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青春18きっぷで乗りたい海が見える絶景路線!

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汽車旅の醍醐味の一つは、日常生活では見ることのできない絶景を車窓から眺められるところにあります。そんな絶景の一つに、海の景色があります。日本は海に囲まれた国ですので、海が見られる路線は比較的多いのですが、その中でも、海に近く、まさに絶景が眺められる路線を紹介します。

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※2018.06.21更新(リンク追加)
※2018.05.06更新(紀勢本線を追加)
※2018.04.03更新

五能線(絶景区間:八森~鯵ヶ沢)

「海が見える路線」で、まず最初におすすめしたいのが五能線です。途中、80km以上にも渡って海岸線のすぐ近くを通るという、キング・オブ「海の見える路線」です。

五能線とは?

五能線は、秋田県の東能代と青森県の川部を結ぶ全長147.2kmにもおよぶ長大な非電化ローカル線 です。超がつく赤字路線でしたが、日本海の絶景が見られる路線として観光列車を走らせ、今では「リゾートしらかみ」が最大で1日3往復もする観光路線となりました。

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どんな絶景が見られるの?

東能代を出てしばらく北上すると、西側に日本海が見えてきます。駅でいうと八森あたりからでしょうか。ここから、青森県の鯵ヶ沢あたりまで、およそ80kmにも渡って日本海に沿って走ります。何といっても 海に近いところを走っている ことが特徴で、強風のときは波をかぶってしまうために運休になることがあるくらいです。

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日本海の絶景の中に、時折、小さな漁港や漁村が現れるといった感じの車窓が延々と続きます。これだけ長距離に渡って海沿いを走る路線は他にはありませんから、海を眺めたいとなれば、まず最初におすすめできる路線 です。

おすすめのプランは?

五能線は超ローカル線であることには変わりありませんので、普通列車の本数が極めて少ない です。特に、岩舘~鯵ヶ沢は本数が少なく、日中は数時間列車がやってこない時間帯もあります。

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普通列車の旅も捨てがたいですが、少しハードルが高いので、おすすめは 観光列車「リゾートしらかみ」 に乗車することです。リゾートしらかみは、秋田~青森・弘前間を結ぶ全席指定の快速列車です。秋田、青森、弘前といった拠点駅を結んでいますので利用しやすいですし、快速列車ですので指定席券(520円)さえ確保できれば、青春18きっぷで乗車可能 です。それに何といっても特急列車並みのクロスシートに乗って旅ができる乗りドク列車でもあります。

リゾートしらかみに乗車するのであれば、日没の時間帯に日本海に面した区間を走る列車 を選ぶのがおすすめです。2018年のダイヤでは、以下の列車がおすすめです。

  • 夏期: 5号(青森→秋田)または6号(弘前→秋田)
  • 冬期: 4号(青森→秋田)または5号(秋田→青森)

なお、リゾートしらかみは臨時列車ですので毎日運転ではありません。また、日によって運転される列車も異なるようですので、詳しくはJR東日本秋田支社のサイトでご確認ください。

リゾートしらかみの指定席を確保する場合は、「A席」を希望 しましょう。日本海に沿って走る区間で海側になります。指定席が売り切れになると乗車できませんので、予定が決まったら早めに手配することをおすすめします。

「リゾートしらかみ」の乗車レポートもご覧ください。

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釧網本線(絶景区間:網走~知床斜里)

次におすすめしたいのが、北海道の東部、オホーツク海に面した海岸線を走る釧網本線です。見どころは、何と言っても2月~3月初旬にかけての流氷です。

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釧網本線とは?

釧網本線は、北海道の東側(道東)の釧路(正確には東釧路)~網走を結ぶ非電化ローカル線 です。全長は166.2kmにもなります。「本線」とついていますが、特急列車の運転はなく、ほとんどが1両のディーゼルカーのみというローカル線です。沿線には、釧路湿原、屈斜路湖や摩周湖、川湯温泉、そして今回紹介する網走近辺のオホーツク海など、道東の観光地が凝縮されている路線です。

どんな絶景が見られるの?

