ひさの乗り鉄ブログ

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【Sトレイン】西武の有料座席指定列車「S-TRAIN」に乗ろう! ダイヤ・料金・車内設備、おすすめの利用法を紹介します!(2020年ダイヤ改正対応)


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西武・東京メトロ・東急・横浜高速鉄道の4社を直通する有料座席指定列車「S-TRAIN」(Sトレイン)。平日は所沢・小手指~豊洲間で主に通勤ライナーとして、土休日には西武秩父・飯能・所沢~元町・中華街間で主に観光客向けの列車として運転されます。この記事では、「S-TRAIN」の概要と乗車方法、車内設備の様子、おすすめの利用法などを紹介します。

※2020.03.06更新

有料座席指定列車「S-TRAIN」とは?

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所沢駅で発車を待つS-TRAIN104号

S-TRAINは、現在、東京メトロ副都心線を介して直通運転を行っている、西武・東京メトロ・東急・横浜高速鉄道の4社の区間を直通で走る有料の座席指定列車で、2017年3月に運転を開始しました。

車両は、西武の40000系という通勤型車両が使われます。普段はロングシートですが、S-TRAINとして運転されるときは2+2のクロスシートとなります。

詳しくは、西武鉄道のS-TRAINのサイトをご覧ください。

www.seiburailway.jp

「S-TRAIN」の運行区間・ダイヤは?

S-TRAINの運行区間やダイヤは、平日と土休日で大きく異なります。

  • 平日: 小手指・所沢~豊洲(西武池袋線~東京メトロ有楽町線の直通運転)
  • 土休日: 西武秩父・飯能・所沢~横浜・元町中華街(西武池袋線~東京メトロ副都心線~東急東横線~横浜高速鉄道みなとみらい線の4社直通運転)

平日は主に通勤ライナーとして、土休日は横浜方面と秩父方面を結ぶ観光向けの列車として運転されています。

(2020.03.06追記)

2020年3月のダイヤ改正で、平日下りの「S-TRAIN」は、これまでの所沢行きから、小手指行きへと運転区間が延長されます。また、練馬駅、西所沢駅が降車専用の停車駅として加わります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

www.kzlifelog.com

「S-TRAIN」平日ダイヤ(2020年3月改正)

「S-TRAIN」の平日ダイヤは以下の通りです。

※下のダイヤの表は横スクロールできます

- 上り↓ 下り↑
- 102号 104号 101号 103号 105号 107号 109号
小手指 - - 19:05着 20:05着 21:05着 22:05着 23:04着
西所沢 - - 19:02着 20:02着 21:02着 22:02着 23:01着
所沢 06:23発 08:37発 18:58着 19:58着 20:58着 21:58着 22:57着
保谷 06:36発 08:52発 18:46着 19:46着 20:46着 21:46着 22:45着
石神井公園 06:42発 08:59発 18:42着 19:42着 20:42着 21:42着 22:41着
練馬 18:37着 19:37着 20:36着 21:36着 22:36着
飯田橋 07:06着 09:25着 18:17発 19:17発 20:16発 21:16発 22:16発
有楽町 07:16着 09:36着 18:07発 19:07発 20:07発 21:07発 22:07発
豊洲 07:24着 09:46着 18:00発 19:00発 20:00発 21:00発 22:00発

「S-TRAIN」土休日ダイヤ(2020年3月改正)

「S-TRAIN」の土休日ダイヤは以下の通りです。

※下のダイヤの表は横スクロールできます

- 上り↓ 下り↑
- 2号 4号 1号 3号 5号
西武秩父 - 17:05発 09:15着 - -
飯能 09:18発 17:50発 08:38着 18:34着 -
入間市 09:25発 17:58発 08:29着 18:26着 -
所沢 09:37発 18:12発 08:17着 18:13着 21:12着
石神井公園 09:49発 18:27発 08:04着 17:59着 20:57着
池袋 10:02着 18:42着 07:49着 17:44着 20:43着
新宿三丁目 10:09着 18:50着 07:43発 17:38発 20:37発
渋谷 10:15着 18:56着 07:37発 17:32発 20:32発
自由が丘 10:26着 19:06着 07:27発 17:22発 20:22発
横浜 10:45着 19:28着 07:09発 17:02発 20:03発
みなとみらい 10:49着 19:32着 07:05発 16:58発 19:59発
元町・中華街 10:54着 19:38着 07:01発 16:54発 19:55発

「S-TRAIN」の指定券の料金、予約・購入方法

「S-TRAIN」は全車指定席の列車として運転されますので、乗車前に「指定券」を購入しておく必要があります。

「S-TRAIN」指定券の料金

「S-TRAIN」の指定券の料金は、乗車する区間によって異なります。

  • 平日: 510円(西武線内各駅⇔東京メトロ有楽町線内各駅)
  • 土休日: 300円~1,060円(乗車区間によって異なる)

