ひさの乗り鉄ブログ

青春18きっぷの話題をはじめ、観光列車や風光明媚な路線の乗車記などを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

【シルバーフェリー 八戸・苫小牧航路】 青春18きっぷ、北海道&東日本パスと組み合わせて夜行フェリーで北海道へ! かつての夜行急行「はまなす」の代替ルートにも!

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シルバーフェリーが運航する八戸港~苫小牧港を結ぶフェリーをご存知でしょうか? 夜行便も運航されていて、寝ている間に北海道~本州の間を移動できます。青函トンネルを走る夜行列車は廃止されてしまいましたが、この八戸・苫小牧航路は、かつての夜行急行「はまなす」の代わりに利用できそうです。

※2019.06.09更新(2019年の最新情報に更新)

シルバーフェリーの八戸・苫小牧航路とは?

シルバーフェリーが運航する八戸・苫小牧航路は、1日4便、8時間前後で八戸港と苫小牧港を結ぶフェリーです。

www.silverferry.jp

ダイヤは以下の通りです。

八戸 → 苫小牧 苫小牧 → 八戸
08:45 → 16:00 21:15 → 翌04:45
13:00 → 20:15 23:59 → 翌07:30
17:30 → 翌01:30 05:00 → 13:30
22:00 → 翌06:00 09:30 → 18:00


旅客運賃は以下の通りです。なお、シルバーフェリーのWebサイトで予約すると、10%割引となります。

八戸~苫小牧
(大人)
八戸~苫小牧
(小人)
特等 12,500円 6,250円
1等 10,000円 5,000円
2等寝台A 7,500円 3,750円
2等寝台B 6,500円 3,2350円
ビューシート 7,500円 3,750円
2等 5,000円 2,500円

※2等寝台、ビューシート、2等は学生運賃の設定もあり(大人運賃の1,000円引き、学生証の提示が必要)

八戸港・苫小牧港へのアクセス

鉄道旅行でフェリーを利用するときに気になるのは、最寄り駅からフェリーターミナルまでのアクセスです。

八戸港フェリーターミナルへのアクセス

八戸港フェリーターミナルへの最寄り駅は、JR八戸線の本八戸駅です。一部ですが、八戸発着便もあります。4往復のフェリーのうち、シャトルバスに接続するのは2往復のみですので、注意が必要です。

一方、1日に1往復のみですが、盛岡発着のバス「八盛号」が、八戸港フェリーターミナルに乗り入れています。

各地から鉄道で八戸や本八戸へアクセスするには、青い森鉄道やIGRいわて銀河鉄道を利用する必要がありますが、これらの第三セクター鉄道には青春18きっぷでは乗車できません。青春18きっぷ利用の方は、盛岡発着のバスを利用するとよいでしょう。

北海道&東日本パスであれば、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道にも乗車できますので、鉄道で八戸や本八戸までアクセスしたほうが、安く済むと思います。

www.kzlifelog.com

苫小牧フェリーターミナルへのアクセス

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苫小牧フェリーターミナルへの最寄り駅は、JR苫小牧駅です。苫小牧駅~苫小牧港フェリーターミナル間は、路線バス(道南バス)でアクセスできます。苫小牧港発(八戸港行き)のフェリーに接続するバスは3便、苫小牧港着のフェリーに接続するバスは3便あります。

八戸駅・本八戸駅~八戸港フェリーターミナル、苫小牧駅~苫小牧港フェリーターミナルのシャトルバスを含めた乗り継ぎは、以下のようになります。

シャトルバス フェリー シャトルバス
苫小牧駅 08:40発
苫小牧港 08:57着
苫小牧港 09:30発
八戸港 18:00着
-
苫小牧駅 20:13発
苫小牧港 20:30着
苫小牧港 21:15発
八戸港 04:45着
八戸港 05:40発
本八戸駅 05:55着
- 苫小牧港 23:59発
八戸港 07:30着
八戸港 08:05発
本八戸駅 08:25着
---
八戸港 08:00発
盛岡駅 10:58着
苫小牧港 06:30発
苫小牧駅 06:47着
八戸港 22:00発
苫小牧港 06:00着
八戸駅前 20:25発
本八戸駅 20:50発
八戸港 21:05着
---
盛岡駅 18:25発
八戸港 21:05着
苫小牧港 17:18発
苫小牧駅 17:35着
八戸港 08:45発
苫小牧港 16:00着
本八戸駅 07:30発
八戸港 07:50着
苫小牧港 20:35発
苫小牧駅 20:52着
八戸港 13:00発
苫小牧港 20:15着
-

