ひさの乗り鉄ブログ

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【小湊鉄道「房総里山トロッコ」乗車記】田園風景を眺めながらのんびり走るトロッコ列車! トロッコ整理券の予約購入方法も紹介します!


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房総半島の内陸部を走る小湊鉄道。土休日に運転されている「房総里山トロッコ」は、小湊鉄道の田園風景、里山風景を満喫するのにぴったりの列車です。今回、「房総里山トロッコ」に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。トロッコ整理券の予約・購入方法も紹介します。

小湊鉄道「房総里山トロッコ」とは?

小湊鉄道は、千葉県の鉄道・バス会社です。小湊鉄道の鉄道路線は、内房の五井駅から、房総半島内陸部の上総中野駅までの39.1km。全線が非電化単線です。終点の上総中野駅では、「いすみ鉄道」に接続しており、外房の大原駅まで出ることができます。小湊鉄道は、いすみ鉄道とともに、房総半島の中央部を横断する鉄道路線を形成しています。


そんな小湊鉄道ですが、東京から総武快速線・内房線で1時間程度と近いわりに、ローカル線の雰囲気を満喫できる鉄道です。五井駅の周辺を除き、沿線には田園風景や里山風景が広がります。

そして、その車窓を肌で感じながら楽しめるのが、2015年に運行を開始したトロッコ列車「房総里山トロッコ」(当時は「里山トロッコ」)です。

小湊鉄道のトロッコ列車「房総里山トロッコ」
小湊鉄道のトロッコ列車「房総里山トロッコ」

「房総里山トロッコ」は、土休日を中心に、小湊鉄道線の内陸部、上総牛久~養老渓谷間を1日3往復(1号~6号)走っています。平日に運転される場合は、2往復の運転となります。1号と6号(平日の場合は4号)は、五井駅からの回送を兼ねて、五井~養老渓谷間で運転されます。

「房総里山トロッコ」の運転時刻・停車駅

「房総里山トロッコ」の運転時刻と停車駅は以下の通りです。いすみ鉄道との乗り継ぎも掲載してみました。

【下り(五井・上総牛久→養老渓谷)】

土休日 平日
房総里山トロッコ - 1号 3号 5号 1号 3号
五井 09:09発 - - 09:08発 -
上総牛久 09:51着
10:04発
-
12:46発
-
15:25発
09:51着
10:04発
-
12:46発
里見 10:30着
10:40発
13:11着
13:21発
15:50着
15:57発
10:30着
10:40発
13:11着
13:21発
月崎 10:53発 13:34発 16:10発 10:53発 13:34発
養老渓谷 11:08着 13:49着 16:25着 11:08着 13:49着
普通列車 - ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ
養老渓谷 12:14発 14:55発 17:31発 12:14発 14:55発
上総中野 12:21着 15:02着 17:38着 12:21着 15:02着
- ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ
いすみ鉄道 上総中野 12:45発 15:33発 18:51発 12:42発 15:06発
大原 13:49着 16:33着 19:41着 13:35着 16:02着


【上り(養老渓谷→上総牛久・五井)】

土休日 平日
- - 2号 4号 6号 2号 4号
いすみ鉄道 大原 09:02発 11:37発 14:28発 09:05発 11:40発
上総中野 10:08着 12:35着 15:23着 10:05着 12:33着
普通列車 - ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ
上総中野 10:11発 12:49発 15:29発 10:11発 12:49発
養老渓谷 10:19着 12:57着 15:37着 10:19着 12:57着
- ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ ↓乗り継ぎ
房総里山トロッコ 養老渓谷 11:23発 14:04発 16:40発 11:23発 14:04発
月崎 11:39発 14:20発 16:56発 11:39発 14:20発
里見 11:53着
11:55発
14:34着
14:36発
17:10着
17:12発
11:53着
11:55発
14:34着
14:36発
上総牛久 12:20着
-
15:01着
-
17:37着
17:56発
12:20着
-
15:01着
15:34発
五井 - - 18:41着 - 16:20着


養老渓谷~いすみ鉄道との乗り継ぎはよくないので注意!

