K'z Lifelog ~青春18きっぷと乗り鉄のブログ~

青春18きっぷの話題をはじめ、汽車旅のノウハウや鉄道関連のニュースなどを思うままに綴っていく乗り鉄ブログです。

夜行列車の代わりにフェリー夜行便を利用しよう! 本州~北海道航路 青春18きっぷ+フェリーのススメ

おすすめ記事Pick Up! 青春18きっぷ関連の記事はこちらから!

JRの在来線から夜行列車がほとんど消えてしまい、青春18きっぷでの遠距離移動が難しくなってきました。そこで、フェリー夜行便を、これまでの夜行列車の代わりに利用することで、青春18きっぷでの行動範囲を広げてみることを提案したいと思います。この記事では、本州~北海道航路についてまとめてみました。青春18きっぷで北海道への旅行を考えている方は、ぜひ、フェリー夜行便の活用も検討してみてください。

※2018.10.06更新(シルバーフェリー 室蘭~宮古航路を追加、その他ダイヤ・料金など修正)

青春18きっぷ+フェリーの旅

f:id:kzlife:20171015004212j:plain

夜行列車、特に、夜行快速列車が多く走っていた時代には、終電前に夜行列車に乗車すれば、翌朝には300㎞以上離れた町に到着することができました。

ところが、一時はあちこちで運転されていたJRの夜行快速列車「ムーンライト」シリーズも、現在では、青春18きっぷの期間にだけ臨時列車として運転される「ムーンライトながら」(東京~大垣)、「ムーンライト信州」(新宿→白馬)しか残っていません。このように、現在では、鉄道のみで夜間に長距離を移動することが難しくなっています。

そこで、夜行列車の代わりに、比較的リーズナブルに利用できるフェリーの夜行便を利用すること を提案してみたいと思います。

結構たくさんある本州~北海道のフェリー

f:id:kzlife:20171015004249j:plain

この記事では、本州と北海道を結ぶフェリーに焦点を当ててみます。

この時代に、単なる移動手段としてのフェリーなんてあるの? と思われるかもしれませんが、本州と北海道を結ぶフェリーは結構あります。

  • 商船三井フェリー さんふらわあ: 大洗(茨城県)~苫小牧
  • 太平洋フェリー: 名古屋~仙台~苫小牧
  • 新日本海フェリー: 新潟~小樽,舞鶴~小樽,敦賀~苫小牧,(新潟~)秋田~苫小牧
  • シルバーフェリー(川崎近海汽船): 八戸~苫小牧,室蘭~(八戸)~宮古
  • 津軽海峡フェリー: 青森~函館,大間(青森県)~函館
  • 青函フェリー: 青森~函館

どうでしょうか? ほぼ毎日運航しているものだけでも、こんなにあるのです。

本州~北海道間には青函トンネルがあるものの、鉄道専用トンネルですので、クルマでの移動ができません。クルマで本州~北海道を移動しようとすると、選択肢はフェリーのみということになります。観光客はもちろんのことですが、長距離トラックで本州~北海道を移動する手段として、現在もフェリーが使われているのです。

とはいえ、クルマがなくても、人間だけでの利用も可能です。しかも、かなりリーズナブルです。

フェリーなので、当然のことながら、港から発着しますので、最寄駅から港までの移動が必要ですが、たいていはフェリーの時刻に合わせてバスが出ていますので安心です。

鉄道の旅の視点から見ると、苫小牧・小樽着は便利!

