ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

【日光線「いろは」乗車記】木目調のレトロ風インテリアが観光気分を高める! ボックスシートの205系電車で日光へ行こう!


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宇都宮駅と日光駅を結ぶJR日光線。世界遺産、日光へのアクセス路線なのですが、どちらかというとマイナーな路線という印象です。そんな日光線を走る観光客向けの列車「いろは」に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。

※2020.05.15更新

JR日光線とは?

JR日光線は、宇都宮駅と日光駅を結ぶ全長40.7kmのJR東日本の路線です。全線が単線です。


栃木県の中央付近にある宇都宮駅から、北西方向へ延び、同県西部の日光市へと至る路線です。

日光といえば、世界遺産「日光の社寺」に登録されている日光東照宮、二荒山神社、輪王寺をはじめ、これらの社寺を取り囲むように点在する遺跡群などがある、日本でも有数の観光地です。

とはいえ、日光へ旅行する際に、JR日光線を利用される方は多くないでしょう。都心から日光へのアクセスとしては、東武鉄道の特急「スペーシアけごん」「リバティけごん」や、JR~東武線直通の特急「日光」が有名です。

一方、JR日光線に乗るとわかりますが、外国からの観光客は、日光線を利用します。新幹線を含むJR全線に格安で乗れる「JAPAN RAIL PASS」を利用して、宇都宮まで東北新幹線で、宇都宮から日光線に乗り換えて日光へアクセスすれば、追加出費がかからないのですね。

日光線「いろは」の運転日・ダイヤ

そんな日光線に、2018年に登場したのが観光風列車「いろは」です。

「いろは」は、日光の名所の一つ「いろは坂」と、「物事のいろは」を掛け合わせて命名されたそうです。

観光列車ではなく「観光風列車」としたのは、観光客だけが対象の列車ではなく、日光線の普通列車として、沿線の方々の利用も多いためです。

「いろは」のダイヤは以下の通りです。

下り(宇都宮→日光方面)

行先 鹿沼 鹿沼 日光 日光 日光 日光 日光 鹿沼 鹿沼
宇都宮 7:16発 7:59発 8:40発 10:20発 12:20発 14:30発 16:24発 18:03発 18:45発
鶴田 7:22発 8:06発 8:46発 10:25発 12:26発 14:35発 16:30発 18:08発 18:51発
鹿沼 7:30着 8:14着 8:55発 10:35発 12:36発 14:45発 16:40発 18:17着 18:59着
文挟 - - 9:03発 10:43発 12:44発 14:53発 16:47発 - -
下野大沢 - - 9:09発 10:50発 12:50発 14:59発 16:54発 - -
今市 - - 9:16発 10:56発 12:56発 15:06発 17:07発 - -
日光 - - 9:23着 11:04着 13:03着 15:14着 17:14着 - -


上り(日光方面→宇都宮)

行先 宇都宮 宇都宮 宇都宮 宇都宮 宇都宮 宇都宮 宇都宮 宇都宮 宇都宮
日光 - - 9:34発 11:24発 13:10発 15:27発 17:18発 - -
今市 - - 9:41発 11:31発 13:17発 15:34発 17:24発 - -
下野大沢 - - 9:47発 11:37発 13:23発 15:40発 17:30発 - -
文挟 - - 9:53発 11:43発 13:29発 15:46発 17:37発 - -
鹿沼 7:36発 8:20発 10:01発 11:51発 13:36発 15:54発 17:44発 18:22発 19:03発
鶴田 7:46発 8:29発 10:09発 12:00発 13:45発 16:02発 17:53発 18:31発 19:12発
宇都宮 7:52着 8:35着 10:15着 12:05着 13:51着 16:08着 17:58着 18:37着 19:17着


「いろは」は、基本的に日光線の他の普通列車と同じように運用されていて、日中時間帯に、宇都宮~日光を1日5往復しています。朝晩には鹿沼発着の区間運転の列車にも充当されています。日光へアクセスするときに「いろは」に乗りたいのであれば、日中時間帯の5本のいずれかに乗車するようにしましょう。