小湊鉄道・いすみ鉄道の接続駅、上総中野駅
小湊鉄道・いすみ鉄道の接続駅、上総中野駅

「房総里山トロッコ」の終点は養老渓谷駅です。養老渓谷駅は、小湊鉄道の終点となる上総中野駅の一つ手前。この、養老渓谷~上総中野間は、1日6往復しか列車がない区間です。

そのせいもあってか、「房総里山トロッコ」の終点、養老渓谷から先への乗り継ぎや、逆に、いすみ鉄道方面から「房総里山トロッコ」への乗り継ぎはよくありません。

小湊鉄道~いすみ鉄道で房総半島を横断する旅で「房総里山トロッコ」に乗車する場合は、あらかじめ時刻表を見て計画を立てておいたほうがよいでしょう。

「房総里山トロッコ」トロッコ整理券の予約・購入方法

「房総里山トロッコ」に乗車するためには、以下の2つのきっぷ類が必要になります。

  • 乗車する区間の乗車券(いわゆる「きっぷ」)
    • 乗車する区間で有効なフリーきっぷでも乗車可能
  • 乗車する「房総里山トロッコ」の「トロッコ整理券」
    • 区間によらず1乗車500円、大人子供同額

それぞれ詳しく説明していきます。

乗車券、おすすめは「1日フリー乗車券」「房総横断記念乗車券」

「房総里山トロッコ」に乗車するためには、まず乗車券(いわゆる「きっぷ」)が必要になります。主な区間の普通運賃は以下の通りです。

区間 片道 往復
上総牛久~養老渓谷 780円 1,370円
五井~養老渓谷 1,280円 2,250円


小湊鉄道では、往復割引運賃が設定されているため、同じ区間を往復するのであれば、往復きっぷを購入するのがおすすめです。

一方、五井~養老渓谷を往復するのであれば、「1日フリー乗車券」のほうが安くておすすめです。「1日フリー乗車券」は、小湊鉄道全線が1日乗り降り自由になるフリーきっぷです。

  • 1日フリー乗車券
    • 発売期間: 通年
    • 利用期間: 通年
    • 有効期間: 1日(発売当日限り有効)
    • 効力: 小湊鉄道線に1日乗り降り自由
    • 価格: 大人 1,840円 子供 920円

東京・千葉方面から日帰りで「房総里山トロッコ」に乗車する場合は、五井駅からアクセスすることが多いでしょうから、「1日フリー乗車券」の使い勝手がいいです。

また、小湊鉄道だけでなく、接続するいすみ鉄道にも乗車し、五井~上総中野~大原間を縦断する方も多いでしょう。その場合は、「房総横断記念乗車券」がおすすめです。

小湊鉄道~いすみ鉄道を片道乗車できる「房総横断記念乗車券」
小湊鉄道~いすみ鉄道を片道乗車できる「房総横断記念乗車券」

  • 房総横断記念乗車券
  • 発売期間: 通年
  • 利用期間: 通年
  • 有効期間: 1日(発売当日限り有効)
  • 効力
    • 小湊鉄道+いすみ鉄道を連続して乗車することが可能
    • 途中下車は何度でも可能だが、後戻りは不可
  • 価格: 大人 1,730円 子供 870円

「房総横断記念乗車券」は、その名の通り、房総半島を横断することができるきっぷです。途中下車はできますが、後戻りはできない点に注意しましょう。大原から乗車する場合、いすみ鉄道でも「房総横断記念乗車券」を購入することができます。

小湊鉄道のお得なきっぷについては、小湊鉄道のWebサイトをご確認ください。

www.kominato.co.jp

「房総里山トロッコ」乗車には整理券が必要! おすすめはWeb予約

「房総里山トロッコ」乗車に必要なトロッコ整理券(写真は当日券)
「房総里山トロッコ」乗車に必要なトロッコ整理券(写真は当日券)

「房総里山トロッコ」に乗車するためには、乗車券のほかに「トロッコ整理券」が必要です。

  • トロッコ整理券: 500円(区間によらず1乗車あたり500円)

「房総里山トロッコ」は座席定員制を採用しています。座席定員制とは、座席の指定はしませんが、定員分しか整理券を販売しない方式です。つまり、乗車したい「房総里山トロッコ」の整理券が売り切れてしまったら、その列車には乗車できないということです。

また、トロッコ整理券は、「展望車」「普通車」に分けて発売されます。購入する際に、どちらかを指定して購入することになります。

  • 展望車: 窓のないトロッコ客車(2・3号車)
  • 普通車: 窓がありエアコンも付いているトロッコ客車(1・4号車)

