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2023年夏の青春18きっぷで乗りたいおすすめの列車・路線

草に覆われて列車が走ることのない東鹿越駅から先の線路 ノウハウ
草に覆われて列車が走ることのない東鹿越駅から先の線路
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2023年夏の青春18きっぷシーズンが7月20日から始まります。来春の廃止が決まっている根室本線の富良野~新得間は最後の夏となる一方、2017年の豪雨被害で不通となっていた日田彦山線の添田~日田間は、8月28日に「BRTひこぼしライン」として再出発します。青春18きっぷを利用して、乗り納めや初乗りに出かけてみるのもよいでしょう。

この記事では、【ひさの乗り鉄ブログ】がおすすめする、2023年夏の青春18きっぷで乗りたいおすすめの路線や列車を紹介します。

来春廃止予定の根室本線 富良野~新得、最後の夏!

富良野駅に停車中の根室本線 東鹿越行きの列車

富良野駅に停車中の根室本線 東鹿越行きの列車

2024年3月末で、根室本線の富良野~新得間の81.7kmが廃止となります。JR北海道は2023年3月末に、国土交通省に廃止届を提出しています。

根室本線 富良野~新得間が2024年3月末で廃止へ! JR北海道が沿線自治体と合意し廃止届を提出!
JR北海道がバス転換を求めていた5線区のうち、最後まで残った根室本線の富良野~新得間ですが、2024年3月末での廃止・バス転換がほぼ確定しました。2023年3月下旬にJR北海道と沿線の4市町村で廃止・バス転換を合意、2023年3月31日にJ...

青春18きっぷシーズンという意味では、2023-24年冬シーズン、2024年春シーズンとまだ乗車するチャンスはありますが、雪のない季節に乗車できるのは、この2023年夏シーズンが最後となります。

代行バスの狩勝峠付近の車窓

代行バスの狩勝峠付近の車窓

富良野周辺の夏の田園風景、かなやま湖など、車窓の見どころも多い区間です。そして、代行バスから眺めるかつての「日本三大車窓」の一つ、狩勝峠からの広大な十勝平野!

東鹿越~新得間は2016年の台風によって被災、現在に至るまで不通となったままです。残念ながら、鉄路が復活することなく、来春に廃止されてしまいます。せめて、代行バスでの乗り納めをするのも良いでしょう。

この区間、列車の本数が非常に少なくなっています。代行バスは1日4往復しかありませんので、しっかりと乗り継ぎの計画を立ててから乗りに行くようにしましょう。

根室本線の富良野~新得間の乗車記を、代行バス区間も含めて、以下の記事で公開しています。ぜひご覧ください。

【根室本線 富良野~新得 乗車記】空知川・かなやま湖、そして代行バスからの狩勝峠の車窓が素晴らしい路線!
滝川駅と根室駅を結ぶ長大な根室本線。その一部、現在は廃線の危機に瀕している富良野~新得間に乗車してきました。空知川が流れる長閑な風景、かなやま湖の景色、そして、代行バスからの狩勝峠の雄大な車窓は必見です。この記事では、根室本線の富良野→新得

「富良野線」で観光シーズン最盛期の富良野・美瑛へ! 「富良野・美瑛ノロッコ号」もおすすめ!

過去の「富良野・美瑛ノロッコ号」

過去の「富良野・美瑛ノロッコ号」

上で紹介した根室本線の富良野~新得間の乗車とあわせておすすめしたいのが、富良野線です。夏季にはトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」も運転されます。

  • 富良野・美瑛ノロッコ号
    • 運転日(2023年)
      • 6月10日(土),11日(日)
      • 6月17日(土)~8月13日(日)の毎日
      • 8月19日(土)~9月24日(日)の土日祝日
    • 使用車両: 客車3両(指定席1両+自由席2両)

自由席であれば青春18きっぷのみで、指定席には、指定席券をプラスすれば乗車することができます。

7月中旬~下旬に見ごろを迎える富良野のラベンダーの鑑賞や、美瑛周辺の「パッチワークの丘」「パノラマロード」のサイクリングなど、鉄道でアクセスしても楽しめる観光スポットやアクティビティが多いので、鉄道に乗るだけでなく、観光もおすすめです。

