青春18きっぷの利用方法やおすすめの路線や列車などの質問に答えるChatGPTベースのアプリ「青春18きっぷコンシェルジュ」を作成しましたので試験公開します。ChatGPTのGPTsという機能を利用しています。2024年5月から、ChatGPTのアカウントがあれば、どなたでもGPTsを利用できるようになりましたので、ぜひご利用下さい!
↓さっそく利用してみたい! という方は、以下のバナーからご利用ください。
【試験公開】ChatGPTアプリ「青春18きっぷコンシェルジュ」
「青春18きっぷコンシェルジュ」は、ChatGPTの生成AIと当ブログの青春18きっぷ関連の知識をベースに、青春18きっぷの利用方法や使い方のコツ、おすすめの路線やルートなどの質問に答えるアプリです。
2023年11月にOpenAIが提供を開始した新機能「GPTs」(カスタムGPT)を利用して作成しています。GPTsは、ChatGPTをカスタマイズできる機能です。
GPTsは、これまでChatGPTに課金しているユーザーしか利用できませんでしたが、2024年5月から、無料ユーザーでも利用できるようになりました。
青春18きっぷに関する質問を入力すると、当ブログのサーバーにクエリ中のキーワードを送信します。そのときに、送信してよいかの確認がありますので"Allow"をタップしてください。
ChatGPTのユーザIDやメールアドレス、電話番号などの個人情報は一切送信されませんので、ご安心ください。
ChatGPTアプリ公開の目的
ChatGPTアプリ「青春18きっぷコンシェルジュ」を公開した目的はいくつかありますが、大きなものは以下のとおりです。
- 生成AIの普及・発展に伴い、インターネットの利用形態が変化していくことに対応する
- 生成AIの利用に関する知識・ノウハウの習得
1.については、ここ1年ほどのChatGPTをはじめとする生成AIの普及・発展に伴って、思ったよりも早くインターネットの利用形態が変化していくのではないかという危機感からです。調べ物をするとき、とりあえず「ググる」という方法から、AIに質問するという方法に徐々に変わっていくのではないかと考えていましたが、予想以上の速さでその変化が進んでいると感じています。
Googleなどの検索エンジンにキーワードを入力→表示されたページをいくつか見て調べるという段階を踏むよりも、AIに質問をして直接回答を得る方が早いでしょう。さらに深く調べたいときは、AIが出力したリンク先のWebサイトの情報を調べることもできます。
現時点では、当ブログへのアクセスは、GoogleやYahooなどの検索エンジンからのものが圧倒的に多いですが、今後1~2年で大きく変わっていくのではないかと考えています。
2.については、今後のAI時代に向けて、これまでブログという形でアウトプットしていた知識やノウハウを、生成AIを利用して、どのようにアウトプットしていくべきか、そのノウハウを習得することが目的です。生成AIのサービスは日進月歩で、急速に進展していますので、現時点で今後の主流となる方法は定まっていないと思います。いろいろな方法を試しつつ、生成AIの利用方法の知識やノウハウを習得していくことが必要になると考えています。
GPTsアプリ「青春18きっぷコンシェルジュ」の仕組み
GPTsは、コード(プログラム)を書かなくても、簡単にGPTをカスタマイズできる機能です。
カスタマイズは簡単……なのですが、まだ動作が不安定だったり、内部でどのような処理がされているのかがわからなかったりと、手探り状態でもあります。
「青春18きっぷコンシェルジュ」は、ChatGPTの一般的な知識では不足している青春18きっぷに関する知識を与えることで、青春18きっぷに関する質問に適切に答えられるようにしています。
仕組みとしてはRAG (Retrieval-Augmented Generation) という技術を利用しています。ChatGPT(GPT-4)に対して、外部知識として青春18きっぷに関するテキストを与えて、ユーザーのクエリに対する回答を生成します。
- ユーザがクエリ(質問)を入力
- GPTはクエリ内容から、外部知識として青春18きっぷに関するドキュメントを検索
- 検索結果のドキュメント内容から質問内容の回答にふさわしい部分を利用して、AIが回答を作成
GPTsのRAGを実現する仕組みとしては、外部知識となるファイルをアップロードして、回答生成時にそのドキュメントをAIが参照する仕組みが備わっています。ただ、いろいろ試してみたところ、動作が不安定だったり、極端に時間がかかったり、質問内容に対して適切なドキュメントを検索できなかったりと、イマイチでした。中身がブラックボックスなので、デバグや性能改善が難しいというのもあります。
そこで、本アプリでは、自前のサーバ上にAPIを用意して、GPTsのクエリ内容からキーワードを抽出してAPIに問い合わせ、適切なドキュメントを応答するような仕組みを構築しました。ドキュメントの検索方法や精度など、まだ改善の余地は多くありますが、とりあえず何とか動くレベルのものはできました。
GPTsの機能がリリース直後のため、重くなっているのか、バグがあるのかわかりませんが、いずれ改善されるでしょう。そうしたら、ファイルをアップロードする方法でも試してみたいと思います。
以上、「【青春18きっぷコンシェルジュ】 ChatGPTのカスタムGPTで青春18きっぷに関する質問に答えるアプリを作成しました!」でした。生成AIの普及でブログ以外のアウトプットの手段も増えてくるでしょうから、いち早く最新の技術を取り入れられるようにしていこうと考えています。
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