※太字は夜行としておすすめの便

シルバーフェリー八戸・苫小牧夜行便と鉄道の乗り継ぎ

青春18きっぷや、北海道&東日本パスを利用しての鉄道旅行(乗り鉄)と組み合わせて利用したいのが、フェリーの夜行便です。

中でも、苫小牧港21:15発(八戸港04:45着)と、八戸港22:00発(苫小牧港06:00着)の2便がおすすめです。

いずれの便も、夜半前に出航し、翌朝早くに到着します。睡眠もしっかりとれますし、下船後、すぐに鉄道での移動ができます。朝早くから動けますので、乗り鉄をするにしても、観光をするにしても、時間を有効に使えます。

さらに、先ほど紹介したように、この2便は、苫小牧港、八戸港の両方で、最寄り駅発着のシャトルバスに接続します。いずれの港も、鉄道の最寄り駅からはバスで20分ほど離れていますので、シャトルバスに接続する便を選びましょう。

苫小牧港は札幌に近い!

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苫小牧~札幌は普通列車でも1時間ちょっと!

鉄道旅行・乗り鉄で、シルバーフェリーの八戸・苫小牧航路を利用する最も大きなメリットは、苫小牧港が札幌に近いことです

青函トンネル経由で渡道すると函館に到着しますが、函館から札幌までは、特急列車でも4時間近く、普通列車での移動となると、丸一日かかってしまいます。函館周辺や道南が目的地であればよいですが、札幌など道央や、さらには、道東・道北まで足を延ばすとなると、青函トンネル経由は効率がよくありません。

一方、フェリーで苫小牧港に到着すると、苫小牧駅から札幌駅までは、普通列車でも1時間ちょっと。1時間に1本は札幌へ直通する普通列車が出ています。このように、北海道に到着してからの移動がとてもしやすいのです。

八戸港からは青森・盛岡へ乗り継げる

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苫小牧港→八戸港の夜行便で八戸港に到着後、本八戸駅にシャトルバスでアクセスすると、八戸行きの八戸線の始発列車に乗り継げます。

八戸から、青い森鉄道の青森行きに乗り継げば、午前8時過ぎには青森駅に到着できます。逆方向の、盛岡行きに乗り継げば、午前9時には盛岡に到着します。

八戸港の到着が午前4時45分とかなり早いですが、その分、一日を有効に活用できるわけですね。

東京~札幌、普通列車のみで1日ちょっとで移動可能!

シルバーフェリーの夜行便を活用すれば、普通列車のみでも、東京~札幌間を、1日半で乗り継ぐことが可能です。

【東京 → 札幌】(2019年3月ダイヤ改正後 平日ダイヤ)

東京 07:07発 → 宇都宮 08:58着/09:12発 → 黒磯 10:04着/10:25発 → 新白河 10:49着/10:54発 → 郡山 11:32着/11:39発 → 福島 12:27着/12:40発 → 仙台 13:55着/14:35発 → 小牛田 15:20着/15:35発 → 一ノ関 16:23着/16:30発 → 盛岡 18:04着/18:15発 → 八戸 20:05着/20:25発 → 本八戸 20:33着/20:50発 → 八戸港 21:05着/22:00発 → 苫小牧港 06:00着/06:30発 → 苫小牧 06:47着/07:00発 → 札幌 08:09着

東京→札幌の乗り継ぎでは、東京を朝早く出れば、その日の夜に八戸港を出るフェリーの夜行便に間に合います。翌日、札幌には午前8時過ぎに到着できます。所要時間は約25時間です。

IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に乗車できる「北海道&東日本パス」利用であれば、上記のルートが良いでしょう。

青春18きっぷ利用の場合には、盛岡から高速バスに乗ってしまってもよいです。八戸や本八戸での乗り換えが不要ですし、フェリーターミナルまでバスが直行してくれます。

盛岡駅前 18:25発 → 八戸港 21:05着

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東北本線の乗り継ぎは大変ですが…

【札幌 → 東京】(2019年3月ダイヤ改正後 平日ダイヤ)