トロッコ整理券の購入方法は以下の2通りがあります。

  • 事前予約: 事前にWebサイト、または、電話でトロッコ整理券を予約
    • 乗車日の1ヶ月前~2日前の16時まで
  • 当日券: 乗車当日、乗車駅で当日券を購入
    • 乗車したい列車のトロッコ整理券が余っている場合のみ

おすすめは小湊鉄道のWebサイトでの予約です。

rsv.9loud.com

小湊鉄道のWebサイトで、「房総里山トロッコ」の空席状況を確認して、「〇」(空席あり)「△」(残りわずか)であれば、申し込みができます。

乗車したい日にち・列車・座席種別(展望車か普通車か)を選択し、人数、乗車区間、氏名、E-mailアドレス、電話番号など必要事項を入力するだけです。

そして、乗車当日、トロッコ列車の乗車駅の窓口で、氏名と受付番号を申し出て、料金を支払うと、整理券を受け取ることができます。

可能な限り、Webまたは電話での事前予約で整理券を確保しましょう。当日券は残席があれば購入できますが、購入できる保証はありません。

特に、養老渓谷発の2号・4号・6号に乗車したい場合は要注意! 「房総里山トロッコ」に乗車できなかったら、次の列車は1時間後です。

「房総里山トロッコ」車両と車内の様子

それでは、「房総里山トロッコ」の車両と車内の様子を見てみましょう。

大正時代の蒸気機関車を模した「DB4形機関車」

大正時代の蒸気機関車を模した「DB4形機関車」
大正時代の蒸気機関車を模した「DB4形機関車」

「房総里山トロッコ」の動力車は、この蒸気機関車の形をしたディーゼル機関車(DB4形機関車)です。以前、小湊鉄道で活躍していた「C型コッペル蒸気機関車」を再現したものです。動力はディーゼル機関に代わっていますが、汽笛は大正時代に走っていた蒸気機関車のものをそのまま利用しているそうです。

トロッコ列車ならでは! 窓がない「展望車」(2号車・3号車)

「房総里山トロッコ」の窓がない「展望車」(2・3号車)
「房総里山トロッコ」の窓がない「展望車」(2・3号車)

「房総里山トロッコ」の客車は4両。そのうち、中間の2両(2号車・3号車)が「展望車」となっています。「展望車」は窓がない車両です。風を直接感じながら旅をすることができる、トロッコ列車ならではの車両ですね。

他社のトロッコ列車には、窓をはめられるものがありますが、「房総里山トロッコ」の展望車は、そんなヤワな(?)仕様ではありません。車両側面の半分以上が開いていますので、いろんなものが入ってきますし、雨天時にはかっぱやレインコート必須です。

木製のボックスシートが並ぶ「房総里山トロッコ」の展望車
木製のボックスシートが並ぶ「房総里山トロッコ」の展望車

展望車の車内には、木製のボックスシートが並びます。側面は開口部がとても大きいのがわかると思います。また、天井はガラス張りになっているため、車内はとても明るいです。

「房総里山トロッコ」のボックスシートは座面が木製
「房総里山トロッコ」のボックスシートは座面が木製

車内には、座面が木製のボックスシートが並んでいます。木製ですので少し硬いのですが、乗車時間は1時間程度なので、それほど気になりませんでした。それよりも、この木製の座面が、トロッコ列車の雰囲気を良いものにしていますね。

なお、乗降扉横のボックスだけは窓があります。雨のときは良いかもしれませんが、風を浴びながら乗車したい方は、乗降扉横のボックス以外を選びましょう。

冷房完備! 窓付きの「普通車」(1号車・4号車)

窓付きで冷房完備の「房総里山トロッコ」の普通車(1・4号車)
窓付きで冷房完備の「房総里山トロッコ」の普通車(1・4号車)

1号車と4号車は窓がある車両です。エアコン(見た感じ、家庭用のエアコンのようでしたが…)も完備され、真夏の時期も快適に乗車できます。

座席は展望車と同様のボックスシートが並びます。

「房総里山トロッコ」の1号車には運転台があります
「房総里山トロッコ」の1号車には運転台があります

上の写真は1号車ですが、先頭には運転台がありました。上総牛久行き、五井行きは、この1号車が先頭となるため、運転士が運転できるようにするためのものですね。動力は最後尾の「DB4形機関車」にありますので、1号車の運転台から遠隔制御できるようになっているのでしょう。

