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【2022年ダイヤ改正】JR北海道がダイヤ見直しの概要を発表! 新駅開業、新車投入の一方、減便・減車も!

札幌~旭川を結ぶ特急「ライラック」鉄道ニュース
札幌~旭川を結ぶ特急「ライラック」

JR北海道が、早くも2022年のダイヤ見直しの概要を発表しました。261系やH100形などの新車投入、ロイズタウン駅の開業といった明るい話題がある一方、「ライラック」2本の臨時化や臨時「カムイ」の運転日縮小、7駅の廃止計画など、鉄道事業の縮小傾向も続くようです。

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JR北海道、2022年3月ダイヤ見直しの項目を発表!

JR北海道は、2022年3月に実施するダイヤ見直しの概要(項目レベル)を発表しました。

ダイヤ見直し内容は、大きく分けて「利便性・サービス向上項目」と「固定費削減項目」の2つとなっています。それぞれの主な内容は以下のとおりです。

  • 利便性・サービス向上項目
    • 特急「おおぞら」のオール261系化(283系「おおぞら」をすべて261系に置き換え)
    • H100形電気式気動車投入による所要時間短縮・接続改善(H100形投入でキハ40を置き換え)
    • 札沼線(学園都市線)に新駅「ロイズタウン駅」開業
    • 宗谷線「名寄高校駅」設置(「東風連駅」を名寄駅方向に1.6km移設し改称)
    • 北海道新幹線と特急「北斗」の接続改善
  • 固定費削減項目
    • 特急「おおぞら」閑散期の自由席1両化
    • 札幌~旭川間特急列車の輸送力適正化(一部「ライラック」臨時化、臨時「カムイ」運転日削減)
    • 札幌圏のダイヤ見直し(土休日の普通列車運休、学園都市線のダイヤ・両数見直し)
    • 札幌圏以外の普通列車見直し(減車、函館線 函館~森間の土休日運休)
    • 7駅の廃止(花咲線1駅、宗谷線1駅、函館線5駅)

以下では、乗り鉄・鉄道旅行観点で、気になる項目を取り上げてみます。

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特急「おおぞら」に261系投入で283系が定期列車から引退へ!

車両面では、特急「おおぞら」に残っている283系6本がすべて261系に置き換えられる点が注目です。これにより、283系は定期運用の列車からは引退する見込みです。

283系特急「スーパーおおぞら」

釧路駅に到着した283系特急「スーパーおおぞら」

JR北海道の特急型気動車「283系」は、1997年に、札幌~釧路間の特急「スーパーおおぞら」に投入された車両です。その後、札幌~函館間の「スーパー北斗」などにも投入されましたが、2001年に製造を終了。現在は、札幌~釧路間を結ぶ特急「おおぞら」の一部に充当されています。

JR北海道 261系

新函館北斗駅に停車中の261系「北斗」

新たに増備されるのは261系。すでに特急「おおぞら」の一部で運転されていますが、2022年のダイヤ改正で、特急「おおぞら」は、すべて261系での運転となります。

261系は、もともと宗谷本線の特急用に製造されましたが、その後、新たに増備されるJR北海道の特急型車両は基本的に261系となり、どんどん増えています。今や、JR北海道の標準的な特急車両といっても良いでしょう。

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特急「おおぞら」、閑散期は自由席1両の4両編成に減車へ! ひがし北海道フリーパス利用は要注意!

新車が投入されるのはサービス向上の点ではうれしいことでもありますが、一方で、2022年のダイヤ見直し以降、閑散期には、現在2両ある特急「おおぞら」の自由席が1両に減車され、指定席・グリーン席を含めて4両(グリーン席1両、指定席2両、自由席1両)での運転となります。特急「おおぞら」といえば、札幌~釧路の大動脈を結ぶ特急列車ですので、その列車が4両での運転とは寂しいものです。

ここで気になるのは、特急列車の自由席にしか乗車できないフリーきっぷです。特急「おおぞら」の区間がフリーエリアに入っているきっぷとしては、2021年9月現在、Peach、ANA利用者限定の「ひがし北海道フリーパス」があります。