美瑛パッチワークの丘にある「親子の木」

パッチワークの丘にある「親子の木」

お天気が良ければ、美瑛駅から「パッチワークの丘」へ、または、美馬牛(びばうし)駅から「美瑛パノラマロード」へのサイクリングがおすすめです。駅前にレンタサイクルのお店がありますので、2~3時間ほどのサイクリングを楽しむことができます。

「パッチワークの丘」は観光客には有名で、「ケンとメリーの木」など、点在するスポットを自転車でめぐる形になります。2020年8月に訪問した際の様子は、以下の記事をご覧ください。

美瑛「パッチワークの路」をレンタサイクルで観光! 絶景スポットを巡るサイクリングコースを紹介!
北海道の中央部に位置する美瑛町。「丘のまち」として観光客に人気です。今回、美瑛駅からレンタサイクルで「パッチワークの路」方面をサイクリングしてきましたので、その様子をご紹介しますだいたい2時間(休憩込みだと3時間)でまわれるコースもご紹介し

一方、美馬牛駅から「美瑛パノラマロード」へのサイクリングは、ひたすら丘の絶景が続くエリアを走ることができます。特定の観光スポットを巡るというよりは、どこを走っても絶景が見られるという感じです。美瑛らしい「丘の風景」を楽しみたいのなら、こちらがおすすめです。

美瑛パノラマロードをサイクリング! なだらかな丘が連なる雄大な風景! 美馬牛駅からレンタサイクルでの観光が絶対おすすめ!
北海道のほぼ中央部にある美瑛町。ゆるやかな丘が連なり、見渡す限りの絶景が広がります。今回は、美瑛駅のお隣、美馬牛(びばうし)駅でレンタサイクルを借りて、「パノラマロード」をサイクリングしてみました。美瑛に比べると観光客が少なく静かですが、ど

「富良野・美瑛ノロッコ号」のダイヤ等、富良野・美瑛エリアの臨時列車や観光スポットについては、以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。

富良野・美瑛を旅しよう! 北海道の観光シーズン到来! 主要観光地へのアクセス・おすすめの臨時列車やきっぷを紹介します!(2023年版)
梅雨のない北海道では、6~7月の初夏が観光のベストシーズン! 特に、ラベンダーが咲く富良野・美瑛方面への旅行に最適な季節です。この記事では、富良野・美瑛への鉄道でのアクセスや、おすすめの臨時列車、使いやすいフリーきっぷなどについて紹介します...

本州(青森県)から北海道へ移動する手段を以下の記事にまとめています。乗り継ぎがあまりよくない「青春18きっぷ 北海道新幹線オプション券」だけでなく、北海道新幹線をもっと活用する方法や、夜行フェリーを活用する方法など、お財布と旅行の日程に合わせて検討してみてください。

【青春18きっぷ 渡道ガイド(2023年版)】 本州~北海道の格安移動手段を紹介! 北海道新幹線からフェリーまで行程と予算に応じて使い分けよう!
北海道新幹線が開業して、青函トンネルを走る在来線がなくなってしまいました。【ひさの乗り鉄ブログ】では、青春18きっぷの旅で、北海道~本州を移動する方法を、行程と予算に応じてまとめてみました。青春18きっぷ旅の参考にしてみてください。

春に全線運転再開の磐越西線、「SLばんえつ物語」は7月末から1年ぶりに運転再開!

磐越西線からの阿賀野川の眺め

磐越西線からの阿賀野川の眺め

2022年8月上旬の豪雨で橋梁が倒壊し、喜多方~山都間が不通となっていた磐越西線ですが、2023年4月1日に全線で運転を再開しました。

磐越西線の非電化区間は、阿賀野川の流れに沿って走る「川の路線」。車窓からゆったりとした川の流れを眺めながらローカル線の旅を楽しむことができます。夏の青春18きっぷで磐越西線の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