「房総里山トロッコ」乗車記(養老渓谷→五井)

それでは、「房総里山トロッコ」の乗車記をお届けします。今回は、2020年8月のお盆休みに、養老渓谷から五井まで、房総里山トロッコ6号に乗車してきました。

いすみ鉄道から乗り継いで養老渓谷駅へ

この日は、大原駅からいすみ鉄道に乗車、途中、大多喜駅で途中下車して観光し、その後、上総中野駅から小湊鉄道の普通列車で1駅、養老渓谷へとやってきました。乗車券は、上のほうで紹介した「房総横断記念乗車券」です。

「房総里山トロッコ」の始終着駅の養老渓谷駅は、養老渓谷への玄関口
「房総里山トロッコ」の始終着駅の養老渓谷駅は、養老渓谷への玄関口

養老渓谷駅は、ハイキングの名所、養老渓谷の玄関口。紅葉の時期には多くのハイカーが訪れますが、真夏のこの時期、観光客は少なめでした。

養老渓谷の駅舎内は時代を感じさせる渋さ!
養老渓谷の駅舎内は時代を感じさせる渋さ!

養老渓谷の駅舎は、とても懐かしさを感じさせる雰囲気。昭和の時代にタイムスリップしたような感覚に陥ります。そもそも、小湊鉄道の車両も「THE昭和」ですけどね。

「房総里山トロッコ」の整理券は専用の窓口で引き換え・購入します
「房総里山トロッコ」の整理券は専用の窓口で引き換え・購入します

「房総里山トロッコ」の整理券は、駅舎の外にある専用の窓口で引き換えます。筆者は、予約をしていなかったので、ここで購入しました。

途中、電話で確認したときには、まだたくさん残っているということでしたが、養老渓谷駅へ路線バスで戻ってくる観光客・ハイカーが大勢いるため、確実に購入できるかは保証できない、とのことでした。

「房総里山トロッコ」の発車1時間ほど前に養老渓谷駅に到着しましたが、何とか無事に購入できました。

養老渓谷駅から「房総里山トロッコ6号」に乗車!

16時25分頃に、上総牛久駅から「房総里山トロッコ5号」が到着。「房総里山トロッコ6号」はその折り返し列車となります。

「房総里山トロッコ5号」からは数組の乗客が下車。この時間に養老渓谷の到着しても、日帰りでの観光は難しいためか、乗客は少なめでした。

「房総里山トロッコ6号」の展望車はボックスが程よく埋まる程度の乗客
「房総里山トロッコ6号」の展望車はボックスが程よく埋まる程度の乗客

「房総里山トロッコ6号」の改札が始まり、乗車券とトロッコ整理券を提示して入場。とりあえず、展望車の2号車の座席を確保しました。

結局、発車時には、窓のない展望車のボックス席が程よく埋まるくらい、相席の必要がないくらいの乗車率となりました。窓付きの普通車のほうは乗客がかなり少なかったようです。

里山の風景の中、養老川を渡る

16時40分、定刻どおりに「房総里山トロッコ6号」は養老渓谷駅を発車。このあたりは「渓谷」というくらいですから、山深い地域のようで、すぐに山の中へ。

「第四養老川橋梁」で養老川を渡ります
「第四養老川橋梁」で養老川を渡ります

養老渓谷駅と、次の上総大久保駅の間にある「第四養老川橋梁」を通過。房総里山トロッコの車内でアナウンスがあり、小湊鉄道で最も高い橋梁とのこと。

下を流れるのは養老川。小湊鉄道は、ほぼ全区間で、この養老川に沿って走っているのですが、何度か養老川を渡る以外、車窓からはあまり眺めることはできません。

川の向こうには、道路に設けられたロックシェッドが高いところに見えていますね。

草木のすぐ近くを走る「房総里山トロッコ」
草木のすぐ近くを走る「房総里山トロッコ」

このあたりは、森や木々に囲まれたところを走るため、あまり視界がきくところがありません。森の中を走ると、草木がトロッコのすぐ脇まで迫ってきます。たまに落ち葉が入ってくるほどです。