平日の「S-TRAIN」は、上り列車は西武線内各駅からのみ乗車、東京メトロ有楽町線内各駅では降車のみとなっていて、指定券の料金は一律510円(小児260円)です。

一方、土休日は、運行距離が長いため、乗車区間によって料金が異なります。

- 西武秩父 飯能 入間市 所沢 石神井公園 池袋 新宿三丁目 渋谷 自由が丘 横浜 みなとみらい 元町・中華街
西武秩父 - 300 300 500 500 710 710 710 1,060 1,060 1,060 1,060
飯能 - 300 300 300 510 510 510 860 860 860 860
入間市 - 300 300 510 510 510 860 860 860 860
所沢 - 300 510 510 510 860 860 860 860
石神井公園 - 510 510 510 860 860 860 860
池袋 - - - 560 560 560 560
新宿三丁目 - - 560 560 560 560
渋谷 - 350 350 350 350
自由が丘 - 350 350 350
横浜 - - -
みなとみらい - -
元町・中華街 -


上記の料金が設定されていない箇所は、その区間では乗車できないということです。

例えば、飯能~元町・中華街間は約80kmで指定料金は860円。同じような距離では、小田急ロマンスカーの新宿~箱根湯本間が約89kmで1,110円です。JRの普通列車に連結されているグリーン車(自由席)は、土休日は50kmまで580円、51km以上は800円です。

距離で比較すると、それほど高いようには感じませんが、後で紹介するように「S-TRAIN」はロング・クロス転換シートを備えた通勤型の車両です。クロスシートではあるものの、座席がリクライニングしないなど、特急専用車のロマンスカーや、JRの普通列車グリーン車に比べると、居住性は落ちます。その居住性の分をどのようにとらえるかで、「S-TRAIN」の評価は変わりそうです。

「S-TRAIN」の車両・車内設備

<S-TRAIN>

「S-TRAIN」は西武鉄道の40000系という車両で運転されます。

「S-TRAIN」用の40000系電車は、ロング・クロス転換シートを採用しています。通常の各駅停車や急行列車などとして運転されるときにはロングシートで、有料座席指定列車「S-TRAIN」として運転されるときにはクロスシートになります。

S-TRAINの車内

S-TRAINの車内の様子です。シートはほぼ垂直に近い角度で固定されていて、リクライニングしません。2席分が座面から背もたれまでくっついています。2席の間にはひじ掛けが付いていて、背もたれ側へ跳ね上げることもできます。

S-TRAINシートのドリンクホルダー

ドリンクホルダーが付いていますが、テーブルはありません。レッドアローの広いシートピッチと比べると、足元は狭く感じてしまいます。窓側はシート下の機器(台座?)があるため、通路側のほうが足元が広いです。

S-TRAINのコンセント

窓側の足元にコンセントが一つ設置されています。このシートピッチを考えると、通路側の人がコンセントを使うのは難しそうです。コンセントを利用したい場合は、窓側の席を指定するとよいでしょう。

<DSC_0268>

車端部の3人掛けの座席はクロスシートにはならず、ロングシートで固定されたままです。

「S-TRAIN」の車内設備はこのような感じですが、良い点、悪い点をまとめてみます。

  • ○:シートは思ったよりもしっかりしていて、1時間弱の乗車ではお尻が痛くなることはなかった
  • ○:ドリンクホルダーが付いていて、飲み物を置くことができる
  • ○:電源コンセントが窓側に(2席に1個)ついている
  • ×:シートがリクライニングしない
  • ×:テーブルが付いていない ので、食べ物を置いたり、パソコンでの作業がしづらい
  • ×:足元が狭い(シートピッチが狭い)
  • ×:デッキがない
  • ×:10両編成でトイレが1か所(4号車)しかない


通勤電車だと思えば快適ですが、同じ西武の特急車両「Laview(ラビュー)」や「NRA(ニューレッドアロー)」、JR東日本の普通列車に連結されているグリーン車などと比べると設備面では全般的に劣ります。S-TRAINのほうがすぐれている点は、電源コンセントがあることくらいでしょうか?

もともと特急用やグリーン車用に作られた車両と比較してはかわいそうなのですが、S-TRAINの指定料金が、「Laview」「NRA」などの特急料金やJRのグリーン料金(自由席)と同じ価格帯なので、どうしても比べてしまいます。

個人的に、もっとも劣ると思われるのが、シートがリクライニングしない点です。平日運転の所沢・小手指~豊洲は1時間程度の乗車時間ですので、それほど問題にはなりませんが、土休日運転の西武秩父・飯能~元町・中華街は、全線乗ると1時間半~2時間半もかかりますので、ほぼ垂直に固定されたシートでは疲れを感じそうです。

「S-TRAIN」おすすめの利用方法

平日の「S-TRAIN」は通勤ライナーですから、朝の出勤時や夕夜間の帰宅時に利用するほかはないでしょう。

ここでは、観光に利用できそうな土休日の「S-TRAIN」について、おすすめの利用方法を考えてみます。

西武鉄道線内だけなら特急「Laview」がおすすめ!