札幌 18:57発 → 苫小牧 20:07着/20:12発 → 苫小牧港 20:29着/21:15発 → 八戸港 04:45着/05:40発 → 本八戸 05:55着/06:11発 → 八戸 06:21着/07:13発 → 盛岡 09:00着/10:09発 → 一ノ関 11:35着/11:53発 → 小牛田 12:39着/12:48発 → 仙台 13:34着/14:04発 → 福島 15:27着/15:58発 → 新白河 17:39着/18:14発 → 黒磯 18:38着/18:57発 → 宇都宮 19:50着/19:59発 → 東京 21:52着

札幌→東京の乗り継ぎでは、札幌を午後7時前に出発すれば、苫小牧港21:15発の夜行便に間に合います。翌日は、八戸に出てからひたすら南下していけば、当日中に東京に到着します。

いずれも、東北本線の乗り継ぎが大変なので、かなりキツイ行程になります。特に、東京→札幌の行程は、鉄道の乗り継ぎが良すぎて、休憩する暇もなさそうです。それでも、東京~札幌間を、普通列車にしか乗車できない青春18きっぷや北海道&東日本パスを利用しても、1日ちょっとで移動できるのですから、フェリー夜行便の威力は絶大です。

ちなみに、東北本線の乗り継ぎについては、以下の記事も参考にしてください。

www.kzlifelog.com

フェリー夜行便が使える「札幌・盛岡なかよしきっぷ」がおトク!

札幌~盛岡を移動する場合に、フェリーの前後で、鉄道での移動にこだわりがないのであれば、「札幌・盛岡なかよしきっぷ」が便利ですし、かなりお得です。

「札幌・盛岡なかよしきっぷ」とは?

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「札幌・盛岡なかよしきっぷ」は、札幌駅~苫小牧港の高速バス、苫小牧港~八戸港のフェリー(2等運賃)、八戸港~盛岡駅の高速バスがセットになったきっぷです。

  • 発売・利用期間:通年
  • きっぷの効力
    • 札幌駅前~苫小牧港の高速バス「高速とまこまい号」に片道乗車可能
    • 苫小牧港~八戸港の「シルバーフェリー」の2等に片道乗船可能
    • 八戸港~盛岡駅前の高速バス「特急八盛号」に片道乗車可能
  • 発売箇所:
    • 札幌駅前バスターミナル、中央バス札幌ターミナル、大谷地バスターミナル
    • 盛岡駅前バス案内所、ななっく1F バス乗車券売場
    • ※事前に電話でフェリーの予約が必要
  • おねだん:大人 7,100円 子ども 3,550円

高速バスとフェリーの乗り継ぎは、以下のようになります。

  • 札幌 → 盛岡
    • 札幌駅前 21:00発 → 苫小牧港 22:54着(高速バス「高速とまこまい号」)
    • 苫小牧港 23:59発 → 八戸港 07:30着(シルバーフェリー)
    • 八戸港 08:00発 → 盛岡駅前 10:58着(高速バス「特急八盛号」)
  • 盛岡 → 札幌
    • 盛岡駅前 18:25発 → 八戸港 21:05着(高速バス「特急八盛号」)
    • 八戸港 22:00発 → 苫小牧港 06:00着(シルバーフェリー)
    • 苫小牧港 06:46発 → 札幌駅前 08:38着(高速バス「高速とまこまい号」)

詳しくは、シルバーフェリーのパンフレット(PDF)をご覧ください。

「札幌・盛岡なかよしきっぷ」はどれくらいおトクなの?

「札幌・盛岡なかよしきっぷ」のメリットは、フェリーターミナルまでのアクセスを心配することなく、しかも、フェリーの夜行便が使えることでしょう。特に、苫小牧港23:59発の深夜便に使えるので、鉄道が走っていない時間帯に、睡眠を確保しつつ、移動できるので、非常に効率的です。

さらに、おねだんもかなりお得になります。別々に乗車券や乗船券を購入すると、

  • シルバーフェリー(八戸港~苫小牧港、2等): 4,500円 ※ネット予約割引適用時
  • 高速バス「高速とまこまい号」(札幌駅前~苫小牧港): 1,310円
  • 高速バス「特急八盛号」(八戸港~盛岡駅前): 2,300円

