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夜行快速「ムーンライト」終焉後の青春18きっぷ旅は交通機関の組み合わせで充実させよう!

青春18きっぷ

2021年春の臨時列車とともに、快速「ムーンライトながら」の運行終了が発表されました。これで、事実上、夜行快速ムーンライトシリーズは終焉を迎えました。青春18きっぷの旅では、寝ている間に遠くまで連れて行ってくれる貴重な列車でした。「ムーンライト」終焉後の青春18きっぷの旅はどうなるか?どうすべきか?を考えてみました。

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夜行快速「ムーンライト」の終焉

2021年春の臨時列車の発表で、最後まで残っていた夜行快速列車「ムーンライトながら」の運行終了が公表されました。

青春18きっぷシーズンのみの運行となっていた「ムーンライトながら」ですが、2020年夏と冬は、新型コロナウイルス感染症の影響で運転されませんでした。そのため、2020年春の運行が最後となってしまいました。

夜行快速「ムーンライト」シリーズは、JR各社が夜行高速バスに対抗するために設定した夜行快速列車です。最盛期には、日本各地で運転されていましたが、徐々に運転を縮小。かつては定期列車として毎晩運転されていた列車が、春・夏・冬の臨時列車に格下げされ、いつのまにか設定されなくなってしまう、ということが多かったです。そして、「ムーンライトながら」の運行終了をもって、事実上の終焉となりました。

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165系電車で運行されていたころの「ムーンライトえちご」

関東在住の筆者にとっては、「ムーンライトながら」以外に、「ムーンライトえちご」(新宿~新潟)、「ムーンライト信州」(新宿~白馬)をよく利用しました。中でも、乗り鉄を始めたころに北海道や東北をよく訪れていたため、「ムーンライトえちご」には何度もお世話になりました。

全車指定席の快速列車として運転されるため、青春18きっぷ+指定席券で乗車でき、とてもコスパの良い列車だったのです。さらに、朝、目が覚めると、名古屋・大垣や新潟、松本・白馬などに到着しています。普通列車・快速列車にしか乗車できない青春18きっぷでは、長距離移動はとても時間がかかるものですが、夜行快速「ムーンライト」は、その欠点を補ってくれる貴重な列車でした。

もっとも、寝台ではなく座席車で運転されるため、熟睡することは難しく、翌朝の普通列車の中、朝日を眺めながらうとうとしていたのをよく覚えています。

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夜行快速「ムーンライト」終焉後の青春18きっぷ旅はどうなるか?

普通列車・快速列車にしか乗車できない青春18きっぷにとっては、唯一といってよい「飛び道具」だったムーンライトシリーズ。最終的には高速バスとの競争に負けた形となって消えていったことを考えると、今後、同様な列車が運転される可能性は、極めて低いと言わざるを得ないでしょう。

さらに、青春18きっぷ利用での乗客が多いため、実質的な収入は指定席券の530円×乗車人数分のみ。JRにとっても、新たなコストをかけてまで運行する列車ではないのでしょう。このあたりの考察については、以下の記事もご覧ください。

それでは、「ムーンライト」なき令和の時代の青春18きっぷ旅はどうなるでしょうか?

「青春18きっぷ」は日本全国の在来線の普通列車・快速列車に乗り放題となるフリーきっぷ。そのエリアの広さゆえに、いろいろな使い方をされています。ひとくちに「青春18きっぷ旅」といっても、青春18きっぷにどんな価値を求めるのかによって、旅のスタイルが変わってきます。

青春18きっぷで夜行快速「ムーンライト」を利用するような旅は、一言でいえば、「安く遠くへ」ということでしょう。さらには、「寝ている間に」というのも付け加えられるかもしれません。座席夜行ですので、熟睡とまではいかないかもしれませんが、休んでいる間に、長距離を、青春18きっぷ1日分(2,410円)+指定席券(530円)で移動できる交通機関は、そうそうありません。

「ムーンライトながら」(東京~大垣)は約410km、「ムーンライトえちご」(新宿~新潟)は約330kmを走っていました。これだけの距離を、普通列車で乗り継ぐとすれば、約6~7時間はかかります。日中の普通列車が走っていない時間帯に、これだけの距離を稼いでくれると考えれば、単純に6~7時間分の距離を移動する手段がなくなった、と言えるかもしれません。

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青春18きっぷ旅での夜行快速列車の代替手段は?

長距離を格安で移動できる手段としての「青春18きっぷ」を考えたときに、夜行快速列車の代替手段はあるでしょうか?