釧網本線の北の端、網走~知床斜里間はオホーツク海の間近を走ります。海の近くを走る路線であれば他にもありますが、この路線を選んだ理由は、車窓から流氷が見られる からです。そもそも、日本で流氷が見られる場所は、オホーツク海に面した北海道の東側の海岸に限られますが、それを列車の中から見られるのはすごいことでしょう。

おすすめのプランは?

流氷ということで、おすすめの季節は冬 です。網走の流氷の平年値は、

  • 流氷接岸初日(初めて流氷が接岸した日): 2月2日
  • 海明け(流氷が少なくなり船が航行できるようになる日):3月20日

となっていますので、流氷シーズンは2月~3月ということになります。ですので、冬の青春18きっぷではなく、春の青春18きっぷ(例年3月1日から利用可能)のほうが合いそうです。

流氷シーズンに合わせて、「流氷物語号」 という臨時列車が運転されます。この列車については、過去記事をご参照ください。

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せっかく流氷シーズンに網走まで行くのでしたら、流氷を間近で体験できる「流氷観光砕氷船」に乗船するのもおすすめ です。流氷が接岸していなくても、流氷が近くまで来ていれば、そこまで船で行ってくれます。過去に乗船したことがありますが、流氷を砕きながら進む船は迫力満点です。あたたかい列車の中からのんびり眺める流氷と合わせて楽しむのがよいと思います。

羽越本線(絶景区間:村上~五十川)

次に紹介するのは、日本海の車窓を楽しめる羽越本線です。新潟県北部にある「笹川流れ」や、日本海に沈む夕陽が見どころです。

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羽越本線とは?

羽越本線は、新津(新潟県)~秋田(秋田県)を結ぶ電化路線で、271.7kmにも及ぶ長大路線 です。幹線としての役割を持ち、特急列車や貨物列車が行きかう路線です。新潟から、村上、鶴岡、酒田など、新潟県、山形県の日本海側の主要都市を結びます。日本海沿いに走るため、一部区間で日本海の絶景を眺めることができます

電化路線ですが、村上を境に電化方式(直流・交流)が変わるため、普通列車にはディーゼルカーが使用されている区間もあり、立派な本線でありながら汽車旅の醍醐味を味わえる路線になっています。

どんな絶景が眺められるの?

日本海が眺められるという点では五能線と同じですが、入り組んだ複雑な海岸線を持つ五能線と比べると、比較的直線的な海岸線が多く存在します。車窓から日本海が眺められる区間は、村上~五十川(山形県鶴岡市)です。

一番の絶景ポイントは、新潟県の桑川駅付近の「笹川流れ」 と呼ばれる海岸線 です。11kmにもなる長い海岸線で、日本海らしい荒々しい岩礁が続きます。途中、波によって削られてできた奇岩が多いのも特徴です。

www.niigata-kankou.or.jp

おすすめのプランは?

羽越本線に乗るのであれば、観光列車の「きらきらうえつ」がおすすめ です。まさに、この日本海の絶景を眺めるために用意された列車です。臨時列車ですが、比較的運転日が多く、新潟~酒田間を1日1往復しています。

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全席指定の快速列車ですので、指定券を購入すれば、青春18きっぷでも乗車できます。車内には、売店やラウンジもあり、日本海を眺めながらくつろぐこともできます。酒田発新潟行きの列車に乗れば、季節によっては日本海に沈む夕陽が眺められるかもしれません。

また、快速「きらきらうえつ」は、快速列車でありながら、同区間を走る特急いなほに劣らないスピードで駆け抜けます。青春18きっぷの旅で移動距離を稼ぎたいときにもおすすめの列車です。

海を眺められる特等席は「A席」です。えきねっとや窓口で指定券を購入する際には「A席」を指定しましょう。

運転日、時刻などは、JR東日本新潟支社のサイトをご覧ください。

www.jrniigata.co.jp

また、当ブログでは、きらきらうえつの乗車レポートを公開しています。興味がありましたらぜひご覧ください。

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紀勢本線(絶景区間:紀伊長島~紀伊田辺)

最後に紹介するのは、黒潮が流れる太平洋の絶景が美しい紀勢本線です。複雑な入り江を次々と通過する紀伊長島~新宮間と、太平洋のすぐ横を通る区間の新宮~紀伊田辺間が見どころです。

紀勢本線とは?