Peach・AIRDO利用者限定の「ひがし北海道フリーパス」 道央~道東の広いフリーエリアで 5日間特急列車に乗り放題のおトクなきっぷです!
JR北海道は、北海道内空港着のPeach、AIRDO利用者限定のフリーきっぷ「ひがし北海道フリーパス」を、2022年3月末まで継続発売します。この記事では、「ひがし北海道フリーパス」の概要、利用できる航空便の発着空港、買い方・使い方、おすすめの利用法の紹介や、他のフリーきっぷとの比較します。

北海道の空港に到着する航空会社と空港が指定されていますが、その条件さえクリアできれば、5日間、道央~道東エリアの広い範囲を、特急列車も含めて乗り放題という使い勝手の良いフリーきっぷです。

「ひがし北海道フリーパス」の唯一の弱点が、特急列車の自由席にしか乗車できない点。2022年のダイヤ見直し以降、特急「おおぞら」の自由席が閑散期に1両に減らされてしまうと、「ひがし北海道フリーパス」利用時の着席チャンスが減ってしまいそうです。

もっとも、「ひがし北海道フリーパス」の利用条件や価格の見直しがあるかもしれませんが……。

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H100形電気式気動車を大量投入! 新得~釧路間はすべての普通列車が一気にH100形に!

JR北海道 H100形

JR北海道の普通列車に使われるH100形電気式気動車

普通列車では、キハ40系の置き換えで徐々に投入されているH100形が、さらに増備されます。2022年のダイヤ改正では、根室本線と石北本線に投入されます。

  • 根室本線(新得~帯広~釧路): 54本すべてをキハ40系・キハ54形からH100形に置き換え
  • 石北本線(旭川~上川): 24本中19本をH100形で置き換え(2本は置き換え済み)

一気にキハ40系、キハ54形からH100形への置き換えが進みそうです。

根室本線の新得~釧路間の普通列車は、現在、キハ40系かキハ54形での運転となっていて、H100形は1本も運転されていません。つまり、2022年のダイヤ改正では、一気にすべての普通列車をH100形で置き換えてしまうわけです。

同様に、石北本線の旭川~上川間も、大半の列車がH100形での運転となります。

JR北海道のキハ40系気動車

JR北海道のキハ40系気動車

JR東日本エリアからは絶滅してしまった普通列車のキハ40系ですが、JR北海道でもカウントダウンが始まるのかもしれません。

一方、動力性能の高いH100形に置き換えられることで、所要時間の短縮も実現します。

  • 根室本線
    • 新得~帯広: 現行平均63分 → 58分(5分短縮)
    • 帯広~池田: 現行平均30分 → 27本(3分短縮)
    • 白糠~釧路: 現行平均34分 → 31分(3分短縮)
  • 石北本線
    • 旭川~上川: 現行平均67分 → 63分(4分短縮)

ざっと1割程度の時間短縮となりそうです。もちろん、ダイヤ見直しによる列車交換の最適化の効果もあると思いますが、それも性能の高いH100形だから実現できることですので、この点では、普通列車のサービス向上につながると言えそうです。

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2021年のダイヤ改正に続き札幌~旭川間の特急列車のメス!

札幌~旭川を結ぶ特急「ライラック」

札幌~旭川を結ぶ特急「ライラック」

2021年のダイヤ改正では、特急列車の臨時格下げを実施したJR北海道ですが、2022年も臨時格下げや事実上の運転削減が実施されそうです。

2022年の対象は札幌~旭川間のみのようですが、現時点で検討されている内容は以下のとおりです。

  • 特急「ライラック」: 2本を臨時格下げ(GW、お盆、年末年始の繁忙期のみ運転)
  • 特急「カムイ」: 臨時4本の運転日を縮小(現在は土休日・繁忙期に運転)

2021年のダイヤ改正では、「ライラック」「カムイ」あわせて48本あった定期列車のうち「カムイ」4本が臨時列車に格下げされました。

2022年のダイヤ見直しでは、さらに「ライラック」2本が臨時列車に格下げされ、札幌~旭川間の定期特急列車は42本となります。(2020年は48本、2021年は44本)

また、2021年に臨時列車に格下げされた「カムイ」4本の運転日縮小を検討しているとのこと。現在は、土休日と繁忙期の年間130日程度運転されています。おそらく、土休日運転を見直し、繁忙期のみの運転ということになるのではないでしょうか。

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7駅の廃止を協議中、函館本線では5駅も廃止へ!