鉄道以外も含めて考えると、長距離の移動手段としては、以下のようなものがあります。

  • 日中の普通列車をひたすら乗り継ぐ
  • 夜行高速バスを利用する
  • 新幹線や特急列車を利用する
  • 飛行機を利用する
  • フェリーを利用する

問題は、「青春18きっぷで夜行快速列車に乗ること」に対して、時間的・コスト的に、代替手段になりえるか、という点です。以下では、それぞれの移動手段について、メリットとデメリットを考えてみます。

日中の普通列車をひたすら乗り継ぐ

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東海道本線をひたすら乗り継いで西へ……

とにかく格安で移動するなら、これが一番でしょう。

代償は、当たり前ですが、時間がかかること。前述のように、夜行快速「ムーンライト」は、寝ている間、つまり、通常の普通列車が動いていない時間帯に、300km~400kmの距離を稼いでくれるわけですから。その分を日中時間帯に移動しようとすると、前述のように、6~7時間、ざっくりと半日以上は、移動に要する時間が増えてしまいます。

さらに、リクライニングシートの座席で仮眠をとりながら、乗り換えなしで移動できる夜行快速列車とは異なり、何度も乗り換えを強いられたり、ロングシートの車両が多かったりと、移動の快適度にも差があります。場合によっては、長時間、座れないことすらあるわけですから。

とはいえ、なるべく空いている列車に乗り継ぐようにしたり、路線によっては長距離を走る普通列車を選んだり、といったことはある程度可能です。さらに、通勤ライナーや観光列車など、青春18きっぷ+ライナー券・指定席券・グリーン券等で乗れる列車を活用すれば、わずかな追加出費で、移動の快適度は大幅にアップします。

詳しくは、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

夜行高速バスを利用する

夜行列車と同様、夜間、寝ている間に移動できる手段が、夜行高速バスです。

現在では、多くの都市間で運行されていますので、たいていの目的地への移動に利用できるでしょう。

さらに、夜行快速列車に比べて、快適な移動ができる点もメリットの一つ。現在では、WiFiやコンセントを装備したバスも増えていますので、旧態依然とした夜行快速列車に比べれば快適です。3列シートの高速バスを利用すれば、満席の夜行快速列車に比べれば、居住性の面でもずっと上でしょう。

デメリットは、青春18きっぷ以外に夜行高速バスの運賃がかかることです。ただ、夜行高速バスの運賃は、同じ区間の新幹線や特急列車に比べると比較的安いため、多くの場合、夜行快速列車の代替候補となりえると思います。

また、高速バスは、定時性の面で鉄道に劣ることが多いですが、夜行高速バスに関していえば、一般的に、渋滞に巻き込まれて遅延するリスクは低いでしょう。もっとも、年末年始やお盆休みに関しては別ですが。

新幹線や特急列車を利用する

鉄道利用で多くの方が考えるのが、新幹線や特急列車の利用でしょう。

特に、早朝の新幹線を活用すれば、夜行快速列車が一晩かけて走る距離を1~2時間で走ってくれます。そのあとの行程は、前日の夜に夜行快速列車で出発したのと変わらないものにできるでしょう。

新幹線や特急列車は「鉄道」ですので、目的地に到着後、在来線に乗り換えて、青春18きっぷの旅をすぐに始められるというメリットもあります。

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新幹線で一気に遠くへ!

一方、デメリットは、もちろんコスト。

夜行快速列車は、青春18きっぷ(1日分2,410円)+指定席券(530円)の合計3,000円程度。実際には、乗車駅~日付が変わって初めての停車駅の間の運賃が別途必要になりますが、これも青春18きっぷ1日分より安いでしょう。翌日の移動にも青春18きっぷを利用するのであれば、実質的にはもっと安いコストで移動できていることになります。

一方、夜行快速列車が走る300~400kmを新幹線や特急列車で移動しようとすると、運賃+特急料金の合計は1万円を超えてしまいます。1日あたり2,410円の青春18きっぷと比べると、割高感は否めません。

新幹線や特急列車の料金については、JR各社が発売している早期購入割引きっぷを活用すれば、多少は安くすることも可能です。早めに旅行の予定を決めて、割安なきっぷを確保しておくことで、コスト的なデメリットを少しでも軽減したいところです。

早期購入割引きっぷの例としては、JR東日本・JR北海道が通年発売している「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」があります。「お先にトクだ値」は2週間前までの購入が必要ですが、運賃+特急券が30%程度割引かれるので、かなりお得です。

飛行機を利用する

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飛行機で一気に北海道へ!