となり、合計で8,110円となりますが、「札幌・盛岡なかよしきっぷ」は7,100円。1,000円以上もお得になりますね。

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特に、札幌~盛岡の前後を青春18きっぷで移動する場合には、利用価値が高いきっぷです。というのも、八戸~盛岡間は第三セクター線になるため、青春18きっぷでは乗車できないからです。この区間の運賃は3,040円ですので、シルバーフェリーの2等運賃と合わせて、7,540円。「札幌・盛岡なかよしきっぷ」のほうがお得ですね。

なお、札幌~八戸間の移動であれば、札幌~苫小牧港の高速バスと、シルバーフェリーの乗船券がセットになった「札幌・八戸なかよしきっぷ」(大人5,400円)もあります。

青い森鉄道の乗車券がセットになった「青森・苫小牧てつなかきっぷ」

青い森鉄道の沿線~苫小牧の移動には、「青森・苫小牧てつなかきっぷ」が便利です。

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」とは?

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」は、青森~苫小牧を、鉄道とフェリーの乗り継ぎで結ぶおトクなきっぷです。青い森鉄道の沿線から八戸までの青い森鉄道線の乗車券と、八戸港~苫小牧港を結ぶ「シルバーフェリー」の2等の乗船券がセットになっています。

  • 発売・利用期間:通年
  • 有効期間: 利用開始日から3日間
  • きっぷの効力
    • 青森・野辺地・三沢~八戸間の青い森鉄道に片道乗車可能
    • 八戸港~苫小牧港の「シルバーフェリー」の2等室に片道乗船可能
  • 発売箇所:
    • 青い森鉄道線内出発分:青森駅・野辺地駅・三沢駅の各駅窓口
    • 苫小牧港出発分: 苫小牧港フェリーターミナル

設定区間とお値段は下表のとおりです。

設定区間 お値段(片道)
青森駅~苫小牧港 大人6,200円 小人3,100円
野辺地駅~苫小牧港 大人5,400円 小人2,700円
三沢駅~苫小牧港 大人4,700円 小人2,350円

なお、八戸駅~八戸港の交通費(バス運賃等)は含まれません。

詳しくは、シルバーフェリーのパンフレット(PDF)をご覧ください。

青い森鉄道+シルバーフェリーより500円程度おトク

青い森鉄道の乗車券とシルバーフェリーの乗船券を別々に買うよりも、おおむね500円程度おトクになります。

青森駅からの例で比べてみると、別々に乗車券・乗船券を購入すると、

  • 青い森鉄道 青森駅~八戸駅: 2,280円
  • シルバーフェリー 2等室: 4,500円(定価5,000円、インターネット予約10%割引)

となり、合計 6,780円となります。

「青森・苫小牧てつなかきっぷ」の青森駅~苫小牧港の値段は6,200円ですので、580円安くなります。

北海道新幹線+特急北斗との違いは?

青森から苫小牧へ鉄道のみで行く場合には、北海道新幹線+特急北斗の乗り継ぎということになります。所要時間、料金を比べてみると、以下のようになります。

交通手段 料金 所要時間 備考
北海道新幹線+
特急北斗乗り継ぎ
12,700円 約4時間半 新幹線・特急北斗とも指定席
乗り継ぎ割引適用
青い森鉄道+
シルバーフェリー
6,930円 約13時間 八戸~本八戸(JR) 180円
本八戸駅~八戸港(バス) 300円
苫小牧港~苫小牧駅(バス) 250円


「青森・苫小牧てつなかきっぷ」を利用すれば、北海道新幹線+特急北斗の乗り継ぎに比べると、半額強で済みます。

所要時間は比較にならないですが、シルバーフェリーには夜行便があります。この夜行便をうまく活用できれば、早朝に苫小牧駅に到着でき、宿泊費も浮くため、上記の料金以上におトクになりそうです。


以上、『【シルバーフェリー 八戸・苫小牧航路】 青春18きっぷ、北海道&東日本パスと組み合わせて夜行で北海道へ! かつての夜行急行「はまなす」の代替ルートにも!』でした。できるだけ鉄道で移動しつつ、本州~北海道間を夜行フェリーで移動するのにピッタリの航路です。夜行便は、フェリーターミナルまでのアクセスも含めて、使いやすい時間帯なのもうれしいですね。

関連記事

本州~北海道間の移動に使えるフェリーの航路をまとめた記事です。

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シルバーフェリーが運航する宮古・室蘭航路の紹介記事です。室蘭→宮古便は夜行なので、こちらも青春18きっぷなどと組み合わせて活用できます。

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青春18きっぷ関連記事も目次です。

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