ひさの乗り鉄ブログ

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JR北海道が2021年3月のダイヤ見直しの概要を発表! 特急列車の減便・減車を実施、「大雪」は全便臨時格下げへ!


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JR北海道は、2021年3月のダイヤ改正での「ダイヤの見直し」の概要を発表しました。主要な特急列車の減便・減車が柱となっていて、旭川~網走を結ぶ特急「大雪」は、現行の定期列車4本すべてが臨時列車に格下げとなります。コロナ禍での影響が長引くことを見据えて、かなり踏み込んだ内容になっています。

JR北海道が2021年3月の「ダイヤ見直し」の概要を発表!

JR北海道は、2021年3月の「ダイヤ見直し」の概要を発表しました。

見直しのポイントは以下のとおりです。

  • 主要な特急列車の減便・臨時格下げ
    • 「北斗」(札幌~函館)、「カムイ」「ライラック」(札幌~旭川)、「大雪」(旭川~網走)、「サロベツ」(旭川~稚内)
  • 特急列車の減車
    • 「北斗」: 現行7両 → 5両
    • 「おおぞら」: 現行6両 → 5両
  • 札幌圏列車の一部見直し
    • 10本程度の列車の見直し
    • 10本程度の列車の土休日運休
  • 普通列車の一部見直し
    • 函館線(滝川~旭川)、留萌線、石北線、宗谷線(旭川~名寄)、根室線(滝川~新得、新得~帯広)
  • ご利用の少ない駅の見直し(駅の廃止・自治体管理への移行)

特急列車の減便(臨時格下げ)と減車が柱になっています。運転本数の多い区間だけでなく、運転本数の少ない「大雪」「サロベツ」の臨時格下げにも踏み込んでいます。特に、「大雪」は、現行の2往復4本すべてを臨時列車化するとしていて、石北線への影響は大きそうです。

JR北海道の特急列車の減便・臨時格下げ・減車が柱の「ダイヤ見直し」

2021年3月のダイヤ見直しでは、特急列車の減便・臨時格下げ、減車が実施されます。詳細は以下の表のとおりです。

区間 列車 現行 見直し後 減便数 臨時列車の運休
札幌~函館 北斗 定期24本 定期20本
臨時2本
2本減便
2本臨時化
年間30日程度運休
札幌~旭川 カムイ
ライラック
定期48本 定期44本
臨時4本
4本臨時化 年間230日程度運休
旭川~網走 大雪 定期4本 臨時4本 全便臨時化 年間50日程度運休
旭川~稚内 サロベツ 定期4本 定期2本
臨時2本
2本臨時化 年間30日程度運休


純粋に減便となるのは、夜間帯の「北斗」1往復2本のみです。それ以外は、定期列車から臨時列車への格下げという形になっています。

臨時列車に格下げとはいえ、定期列車の運転本数の多い「カムイ」「ライラック」を除いて、臨時列車が運転されない日が年間30日~50日ということで、閑散期のみ臨時列車を設定しないという運用になるようです。

これまでも、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、一部の定期列車を運休していた時期がありますので、最終的に運転される列車の本数はそれほど変わらないと見ることもできます。

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ただし、「定期列車の運休」から「定期列車から臨時列車に格下げ」にまで踏み込んだことには、大きな意味があります。

  • 定期列車: 何もアナウンスがなければ運転される列車、運休するときに告知する
  • 臨時列車: 何もアナウンスがなければ運転されない列車、運転されるときに告知される

このような違いがありますので、暫定的な対応で「定期列車を運休させる」という段階から、コロナ後を見据えて「定期列車自体を減便し、需要に応じて臨時列車を運転させる」という段階に進んだということになります。

特急「大雪」全便臨時列車化で札幌・旭川~網走の定期特急は朝晩の2往復のみに!