紀勢本線は、三重県の亀山駅と和歌山県の和歌山市駅を結ぶ、全長384.2kmにも及ぶ長距離の路線です。紀伊半島の外周をぐるりとまわる路線です。

以下の二つの区間に分かれます。

  • 亀山~新宮: JR東海(非電化・単線)
  • 新宮~和歌山市駅: JR西日本(電化・一部複線)

東半分はJR東海が運行する区間で、非電化・単線です。西半分はJR西日本が運行する区間で、紀伊田辺~和歌山間が複線、それ以外は単線です。JR西日本区間は電化されています。

JR東海区間は名古屋からの特急「ワイドビュー南紀」などが、JR西日本区間は京都や大阪から特急「くろしお」が走っています。

どんな絶景が眺められるの?

紀伊半島の外周をぐるっと周る路線ということで、太平洋の絶景を眺めることができます。日本海側の路線に比べて、太平洋側の路線は、海岸線のすぐ近くを通る路線は多くないのですが、紀勢本線はかなりの長距離にわたって、太平洋を眺められる区間を走行します。

紀勢本線の車窓、大きく3つの区間に分かれます。

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一つ目は、亀山~紀伊長島間です。この区間は、紀伊半島の内陸部を走るため、車窓は、主に田園風景と山岳風景となります。特に、紀伊山地を超える区間は、山岳路線そのもので、山間部の谷筋を縫うように進んでいきます。

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二つ目の区間は、紀伊長島~新宮間の熊野灘に面する区間です。紀伊山地と熊野灘を分ける荷坂峠を荷坂トンネルで一気に抜けると、これまでの山地の風景から、一気に太平洋の海の車窓に変化します。この変化は劇的なので、ぜひ体験してもらいたいです。

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紀伊長島から新宮までは、複雑な地形が造る入り江が続きます。熊野灘に突き出て、入り江を形作っている小さな半島のような部分の根元をトンネルで抜け、トンネルから出ると入り江が広がって見える、というのを何度も繰り返していきます。海のすぐ近くを通るところはそれほど多くありませんが、尾鷲湾や新鹿(あたしか)湾のあたりでは、海のすぐ近くを通っていきます。

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三つ目の区間は、新宮~紀伊田辺間の、太平洋の沿岸を通る区間です。特に新宮の周辺は、比較的直線的な海岸線が多く、車窓から太平洋の壮大な車窓を見ることができます。「太平洋の絶景を眺めたい!」というのであれば、この区間がおすすめです。

紀伊勝浦、太地、古座といった海沿いの街や観光地を通ります。紀伊勝浦から先は入り江が増えてきますが、それでも海を間近に眺められる区間も多いです。

おすすめプランは?

紀勢本線は、380㎞以上にもなる長大な路線なので、一気に乗り通すとさすがに疲れます。どこかで一泊して、観光を楽しみながら、乗り鉄も楽しむというプランがおすすめです。

紀勢本線の沿線、特に、紀伊勝浦から白浜のあたりには観光地が多くあります。紀伊勝浦からは、路線バスで、熊野那智大社や那智の滝にアクセスできます。那智の滝は、日本三大名瀑の一つで、華厳の滝よりも落差があります。また、串本駅からは、本州最南端の岬、潮岬へ行くことができます。他にも、日本の捕鯨発祥の地と言われているクジラの町、太地や、古座、白浜といった海沿いのリゾートがあります。

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紀勢本線の普通列車は、大部分の区間でロングシートの車両ばかりです。観光スポット間の移動くらいであれば問題ありませんが、大阪や名古屋から紀勢本線に入る場合には、特急列車の利用をお勧めします。普通列車は空いていますが、ロングシートでは車窓が見づらいのが難点です。

紀勢本線を青春18きっぷで旅したときの旅行記もご覧ください。2泊3日で沿線の観光名所を訪れながら、紀勢本線を一周しています。紀勢本線の駅から観光スポットまでのアクセスも参考になると思います。


以上、青春18きっぷで乗りたい海が見える路線を紹介しました。汽車旅のプランニングの参考にしていただければと思います。

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