土休日に運転される「S-TRAIN」は、西武線内のみの利用も可能です。ただし、池袋~飯能・西武秩父間のみを利用するのであれば、新型車両「Laview」で運転される特急「ちちぶ」「むさし」のほうがおすすめです。

区間 S-TRAIN
座席指定料金
特急料金
池袋~飯能 510円 500円
池袋~西武秩父 710円 710円
所沢~西武秩父 500円 500円

※「S-TRAIN」は池袋駅からの乗車は不可、降車のみ

西武池袋線・秩父線内のみの乗車であれば、「S-TRAIN」の座席指定料金と特急列車の特急料金はほとんど変わりません。

ただし、前述のように、車内設備は、特急「Laview」のほうが圧倒的に上です。

さらに、特急列車は、土休日は日中時間帯でも1時間に1本、朝や夕方の観光に利用しやすい時間帯には30分に1本運転されています。1日に上り2本、下り3本しかない「S-TRAIN」よりも使いやすいでしょう。

西武線沿線から横浜方面への観光に利用

「S-TRAIN」のメリットは、西武線内だけでなく、東京メトロや東急へ直通運転されることです。

そのメリットを活かそうとすると、西武線沿線、「S-TRAIN」の停車駅でいえば、西武秩父、飯能、入間市、所沢、石神井公園から、横浜方面(横浜、みなとみらいなど)への観光に利用するのがよいでしょう。

西武線沿線から横浜方面への観光に利用する場合は、以下の列車が利用できます。

  • 往路(西武線→横浜方面)
    • S-TRAIN 2号: 飯能 09:18発 → 元町・中華街 10:54着
  • 復路(横浜方面→西武線)
    • S-TRAIN 3号: 元町・中華街 16:54発 → 飯能 18:34着
    • S-TRAIN 5号: 元町・中華街 19:55発 → 所沢 21:12着


一方、西武池袋線~東急東横線・みなとみらい線の間には、通常のロングシートの電車を利用した「Fライナー」という愛称のついた直通列車が走っています。

「Fライナー」であれば運賃のみで乗車できますが、飯能~横浜・みなとみらい間で1時間半以上かかりますので、クロスシートの座席に座って行ける「S-TRAIN」のメリットがありそうです。

「S-TRAIN」の座席指定料金は、飯能~横浜・みなとみらいで860円、西武秩父~横浜・みなとみらいでは1,060円になります。

座席指定料金が見合うか、また、乗車する時間帯が「S-TRAIN」の運転時刻に合うかで決めればよいと思います。

東急東横線沿線から飯能・秩父方面への観光に利用

もちろん、逆方向、東急東横線の沿線から、飯能や秩父方面への観光にも利用できます。

  • 往路(東急線沿線→秩父方面)
    • S-TRAIN 1号: 元町・中華街 07:01発 → 西武秩父 09:15着
  • 復路(秩父方面→東急線沿線)
    • S-TRAIN 4号: 西武秩父 17:05発 → 元町・中華街 19:38着

往路・復路ともに1本のみと、観光に利用できる時間帯の「S-TRAIN」の本数は少ないです。午前中はともかく、帰宅時に乗る列車は、駅に到着して、たまたま「S-TRAIN」が利用できる時間帯であれば利用する、くらいでしょうか。

土休日の「S-TRAIN」は、2017年のデビュー当時から運転本数やダイヤが変わっていませんが、もう少し本数が多いと使いやすいのですけどね。

西武線沿線・東急線沿線から都心へのおでかけに利用

西武線沿線や東急線沿線から、都心(池袋、新宿三丁目、渋谷)へのおでかけにも利用できます。

西武線沿線から東京メトロ副都心線各駅への料金は510円(西武秩父からは710円)、東急線・みなとみらい線沿線からは560円(渋谷までは350円)です。

東急線・みなとみらい線沿線からは距離が短いですが、西武線沿線、飯能や入間市あたりからであれば、1時間以上かかりますので、座席指定料金を支払うメリットはありそうです。


以上、『【Sトレイン】西武の有料座席指定列車「S-TRAIN」に乗ろう! ダイヤ・料金・車内設備、おすすめの利用法を紹介します!(2020年ダイヤ改正対応)』でした。正直、土休日のダイヤは観光に使いやすいとは言いづらいのですが、条件が合う方は利用してみてはいかがでしょうか。

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平日のS-TRAINの乗車レポートの記事です。座席指定券の購入方法から、車内設備の情報、所沢から飯田橋までの乗車の様子をレポートしています。

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