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JR北海道が宗谷本線で「風っこ そうや」を運転! JR東日本のトロッコ型車両を使用、待望の新たな観光列車に期待!

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JR北海道は、2019年7月~9月に、宗谷本線で「風っこ そうや」を運転すると発表しました。JR東日本のトロッコ型気動車「びゅうコースター風っこ」を借り受けての運転となります。経営難に陥ってからは暗い話題ばかりのJR北海道ですが、ここへきて、ようやく新たな観光列車の誕生という明るい話題が出てきました。

JR北海道、JR東日本、東急電鉄、JR貨物の4社協同プロジェクトで北海道に観光列車を走らせる!

JR北海道は、JR東日本、東急電鉄、JR貨物と協力して、道内で観光列車を走らせるプロジェクトを実施することを発表しました。

JR東日本の「びゅうコースター風っこ」、東急電鉄の「THE ROYAL EXPRESS」を北海道内で走らせるというプロジェクトです。JR貨物は、道内までの車両の回送運搬を担当します。

東急電鉄の「THE ROYAL EXPRESS」は、横浜駅~伊豆方面を走る豪華観光列車です。1泊2日のクルーズプランでは15万円~20万円(宿泊費込み)、片道乗車で車内で食事ができるプランでも2万5千円~3万5千円です。

www.the-royalexpress.jp

「THE ROYAL EXPRESS」の北海道での運行は2020年夏を予定しているそうです。札幌~道東エリアでの運行ということなので、クルーズタイプの豪華観光列車として運転されるのではないかと思います。

2019年夏、宗谷本線で「風っこ そうや」を運転!

今回、注目したいのは、JR東日本のトロッコ型車両「びゅうコースター風っこ」を利用した「風っこ そうや」の運転です。

「びゅうコースター風っこ」は、「THE ROYAL EXPRESS」とは対照的に、とてもカジュアルな観光列車です。キハ48形という古い気動車を改造して、トロッコ型の車両に仕上げたものです。

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びゅうコースター風っこで運転された「さくらんぼ風っこ号」(2002年)

「びゅうコースター風っこ」は2両編成。仙台支社の小牛田運輸区に所属しているため、ふだんは東北地方を中心に運転されていますが、気動車の機動力を生かして、JR東日本のあちこちの路線でも臨時列車として運転されています。

JR北海道も「富良野・美瑛ノロッコ号」や「くしろ湿原ノロッコ号」などで利用するトロッコ型車両を保有していますが、こちらは客車のために、牽引するディーゼル機関車が必要となります。「びゅうコースター風っこ」は気動車なので単独で走行できますし、もともとキハ48形ということから、各地に残っているキハ40系の車両と連結できます。

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「びゅうコースター風っこ」は窓が取り外せるトロッコ車両

車内は木製のボックスシートとテーブルが並びます。座席はあまり広くないですし、木製のシートは固いので、乗り心地としてはイマイチです。ですが、それを補って余りあるのが、窓がないことによる開放感! ワイルドな乗り心地と開放感を味わえるのがトロッコ列車の魅力なのです。

宗谷本線といえば、広大な田園風景や、天塩川の雄大な流れ、それに、荒涼としたサロベツ原野の風景が見どころです。どれも、日本の他の地域ではなかなか見られない景色です。

今回の観光列車のプロジェクトで、JR東日本の「びゅうコースター風っこ」を、夏の宗谷本線で走らせようと考えられた方、素晴らしいと思います!

「風っこ そうや」7月下旬~9月上旬の土休日、15日間運行

詳細なダイヤは5月に発表されるとのことですが、現在のリリースにも、運転計画概要が掲載されています。

  • 運転日: 7月27日(土)~9月8日(日)の土・日・祝日(15日間)
  • 運転区間: 稚内~音威子府、音威子府~旭川(運転日によりどちらかの区間を1往復)
  • 運転時刻(概要):
    • 稚内 08:00頃発 → 音威子府 12:00頃着/13:10頃発 → 稚内 17:00頃着
    • 旭川 07:15頃発 → 音威子府 12:20頃着/13:00頃発 → 旭川 17:45頃着
  • 使用車両: びゅうコースター風っこ2両+キハ40形(「北海道の恵み」シリーズ車両)

旭川から音威子府まで、普通列車なら3時間~3時間半のところを約5時間、稚内から音威子府まで、普通列車なら2時間半程度のところを4時間もかけて走ります。

前述のようにトロッコ型車両は長時間乗車するようには造られていないため、JR北海道「北海道の恵み」のキハ40形を連結して運転するのでしょう。

普通列車に利用されているキハ40形に、外装ラッピングを施し、座席の更新をするくらいの軽微な改良ですが、これを連結して走らせるようです。トロッコ車両で疲れたら一時的に移動してもよいし、夏とはいえ、朝晩は冷え込むことのある道北地方ですので、体が冷えてしまったら温まるのにも良いかもしれません。

宗谷本線の観光列車、運転日増と毎年の運行を期待!

現在、JR北海道が定期的に観光列車を走らせているのは、富良野線と釧網本線の2路線だけです。

  • 富良野線: 富良野・美瑛ノロッコ号(6月~9月)
  • 釧網本線: くしろ湿原ノロッコ号(6月~10月上旬)、SL冬の湿原号(1月下旬~2月下旬)、流氷物語号(2月上旬~3月上旬)

宗谷本線は観光列車がずっとなかったのですが、今回、JR東日本の協力で「風っこ そうや」が走ることになりました。

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くしろ湿原ノロッコ号

沿線の車窓や名産品を売りにする観光列車。本来ならば、日本で最も観光列車が運転されていてよいはずの北海道で、たった2路線、それも季節限定というのは、観光王国の北海道としては寂しい限りです。

今夏の「風っこ そうや」も、土休日限らず、夏休み期間中は毎日運転してもよいくらいですし、来年以降も継続して運転されることを期待したいです。

そのためには、JR北海道が自社で運転できる観光列車用の車両を保有する必要があります。経営難で苦しいJR北海道ですが、「THE ROYAL EXPRESS」のような豪華観光列車は難しいにしても、「びゅうコースター風っこ」のように、古い気動車を改造するくらいであれば、何とかできないものかなぁと思ってしまいます。

夏の北海道であれば、車窓だけで十分に観光列車として成り立ちます。トロッコ列車のようなシンプルな車両のほうが、北海道の大自然を感じるのには良さそうですしね。


以上、『JR北海道が「風っこ そうや」を運転! JR東日本のトロッコ型車両を使用、待望の新たな観光列車に期待!』でお届けしました。今回のプロジェクトをきっかけに、JR北海道の各路線で多くの観光列車が走るようになってくれることを期待したいですね。