そして、真夏のこの時期は、虫も入ってきます。といっても、たいていがセミかトンボで、ヤバそうな虫はいませんでした。

上総大久保~月崎間で車窓を動画に撮影しました。トロッコの揺れがかなりあるので、ぶれてしまっていますが、ご容赦ください。


途中にあるトンネルは、小湊鉄道で5つあるトンネルのうち、もっとも長い「大久保トンネル」(421m)です。

トンネルに入ると、レールと車輪の軋む音やジョイント音が大迫力で響きます。窓がないトロッコ列車ならではの楽しみですね。

里見駅を過ぎたあたりから田園風景へ

16時56分、月崎駅に到着。乗降客はいないようで、すぐに発車していきます。

青い空と夏の濃緑が「房総里山トロッコ」の車窓を彩ります
青い空と夏の濃緑が「房総里山トロッコ」の車窓を彩ります

視界が開けるところでは、夏の濃い緑と青い空が見渡せます。

「房総里山トロッコ」の途中停車駅は、月崎、里見、上総牛久の3駅のみですが、実際には各駅に停車していきます。いわゆる運転停車なのですが、交換待ち(対向列車との行き違い待ち)以外では、数秒で発車していきます。普段は各駅に停車する列車しかない小湊鉄道ですので、信号や踏切などが通過列車に対応していないのでしょうね。

里見駅で停車、下りの普通列車と行き違いをします
里見駅で停車、下りの普通列車と行き違いをします

17時10分、里見駅に到着。この駅でも乗降はなかったようです。

反対側のホームには上総中野行きの普通列車が停車していました。この里見駅で行き違いですね。

田園風景が広がる車窓、里山を満喫できます
田園風景が広がる車窓、里山を満喫できます

里見駅を出ると、次第に、山間部から少し開けた田園風景に変わってきます。青々とした夏の田んぼが広がる車窓。どこにでもある日本の景色ですが、窓がないトロッコから眺めると、また違った良さがありますね。

高滝湖を渡り、「終点」上総牛久駅へ

高滝ダムによる堰止湖「高滝湖」を渡ります
高滝ダムによる堰止湖「高滝湖」を渡ります

次の高滝駅を過ぎると、大きな川を渡ります。養老川なのですが、この少し下流側に「高滝ダム」があり、この部分はダムによる堰止湖「高滝湖」と呼ばれています。

上総久保駅の大イチョウ、樹高は20メートルにもなります
上総久保駅の大イチョウ、樹高は20メートルにもなります

17時22分頃、上総久保駅を通過(…といっても前述のように、一時停止します)。車内のアナウンスでも紹介がありましたが、上総久保駅には大きなイチョウの木があります。樹高は20メートルにもなり、秋になると下から上まですべて黄葉するそうです。小湊鉄道の列車と黄葉した大イチョウを一緒に写し取れる撮影スポットでもあります。

8月のこの時期は、青空に映える濃緑の葉っぱが印象的でした。

穂が出始めた田んぼと夏の青空
穂が出始めた田んぼと夏の青空

この先も、田園風景が続きます。穂を出し始めた田んぼと青空。里山に広がる夏の夕方の風景が印象的です。

そして、17時37分、養老渓谷から約1時間で、上総牛久駅に到着です。

上総牛久駅では大半の乗客が先行する五井行きの普通列車に乗り換えます
上総牛久駅では大半の乗客が先行する五井行きの普通列車に乗り換えます

この「房総里山トロッコ6号」の終点は五井駅ですが、この駅で先行する普通列車(上の写真の列車)に乗り換えると、五井駅に30分ほど早く到着することができます。そのため、車内では、上総牛久駅を「終点」とアナウンスしていました。

そのためか、大半の乗客は普通列車に乗り換えてしまい、「房総里山トロッコ6号」はガラガラに。窓付きの普通車には乗客はゼロ、窓なしの展望車にも、数組の乗客が残るのみとなりました。

筆者はというと、当然、このまま「房総里山トロッコ6号」に乗っていきます。普通列車に乗り換えるという選択肢は最初からありません(笑)

夕暮れ時の上総牛久駅のホーム、房総里山トロッコが出発を待ちます
夕暮れ時の上総牛久駅のホーム、房総里山トロッコが出発を待ちます

17時半を過ぎた夕暮れ時の上総牛久駅のホーム。

「房総里山トロッコ6号」は対向列車を待つため、上総牛久駅で19分も停車します。

上総牛久駅の小さな駅舎
上総牛久駅の小さな駅舎

改札の駅員に断って外へ出てみましたが、特に何もありませんでした。上総牛久駅の小さな駅舎と、駅前広場の周りに何件かのお店があるのみですが、お盆休みなのか、すでに閉店の時間なのか、開いているお店はありませんでした。