2023年7月下旬に運転を再開する「SLばんえつ物語」

2023年7月下旬に運転を再開する「SLばんえつ物語」

そして、磐越西線といえば「SLばんえつ物語」号です。前述の豪雨被害に加えて、蒸気機関車の定期検査のため、しばらく運転がありませんでしたが、2023年7月29日(土)から運転を再開します。

夏の青春18きっぷシーズン期間中は、土休日を中心に運転されます。全車指定席での運転ですが、普通車であれば、青春18きっぷ+指定席券(530円)で乗車することができます。

磐越西線の車窓については、以下の「DLばんえつ物語号」や普通列車の乗車記をご覧ください。

「DLばんえつ物語号」 グリーン車 乗車記! ゆったりした座席と専用のパノラマ展望室で車窓を楽しめます!
2019年のゴールデンウィークに運転された磐越西線の「DLばんえつ物語号」のグリーン車に乗車してきました。1+2列のゆったりとした座席に、グリーン車専用の展望室もあり、磐越西線の車窓をゆっくり楽しむことができます。この記事では、「ばんえつ物
【磐越西線 乗車記】 新潟・福島の田園風景と阿賀野川の眺めが美しいローカル線! 国鉄型気動車「キハ40系」の乗り納めも!
磐越西線は、福島県の郡山駅と新潟県の新津駅を結ぶ路線ですが、西側の新津~喜多方間は非電化のローカル線です。阿賀野川(阿賀川)沿いに走る磐越西線は、川の流れと田園風景に心癒される車窓が特徴の路線です。2019年度中の引退が発表された国鉄型の気

8月28日に開業! 日田彦山線BRT「BRTひこぼしライン」

日田彦山線BRT 路線図

日田彦山線BRT 路線図

(出典)JR九州 日田彦山線BRT「BRTひこぼしライン」Webサイト

2017年の豪雨被害で被災した日田彦山線の添田~日田間ですが、2023年8月28日にBRTとして新規に開業することとなりました。正式名称は「日田彦山線BRT」、愛称は「BRTひこぼしライン」と発表されています。

「BRTひこぼしライン」の概要は以下のとおりです。

  • 添田駅~日田駅間(約40km)にBRT駅36駅を開業(被災前の鉄道駅はそのうち12駅)
  • 彦山駅~宝珠山駅間(約14km)は旧鉄道の線路跡を活用した専用道、それ以外は一般道を走行
  • 運行本数は鉄道の22本に対して、約1.5倍の32本
  • 運行パターンは以下の3パターン(カッコ内は運行本数)
    • 添田~日田: 20本
    • 添田~彦山: 8本
    • 筑前岩屋~日田: 4本
  • 添田~日田間の所要時間は約1時間32分(鉄道は約56分)
  • 運賃は現行の鉄道普通運賃と同額、鉄道との乗り継ぎの場合は乗り継ぎ割引あり(100円引き)

「BRTひこぼしライン」のダイヤや運賃等については、JR九州のニュースリリースをご覧ください。

「BRTひこぼしライン」には、青春18きっぷで乗車することができると発表されています。

現在でも代行バスで添田~日田間を移動することは可能ですが、全区間を走破する代行バスは4往復しかありません。「BRTひこぼしライン」が開業すれば、添田~日田間には20本(10往復)のBRTが運転されることになりますので、鉄道旅行や乗り鉄で添田~日田間を移動することも現実的になります。

8月28日の開業ということで、夏の青春18きっぷシーズンの終盤にはなりますが、開業後の初乗りを楽しんでみるのもよさそうですね。

海の絶景路線 五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」、夏休みは毎日運転!

※2023年7月上旬の大雨の影響で、五能線の能代駅~深浦駅間では運転を見合わせています。「リゾートしらかみ」は、1号、2号、4号、5号が深浦駅~青森駅間で折り返し運転を実施しています。8月11日から全線で運転を再開する予定です。

深浦駅に停車中のリゾートしらかみ5号

深浦駅に停車中のリゾートしらかみ5号

海の車窓ではNo.1といっても良い五能線を走る観光列車「リゾートしらかみ」。途中、2時間近くにも渡って、日本海の海岸線を走り、大きな窓からは日本海の絶景を満喫できる列車です。