今回の「ダイヤの見直し」で驚いたのが、石北線の特急「大雪」の全便臨時化です。この区間には、札幌直通の「オホーツク」が2往復ありますので、「大雪」が運転されない日でも特急列車がなくなることはありません。

区間 列車 現行 見直し後
札幌~網走 オホーツク 定期4本 定期4本
旭川~網走 大雪 定期4本 臨時4本


とはいえ、「大雪」が走る石北線は、JR北海道の路線の中でも列車の本数が少ない区間です。特に、途中の上川~遠軽間を結ぶ普通列車は1日に2往復しかありません。普通列車の本数の少なさを、特急「オホーツク」「大雪」(あわせて4往復)が補っていました。

JR北海道の発表によれば、「大雪」を臨時列車に格下げしても、「大雪」が運転されないのは年間50日程度ということですので、残りの300日以上は、これまでどおり運転されることになります。

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それでも、これだけ運転本数の少ない区間で特急列車を減便してしまって大丈夫か、という心配はあります。需要がないために本数を減らすのは仕方がないのですが、需要が減る→列車本数が減る→不便になってさらに需要が減る……という悪循環に陥る可能性もあるのではないかと思います。

JR北海道は、2017年3月のダイヤ改正で、札幌~網走間を直通する「オホーツク」4往復から、「オホーツク」(札幌~網走)2往復+「大雪」(旭川~網走)2往復へと、運転体系を変更しています。今回の「大雪」臨時列車格下げとあわせると、ここ3、4年で、札幌・旭川~網走間の利便性は大きく低下していると言わざるを得ません。

札幌圏列車一部見直しは快速「エアポート」の減便か?

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2021年3月のダイヤ見直しでは、札幌圏の普通列車の見直しも実施されます。

詳細は発表されていませんが、10本程度の列車の見直しと、土休日に10本程度の列車を運休することを検討する、とあります。

JR北海道は、2020年3月のダイヤ改正で、特急「エアポート」の大増発を柱とする札幌圏の輸送体系の見直しを実施しています。

www.kzlifelog.com

これまで毎時4本だった快速「エアポート」を毎時5本の運転として、全体で32本もの大増発を実施しました。その一方で、「区間快速いしかりライナー」を各駅停車化し、全体としては減便となる変更も実施しています。

その後のコロナ禍で、インバウンドの需要が激減してしまったため、2021年3月のダイヤ改正では、快速「エアポート」の減便(あるいは一部臨時列車化)を実施するのではないかと考えられます。

普通列車の一部見直しで閑散線区はさらに減便か?

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札幌圏以外の、もともと利用者が少ない区間の普通列車の見直しにも言及されています。

対象となる路線・線区と、現行の普通列車(快速列車含む)の本数は以下のとおりです。

路線 区間 普通列車の本数
(現行)
函館線 滝川~旭川 下り8本
上り7本
留萌線 深川~留萌 下り8本
上り9本
石北線 旭川~網走 下り2本
上り2本
宗谷線 旭川~名寄 下り12本
上り12本
根室線 滝川~富良野 下り9本
上り9本
富良野~新得 下り6本
上り5本
新得~帯広 下り12本
上り13本

※: 直通列車がない区間・少ない区間では乗り継ぎで移動できる列車の本数も含む

これらの区間は、高校生の通学需要が多いと思われますので、おそらく日中時間帯や深夜の列車が削減されるのではないかと考えられます。

日中時間帯は、現在のダイヤでも運転間隔が開いているため、これ以上削減されると、現実的には朝と夕方~夜しか列車が走らない、という区間も出てきそうです。


以上、『JR北海道が2021年3月のダイヤ見直しの概要を発表! 特急列車の減便・減車を実施、「大雪」は全便臨時格下げへ!』でした。札幌圏の見直しくらいはあるだろうとは思っていましたが、特急列車の減便・臨時格下げにも踏み込む思い切った内容になっています。ローカル線の廃止議論とあわせて考えると、将来のJR北海道はどうなってしまうのだろうと心配になります。