鉄道の旅の補助的な移動にフェリーを利用するという観点からみると、本州~北海道航路の便利さが見えてきます。

鉄道だけで本州~北海道を移動しようとすると、青函トンネルを通ることになるわけですが、北海道側は函館経由ということになります。目的地が函館や道南であれば青函トンネルは便利なのですが、札幌や、さらに道北・道東などへ向かおうとすると、函館は遠すぎるという問題があります。函館から札幌までは特急スーパー北斗を利用しても3時間半以上かかりますし、青春18きっぷ利用の普通列車乗り継ぎでは8時間もかかります。これでは、函館から札幌に到着するだけで、丸一日を要してしまいますね。

一方、本州~北海道航路のフェリーは、太平洋側の航路では苫小牧港、日本海側の航路では小樽港に到着するものが多い のです。苫小牧、小樽ともに、札幌までは普通列車でも1時間前後の距離ですし、苫小牧からであれば、石勝線経由で帯広や釧路へのアクセスにも便利です。

実際、仙台~苫小牧の太平洋フェリーの夜行便や、大洗~苫小牧の商船三井フェリー(さんふらわあ)を利用したことがありますが、苫小牧から札幌へのアクセスが便利ですので、鉄道の旅にはかなり便利だと感じました。

本州~北海道航路 夜行列車の代替に利用できそうなフェリー夜行便を紹介

フェリーでの移動の一番の欠点は、速度が遅く時間がかかることです。ただ、それも、夜行便であれば、寝ている間に移動できますので、あまりデメリットにはなりません。さらに、宿泊費が浮くというメリットもあります。

そこで、本州~北海道の移動で、かつての夜行列車の代わりに使えそうなフェリーの夜行便を紹介します。

なお、料金は、最も安い2等室(税込み)のものです。インターネットでの購入で割引があるものもありますが、ここでは正規運賃を掲載しています。また、時刻は2018年10月現在のものです。季節ごとにダイヤが変わることもありますので、詳しくは各社のWebサイトでご確認ください。

シルバーフェリー(川崎近海汽船): 八戸~苫小牧

夜行便として最も使い勝手がよさそうなのが、シルバーフェリーの夜行便です。シルバーフェリーは、八戸港~苫小牧港を1日4往復運航していますが、夜行便はちょうど時間帯がよいうえに、所要時間が8時間と、しっかり休むことができます。

区間・時刻 料金 備考
八戸港 22:00 → 苫小牧港 06:00 5,000円
苫小牧港 21:15 → 八戸港 04:45 同上
苫小牧港 23:59 → 八戸港 07:30 同上

八戸→苫小牧の夜行便は、苫小牧港到着が午前6時で、かなり便利な時間に設定されています。苫小牧まではバスが出ていますので、苫小牧駅から鉄道の旅を始めることができます。

青森方面への発着の場合は、青い森鉄道の乗車券と、シルバーフェリーの2等乗船券がセットになった「てつなかきっぷ」がおトクです。

www.kzlifelog.com

シルバーフェリー(川崎近海汽船): 宮古~室蘭

2018年に新たにシルバーフェリーが運航を開始したのが、宮古~室蘭を結ぶ航路です。2018年10月のダイヤ改正で、室蘭発宮古行きの便(南下便)のみ、八戸港に寄港するようになりました。

区間・時刻 料金 備考
宮古港 09:25 → 室蘭港 19:25 6,000円 運行日: 火~日
室蘭港 20:50 → 八戸港 03:30着/04:00発 → 宮古 07:55 同上 運行日: 月~土

※運賃は、期間、船舶によって異なる。

室蘭→宮古の南下便は、夜行列車の代替として利用できそうです。札幌16:17発の普通列車に乗り、苫小牧で乗り換えれば、東室蘭に19:46に到着します。

一方、宮古から先へは、JRなら09:25発の山田線「快速リアス」に乗れば、盛岡には11:34に到着。その他、三陸鉄道で三陸海岸沿いを南下することもできるでしょう。

詳しくは、以下の記事でも紹介していますのでご覧ください。

www.kzlifelog.com

太平洋フェリー: 仙台~苫小牧

仙台港~苫小牧港を太平洋側を経由して結ぶ航路です。

夜行便というには少し早い時間に出ますが、午前中に到着するため、到着日を有効に活用できます。

また、太平洋フェリーでは、バイキング形式のディナーが楽しめるなど、国内のフェリーとしては設備が豪華なのが特徴です。乗船時間が長いので、船旅そのものを楽しむつもりで利用するのがよさそうです。