飛行機を利用して、一気に遠隔地へ移動してしまう方法もありです。前述の新幹線や特急列車と同様、朝早い便に乗れば、夜行快速列車で夜通し移動する場合と同じような行程を組むことも可能でしょう。

デメリットは、新幹線や特急列車と同様、コストです。

ただ、最近では、LCCの格安運賃を使えば、それこそ数千円で、国内のどこからでも北海道や九州へ飛べてしまいます。事前の予約や購入が必要なことが多いため、あらかじめ旅行の予定を立てておくことが必要ですね。

また、目的地の空港に到着後、鉄道で旅をする場合には、駅までの移動が必要になります。たいていの場合は、路線バスやリムジンバスが運行されていますが、その分の時間とコストを考慮しておく必要があります。

フェリーを利用する

航路が限られますが、フェリーを利用するのも一案です。特に、本州~北海道の移動には、本州各地からの北海道航路を利用することができます。

フェリーのメリットは、夜行便を選べば、夜行快速列車と同じく寝ている間に移動できることです。フェリーは、他の交通機関に比べると速度が遅く、所要時間も長くなります。そのデメリットを埋めてくれるのが夜行便、夜行フェリーです。

また、これまで紹介してきた交通機関に比べると、料金も安めです。雑魚寝の2等席から、個室まで、グレードを選べるのもいいですね。

デメリットは、フェリーターミナルまでのアクセスでしょうか。鉄道駅から離れているフェリーターミナルが多いので、路線バス等でのアクセスが必要です。深夜や早朝の時間帯の場合は、タクシーでの移動が必要な場合もあるでしょう。

本州(主に東北・関東甲信越)~北海道の移動に利用できるフェリーの夜行便を、以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。

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普通列車以外の交通機関を使い分けて青春18きっぷの旅を充実したものに!

夜行快速列車の代替手段として、ここまで紹介してきた交通機関を、ざっくり評価してみましょう。

交通機関時間短縮コスト
普通列車
乗り継ぎ
×
夜行高速バス
新幹線
特急列車
△~×
飛行機△~×
フェリー〇~△

夜行快速列車に、時間短縮・コストの面で一番近いのは夜行高速バスですが、いくら安いとはいえ、青春18きっぷ+指定席券(530円)で乗れる路線はかなり限られています。それに、高速バスが苦手な方もそれなりにいらっしゃるでしょう。

そのような場合は、朝早くの新幹線や飛行機で、目的地近くに一気に移動してしまうのがよいでしょう。もちろん、費用はかかりますが、夜行高速バスに比べて、体への負担は小さいのがメリットですね。

もちろん、時間がたっぷり取れるのであれば、日中の普通列車をひたすら乗り継いで移動するのもアリです。というよりも、これが最も正統的な(?)青春18きっぷ旅のスタイルでしょう。

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新幹線で一気に名古屋まで移動してから青春18きっぷの旅を開始

筆者はどうしているかというと、よく利用していた夜行快速「ムーンライトえちご」が廃止されてからは、旅行初日に新幹線で一気に目的地近くまで移動することが多くなりました。その後、青春18きっぷを利用して、ローカル線や観光列車などを乗り継いで帰宅するという行程です。

  • 往路: 新幹線や特急列車で一気に目的地近くまで移動
  • 復路: 青春18きっぷを利用してローカル線や観光列車の旅を楽しみながら帰宅

筆者は関東在住ですが、2~3泊の乗り鉄では、このスタイルでの旅をよくします。2泊3日あれば、北東北や関西などでも、十分に青春18きっぷ旅を満喫できます。北東北なら東北新幹線で、関西方面なら東海道新幹線で一気に移動してしまうわけです。

夜行快速列車はなくなってしまいましたが、だからといって青春18きっぷの魅力が少なくなったとは思いません。夜行列車の衰退と引き換えに、高速バス網やLCC網が充実してきています。日程や予算にあわせて、これらの交通機関をうまく組み合わせれば、青春18きっぷの旅をより充実したものにできるでしょう。


以上、『夜行快速「ムーンライト」終焉後の青春18きっぷ旅は交通機関の組み合わせで充実させよう!』でした。鉄道ファンとしては、夜行快速列車がなくなってしまったのは残念ですが、代替となる交通機関はたくさんあります。これらを上手く活用して、充実した青春18きっぷ旅を楽しみましょう!

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青春18きっぷの旅で、新幹線や特急列車等の交通機関を組み合わせて利用することを提案する記事です。

北海道~本州を青春18きっぷの旅で移動するときの手段を、鉄道に限らずご紹介し、料金や所要時間を比較している記事です。

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