ほぼ毎日運転されますが、たまに運転されない日があります。乗車する予定の日に「いろは」が運転されるのかを事前に調べておいたほうが良いでしょう。

「いろは」の運転日は、JR東日本のWebサイトをご確認ください。

www.jreast.co.jp

日光線を走る観光風列車「いろは」の車内の様子

それでは、日光線「いろは」の車内の様子を見ていきましょう。

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「いろは」は、かつで、都心を走っていた通勤電車「205系」を改造してつくられた車両です。

4両編成の電車で、普通列車として運転されていますので、乗車券(きっぷ)さえあれば乗車できます。もちろん、青春18きっぷなど、日光線がフリーエリアに含まれるフリーきっぷでも乗車できます。

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「いろは」の車内は木目調のデザイン ボックスシートが並びます

車内は木目調のデザインを多用したレトロな雰囲気に仕上がっています。車両の端がロングシート、それ以外は片側に2人用、もう片側には4人用のボックスシートが並びます。JR東日本の気動車ではよく見られる構成です。

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「いろは」の各車両には荷物置き場が設置されています

各車両には荷物置き場が設置されています。外国からの旅行者が多く利用することを考慮したものでしょう。実際、今回乗車した「いろは」には、大きなスーツケースを持った外国の方が多く乗車していました。

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4人用のボックスシート キスゲの花模様のモケットが特徴的です

シートのモケットは落ち着いた色合いの生地に、キスゲの花模様をあしらったものです。木目調の壁や床のデザインとあいまって、統一感のあるインテリアを演出しています。

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「いろは」車内ではWiFiも使えます!

車内ではWiFiが使えるらしく、こんなステッカーが貼られていました。実際に試していないのでわかりませんが、特に外国からの観光客にはありがたいサービスですね。

乗車時間は40分ほどと短めですが、日光駅に到着してからの交通機関や観光名所へのアクセスなど、調べたいことはたくさんありそうですし。

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ドア上の案内表示も新たに設置されました

ドア上の案内表示には、小さめの液晶タイプのものが新設されていました。205系には、もともとこのようなものは設置されていなかったと思いますが、さすがに観光客向けの列車では必要ですね。

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「いろは」は中央の2つのドアが埋められ、2ドアとなっています

205系は、もともと片側4扉の電車ですが、「いろは」では、車両中央よりの2つの扉が埋められていて、前後2か所のみの2扉となっています。その分、ボックスシートを設置するスペースが確保されています。

日光線「いろは」乗車記

それでは、日光線「いろは」の乗車記をお届けします。

2019年8月上旬の平日、宇都宮08:40発の「いろは」に乗車しました。時間帯的には、日光の観光に使いやすい列車だと思います。

宇都宮駅5番線に「いろは」が入線

日光線は、宇都宮駅の5番線ホームから発車します。

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日光線「いろは」は宇都宮駅5番ホームから発車します

5番線のホームは、宇都宮駅の在来線ホームの中では最も西側。ホームの柱や壁などがダークブラウンに塗装されていたり、駅名標も同じデザインに統一されていたりして、レトロな雰囲気になっています。

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発車5分前に「いろは」がようやく入線!