区間・時刻 料金 備考
仙台港 19:40 → 苫小牧港 11:00 7,200円~9,800円
苫小牧港 19:00 → 仙台港 10:00 同上

※運賃は、期間、船舶によって異なる。インターネット割引で5~10%引き、往復割引で10%引きあり。

新日本海フェリー: 新潟~小樽

日本海側の航路を通り、新潟と小樽を結ぶフェリーです。

新潟→小樽の便は、午前中に新潟港を出るので、夜行便としては使いにくいかもしれません。小樽→新潟は、小樽の出航時刻が少し早いですが、新潟港に午前9時着なので使いやすそうです。

小樽から札幌までは普通列車でも1時間弱ですし、札幌まで出れば、北海道の各方面への乗り継ぎができますので、苫小牧同様に、鉄道の旅には便利だと思います。

区間・時刻 料金 備考
新潟港 12:00 → 小樽港 04:30 6,680円~10,380円 火~日曜運行
小樽港 17:00 → 新潟港 09:15 同上 月~土曜運行

※運賃は、期間、船舶によって異なる。

商船三井フェリー: 大洗~苫小牧

茨城県の大洗港と苫小牧港を結ぶフェリーです。大洗港は水戸からも近く、関東地方から北海道へ一気に移動する手段として便利です。

到着が午後になってしまうため、夜行便として利用するというよりは、関東~北海道を一気に移動する交通手段として考えたほうがよさそうです。

下記の便以外に深夜便もありますが、出航が午前1時台、到着が19時台と、旅行には少し使いづらい時間帯になっています。

区間・時刻 料金 備考
大洗港 19:45 → 苫小牧港 13:30 8,740円~14,910円 夏季:日・祝以外運行
冬季:週3便
苫小牧港 18:45 → 大洗港 14:00 同上 夏季:日・祝以外運行
冬季:週3便

※運賃は、期間によって異なる。運航日は下記Webサイト参照のこと。

青函フェリー・津軽海峡フェリー: 青森~函館

最後は、青森と函館を結ぶ青函フェリー、津軽海峡フェリーです。それぞれ8往復、合わせて16往復も運航されています。所要時間が3時間半程度と短いため、夜行として宿代わりに使うにはやや中途半端です。

区間・時刻 料金 備考
青森港 23:30 → 函館港 03:20 1,600円~2,000円 青函フェリー
青森港 02:00 → 函館港 05:50 1,600円~2,000円 青函フェリー
青森港 02:40 → 函館港 06:20 2,220円~3,190円 津軽海峡フェリー
函館港 23:30 → 青森港 03:20 1,600円~2,000円 青函フェリー
函館港 00:30 → 青森港 04:10 2,220円~3,190円 津軽海峡フェリー

※運賃は、期間によって異なる。

所要時間が短いため、昼行便でも鉄道の代わりに利用できます。青春18きっぷで青函トンネルを抜けるときに必要となる「北海道新幹線オプション券」(2,300円)とほぼ同じような料金ですし、便数も多いので、意外と使えるのではないかと思います。「北海道新幹線オプション券」は、北海道新幹線に乗車できるのが奥津軽いまべつ~木古内だけなので乗り換えが多く、しかも乗り継ぎがいまいちです。時間帯によってはフェリーのほうが便利かもしれません。


以上、本州~北海道を結ぶフェリーの夜行便を紹介しました。シルバーフェリーのように青函区間を夜行で抜けるのにちょうど良いフェリーもあれば、仙台や大洗、新潟などから一気に北海道を目指すフェリーもあります。鉄道での夜間の移動が難しくなってきていますが、フェリーで代替することで、青春18きっぷの旅でも移動距離を稼げるようになりますので、本州~北海道の移動を考えていらっしゃる方は、是非検討してみてください。