2022年のダイヤ見直しにあわせて、JR北海道は合計7駅を廃止する方向で、関係自治体と協議中です。今回のダイヤ見直しの概要では、具体的な駅名は発表されず、路線名と廃止を協議中の駅数だけが公表されました。

  • 花咲線 1駅
  • 宗谷線 1駅
  • 函館線 5駅

現時点では、JR北海道は正式には公表していませんが、報道によると、花咲線の1駅は「糸魚沢駅」、宗谷線の1駅は「歌内駅」が廃止の方向で協議中とのことです。

無人7駅廃止方針 JR北海道 函館・花咲・宗谷各線:北海道新聞 どうしん電子版
 JR北海道の島田修社長は15日の記者会見で、来春のダイヤ改正に合わせて利用が少ない無人駅7駅を廃止する方向で沿線自治体と協議していることを明らかにした。花咲線糸魚沢駅(釧路管内厚岸町)、宗谷線歌内駅...
宗谷本線の歌内駅の駅舎

関係自治体と廃止に向けて協議中の「歌内駅」

宗谷線の歌内駅は、2021年3月のダイヤ改正で、JR北海道から自治体管理の駅へと移行したばかりでした。今回、歌内駅の廃止が決まれば、自治体管理駅への移行から、わずか1年で廃止ということになってしまいます。

一方、函館線の5駅については、報道でも具体的な駅名は出ていないようです。1日の平均利用者数でみると、廃止の可能性があるのは以下の駅です。(平成27年~令和元年の5年間の平均)

  • 1日の利用者数が平均1人以下の駅
    • 流山温泉、銚子口
  • 1日の利用者数が平均3人以下の駅
    • 池田園、石谷、本石倉、山崎、中ノ沢、二股、比羅夫

(出典)全線区のご利用状況 駅別乗車人員(JR北海道 PDFファイル)

1日の利用者数が平均3人以下の駅は、函館線には9駅あります。おそらく、これらのうち5駅が廃止対象として協議中ということなのではないかと思われます。

JR北海道は、2021年3月のダイヤ改正にあわせて、宗谷本線の12駅をはじめとして、合計で18駅も廃止をしています。

【JR北海道 2021年ダイヤ改正】宗谷本線は12駅廃止、特急「サロベツ」1往復臨時格下げの大ナタ! 札幌圏は日中夜間帯に減便へ!
JR北海道は、2021年春のダイヤ改正の詳細を発表しました。特急列車の減便・臨時格下げ、札幌圏の減便等、コロナ後も需要が戻らない前提での大幅縮小の改正となっています。中でも、宗谷本線は、全体の約4分の1にあたる12駅を廃止、特急を1往復臨時...

駅廃止の流れは止まらず、来年のダイヤ改正でも、利用者の少ない駅が廃止されていくことになりそうです。

無人駅、それも、1日の利用者数が3人以下の駅は、年間の維持管理費が数十万円~100万円程度。JR北海道も、現在協議中の7駅の廃止で、経費節減効果は約1千万円としています。年間の赤字が数百億円に達するJR北海道が、駅を廃止してまで、たった1千万円の経費削減を進めるのも、国や道から支援を受けていることが影響しているように思います。経営再建を進めることが支援を継続する条件になっているため、JR北海道としても、わずかな経費削減効果しかないとはいえ、実績を作っていく必要があるのでしょう。


以上、「【2022年ダイヤ改正】JR北海道がダイヤ見直しの概要を発表! 新駅開業、新車投入の一方、減便・減車も!」でした。新車投入により縮小一辺倒の改正にならなくて済みそうではありますが、特急列車の減便や駅の廃止は来年のダイヤ改正でも続きます。

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