鹿沼始発の宇都宮行きとして「いろは」が入線してきました。入線時刻は08時35分。発車までは5分しかありません。

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「いろは」の先頭の車両は観光客が少なめ

車内は座席が半分近く埋まるくらいの乗車率。一番前の車両(階段から最も遠い側)に乗車しましたが、観光客らしき乗客の姿は多くありません。

ホームに降りた時にわかったのですが、階段の近くにベンチが多くあり、そのあたりに、大きなスーツケースやバックパックを持った外国の方々が多く待っていました。

写真を撮っていると、すぐに発車時刻になりました。

のどかな田園風景を西へ

08時40分に宇都宮を出発。宇都宮線の線路と並行して南側へ向けて出発していきます。しばらく宇都宮線と並行して進んだあと、西側へ分かれていきます。

08時46分、鶴田に到着。まだ宇都宮の市街地や住宅地が続いているエリアで、早くも下車する人がそれなりにいました。

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宇都宮から一駅で車窓は田園風景へ

鶴田を出ると、宇都宮の市街地を抜け、車窓は一気に田園風景へ。緑の田んぼが広がる夏の田園風景が続きます。

次の鹿沼は比較的大きな町。とはいえ、市の中心部は、東武日光線の新鹿沼駅のほうが近いようで、JR日光線の鹿沼駅の周囲は、どちらかというと住宅地です。

関東平野を抜け、日光の山並みを眺める

鹿沼市は関東平野の端っこ。この先は、低いながらも車窓に山が見えてきます。

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文挾駅で宇都宮駅の列車と行き違い 駅名標がレトロです

文挾(ふばさみ)駅で、宇都宮行きの列車と行き違い。あちらは普通のロングシートの205系電車でした。

日光線の駅は、この文挾駅の駅名標のような、レトロ調の駅名標に統一されています。宇都宮駅や日光駅ののホームも同じ色調になっていて、「いろは」の内装も含めて、日光線全体で統一したカラーリングとデザインを採用しているようです。

路線としての印象が深まるので、なかなか良い取り組みだと思います。

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日光に近づくと車窓に山々が見えてきます

遠くに日光の山々が見えてきました。左側は皇海山(すかいさん)、右側の山並みが男体山などでしょうか。それにしても、長閑な夏の田園風景です。

終点、日光に到着

日光の一つ手前の今市駅で大半の乗客が下車。ガラガラになった車内からは、男体山などの日光の山並みが大きくみえるようになってきました。

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宇都宮から約40分で日光駅に到着 「いろは」は折り返し宇都宮行きに

09時23分、終点の日光に到着。駅舎に近い1番線に到着しました。

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宇都宮駅5番線と同様にレトロ調にデザインされた日光駅のホーム

日光駅のホームも、宇都宮駅の5番線ホームと同様、いや、それ以上に、レトロ調にデザインされています。

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洋館風の日光駅駅舎は大正時代に建てられたもの

日光駅の駅舎は、大正時代に立てられた洋館風の駅舎です。まさに、大正ロマン! 東武線で日光へアクセスしたとしても、JR日光駅の駅舎だけは見に来る価値があります。

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雰囲気の良いエントランスの天井には鳴龍が!

日光駅の駅舎のエントランスです。天井には東照宮にもある鳴龍が!

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JR日光駅前にはバスターミナルがあります その向こうには日光の山並みがバッチリ!

JR日光駅前の様子です。東武日光駅の駅前と比べるとこじんまりとしていますが、駅前には小さなバスターミナルがあり、「いろは」から下車した観光客が、東照宮や中禅寺湖などへ向かうバスを待っています。

駅前の道路の向こうには、男体山や女峰山といった日光の山々がよく見えていました。

日光線「いろは」乗車の日帰り周遊ルート

JR日光線は日光駅が終着駅で、そこから先の乗り換え路線は、東武日光線以外にはありません。

もちろん、日光は世界的な観光地ですので、観光を楽しむのが良いでしょう。そのうえで、同じ日光線を戻るのではなく、別のルートを経由して帰宅するのがおすすめです。

おすすめは、以下の記事で紹介している、「日光市営バス 足尾線」を利用して、わたらせ渓谷鐵道の間藤駅や足尾駅などに出るルートです。帰路は、渡良瀬川の渓谷美が美しいわたらせ渓谷鐵道に乗ってみましょう。

www.kzlifelog.com

「日光市営バス 足尾線」については、以下の記事もご覧ください。途中、日光の市街地を通りますので、観光後に、途中のバス停から乗車してもよいでしょう。

www.kzlifelog.com


以上、『【日光線「いろは」乗車記】 木目調のレトロ風インテリアが特徴的! ボックスシートの205系電車で日光へ行こう!』でした。JR日光線で日光へアクセスする際には、時間があえば、ぜひ乗ってみてください。ロングシートの電車に比べると、観光気分が高まりますし、ボックスシートは快適ですよ。

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