JR東日本が新たに導入する特急列車「ルナ・アズール」が2027年に運行を開始します。運行開始当初は青森行きの夜行列車と、長野原草津口行きの昼行列車として運転されます。車両設備も発表され、プレミアムグリーン個室、グリーン個室主体の編成となります。
この記事では、JR東日本の新たな夜行特急列車「ルナ・アズール」の最新情報についてお届けします。
「ルナ・アズール」の概要
JR東日本が新たに導入する夜行特急列車「ルナ・アズール」の概要は以下のとおりです。
- 列車名: ルナ・アズール(Luna Azul)
- 運行開始予定: 2027年度初
- 運行方法: 夜行・昼行の両方で運行
- 座席種別: プレミアムグリーン個室、グリーン個室主体
- 販売方法: 旅行商品として販売
名称の「Luna Azul」はスペイン語で「青い月」を意味し、列車コンセプトである青色や上質さ、包み込まれるような心地よさ、日常を離れた体験を表現したものとされています。
JR東日本から発表されている「ルナ・アズール」の情報については、以下のニュースリリースをご確認ください。
- 夜行運転に対応する特急列車により新たな乗車体験を提案します ~新たな特急列車「ルナ・アズール」が 2027 年度初に運行開始~(JR東日本ニュースリリース 2026年6月9日 PDF)
- 新たな夜行特急列車を導入します ~運行を通じて地域の皆さまと新たな観光需要を創出します~(JR東日本ニュースリリース 2025年6月10日 PDF)
「ルナ・アズール」導入時の運行計画
導入時点で公表されている運行計画では、春季から秋季は品川駅と青森駅を結ぶ夜行列車、冬季は品川駅と長野原草津口駅を結ぶ昼行列車として運行する予定です。詳細な運転日やダイヤ、料金、車内サービスは今後あらためて発表される見込みです。
春季~秋季の運行計画
春季~秋季は品川~青森間の夜行特急列車として運行されます。
- 運行形態: 夜の運行
- 運行区間: 品川駅~青森駅(上越線・羽越本線経由)
- 運行頻度: 週2往復
- 所要時間: 12.5時間~15時間程度
- 発着時間のめやす:
- 下り: 21時頃発、9時半頃着
- 上り: 16時頃発、7時頃着
- 編成: 10両編成(定員 125名)
「ルナ・アズール」(青い月)の名称からすると、この青森行きの夜行特急列車が本命でしょう。品川発着ではありますが、運行区間・運行経路は、かつての寝台特急「あけぼの」を想起させます。
停車駅としては、品川、東京、上野、大宮、高崎、秋田、弘前、新青森、青森が予定されています。下りの青森行きは21時頃に品川駅を発車し、翌朝午前9時半頃に青森駅に到着するダイヤが予定されています。
2026年ダイヤでは、東北新幹線「はやぶさ1号」は新青森駅に9時49分着ですから、これより少し早く到着する形になります。秋田や弘前へは、「ルナ・アズール」がだいぶ早く到着することになりそうです。
冬季の運行計画
冬季は、品川~長野原草津口間の昼行特急列車として運転されます。
- 運行形態: 昼の運行
- 運行区間: 品川駅~長野原草津口駅
- 運行頻度: 週6往復
- 所要時間: 2.5時間~3時間程度
- 発着時間のめやす:
- 下り: 10時頃発、12時半頃着
- 上り: 16時半頃発、19時半頃着
- 編成: 7両編成(定員: 150名)
冬季は、現在の特急「草津・四万」と同じルートで、長野原草津口行きの昼行特急列車として運転されます。冬の草津温泉などへのアクセス列車としての利用を見込んでいるのでしょう。
停車駅は、品川、東京、上野、大宮、高崎、渋川、中之条、長野原草津口が予定されています。運行距離が短いため、週6往復が予定されています。運転日に1往復の運行を予定していると思われます。
また、冬季は7両編成での運行となりますが、これは吾妻線内各駅のホーム長を考慮したのでしょう。編成は短くなりますが、主要な個室での定員を2倍にして、定員150名を確保するようです。
「ルナ・アズール」の車両編成
「ルナ・アズール」はE657系を改造した10両編成の列車です。プレミアムグリーン個室、グリーン個室などの個室を主体とした編成となります。
