となるようです。

この変更により、これまでは、東京から始発の上越新幹線(とき301号)に乗り、浦佐で上越線に乗り換えると、小出駅の只見線の始発列車に間に合ったのですが、ダイヤ改正以降は間に合わなくなります。

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只見線 会津川口~只見間は1日6.5往復から3往復に大減便へ

只見線の代行バス

只見線の代行バスは1日6.5往復運転

今回、運転を再開する会津川口~只見間には、現在、1日6.5往復(下り6本、上り7本)の代行バスが運転されています。これに対して、鉄道の運転再開後は、1日3往復(下り3本、上り3本)に半減してしまいます。この区間だけを見れば、大減便ということになります。

これは、只見線の復旧を巡って、JR東日本と福島県(沿線自治体含む)との間で、2017年に交わした「只見線(会津川口~只見間)の鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書」による合意どおりです。

JR東日本は、代行バスと同等の運転本数を維持したバス転換を提案していましたが、福島県と沿線自治体は鉄道での復旧を主張しました。

  • バス転換(JR東日本案)
    • 運転本数は代行バスと同じ6.5往復/日
    • 停留所は最低で11か所(鉄道は8駅)
    • 所要時間は鉄道44分に対してバス50分
    • 福島県や沿線自治体の負担はなし
  • 鉄道復旧(JR東日本と福島県の合意内容)
    • 運転本数は3往復/日
    • 復旧費用の3分の2を福島県が負担
    • 復旧後は上下分離方式により、福島県が鉄道施設を維持管理(福島県は約2.1億円/年を負担)

結果として、復旧費用と、復旧後の鉄道施設の維持管理を負ってまで、福島県が鉄道での復旧にこだわり、鉄道復旧での合意となったわけです。

詳しくは、以下の記事に記載していますので、ご覧ください。

2022年10月1日、11年ぶりに只見線全線運転再開へ! 只見線を地域振興に活かすには課題も山積!
JR東日本は、2011年7月の新潟・福島豪雨により長期に渡って不通となっていた只見線の会津川口~只見間の運転を、2022年10月1日に再開すると発表しました。これで只見線は全線での運転再開となります。 福島県が復旧費用の3分の2を負担、復旧...
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被災前のダイヤに戻っただけでは観光需要には結びつかない

福島県や沿線自治体が、大きな負担を負ってまで鉄道での復旧にこだわったのは、「地域振興」に鉄道を活用するためです。「地域振興」の詳細は不明ですが、おそらく沿線の観光資源を活用した観光客の誘致は想定されていると思われます。

ところが、今回のダイヤを見る限り、被災前のダイヤに戻ったに過ぎません。もともと、今回、復旧した区間は、只見線の中でも超閑散区間でした。被災してから11年が過ぎ、その間にコロナ禍もあったため、単にダイヤが元に戻っただけでは、(運転再開後のお祝い乗車が一巡したあとは)乗客数は元の水準にすら戻らないでしょう。

おまけに、東京からの観光を考えると、もっとも早い列車が小出発13時12分では遅すぎる感があります。

同じ南会津エリアの鉄道である会津鉄道では、浅草からの特急「リバティ会津」から乗り継げる「AIZUマウントエクスプレス」や「お座トロ列車」といった観光客向けの列車を運転しています。

せっかく大金を投入して復旧させた鉄路を「地域振興」に活かすのであれば、只見線でも観光客が利用しやすい列車を走らせる必要があるでしょう。

今のところ、このような動きが全く見えないのが残念です。水面下で何らかの計画が進んでいるのであればよいのですが……。今後に期待したいところです。


以上、「【只見線ダイヤ改正】2022年10月1日に全線運転を再開する只見線のダイヤを発表! 会津川口~只見間は1日6.5往復から3往復へ!」でした。只見線の全線運転再開はうれしいですが、鉄路がつながっていることを活かした観光施策に期待したいところです。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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