2022年夏シーズンは、8月上旬の豪雨被害で五能線の一部区間が不通となってしまったため、「リゾートしらかみ」に乗車できなかった方も多いのではないでしょうか。

「リゾートしらかみ」は臨時列車ですが、7月~9月は毎日運転されます。ごく一部の日を除いて、1日3往復(6本)の「リゾートしらかみ」が運転されますので、旅行の日程に合わせて乗車する列車を選ぶこともできます。

「リゾートしらかみ」の運転日、ダイヤ、おすすめの座席、車窓の見どころについては、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

【リゾートしらかみ乗車ガイド】五能線の観光列車で日本海の絶景車窓を楽しもう! おすすめの座席、指定席・車内での飲食の予約方法を紹介!(2024年版)
「リゾートしらかみ」は日本海に沿う五能線を走る観光列車。【ひさの乗り鉄ブログ】では、「リゾートしらかみ」から眺められる日本海の絶景車窓のポイント、車内の様子、最新の運転日とダイヤ、指定席の予約方法、おすすめの座席、車内での食事情について、わ...

「リゾートしらかみ」に全区間乗車すると、乗車時間は5時間以上にもなります。以下の記事では、「リゾートしらかみ」の車内での食事情についてまとめています。また、途中下車して気軽に楽しめる観光スポットも紹介しています。ぜひご覧ください。

【リゾートしらかみ乗車ガイド】五能線の観光列車で日本海の絶景車窓を楽しもう! おすすめの座席、指定席・車内での飲食の予約方法を紹介!(2024年版)
「リゾートしらかみ」は日本海に沿う五能線を走る観光列車。【ひさの乗り鉄ブログ】では、「リゾートしらかみ」から眺められる日本海の絶景車窓のポイント、車内の様子、最新の運転日とダイヤ、指定席の予約方法、おすすめの座席、車内での食事情について、わ...

夏も涼しい高原路線! 観光列車「HIGH RAIL 1375」で小海線を旅しよう!

野辺山駅近くにあるJR線最高地点

野辺山駅近くにあるJR線最高地点

猛暑が続く2023年夏。少しでも涼しいところへ行きたいという方におすすめの路線が、標高1,300メートルを超えるところを走る高原路線「小海線」です。

野辺山駅近くにある「JR線最高地点」の標高は1,375メートル。夏でも最高気温が30℃に届かないことが多く、猛暑から逃れるにはぴったりの場所です。

小海線を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」

小海線を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」

小海線を旅するのであれば、観光列車「HIGH RAIL 1375」もおすすめです。青春18きっぷ+指定席券(840円)で乗車できます。

気動車2両編成の小さな観光列車ですが、景色を見やすいように配置された座席や、事前予約で受け取れるお弁当など、車窓もグルメも楽しめる列車になっています。

観光列車「HIGH RAIL 1375」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。

小海線「HIGH RAIL 1375」(ハイレール1375)に乗ろう! おすすめの座席・指定席券の予約方法を解説します!
高原路線として有名小海線を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」(ハイレール1375)は、高原の車窓やグルメを楽しむのにぴったりの観光列車です。【ひさの乗り鉄ブログ】では「HIGH RAIL 1375」の車内の様子を紹介するとともに、...

また、都心から青春18きっぷで小海線に乗車するおすすめの日帰りルートを以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

超おすすめ! 青春18きっぷで小海線に乗ろう!(東京発 小海線周遊ルート) ~青春18きっぷ おすすめ日帰り旅1~
東京(首都圏)発着の青春18きっぷ日帰り旅のルートとして、筆者が一番おすすめしたいのが、「小海線周遊ルート」です。高原列車、小海線の車窓はもちろんのこと、小海線以外の路線もバラエティに富んでいて、飽きることがありません。夏の青春18きっぷ日...

以上、「2023年夏の青春18きっぷで乗りたいおすすめの列車・路線」を紹介しました。最後の夏を迎える路線、BRTとして再出発する路線など、移り変わる鉄道の節目にあたるシーズンになります。定番の観光列車や路線とともに、夏の青春18きっぷの旅を楽しみたいですね。

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