「ルナ・アズール」車内編成・設備

ルナ・アズール車両編成
(出典)夜行運転に対応する特急列車により新たな乗車体験を提案します ~新たな特急列車「ルナ・アズール」が 2027 年度初に運行開始~(JR東日本ニュースリリース 2026年6月9日 PDF)
「ルナ・アズール」の車両編成は上図のとおりとなります。7両編成として運行する場合、4,8,9号車が外されるようです。
各車両の設備は以下のとおりです。
| 設備 | 号車 | 定員 | 広さ | 設備愛称名 |
|---|---|---|---|---|
| プレミアム グリーン個室 |
1号車 | 夜行 1名 昼行 2名 |
幅110cm 長さ190cm |
ルナ・プレミアム |
| プレミアム グリーン個室 |
1、10号車 | 夜行 2名 昼行 4名 |
幅200cm 長さ190cm |
ルナ・プレミアム ワイド |
| グリーン個室 | 2、3、6、7、 8、9号車 |
夜行 1名 昼行 2名 |
幅90cm 長さ195cm |
ルナ・コンフォート |
| グリーン個室 | 4、6、7号車 | 夜行 2名 昼行 4名 |
幅185cm 長さ200cm |
ルナ・コンフォート ワイド |
| グリーン個室 | 4号車 | 夜行 4名 | 幅325cm 長さ195cm |
ルナ・コンフォート グランデ |
| ラウンジ | 5号車 | --- | ルナ・ヴィスタ ・ラウンジ |
夜の運行時には1名用、2名用、4名用の個室が、昼の運行時には、2名用、4名用の個室が用意されます。
もっともスタンダードな設備が「ルナ・コンフォート」で、10両のうち6両を占めています。「ルナ・コンフォート」のワイド版「ルナ・コンフォートワイド」(夜行時は2名用)「ルナ・コンフォートグランデ」(夜行時は4名用)も用意されますので、友人やご家族での乗車も楽しめそうです。
一方、フラット面の幅が広くとられた「ルナ・プレミアム」(夜行時1名用)、「ルナ・プレミアムワイド」(夜行時2名用)も用意されます。こちらは、プレミアムグリーン個室扱いですので、「ルナ・コンフォート」よりも料金がやや高くなることが予想されます。
また、5号車は、ソファが用意されたラウンジ車両となります。一両丸ごとラウンジとして利用できるにはうれしいですね。
「ルナ・アズール」の車内サービス
「ルナ・アズール」の車内サービスとしては、2026年6月の発表時点では、
車内の販売スペースにてドリンクやスナックなどの販売を予定しています。
とだけ明記されています。
このとおりだとすると、お弁当などの食事は販売されないようですので、事前に購入してから乗車することになりそうです。
ただ、「ルナ・アズール」は旅行商品として発売されるとのことですから、お弁当などが付いたプランも発売される可能性はありそうです。
「ルナ・アズール」の料金
「ルナ・アズール」の料金については、詳細は後日発表されることになっていますが、現時点では
料金は例えば 大人1名 品川駅~青森駅間、グリーン個室利用で、東北新幹線グリーン車+α程度を想定しています。
(参考:東京駅~新青森駅の乗車券・料金券含む大人片道1名金額、「はやぶさ」利用、通常期:24,180 円(税込))
と記載されています。
上記の24,180円は、東北新幹線「はやぶさ」のグリーン車利用時の乗車券+料金券の合計です。
これからすると、例えば「ルナ・コンフォート」(グリーン個室)は、大人1名、品川~新青森の乗車で、3万円前後になることが想定されます。
寝台特急「あけぼの」の上野~青森間、B寝台利用でだいたい2万円くらいだったと思いますので、それにプラス1万円で個室に乗車できると思えば、それほど高くはない感覚です。
以上、「【ルナ・アズール】JR東日本の新たな特急列車、青森行き夜行特急、長野原草津口行き昼行特急で2027年度運行開始!」でした。比較的リーズナブルな料金で、夜行列車の旅が楽しめる「ルナ・アズール」の運行開始が待ち遠しいですね。
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