暑さを避けるため出発直前まで駅ホームで過ごします
暑さを避けるため出発直前まで駅ホームで過ごします

展望車は冷房がないので、駅に停車している間は暑いのです。なので、発車までの間、駅前やホームをぶらぶらしながら、写真を撮っていました。

意外にも田園風景が見どころの上総牛久→五井

17時56分、残り少なくなった乗客を乗せて、「房総里山トロッコ6号」は五井へ向けて出発します。

上総牛久駅を出ると夕暮れの田園風景が広がります
上総牛久駅を出ると夕暮れの田園風景が広がります

上総牛久を出るとすぐに田園風景が広がります。進行方向左側には、今にも沈もうとしている太陽からの西日が照らしています。

上総牛久から五井までの区間は、五井駅にある車両基地への回送を兼ねたおまけのようなものですが、遮るものがない田園風景が広がり、意外にも車窓が良いのです。

ポプラの木が並ぶ養老川を渡ります
ポプラの木が並ぶ養老川を渡ります

相変わらず、律義にすべての駅に一時停止して、のんびりと進んでいきます。光風台駅を出たところで、養老川を渡ります。川岸に数本並ぶのはポプラの木でしょうか。

上総牛久~五井間は列車の本数が多く、五井周辺への通勤圏です。そんな区間ですが、このような長閑な田園風景を見ることもできます。

夏の夕暮れ、トロッコの走行音と風の音だけが聞こえます
夏の夕暮れ、トロッコの走行音と風の音だけが聞こえます

日没を迎え、あたりが次第に暗くなってきました。ちょっと切なくなる夏の夕暮れです。

五井駅近く、工業地帯の煙突の向こうに富士山がかすかに見えました!
五井駅近く、工業地帯の煙突の向こうに富士山がかすかに見えました!

終点の五井駅が近づいてきたころ、林立する工業地帯の煙突の向こうに、富士山が見えました。とても小さいですが、夏のこの時期に、しかも千葉県から東京湾越しに富士山が見えるのは珍しいのではないかと思います。トロッコの乗客も、みな富士山にくぎ付けでした。

街が見えてくると終点の五井駅に到着

「房総里山トロッコ6号」は養老渓谷から2時間、終点の五井駅に到着
「房総里山トロッコ6号」は養老渓谷から2時間、終点の五井駅に到着

田園風景から街の景色に変わっていくと、18時40分、終点の五井駅に到着しました。

養老渓谷駅から五井駅まで、小湊鉄道のほぼ全線を「房総里山トロッコ」で乗りとおしました。所要時間は2時間。普通列車が1時間ちょっとで走破する区間を、その倍以上の時間をかけて、のんびりと走ってきたことになります。

跨線橋から五井機関区を一望、夕焼けがきれいでした
跨線橋から五井機関区を一望、夕焼けがきれいでした

五井駅には小湊鉄道の五井機関区があります。改札を出て跨線橋を左手に少し行くと、よく見ることができます。この日は夕焼けがとてもきれいでした。

五井機関区には只見線からやってきたキハ40形の姿も!
五井機関区には只見線からやってきたキハ40形の姿も!

よく見ると、キハ200形に混ざって、白とグリーンのキハ40形が2両見えます。JR東日本の只見線からやってきた車両ですね。まだ営業運転前ですが、近々、小湊鉄道を走ることになると思います。

絶景はなくても里山と田園風景を楽しめる「房総里山トロッコ」

ということで、養老渓谷から五井まで、「房総里山トロッコ6号」に乗車してきました。

メインの運転区間は養老渓谷~上総牛久間で、この区間は里山の風景が広がります。一方、おまけ的要素の強い上総牛久~五井間の車窓も、田園風景が広がり、見ごたえのあるものでした。

上総牛久~五井間を走るのは、1号と6号(平日の運転日は1号と4号)のみですが、時間が許すのであれば、上総牛久~五井を含む全区間に乗車して、風景を見比べてみることをおすすめします。


以上、『【小湊鉄道「房総里山トロッコ」乗車記】田園風景を眺めながらのんびり走るトロッコ列車! トロッコ整理券の予約購入方法も紹介します!』でした。東京からたった1時間の距離で、里山風景満載のトロッコ列車に乗ることができます。週末の日帰り旅にぜひどうぞ!

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